LMEY
2021年05月29日
動画・羽生選手の凄いところ
元フィギュアスケーターで、現在はジャッジとしても活動されている方のYouTubeチャンネルをご紹介したいと思います。
この動画は全日本選手権での羽生選手の演技について解説されているものなので、
もう既にご覧になっている方もいらっしゃると思いますが、何かと問題のあるジャッジが多い中で、現役ジャッジの方が羽生選手を正当に評価してくださるだけで嬉しくなってしまいました。
まず最初の動画は、『天と地と』の演技で、いかにクロスの数が少ないか、つまり、クロスで加速することなく、複雑な動きのトランジションの中でもスピードを落とさず、難しいジャンプやステップをさりげなくこなしているのかについて解説しています。
羽生選手は誰よりもクロスの数が圧倒的に少ないことが実証されていますね。
その分トランジションが豊富で、それが美しい演技を創り出しているのが良く分かりました、
次の動画はショートプログラムの『Let Me Entertain You』で、全日本ではスピンがノーカンとされてしまい、世界中で物議が湧き起こりましたね。
もし羽生選手がこのプログラムを完璧にこなした場合には、果たして何点くらいになるのかを検証しています。
完璧に滑れば、110.43点という点数が出るだろうという結論となっています。
しかし、実際に世界選手権では、ほぼ完璧な演技だったのにもかかわらず、106.98という点数に、
なぜ?という疑問が沸き上がってきました。
おそらく、羽生選手自身も、この点数には納得できなかったのではないでしょうか。
本来は、動画の中でも言っているように、110点近い点数が出ていなければならない素晴らしい演技だったと思います。
フィギュアスケートの部屋さん、これからもジャッジとしての視線で見た解説動画を期待しています。
昨日知った残念なニュースもありました。
上野会場での羽生結弦展が中止となってしまいました。
【東京会場開催中止のお知らせ】
— 羽生結弦展 共に、前へ 東日本大震災 あの日、そして今 (@tomonimaee) May 28, 2021
本日政府発表の緊急事態宣言延長に伴い、
6/9(水)~6/17(木)に松坂屋上野店で開催を予定しておりました東京会場を、開催中止とさせていただくことになりました。
何卒ご理解頂きますようお願い申し上げます。https://t.co/7taujPmRZn
※タイトル修正いたしました。 pic.twitter.com/sEAVMGb9wL
羽生結弦展は感染対策も万全で、会場での観客管理も素晴らしかったので、中止になるのが本当に残念です。
行けなくなった代わりに、またグッズを少し買い足そうと思います。
少しでも応援したくて。
『羽生結弦展 共に、前へ』⇒オフィシャルグッズ
シュシュ、とても気に入っています。扇子も夏に向かって必需品ですね。
皆さまも追加したものがあれば、是非!
最後までまでお読みいただきありがとうございました。
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withgoldenwings at 10:27|Permalink
2021年04月30日
羽生結弦★ロックの系譜
Blinding Lights ,本当にカッコイイなと、もう何回リピートしたことか。
でも、このカッコよさは一朝一夕に創られたものではありません。
長い積み重ねの末にたどり着いた境地だなと思いました。
その発端は2011-12シーズンのエキシビションプログラムとして、奈々美先生が振り付けたVertigo かなと思います。
16歳の羽生選手にこのプログラムを与えた、奈々美先生の慧眼に敬服します。
◆Vertigo (16歳)
2011年 四大陸選手権 EX
カナダに移った2012-13シーズンの『Hello,I love you 』は、カート・ブラウニングさんの振り付け。
ルージュでハートマークとか、Tシャツを観客席に投げ込むとか、演出も凝っています。
◆Hello,I Love You (17歳)
2012年 スケートアメリカ EX
ファン待望の『Vertigo』再演は2015年のファンタジー・オン・アイスで実現しました。
16歳のあどけなさは消えた代りに、大人のセクシーな魅力が大幅増でした。
◆Vertigo 再演 (20歳)
2015年 ファンタジー・オン・アイス
ロックスター、プリンスの曲にジェフリー・バトルさんが振付をしたショートプログラム。
シーズン初試合のオータムクラシックで、フィギュア史上初めて4回転ループに成功した、記念すべきプログラム。
動画はマルセイユGPFのパープル衣装のバージョンです。
◆Let’s go crazy
2016年 GPF SP (22歳)
そして今シーズンのショートプログラムはジェフリー・バトルさんによるオンラインでの振り付けに自分のアイデアを重ねて完成。
観る人の「何かの活力、何かの気持ちの変わるきっかけになれば」と。
◆Let’s me entertain you
2021年 世界選手権 SP (26歳)
今回のスターズオンアイスで披露した『Blinding Lights』は、自分自身で振付した結弦くんのオリジナル作品と言えるもの。
曲名の通り、本当に眩しくて、目がくらむようなプログラムです。
「Blinding 」には「分別を失わせるような」という意味もあるそうですが、正にそれですね。
◆Blinding Lights
2021年 スターズ・オン・アイス
スターズ・オン・アイスの全てを素敵なMADにしてくださっています。
こんなに素敵な結弦くんが観れて、本当に幸せ。
今日はあと3時間ほどでSOI八戸公演のライブ放送が始まりますね!
4月30日 13:10~16:15 TBSチャンネル2(CS)
スターズ・オン・アイス八戸公演
最終日、名残惜しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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withgoldenwings at 10:47|Permalink
2021年04月16日
優しさと強さと
ショートプログラム終わりましたね。
最高にカッコよかったです!!
しかしやはりネイサンの点数が少しだけ上回ったのを見て、複雑な気持ちになってしまったのも事実です。
ジャンプの美しさ、演技のソフィスティケートされた華麗さでは断然羽生選手の方が優れているので、これで3Aが完璧だったら、勝っていましたね。
でも逆に、あの3Aで転倒しないことで、羽生選手の凄さが分かりました。
普通だったら顔から氷に激突しませんか。
二人のプロトコルです。
確かに基礎点は羽生選手の方が少し低いのにもかかわらず、
ノーミスで滑れば羽生選手が勝てるプログラムです。
正直、私はネイサン・チェン選手の演技を観た後でも、羽生選手が勝ったと思いました。
後でじっくり比べて吟味したいなと思います。
こんな困難な時代だからこそ、
僕に「君を楽しませて」という羽生選手の優しさが、Let Me Entertain You というタイトルの中に、込められているのかな。
楽しませてもらえて本当に幸せ
そして、羽生選手の優しさは同時に羽生選手の強さです。
それが彼の言葉の中に散りばめられています。
【 #羽生結弦 語る SP編(1)】宇野の後に演技「彼の力とか魂とか、そういうものを受け取りながら」 https://t.co/q1ZurlpnQ2
— Sponichi on Ice (@SponichiF) April 15, 2021
【 #羽生結弦 語る SP編(2)】「お仕事という場に僕が身を寄せることによって、何かしらの力に」 https://t.co/83pqwHi2KY
— Sponichi on Ice (@SponichiF) April 15, 2021
明日のフリーも、羽生選手らしい美しいジャンプと流麗な演技で私たちを魅了してくださいね。
◆フリーの滑走順とタイムスケジュール
◆リザルトページはこちらです。(自動更新)
今夜は明日に備えて、ぐっすり眠れていますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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withgoldenwings at 00:37|Permalink
2021年01月24日
歴史に残る名演技
全日本選手権から今日でちょうど1か月が経ちますね。
でもまだその余韻から抜け出せずに、毎日のように動画を観てしまいます。
Number1019号では、羽生選手の圧巻の演技について、様々なジャンルの方々から取材して下さっていて非常に興味深いですが、
全日本選手権で解説を担当し、フィギュアスケート選手として第一線で活躍された経験を持つ本田武史さんは、実際に自分が体験したことに基づいて鋭い指摘をされています。
技術的に一番変わったのはジャンプの空中姿勢での肘だということです。
「昨季まではちょっと肘が上がった状態でしたが、今季は肘を締めているんです。
本人に『軸が細くなったね』という話をしたら、『独りで練習しているからそういう所(外から見た姿勢)は分からない部分だった』と納得した様子でした。
軸が細くなった分、回転に余裕ができている印象でした」
問題のシットスピンのノーカンについては、本田さんはこのように話しています。
「これは全体的に、姿勢を変えるタイミングが早かった印象でした。1つの姿勢で『1,2』」と2回転数える前に、次の姿勢にむけて動き始めているので、回転数が足りないと判断されたのですね。本人も『ちょっと盛り上がり過ぎた』って言っていましたし、スピンの後の『拍手の部分がいらなかった~』とも。
あと1秒あれば回転は足りていましたからね。スピンのレベルは試合数をこなしながら調整するものなので、初戦の難しさでしょう」
拍手の部分とはここのことですね。
羽生選手は、会場をもっと盛り上げようという気持ちでここで拍手を入れたのだと思います。
しかし、もしそこまで厳しくスピンをカウントするならば、全選手に同じ基準を適用しなければなければなりません。
本田さんはさらに、「スピンの部分で4~5点は上がりますし、このプログラム自体は110点を超えるという予想ができます。このままで十分、北京五輪で勝てるプログラムになると思います」と語っています。
そしてフリープログラムのジャンプについては、
「全体的に軸が細く、やはり脇を締めています。個人的には最後のトリプルアクセルが一番のハイライト。スパイラルやってほとんどスピードのない所で高さと余裕のあるアクセル。お見事でした」
「軸が細く回転速度が速くなった分、開くタイミングを早めた。
これは4回転アクセルを早めに開くとトリプルになるという延長線上の練習をしていると感じました」
そして、
「このフリーは絶対に北京五輪へと繋がっていくでしょう」と言い切っています。
羽生選手自身は、北京五輪への思いは自分に封印していると言っていましたが、
実際問題として、このプログラムを見せられた後で、羽生選手が北京五輪を念頭に置いていないと思う人はいないのではないでしょうか。
同じく現役時代に第一線で活躍した中野友加里さんは、さらに熱く熱く、羽生選手のフリープログラムについて語っています。
「『天と地と』という名作は、歴史に残る名演技と言えるくらいの演技」
「一つ一つのジャンプが決まるごとに、もう呆然としてしまって、いやーこの人凄いな、この選手凄いな、と思いながら観ていました」
「一人異次元の戦いをしているんじゃないかというぐらい、素晴らしい卓越したスケーティング、そして歴史に残る、全日本の歴史に残る名演技だったんじゃないかというぐらい、素晴らしい演技でした」
「今日観た羽生選手の演技は、もう誰もかなわないんじゃないかなと思うくらい、世界でもトップになれるくらいの演技だったと思うので、この先どうなるかはわからないのですが、北京オリンピックに繋がる演技だと思います」
中野さんの感想は、羽生結弦ファンはもちろんのこと、たとえほかの選手のファンであっても、フィギュアスケートファンであるならば誰もが感じた事ではなかったでしょうか。
まだ世界選手権さえ開けるかどうか分かりませんし、世界中に変異種が拡散している最中に開催は難しいのかなとも思います。
しかし、たとえ次に演技を観るのが北京オリンピックになったとしても、
今回の演技を観る限り、羽生選手の3回目の五輪金メダルは非現実的なものではないと考えるようになりました。
それまで羽生選手が健康で、怪我無くいてくれますように。
祈るのはただそれだけです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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withgoldenwings at 17:05|Permalink
2021年01月19日
消えた3.22点
1月17日の記事『もしも羽生選手がアメリカ国籍だったら』に追記しようと思って、
SPの演技からキャプチャーしたのですが、思ったより画像がたくさんになってしまったので、こちらの記事にまとめました。
羽生選手の伏し目顔の美しさはフィギュアスケート界随一。
こんな衣装で舌ペロは違反です。
羽生選手を支えるプーさんとANAの組み合わせが頼もしいですね。
長野の全日本の会場ではよく上を見上げているシーンが見られました。
その先には五輪マークがあったのでしょうか。
演技開始のポーズをとって、
演技を始める寸前に、形の良い唇の端でフッと笑みを浮かべていませんか?
そんなところも大好きです。
突然ですが、ソチオリンピックの『パリ散』の時もそうでしたね。
「みんな楽しんで!」前向きな時間の始まりを告げる曲
『パリ散』のヘランジをアレンジして入れたのですね。
カウンターからの華麗なトリプルアクセル!
次が問題の足換えシットスピンです。
LIVE映像のテレビ画面では、このようにレベル2ではあるにしても、
基礎点2.30、出来栄え点0.92と、ずっと表示されていました。
加点さえ付いていたのです。
そしてフィニッシュ。
素敵な笑顔です。
観客の皆さんの方を向いてあいさつした時、ちょっと涙をこらえているように思えました。
やっと、みんなの前で滑れた喜びの涙だったのかもしれません。
テレビ観戦だった私も、ジーンとこみ上げるものがありました。
ところが、演技後リンクサイドに戻った時には、足換えシットスピンの3.22点は消えていたのです。
解説していた本田武史さんも、アナウンサーにそれが0点になっていることを指摘されるまで気が付かなかったようでした。
テクニカルコントローラーを務めた女性以外、おそらくそれが0点と思った人はいなかったと思います。
他のジャッジ諸氏がそのスピンが無効だと判断していたら、そもそも初めから点数が付かないはずです。
つまり、ジャッジは有効なスピンと考えて点数を付けたが、後からテクニカルコントローラーがそれを無効と決定したということになりますね。
エッジカバーを付けて、
今回はユズプーさんだけがお供のキス&クライ
結果は103.53点。
でも110点超すかな、と思っていた素人の私でさえ不可解な点だと思ったのですから
滑った本人はアレッ??みたいな顔にもなりますよね。
羽生選手は、翌日のFS終了後のインタビューでこんな風に語っていました。
初戦ということで、ちょっと力が入っていた部分もあったので
昨日それを感じられてよかったなと
それが今の率直な感想です。
結弦くん、これって、あのスピンに関してのことですよね。
不運も悪意も意地悪も、全て自分にとってプラスの方向に変換していくところ、
そして、必ずどこかで自分の率直な気持ちを述べてくれるところも、大好きです。
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