DOI2020

2020年09月11日

羽生選手の決意を受け取る




昨日付で上がっていたAERA.dot の記事、を共有させていただきたいと思います。

いつも羽生選手に寄り添った記事を書いて下さる沢田聡子さんの執筆です。

キャリアの「重要時期」失った羽生結弦、そんな中でも垣間見えた“他人への配慮”〈dot.〉

 配信  
AERA dot.より

AERA  20200910


 羽生結弦が男子で初めてジュニア・シニアにおける6つの主要国際大会全制覇を達成した昨季の四大陸選手権(2月、韓国)は、新型コロナウイルスが感染拡大傾向にある中、厳戒態勢で行われた。
優勝者としてインタビューを受けた羽生は、次のように語っている。 「僕ら自身もすごくいろいろ注意したり、運営の方々もすごく注意していたりしたので、僕らもすごく緊張しましたし……でもこうやって素晴らしい試合ができたのは、(観客の)皆さんの配慮だとか、スタッフの皆さんのおかげです。本当にありがとうございました」  栄冠を勝ち取った喜びと同時に羽生が感じていたのは、会場を覆っていた異様な雰囲気と、コロナウイルスへの対策をしながら試合を行うことの難しさだった。  昨季はグランプリ(GP)ファイナルで
ネイサン・チェンに、全日本選手権で宇野昌磨に敗れ、苦しいシーズンを過ごしてきた羽生だが、プログラムを平昌五輪シーズンのものに戻して臨んだ四大陸選手権で優勝し、世界選手権へいい流れで臨もうとしていた。しかし、急速に感染拡大する新型コロナウイルスの影響で世界選手権は中止になる。 「中止になってしまったことは残念ではありますが、選手のみならず、見に来られる皆さまや大会運営スタッフの方々への感染拡大のリスクが、少しでも減ったことに安堵する気持ちもあります」(羽生のコメント)  シーズンが唐突に終わり、コロナ禍が深刻さを増す中、羽生は折にふれてメッセージを発信してきた。緊急事態宣言が発出されていた4月17日には、日本オリンピック委員会のツイッター上で、ウイルスと闘う人々に語りかけている。 「真っ暗闇なトンネルの中で、希望の光を見いだすことは、とても難しいと思います。でも、3・11の時の夜空のように、真っ暗だからこそ見える光があると信じています」  また5月6日には、日本スケート連盟のツイッター上に、東日本大震災以降滑ってきた数々のプログラムを室内で踊る羽生の動画が公開された。震災で被災し練習拠点を失った羽生は、そこから立ち上がって五輪連覇を成し遂げている。前述したメッセージの中で、闘病中の人が感じる恐怖は「想像を絶する」としながらも、その中でも希望を失わないでほしい、という羽生の思いがそこにはあった。コロナ禍において羽生は、一貫して状況を真正面から受け止め、考え抜いて発信してきたのだ。

そして8月28日、羽生は今季のGPシリーズを欠場することを明らかにした。栄光の陰で、羽生は何度も怪我や病気に苦しめられてきている。アスリートはみな武器である体が傷つくことに敏感だが、とりわけ気管支喘息の持病がある羽生がコロナウイルスに対して感じる恐怖には、想像を絶するものがある。  そして、すべての試合に全力で挑む羽生にとり、入国制限や自己隔離によりカナダ在住のブライアン・オーサーコーチと共に万全の態勢で臨めないことは受け入れがたかったと思われる。また決断の背景には、観客や関係者、メディアに対する配慮もあった。スター選手である羽生は、自身がGPシリーズに参加しないことの影響についても熟考した上で決断を下したのだろう。  スケーターとしてはベテランである25歳の羽生の滑りを、今季のGPシリーズで観られないことはとても残念だ。だが、羽生が熟慮の末に下したと思われる決断は尊重されなければならない。状況が整い競技会に戻った時には、羽生は必ず渾身の滑りを見せてくれるだろう。(文・沢田聡子)

* * * * *

見出しに書かれているように、今シーズンは羽生選手のキャリアにとって、とても重要な時期だったはずです。
現役スケーターとして、全ての栄光を手にして、最後でまた最高の望みである4回転アクセルに挑戦するつもりで準備を重ねてきたところで、突然Covid-19パンデミックにより中断された今年の世界選手権。続いて今シーズンのGPシリーズの変則的な開催条件の決定。

どんな時も冷静な判断を下せる羽生選手にしても、ショックはあったはずです。

試合に出て、4回転アクセルを試したい、ファンにも披露したいという気持ちは強かったと思います。
しかし、自分が動くことで、自分の意志と関係なく否応なしに人の動きが大きくなり、感染の機会を増やしてしまう事態はどうしても避けたい気持ちの方が強かったのでしょう。

ファンとして、羽生選手の4回転アクセルへの挑戦を観たい、新プログラムが用意されているのかもしれない、そんな希望は止めることが出来ませんが、羽生選手の今シーズンGPシリーズ欠場の決断は正しい判断だったと、私は全面的に支持したいと思いました。

羽生選手が自分を守ることで他人を守ることを選んだように、私もマスク着用、手洗い徹底、密を避けることで、自分を守ると同時に他人を守りたいと思います。



この週末にはドリーム・オン・アイスが無観客で開催されます。


結弦くんの姿は見られないけれど、佐藤駿くんが出場します。
駿くんを見ると結弦くんの弟のように思えてきて、どうしても応援したくなってしまうのです。


佐藤駿 2017 国別対抗戦EX_Fotor
2017 国別対抗戦にて

佐藤駿 羽生結弦
2019 トリノにて


そんな弟分も昨年のトリノでのジュニアGPFで優勝するほどの実力を身につけ、国際的な注目も高まってきました。
今年はいよいよシニア初シーズンとなります。

SPは「パイレーツ・オブ・カビリアン」、FSは「バトル・オブ・キングス」、
共にブノワ・リショーさんによる振付の新しいプログラムが楽しみです。


DOIといえば、一番印象に残っているのは、羽生選手が「SEIMEI」を初披露した場であったことが思い出されます。


SEIMEI 8


SEMEI 1

あれは2015年6月のことでした。

9月13日のTBS地上波(関東ローカル)の放送で、またその時の映像が流れるでしょうか。


 
放送予定:
<TBS(関東ローカル)> 
9月13日(日)深夜1時20分〜2時50分
(羽生さんの過去映像が放送されます。)

<TBSチャンネル1(CS放送)>
9/12(土) 午後6:55〜午後10:00 1日目 生中継
9/13(日) 午後01:55〜午後5:30 2日目 生中継
9/27(日) 午前11:00〜午後2:00 1日目  
9/27(日) 午後02:00〜午後5:30 2日目


羽生選手もきっと観ることでしょうね。

それはまた練習へ向かうモチベーションにもなるのでしょうね。


いつか、近い未来に、
羽生選手が4回転アクセルを綺麗に入れた演技を観ることが夢です。


 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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