田中宣明

2022年05月16日

今日の一問一答*フォトグラファーたちの夏




今日の中国シチズンの一問一答は、
Q3 もし休暇を取れたら一番やりたいことは?

北京オリンピックが終わって、やっぱり右足首の状況がなかなか完治しなくて、
思ったように練習ができなく、今はひたすらスケートがしたいなって、正直思っています。
シーズン中はなかなかゆっくりする時間がないので、ゲームの時間とかも、もっと取りたいなーとか、後はそうですね、音楽鑑賞とか、イヤフォンのことたか、もっともっと調べたいなとか思うんですけど、
今はとにかくスケートの、フィギュアスケートならではの、滑っている時の感触だとか、
あとは、色んなプログラムたちを、今の気持ちを込めて滑りたいなとかって思っています。



休暇が取れてもやりたいことはスケート。
やっぱり結弦くんはスケートが一番好きなんですね。

氷の上を風を切って滑る感触って気持ちよさそうですものね。
中学生くらいの時、一時スケートにハマっていたことがあって、あの感触確かに気持ち良かったなーと思い出しています。
私の場合は、その時だけの単なる遊びに終わってしまいましたが、あの一時期、週末になると友達と一緒にスケートリンクに遊びに行っていたことを思い出します。

「いろんなプログラムを今の気持ちを込めて滑りたい」というのは、北京のエキシ練習中に滑ってくれたようなことでしょうか。あれはまるでContinuesの時のようでした。
もしかしたら、今年その2回目が開催されるのではないか、北京の練習はそれに繋がるものではないのだろうかと、あの時真剣に考えてしまいました。

今日で一問一答は4回終わりました。残りはあと3回です。

そして5月20日の「告白の日」には何が起こるのでしょか?


 

昨日、5月15日は田中宣明さんのお誕生日だったんですね。

田中さん、一日遅れながら、お誕生日おめでとうございます





ビッグなお知らせが来ましたね!

田中さん+能登さん+長久保豊さん

そして、
田中さん+能登さん+小海途良幹さん

これはもう見るしかないでしょう。

オンデマンド配信で、世界中どこからでも、いつでも見られるっていうのは、世界中の羽生結弦ファンのために考えてくださったとしか思えません。
YouTubeのように、字幕15か国語とか付けていただけたら世界中のファンが大喜びですね。

今や羽生結弦選手の人気は完全にワールドワイドになってしまいましたからね!!

長久保さん、小海途さん以外の2人のフォトグラファーは誰なのでしょう?
早く知りたいです。


矢口さんも新しい写真集を準備中のようです。


前回の写真集もとても素晴らしかったです。
羽生結弦 2019-2020

今回も大いに期待して待っています。



この分で行くと、梅雨時はファンタジー・オン・アイス、
夏はフォトグラファー祭りになりそうです。


色々な楽しみが待っていますね!




そして、今日一日、用事で外出していたら、なんと西川さんのキャンペーンが始まっていました!





ロッテのキシリトールキャンペーンも!


皆さん素早い!

完全に出遅れていますが、今から詳細を確認したいと思います!!


もう既に時遅しとなりませんように。



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2022年04月12日

この人が決めたことを見守っていく




おはようございます。
昨日は結弦くんのFaOI全公演INで気分が上がりましたね!


今朝はもう、ゆづ桜の様子を見に行ってくださった方がいます。
こうして毎日ゆづ桜が開花していくのを見せていただけて嬉しいです。




ゴールデンウィークに再放送される番組の日時について、
bluecosmosさんが分かり易くまとめてくださったのでお借りしました。

まずこれらを観てから、3年ぶりのファンタジー・オン・アイスに臨みたいです。
チケットどこか1枚でも取れますように!


過去のファンタジー・オン・アイスだけでなく、Continues witth Wings、そしてプログラムコンサートまでまた観れるなんて、羽生結弦パラダイスのようなゴールデンウィークになりそうです。




一方、もう1週間後に迫った羽生結弦展ですが、昨日は田中さんと能登さんの会談の最終回が公開されています。

展示できなかった能登さんの写真から2枚と、展示写真からお二人のお薦めの1枚が紹介されました。
 


能登さんの展示されなかった2枚はこちらになります。

羽生結弦展 能登 非展示 1


羽生結弦展 能登 非展示 2


どちらも練習の合間にフッと素の顔を見せる結弦くんを捉えた写真です。

能登さんの写真からはいつも優しさが伝わってきます。



それでは展示される写真から、お二人のお薦めの1枚はどんな写真でしょうか。

能登「めっちゃいい。はまった1枚」

能登「昨年末のメダリスト・オン・アイスの光が差し込んでいる1枚ですかね。練習で田中さんと田口(有史)さんと3人で3か所に分かれて撮っていました。僕が撮っている位置から見てると、結弦君が僕の方に向かって来てました。ちょうど照明のテストもしていて、暗くなったり、光線が差したりを繰り返していて、たまたま光が結弦君に斜めから差し込んだ瞬間があって、『めっちゃいい』と思って。顔つきも自分の曲かけ前で集中している時だったので、闘志が漲っているように見えそうという感じで、あえて露出は暗めで狙って、はまった1枚でした」

―これは本当に素晴らしい写真です。実際に見る前に、もう一度、ここを読んでほしいですね。では、田中さんは?

田中「見守りたい ゆづの視線」

田中「奇しくも、ゆづが負けちゃった試合なんですけど。2019年のさいたまの世界選手権のフリー後のスモールメダルセレモニーです。普通に正面から撮ろうと思ったんですけど、正面はいっぱいカメラマンがいたし、じゃ横顔狙おうかと思って。結構、横顔好きなんで。

ネイサン(・チェン)が質問を受けた時に、ゆづに対してリスペクトを込めた話をしてくれていたんですよ。それを聞いている時の写真なんですが、目つきがとても良かったんですよ。ネイサンの言葉を聞いて何を感じているんだろうなとか、ゆづはこの先どうなっていくんだろうなとか、自分も想像しながら。それを感じさせる視線だったんですよね。その目つきを、大きいパネルで見ていただければ、その当時のことを皆さんも思い出せるかなと。想像豊かにできる1枚かなと思って選びました」

―良かったですね、飾られて!

田中「ホントですよ!()これ、大きいので見たら、みんな『わー』ってなりますよね。

ゆづの言葉を聞いたりして、『これからどうなるんだろう』とか自分なりの解釈もあるんだろうけど、このゆづの顔を見たら、逆にそういうのを忘れられて、温かくじゃないけど、ゆづがやっていくことを見守っていけばいいんだって思わせる1枚かなと」

能登「深い考察ですね」

田中ゆづ、どうするんだろう。悲しいのかなと、色々考えちゃうんだけど、そうじゃないと。この人が決めたことを見守っていけばいいんだよ。そこに尽きると思えた1枚でしたね」(完)


田中さんの「この人が決めたことを見守っていけばいいんだよ」という言葉に全く同感しました。

まだ結弦くんが子供の頃から、ファインダーを通して成長を見守り続けてきたお二人の愛を感じる対談でした。

お薦めの1枚がどの写真を指しているのか、会場に行けば直ぐに分かりそうですね。





能登さん、田中さんと2人で大スクリーンでの講座、待ってます!



今日はパンの日だそうです。
ねこまさむねパン、可愛い!

どこで買えるのかな?



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2022年04月08日

皆の愛を抱きしめて



昨日に続いて、田中さんと能登さんの対談その②が公開されていました。

今回も、まるでお二人の講演会のトークそのままのお話が楽しいです。

最初の部分で、写真のセレクトはどうしているか語っていっますが、能登さんは★マークで分けていて、1つ星★から5つ星★★★★★まであるそうです。ホテルみたいですね。

田中さんはファンからの評判がいいものを覚えていて、それをマークしておくそうです。

しかし何万枚もある中から5点選ぶとは不可能に近いかもしれないですね。


今回の対談では、田中さんが候補に挙げた写真の中で、最終的に選ばれなかった写真を2枚見せてくださっています。

選に漏れたと言っても、最終候補の1枚ですから、最高の1枚であることに変わりありません。


     

最初の部分は割愛して、田中さんの候補写真の中の2枚のご紹介のところからです。


 田中「みんなの愛を抱きしめている」

田中 能登 対談② 1


―では、せっかくの機会なので、今回飾れなかった作品から2点ずつ、この場で紹介させていただきたいと思います。新型コロナウイルス感染対策で、展示スペースが密にならないように点数を減らさざるをえませんでした(涙)

田中「まず最初は、2018年のファンタジー・オン・アイスの写真です。フィナーレ終わりで、僕はバックヤードにいました。

ゆづの登場が最後で、さらに続けてやるから。フィナーレも人一倍一生懸命でしょう。だからヘロヘロ。その状態で帰ってきているところで、こっちから『あれして、これして』って頼めないんですよ。ほかの選手なら続いて登場してないから、ちょっと止まってもらって、笑顔をもらったりするんだけど、ゆづに関しては、そこでは止められないんですよ。

彼の意思で止まるか、通り過ぎるか任せているんだけれど、この時は、自分からこうやってくれたんですよ。自分は初めて見たシーンで、何をしてるのか、ちょっと分からないけれど、こんなシーンあったかなと思って。みんなファンの方、見たことないから、これちょっと使いたいと思ってたんですよ。これ大判だったら本人より大きく見られるじゃないですか。だから、いいかと思ったんだけどなー」

ー(汗)

田中「みんなの愛を抱きしめているとか、そんな感じかと思ってました。公演終わりで、みんなに見てもらって、拍手もらって、ありがとうって、やっているのかなと。みんなの愛をもらって、というポーズなのかなと、ちょっと思いました。それをゆづが表現しているなら、ゆづが『ありがとう』って、みんなに言ってるよと披露してあげたいなと思ったのです。残念ながら選ばれませんでしたが(笑)」

田中「非の打ちどころなのないスタイル」

田中 能登 対談 ② 2


田中「次は2019年のトリノのグランプリ(GP)ファイナルのOriginですね」

能登「田中さんの横で撮ってます。私は縦位置です」

田中「これトリミングしてないんですけど。ビタビタにはまったんですよ」

能登「これがすごいんですよ!」

田中「たまたまです。(ギリギリで)危ないんですよ、本当に」

能登「田中さん多いんですよ、ノートリミングでビタビタ」

田中「イナバウアーなので、そこそこ撮れると思うんですよ。カメラ振っていけば。(ギリギリで)危ない、危ないって、撮ってすぐに確認したぐらいですよ。今のカメラ偉いんで、顔にきちんとピントが来てるので、使えると思って。これは単純に、ゆづのスタイル、形。これは非の打ちどころがないですよ。ラインから指先から、これは大判で見せたら相当だったなー

能登「ファンは、これ大きく見られないんですか、ってねー(笑)」

田中「ファンは釘付けになりますよ。『あーっ!』て言って。これがいいのは、筋肉の力が入っているところが見えるからね。イーグルだとそこまでは、筋肉が盛り上がらないと思うけど。イナバウアーは踏ん張りもあるし、反っているから筋肉が出て見ごたえがある。ただ、(今回展示される)「クリスタルメモリーズ」の角度も普通じゃないんで、ゆづのスケートのスキルがさらに進化しているというのは、あちらの方が分かりやすいんで《正解》だと思います」


田中宣明 FaOI 1


―ですよねー!

田中「だけど、絵としては、大きいので見たかったなぁーと()

    


今回の対談では、能登さんの選に漏れた写真が紹介されていなかったので、おそらく
対談その③が明日当たり公開されるのではないでしょうか。

お二人のトークと写真満載のウェブ講演会、是非またやってほしいです。




昨日は佐藤駿くんの明治大学入学のニュース、とても嬉しく、そして安心しました。


しばらく姿を見る機会もなく、ケガが大変なのかと心配していたので、肩の手術も無事終わり、4年後のミラノ五輪を目指すというニュースはとても嬉しく感じました。

駿くんといえば、2019年トリノJGPFで優勝した時の演技が素晴らしかったので、今度はトリノに近い北イタリアのミラノで、またあの時のような演技ができるといいですね!



そして願わくば、
ミラノの駿くんの傍らには、トリノの時のように結弦くんがいたらどんなにいいでしょう。


19 GPF 佐藤駿  羽生結弦


それは私の夢でもあります。



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2022年04月07日

ゆづは別格。田中さん能登さん対談




美術展ナビに 田中さんと能登さんの対談来ました!

とても貴重なお話、面白いです!

自分用に全文保存です。



対談①
《被写体としての羽生結弦、お互いの作品について》


羽生結弦選手を長く撮影し、ご本人からの信頼も厚いスポーツフォトグラファーの田中宣明さんと、写真家の能登直さんに対談していただきました。お2人には「羽生結弦展2022」に、大型パネルを各5点ずつ出品いただきます。第1回目は、被写体としての羽生結弦選手、お互いの作風の違いなどについて幅広く語っていただきました。(司会・「羽生結弦展2022」担当)

―田中さんは、絵が得意だったんですよね?

田中「小学校の時に、あまり絵が好きではないと思っていたんですけど、先生が読み上げた小説から想像する絵を描くという課題があって、その時は東京都から賞をもらったことがあったんですよ」

能登「へー」

田中「たまたまなんですけどね。想像して描くというのは描けたんですよ。ただ、そこにある物を(写生して)100%(忠実に)描くというのはできないから、それで逆に嫌いになっちゃいました。完璧を求めちゃうんで。

父親がカメラを持っていたり、家族の写真がいっぱいある環境でした。親父は本当に写真好きで、アルバムがいっぱいあった。それでカメラを触るようになって、競馬が好きだったので、馬を撮ることに走り、そこから写真を撮るようになりました」

―能登さんは美術についてはいかがですか?

能登「うーん、全く。僕は逆に想像で描くのが苦手ですね。何もないところから生み出す人っているじゃないですか、それが全然できなくて、子供のころはそういう人が、うらやましかったです。自分の手を見て描くとかは、なんとなく、そこそこできるんですけど、想像で描くというのは、何をどう描けばいいか全く分からなかった。

子供のころ、美術展に連れられて行ったという記憶もあまり残っていないので、あまりそういう素養が()


田中宣明 天と地と 全日本?
photo: 田中宣明


能登「お題を与えられると撮れる」、田中「僕は正解が欲しい」

田中「でも、今は(スポーツ以外の写真では)スタジオで光を作って、あるがままの状態ではなく、これを使ったらこうなると想像して撮ってますよね。ちょっと逆ですよね」

能登「そうですね。ゴールが見えていれば、それに近づける作業ができるんですね」

田中「そうか。このツールを使ったら、こうなるってことですか」

能登「被写体を、こう撮りたいから、こう光を当てたいとかは、ひらめくんですけれど、何もない真っ白なところに、想像で描きなさいと言われると、今でもたぶんできないと思います。だから、写真でも写真家といわれる人がいるじゃないですか。自分で好きなものを撮って、好きなものを作り出して、生活していくというのは、たぶん無理ですね」

―被写体を与えられて、それをどう撮るかという流れですね

能登「そうですね。お題を与えられて、初めて何かを撮れるというタイプの人間だと思うので、自分から何かテーマを見出して、撮るっていうのはできないですね。(広告写真の)アシスタントのころから、お客さんがいて、お客さんの求めることに近づける作業をずっとし続けているので、自分で何かを生み出すっていうのは苦手だと思います」

―となると、「羽生結弦」というテーマが与えられて

能登「はい。そこで、ほかの人たちと、どう違いを出すかということを考えることは、たぶんできるんですが、何のテーマもなく、フィギュアスケートで撮りなさいと言われると、『えっ、何撮ればいいんだろう』ってなっちゃいます」

田中「たくさんあるツールから、どう組み合わせたら、できるんだろうというのはできるんだよね」

能登「はい。そうですね」

田中「そうなると、正解がないわけですよね。自分のなかで満足させるってことですよね。俺は逆ですね。正解が欲しいんですよ。

ある状態を組み合わせて作っていっても、正解が見当たらないから嫌なんですよ。だから普通にあるものをそのまま撮るのが好きだったり、全くないものから想像して作るのは好きだけれど、ツールを組み合わせて撮るということだと、『これで合ってる? 100点なの?』って思っちゃう。能登さんのように光を作ってとか、この光だったらこうとかは苦手なんですよね。できない。そういう仕事来たら、全部、能登さんに振るけど()。だから違うんでしょうね」

能登「なるほど、なるほど」


能登直 羽生結弦展 1
photo: 能登直


能登「田中さんの作品は《ザ・フィギュア》が下地に」、田中「能登さんは自分が生み出したい絵が自分の中にある」


―その違いは、お互いの作品を見て感じますか

能登「僕から見た田中さんの作品は、《ザ・フィギュアスケート》という感じが下地にあって、田中さんなりの違いを出そうとしているのが分かるので、『あっ、そんな瞬間あったんですか』と驚いて、『僕には、そんな目の付け所ないな』と。僕のなかで『あっ』と思わなかった瞬間が、田中さんにはあるなと感じます」

―田中さんから、能登さんをご覧になって?

田中「被写体があって、それをフレームの中で、どこにどう持ってきたら、絵を作れるんだろうなというのが分かっているんだろうなと。前もって決めて撮っているところもあると思う。瞬発力というよりも、自分が生み出したい絵がどこかにあるんだろうなと思っています。(自分には)そういう感覚がないんですよ。被写体が来た時に、かわいく、きれいに撮れたらいいなという撮り方なんですけれど、能登さんは絵を作るという感覚なので、『こういう風に撮るのか』とか、撮り方やレンズの使い方が参考になります。フレーミングもそうだし。空間を非常に大事にしていて『こっち(の空間)を空けるんだ』とか『(被写体が)このぐらい小っちゃくてもいいんだ』と、見てて撮り方がすごく勉強になるんですよ」

能登「撮る側の個性、感性の違いもあると思うんですけれど、元々、スポーツを学んでフィギュアを撮り始めたんじゃないというのが大きいのかなと思います。だからスタンダードな写真が苦手で、エッジが切れちゃったりとか()。そこにうまくアジャストする術を持っていないんですよね。たぶん、田中さんと(シーズン初戦の)オータムクラシックとか撮りに行っても、僕のエッジ切れ率は相当高いと思いますよ()

田中「逆に言うと、アイスショーでコンビ組むと面白いですよ。僕が普通にスタンダードを撮る人で、(能登さんは)そういうプラスアルファが自然に撮れちゃう人だから、『2人合わせるといい感じになるよね』というのはあるよね」

―能登さんは講演会でも、この写真を撮るために、このポジションを選んだという話をよくされますよね

田中「ゆづとか撮ってきて、初めてですよ。こういうカメラマン。いなかったと思います。みんな練習は見ます。ここで何をやってとか(の確認のために)。この場所では、このシーンだから、この(撮影)ポジションに入れるなら、このレンズを使おうと(事前に練ってから)撮り始めたのは、能登さんが初めてかもしれない。フィギュアスケートではね。

それに影響を受けているカメラマンが結構いて。これまで新聞社のカメラマンはズームレンズしか持ってきてなかったのに、今は(ズームできない)単焦点のレンズを何本も持ってくる。それまでなら考えられないことでしたよ。そういう意味で、相当みんな影響されてますよ」

―ひと昔前までのフィギュアの写真だと、全身入れないといけないとか、スピンやジャンプなど、いかにも演技をしていますというのがほとんどでしたね

田中「スポーツなので(スケート靴などの)道具を入れなきゃって、普通は思うからね。

ただ、やっぱり被写体の力だと思いますよ。羽生結弦という被写体の力に引き寄せられちゃうから。ついついアップに行っちゃうのよ。ゆづの表情とか目つきとか、行っちゃうよね。だけど、逆にちょっと引いてみると、他に類を見ない美しさ、類いまれなるスタイルの良さを持ってるので、そっちに気づいたりするよね


田中宣明 FaOI 1
photo: 田中宣明



田中「羽生結弦という被写体の力に引き寄せられるけど、最近は引いて美しさを撮りたい」、能登「ズームで寄って表情をより見せたい」


―田中さん、そういう写真多いですよね

能登「うん、うん」

田中「いないんですもん。僕も20年以上フィギュアスケート見てますけど、こういう感じのスタイルの選手は初めて見ましたね。筋肉もあるじゃないですか、ただ細いだけじゃない。難しいんですよ、どっちも撮りたくなるよね

能登「そこで、もっと長いレンズでアップ目に撮れるのに、あえて引いて横の空間を空けて、脚上げとか撮っているのを見ると、『あっ、そこ捨てましたか』と思うんですよね」

田中「うん、寄りたいけどね」

能登「どうしても、寄りたくなっちゃうんですよ。より表情を見せたいとか。撮れても横位置じゃなくて縦位置で、上げている脚の方だけ入れてという絵を僕はイメージしちゃうんですけど。そこを田中さんは、引きでアップを捨てて、『そこを攻めましたか』というのが、田中さんはあるんですよね、結構」

田中「寄るとね、格好いいの撮れるんですよ。寄った方がカッコいいですよね。カッコいいというのを撮りたいときは、ずっとズームで寄っていって、ポーズ的にうまく撮れなくて、たまたま撮れちゃった時でも、カッコいいの撮れちゃうんだけど、引くと、この人の美しさが撮れるから、美しいのを撮りたいなっていうのは最近あります。結構ジレンマはある」

能登「発表できる媒体を持っていて(何枚も)見せられる環境でないと、できない撮り方だと思います。見開きとかで載せないと、小っちゃい写真になっちゃうから。それを田中さんは見開きで使えるから」

田中「確かに、使える媒体があるっていうのは大きい」

―よく能登さんが講演会で話される見開き用の写真で、こちら側に文字を入れるように空間を空けて撮るとか

田中「そういのも確かに影響されてますよ。こういう風に撮ったら空間が生きるなとか。タイトル入れられるなとか。これ表紙に使ったらロゴ入れられるなとか考えて。そういうのに結構影響されている」

田中、能登「ほかの人の写真は見ない(笑)」

―それだけ、羽生選手の写真が求められているからですよね

能登「あとファンの方の見ている目も肥えてきているから」

田中「いやー、ホントですよね。俺らの何十倍って写真を見てるじゃない、ファンの方々は。一般紙、スポーツ紙を含めて、一つのプログラムで何百枚見てるのかというぐらい見てる。そこに写真集とか出さないといけないから、変なの出せないというストレス、プレッシャーは常にあるのよね。後出しじゃんけんなのに勝てない。先に出されちゃうからねえ(苦笑)」

能登「ほかの人の写真は極力見ないようにしています」

田中「同じですわ。ゆづの写真は全然見ないです」

能登「変なイメージをインプットしたくないというか()

田中「一緒ですね。ホント一緒()

能登「そのイメージがあると(そちらに)寄ってっちゃう可能性がある」

田中「あるよね」

能登「たまたまタイムラインとかで見かけて、《いいね!》が付いてると、ファンの方はこういうのが好きなんだろうなというのは認識しつつも、『ここに寄っていったら、まねごとになるな』、『これに寄せても自分はいい方向に行かないな』という頭が働くんで、極力、ほかの人のは見ないようにしています」

田中「能登さんは基本的に、ほかの人とフォトポジションが違ったりするからね。『みんな行ってるから、違うところで違うもの撮りますよ』という頑固なところもあったりするけど、きょうはこのポジションで撮れるなら、このシーンは押さえなければならないというこだわりもあるし」

能登直 カレンダー 1
photo: 能登直

田中「ゆづは別格表情が多い」

ー動画で見てると全く気付かないんですけど、写真だといいいってありますよね。それはどこで見つけるんですか

能登「公式練習ですよね」

田中「結構、真剣に見ています。どこで何やるか、ここからだとどのぐらいの距離だ。レンズは何を使うか。特にゆづの時はね。この人は被写体としては別格じゃないですか。なんかね、表情が多いのよ。特にゆづの練習は見ますね。ゆづは本当に別格に表情が豊富というか、演技に感情が乗るというか、そこにこちらが引き付けられますね

能登「そういうのが出るんでしょうね」

田中「思い入れというか。その試合に込める思いというか。この試合は、こうでありたいとか、もしかしたらあるのかもしれないし」

能登「アイスショーでも違いますし、日ごとに

田中「違いますね」

能登「ニヤッとしてたり、真剣に入り込んでる日もあったりと

田中「そこに俺らも入っていっちゃいますからね。きょうは、こんな感じだって。不思議な人ですね

能登「逆に表情をファインダー越しに見つつ、自分も合わせていかないと、いい写真が撮れないというのはあるかもしれない」

田中「あるかもしれない」

能登「テンポに合わせてシャッターを切るとか」

田中「本当に難しいんだよね、ゆづ。動画を見ていると、『本当にきれいでいいなぁ』って思うけど、写真に撮るといいシーンを押さえきれないというか。本当にいいシーンは、どこかなって思っちゃうからね」

能登「動きが速すぎて追えない(笑)

田中「4分間、ほんとうに、信じられないくらい動いてますよね!」

能登「結弦君は耳がいい」

能登「あそこまで耳のいい選手は、これから出るかと言ったら難しいですよね」

田中「曲と音、演技。聞いてて嫌なところないよね。(ショパンの)『バラード第1番』でもそうだけど、「ピン」という音に(動きが)ピタッとはまってるから、怖いよね。曲と振付が合わないと、僕ら撮ってて気持ち悪いんですよね」

能登「リズム狂ってると、いい写真残らないんですよ。音に合わせてシャッターを切る感覚なので

田中「こっちは(ファインダー越しでしか見えないので)音しかわからないから。音で、ここで来るなという瞬間があるんです。たとえば、その音の前から振りが始まっていると、こちらの撮るタイミングがずれてシャッターを切ってしまいます。ゆづの場合は、音と振付がマッチして、ピタッと来てるから、そういうストレスがない。

撮ってても、(スタンドなど)上にいても目が合うよね。撮ってる場所も何気に分かってる気がする

能登「でしょうね。それぐらい冷静に俯瞰で見ている自分もいるんでしょうね。リンクに入ってきた瞬間は、結構キョロキョロしますね

田中「自分のなかで(会場の)図面ができてるんじゃないかな」

能登「空間認知というか」

―場を全部支配する感覚なんでしょうか

田中「あるんじゃないですか。こちらの想像を超えるスケーターだと思います」

    

フォトグラファーという立場を越えて、最早親戚のおじさんと化したようなお二人のトークは、結弦くんに対する愛に満ちていて、とても楽しく読ませていただきました。

これが対談①となっていますから、対談②もあるのでしょうね。


お二人の作品は羽生結弦展に5点ずつ展示されるということです。
どんな写真が展示されのか楽しみですね。


記事に挿入されていた田中さんと能登さんのポートレートを、それぞれの撮影した結弦くんの写真に変えてしまいました。田中さん、能登さん、ごめんなさい!

お二人とも大好きです

お読みいただきありがとうございました。

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2022年03月17日

アイスリンク仙台は早期復旧見込み




まだ昨日の地震のことが頭から離れません。

それは地震の起きた時間帯に、もしや羽生選手がアイスリンク仙台にいたのではないかと想像してしまうからです。


やはり地震による被害があったようですが、早期に復旧見込みとの報道に、ちょっと安心しました。

どうか一日も早く再開できますように。     

ホームページに「しばらくの間、営業を中止いたします。建物・リンク内の安全確認が取れるまで関係者以外の立ち入りは出来ませんのでご理解ください。スケート教室もお休みになります。再開のお知らせはホームページにてご確認いただくようになります。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします」とお知らせを載せた。

同リンクの関係者は「被害は大きなものではなく、早期に復旧できる見込みです」と話した。



北京オリンピック以来、Twitterにも中国のファンの方の書き込みがとても増えたと感じていますが、昨晩もとても多くの中国のファンからの祈りが届いていました。





そしてこの記事は1年前、朝日新聞映像報道部の遠藤啓生さんが書かれたものですが、羽生選手がこれまでどれほど被災者と被災地に寄り添ってきたかを知り、遠藤さんが羽生選手を取り続ける理由が書かれています。

その遠藤さんは、今はウクライナの地にいらっしゃいます。

一日も早く、無事に帰国できる日がやってきますように。


記事には遠藤さんがこれまでに撮影した羽生選手の写真がたくさん添えられています。
是非記事本文をお読みください。
有料記事なので、途中からは会員しか読めないのが残念ではありますが。




11年前のことを思い出して辛い気持ちになっていますが、田中さんからは新年度のダイアリーが届いたというお知らせです。


今シーズンは羽生選手にとってどんな年になるのか、とても楽しみでもあり、
半面、もしやのこともあるかも、などと心配もしっつ、羽生選手の写真が満載のダイアリーが届くのがとても楽しみです。



そしてKISS&CRYからは次のポストカードブックのお知らせが届いています。


しかも「Short Program編」と「Free Skating編」の2冊同時発売のようです!

発売は4月25日(月)です。

丁度そのころはファンタジー・オン・アイスへの出場も発表される頃ではないでしょうか。


新型コロナ、戦争、地震と、まるで三重苦のような世の中ですが、春の訪れとともに、楽しいこともきっとあると信じて、毎日をどうにか過ごしています。



お読みいただきありがとうございました。

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2022年01月25日

冷静に最後まで頑張りたい




表紙がめっちゃ素敵なアイスジュエルズVol.15です。


そして中にも、うっとりするような写真がいっぱい!

田中さん、ありがとうございます。



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がむしゃらさだけでなく

経験もすべて生かして

冷静に、最後まで頑張りたい 



アイスジュエルズのスペシャルインタビューはこんな言葉で締めくくられていました。

羽生選手らしい言葉だなと思いました。

2回のオリンピックを含めたこれまでのすべての経験を凝縮して、冷静な計算と判断で勝ちに行く。

それこそ百戦錬磨の戦国の武将のようなしたたかさで、しっかりと金メダルを取りに行く準備はできているのだと感じて、頼もしく、心強く思いました。



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もう一つ興味深かったのは、本の最後の方にある「北京2022における戦況予測」でした。

特に羽生選手とネイサン・チェン選手の想定プログラム構成で、最大どれくらいの点数になるのかを比較しています。

ネイサン・チェン選手が最大限で、4回転ジャンプ5種類6本を跳んだとしても、羽生選手には勝てる方策があるのではないかと思いました。

色々なジャンプ構成が考えられると思いますが、羽生選手はありとあらゆる場合を想定した組み合わせを考えていると思います。


この記事によるとネイサン・チェン選手の想定最大得点は、
2019年トリノGPFの時の335.30(SP:110.38+FS:224.92)程度と計算される。
彼はその後、現在も世界記録となっているあの得点を更新できていません。(あの得点はかなり盛られたものだと思いますが)


それに対して羽生選手の想定最大得点は4Aを成功させて、ジャンプ構成を全日本よりも少しづつグレードアップさせることで、340点を超えることも可能と計算されると書かれています。



平昌の時を思い出しました。

あの時も私は羽生選手とライバル選手たちの最大可能得点を自分なりに計算して、羽生選手がノーミスできれば、必ず勝てると確信していました。

今回も色々なプログラム構成で、有望選手たちの想定最大得点を計算してみようと思っています。

神頼みなどでなく、自分で計算したうえで、羽生選手優勝の可能性を信じたいからです。


4回転アクセルが成功したら、涙でその後の演技が見えなくなってしまいそうですが、

仮に、仮にですよ、4Aが完全に実行できなかった場合でも勝てる戦い方、それも羽生選手は用意しているはずだと信じています。



お読みいただきありがとうございました。

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2022年01月05日

Climaxまであと1か月




今日はもう1月4日です。


北京オリンピック開幕はちょうど1か月後の2月4日です。


今日の朝日新聞では、羽生選手の挑む4回転アクセルを1ページ全面を使って特集していました。


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しかし、カウントダウンを始めたら、あっという間にその日が来てしまうようで、ドキドキしてしまいます。


なので、あえてあと何日、とは考えず、その日その日の出来事を追いながら、結弦くんの健康と4Aの順調なブラッシュアップを願って、毎日を過ごしていこうと思います。



今週金曜日、7日に発売されるNumber 1043号の表紙が素敵です。


Number 1043




※羽生結弦選手の全日本選手権の演技を表紙・巻頭で掲載!
※好評企画「アーティストが語る、羽生結弦歴代プロブラムの美」第3弾も!
反田恭平が語る『バラード第1番』、首藤康之が語る『ホワイト・レジェンド』、紅ゆずるが語る『ロミオとジュリエット』を収録!

<特集コンテンツ>
【全日本選手権詳報】
羽生結弦 「結晶の舞台へ」


【本田武史が解説するフリー3演目】
羽生結弦 五輪プログラム進化論

【好評企画】
アーティストが語る 羽生結弦歴代プログラムの美
●反田恭平×『バラード第1番』
●首藤康之×『ホワイト・レジェンド』
●紅ゆずる×『ロミオとジュリエット』

(コンテンツは羽生選手関連のみ挙げました)



そして9日(日)は田中さん、能登さん、田口さんのオンライン講座がありますね。
司会はいつもの新村さんです。






お申し込みはこちらからです。

定員のないところがオンライン講座の良いところですね~~


読売カルチャー 鼎談


3人の2021年のベストショットが楽しみです。

私も大勢のファンの方々とご一緒に観るつもりで楽しみたいと思います。



北京オリンピック開幕の丁度1か月前ということで、「4回転アクセルを跳んで、オリンピック3連覇」を期待するという趣旨の記事もいくつか目にしました。そして結弦くん自身も全日本の後、それを目指すと言明していました。

しかし、選択肢は多い方がいい。
「跳んで勝つ」という選択肢と同時に「跳ばずに勝つ」という選択肢もキープしてほしい。
武器はできるだけ多く揃えるのが良い。しかし実際の戦いの場で、どの武器を使うのかは、その場になってみなければ分からない。

軍神と呼ばれた上杉謙信公に倣って、縦横無尽の戦い方ができますように。

そして、メディアや私たちの期待に振り回されることなく、結弦くんの選択のフリーハンドがキープされますように。

周りからの期待が大きくなればなるほど、結弦くんの自由を確保したい気持ちが強くなります。



Climaxを迎えるその日まで、どうか静かな環境で練習に打ち込めますように。



お読みいただきありがとうございました。

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