東京五輪
2021年08月08日
五輪の意義を考える
今夜、東京オリンピックは閉会式を迎えます。
パンデミックの最中のオリンピックという試練の中で強行されたオリンピックが終わります。
オリンピックについては様々な意見があると思いますが、私が一番共感したのは前京都大学総長の山極寿一さんの考え方です。
国を背負う戦い「おかしくないか」 五輪の意義を考えるhttps://t.co/X87s9QtOao
— 朝日新聞デジタル@金のデジモ (@asahi_gdigimo) July 25, 2021
今だからこそ考えたい話題です。ゴリラの研究で有名な山極寿一さんは「スポーツの起源は遊び」だといいます。国を背負い戦うことに「本来は個人やチームの戦い」として疑義を呈しました。 #Tokyo2020 pic.twitter.com/JYqKva0bfO
コロナ禍の中でオリンピックを迎え、海外から多数の観客を呼び込んで経済を活性化させるという目的が消し飛んだ。改めてスポーツの祭典としてのオリンピックの意義を考えてみたい。
スポーツの起源は遊びである。私は日本学術会議の会長をしていた2年前に、当時の鈴木大地スポーツ庁長官から依頼を受けて、「科学的エビデンスに基づくスポーツの価値の普及のあり方」について審議したことがある。そのとき、スポーツの本来の意味は「気分転換」であり、それが貴族たちの野外の余暇活動となり、身体を酷使する競技となったのは19世紀以降であることを学んだ。
私が長く研究してきたゴリラもよく遊ぶ。取っ組み合ったり、追いかけ合ったりして、ときには短い休止を挟んで1時間以上も遊び続けることがある。互いに高いところに上って胸をたたき合う「お山の大将ごっこ」や、数頭が数珠つなぎになって歩く「電車ごっこ」に似た遊びもある。遊びの特徴は、経済的な目的を持たず、体の大きいほうが自分の力を抑制して小さいほうに合わせ、互いに役割を交代するところにある。
身体を同調させる楽しさを追求する中で、こういったルールが自然に立ち上がる。人間の遊びもこのルールを踏襲しているし、スポーツの原則もここにあるのではないだろうか。相手に勝つことが目標ではなく、互いに立場を交代しながら競い合い、そのプロセスを楽しみ、勝ち負けにこだわらず健闘をたたえ合う。いっしょにスポーツに興じたことによって、よりいっそう信頼できる仲間となる。観戦者もこの同調の輪に巻き込みながら、スポーツは私たちの社会を和ませ、新たなきずなをつくることに貢献してきたのだと思う。
しかし、最近のオリンピックは商業主義が目立ち、観光収入や放映権をめぐって大量の札束が飛び交う国家事業になった。放映権を握るアメリカのテレビ会社に配慮して競技の時間を設定したり、海外のプロスポーツとかち合わないように酷暑の夏に開催したりと、どうも選手や観客の健康に配慮しているとは思えない。
一番の問題は、オリンピックが国の威信をめぐる戦いの場と化していることだ。「オリンピックは参加することに意義がある」というクーベルタン男爵の言葉はどこへやら、今はメダルをいくつ取るかが国や人々の主な関心事である。そのために専任のコーチをつけ、強化合宿を実施して成果を上げようとする。本来は個人やチームの戦いなのに、選手たちは国を背負って競技に臨み、負ければ「申し訳ない」と謝ることになる。何かおかしくはないだろうか。
オリンピックは個人やチームの力を競う場であり、勝利を国の成果と見なす必要はないのではないか。国の代表は大会を開いて標準記録を突破した選手を自動的に選べばいい。団体競技にしても、わざわざナショナルチームを編成する必要はなく、優勝チームを出場させればいい。
4年ごとに開催国を変えて実施する方式も改めたほうがいい。開催準備に多大な費用がかかり、大規模な開発が行われるからである。森が切り開かれ、海が埋め立てられて、新しい競技施設やホテルができる。近年は環境破壊が問題になり、開催場所がたびたび変更されている。いっそのこと、オリンピックの開催を発祥の地であるギリシャに固定したらどうだろう。そうすれば聖火リレーも行う必要はないし、競技場も繰り返し使える。開発国家の夢を追い続けるかのような開催国のたらい回しは、低成長時代にふさわしいとは思えない。
新型コロナを体験した私たちは、スポーツの本来の意味に戻る必要がある。事実、スポーツは障害者を含む個性を尊重した多様な実践になりつつあるし、eスポーツなど身体を離れた形式も取り入れられつつある。人間の身体や頭脳の可能性をかけたスポーツなら、科学的なデータとその分析を通じて合理的な練習法を開発すべきだ。スポーツを経済的な目的を持たない、人間の福祉に貢献する遊びと考えれば、さまざまな交流が芽生える新しい世界が開けると思う。(寄稿)
◇
やまぎわ・じゅいち 1952年生まれ。専門は人類学・霊長類学。京都大学前総長、日本学術会議前会長、総合地球環境学研究所所長。著書に「家族進化論」など。21年、南方熊楠賞受賞。
来年の北京オリンピックの開催も無観客で行われる可能性が大きくなっているようです。
政治的な問題がらみで、ボイコットする国が出てくる可能性もあります。
元々は「参加することに意義がある」と言われた近代オリンピックが商業的な大イベントになってしまい、
国威発揚のためメダルの数を誇ったり、政治的な意向でアスリートの派遣を制限したり、
IOCは組織の利益のためなら何でもやる。
バッハ会長の厚顔ぶりは呆れるを通り越して、お見事な程です。
私にとっては、そんなオリンピックはもうたくさんだという気持ちを決定的にした東京オリンピックでした。
羽生選手は、まだオリンピックが輝いていた最後の時代に2つの金メダルを獲っていて本当に良かったなという思いがしています。
今はただ、4回転半に懸ける羽生選手を応援したい。それに尽きます。
お読みいただきありがとうございました。
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2021年08月06日
五輪の理想
私にとっての五輪の理想の形。
“「国も順位もなし」がスケボーの常識 このカルチャーで「五輪が変わる」 " https://t.co/zgWtudm0Ug
— DJ KOMORI / オンラインDJスクールMIXFUN! (@djkomori) August 5, 2021
いい記事だなあ。国際サーフィン連盟会長のひと言が最高。
「我々のカルチャーは変わらない。五輪が変わるんだ」
岡本碧優(みすぐ、15=MKグループ)は最終3本目も果敢に難トリックに挑戦し、失敗して泣き崩れた。駆け寄ったのは直前まで決勝を戦っていた各国の選手たち。他国の選手たちに肩車された岡本の表情から笑みがこぼれた。関係者から大きな拍手が送られた。 スケートボードならではの光景だった。選手は1本滑り終わるたびに他の選手とハイタッチし、抱き合った。高度なトリックが決まるとボードをコンクリートにたたきつけて喜び、歓声をあげる。心からスケートを楽しみ、笑顔で滑る。新しい五輪の風景は、テレビを通して伝わった。首をかしげる人もいただろう。しかし、多くの人にはポジティブにうつったはずだ。 スケートボードに国境はない-。もともと国という意識は薄い。
プロツアーでも、Xゲームでも、選手は個人で参加する。国歌もなければ国旗もない。国を意識することもない。 実際、多くの選手が米国で滑っている。米国の市民権も持っている。五輪に出場するため祖父母などルーツがある国の代表として出ている選手も多い。スケボーやサーフィンでは「米国代表選手が東京大会に出るために自分のルーツ探しをしている」という話も聞いた。 6年前、スケートボードが東京五輪の追加種目候補になった会見に、堀米雄斗と瀬尻凌が並んだ。「好きな選手は?」という記者の質問に「ナイジャ・ヒューストン」。記者が「どこの国の選手ですか?」と聞くと、2人は顔を見合わせて「知りません」。それがスケボーの常識なのだ。 スケートボードに順位はない-。より上位を目指すのがスポーツだが、スケーターにその意識は薄い。もちろん、結果としてのメダルは求めても、最終目標ではない。岡本は金メダル狙いで大技をやったのではという質問に反論した。
「目標は金メダルではなく、自分のルーティンをすることでした」。だから、仲間たちは挑戦をたたえた。 大会で、ある選手が大技に挑んだ。失敗して滑走を終えると、他の選手たちが「もう1度」とばかりにボードを慣らす。観客も呼応して歓声をあげる。再度大技に挑戦して失敗、さらにもう1度…。5度目くらいで成功すると、優勝者以上の拍手と歓声が起きる。もちろん、競技は中断したままだが、オフィシャルもやめさせようとはしない。不思議そうに見ている記者に「これ、普通ですよ」と関係者が耳打ちしてくれた。 国も背負わない、順位にも捕らわれない。それが、スケボーやサーフィン、BMXフリースタイルなどエクストリームスポーツのカルチャー。
国を背負って順位を争う五輪の仲間入りすることで、本質が失われることを危惧する声は今もある。国際サーフィン連盟のアギーレ会長は笑いながら言った。
「我々のカルチャーは変わらない。五輪が変わるんだ」。
【荻島弘一】(ニッカンスポーツ・コム/記者コラム「OGGIのOh! Olympic」)
萩島弘一記者、ありがとうございます。私にとっては、今回の東京五輪の記事の中で最高の記事でした。
世界は少しずつだけど確実に変わって行く。
いつかそんなふうに変化した五輪に会えたらいいなと思います。
今は勝敗よりも4A成功を最優先する結弦くんも賛同してくれるんじゃないかなと、秘かに思っています。
お読みいただきありがとうございました。
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2021年07月31日
銀座に行きたいけれど・・・
今日からメゾン・コーセー銀座で初代Otonalの衣装の展示が始まりましたね。
早速行かれた方がレポを上げてくださっています。
動画撮りました✨
— ドーモ(DOMO)🌹4A祈願⛸ (@yumikikuha) July 31, 2021
キラキラ輝いているのが分かります💖✨#羽生結弦 #YuzuruHanyu #Otonao #メゾンコーセー #メゾンKOSE #MaisonKOSÉ pic.twitter.com/0848Lf6WLP
2018年オータムクラシックで初めてお披露目された時、
キラキラ光るラインが、氷の上にできたエッジの跡のようにも見えて、
素敵なデザインだなぁと思いました。
翌2019年のオータムクラシックでは、新衣装に変わってしまったので、1シーズンだけの衣装でしたが、私はこの衣装とても好きだったので、展示してくださって嬉しいです。
展示期間中に短時間でもいいので訪れてみたいなと思っています。
直ぐに銀座へ、とはいかないのは、今日は東京の新規感染者はついに4,000人も超えてしまい、
来週以降もさらに増えて行くことが見込まれるからです。
本当に、東京五輪が強硬に開催されてしまったのはやはり間違えていたのではないかという感が改めてこみ上がってきます。
実際東京では、医療崩壊も目前に迫ってきています。
いえ、もう医療崩壊しているという医療現場の悲鳴も聞こえてきます。
既に東京は医療崩壊状態にある。
— FIRE_111 (@Fire_111) July 29, 2021
関東4都県は対策病床数が100%を超過している。
本来なら東京五輪などやっている場合ではない。
そしてその東京五輪はコロナどころか熱中症対策も覚束ない惨状だ。
金メダルに浮かれている場合ではない。 https://t.co/Qu3nES7C6q pic.twitter.com/W4byzS4IEN
パンデミックの最中の五輪開催は危険な人体実験のようなものです。
希望的観測にすがって(ダジャレではありません)、開催強行したのは、国民の安全確保に責任のある立場の人が決してしてはいけない事でした。
「国民と世界の人々の健康と安全を守るため、今回は苦渋の決断を下し、東京五輪を断念する」
と、宣言していたら、世界中からその決断は称賛され、日本の国際的ステイタスは一段と上がっていたと思うと、それをできなかった日本が本当に残念です。
今となっては最早感染拡大を抑える有効な方策も無く、来週以降も感染者は増加して行ってしまうことでしょう。
五輪参加者が仮に感染しても、死亡しても、全て自己責任であるという同意書を取り付けているIOCは痛くもかゆくもないのでしょう。
私たち日本国民はひたすら自粛して、外出も控え、外食もせず、友人とも会わず、
子供たちは運動会も、遠足も、修学旅行さえも行けず、
ひたすら我慢の日々を送っています。
そしてまた一方では東京五輪のための負担は東京都民一人当たり10万円にあたるとも言われています。
東京オリンピック閉会まであと9日、どういうことになっていくのか本当に怖い思いでいます。
できるだけ外出を控え、ひたすら引きこもり生活を続ける以外は、できることはありません。
いつになったら安心して銀座に行ける日が来るでしょうか。
展示は10月29日まで。
その頃にはもう試合が始まっているはずですね。
お読みいただきありがとうございました。
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2021年07月28日
電波ジャック
昨日 、東京の感染者数が過去最大の2,848人となり、詳しい情報が知りたかったので、
いつもは、台風情報、地震情報、フィギュアスケート以外はほとんど見ないテレビを点けて見ました。
ニュースの時間だったのですが、どこのチャンネルを見ても、全て五輪競技の中継か、結果の報道ばかり。
オリンピックによる電波ジャックのように感じ、本当に驚きました。
国民の全てが必ずしもオリンピックに関心があるわけでもなく、
また、世界では毎日様々なニュースがあるわけですが、まるで国民はオリンピックだけ見ていればよし、と言われているようで、ゲンナリして、すぐにテレビを消してしまいました。
帝政ローマ時代に、ローマ市民には小麦粉の配給と競技場での見世物が無料で与えられ、それによって政治的な不満を抑え込むという政策が取られていたことを連想してしまいます。
オリンピックにどんなドラマがあっても、どんな感動があっても、それはそれとして、だからといって、このパンデミックの下でオリンピックを開催したのはやはり間違いだったという考えに変わりはありません。
一般論として、オリンピックって、ここまで重要なことなのでしょうか。
確かに私は羽生選手を心から応援していますし、オリンピックを連覇した羽生選手を応援できる喜びは大切にしています。
しかし、オリンピックにテレビという公共の伝達手段を独占するほどの重要性はないと思っています。
スポーツが好きな人も、ドラマが好きな人も、音楽番組が好きな人も、歴史番組が好きな人も、旅番組が好きな人もいます。
健康で平和な社会があってこそ、その前提があってこその文化活動であり、その中の一つのイベントとしてのオリンピックだと捉えています。
オリンピックのライブ放送はNHKとEテレだけにして、それ以外の局は通常の番組を放送して欲しいと強く願っています。
そんなことを書いている内に今日の東京の感染者は3,177人で、また過去最高記録となってしまいました。
オリンピックが始まってからまだ6か目です。
感染対策も様々な世界中の国々から、何万人単位の人々が一挙に日本に押し寄せるのです、
その中に感染者が一人もいないとは非現実的な考えでしょう。
開催前から心配されていた感染の爆発的増加が現実味を帯びてきて、本当に怖いです。
このままいけば、1万人の壁を突き破って感染者が増加することも予想しておかなければなりません。
まだ指数増加を抜けないので来週は4500ぐらい行くんじゃないか。全国で1日1万も目前。 / “東京都 新型コロナ 3177人感染確認 2日連続で過去最多 | 新型コロナ 国内感染者数 | NHKニュース” https://t.co/LVIBXr8vmP
— 黒影 (@blackshadow0) July 28, 2021
「疎開」という言葉が頭の中に浮かんできます。
結弦くんは基本インドア派で、
FRAUのインタビューで、久しぶりに太陽見たと言っていましたね。
ここ当分はそれを貫いて、健康を守ること最優先でいて欲しい。
皆さまも本当にこれまで以上にお気をつけてくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
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2021年07月23日
無惨
東日本大震災からの復興を掲げ、
「お・も・て・な・し」をキャッチフレーズにして掴んだ、
東京五輪開催の権利(もしくは義務)でした。
東京五輪は、
・コンペで採用された故ザハ・ハディド氏の国立競技場建設計画撤回、
・大会エンブレムの盗作疑惑による撤回、
・竹田恒和前JOC会長の東京五輪誘致に関する贈賄疑惑による辞任、
・森喜朗前組織委会長の女性蔑視発言に端を発した辞任、など不祥事が続出。
・7月7日にはJOC経理部長の重責にあった方が自殺とみられる電車飛び込みにより死亡。
さらに開会直前になり、
・開会式の楽曲を担当した小山田氏の壮絶ないじめ自慢発覚による辞任、
・続いて翌日には、自称元暴走族軍団総長で逮捕歴33回という、絵本作家のぶみ氏が関連プログラムの出演辞退、
・開閉会式前日となった22日には、演出を主導した小林賢太郎氏が、過去にナチスによるホロコーストをギャグのネタにした件による解任と、
延々と続いている。
辞任、解任された方々の経歴を見ると、一体どういう基準でメンバーを選出してきたのか不思議になる。
最初は野村萬斎さんだった…解散・辞任相次ぐ演出チームhttps://t.co/87ZfSQm9dU#東京オリンピック ・パラリンピック開閉会式の演出チームをめぐってトラブルが続いてきました。
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) July 22, 2021
2018年、最初の総合統括に就任が決まったのは狂言師の野村萬斎さんでした。
これまでを振り返ります。 pic.twitter.com/jtIvjHDhli
東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開閉会式の演出チームをめぐっては、トラブルが続いてきた。
2018年7月、開閉会式演出の総合統括に就任が決まったのは狂言師の野村萬斎氏だった。「機知に富んだ式典にするため尽力していく」と意欲を口にしていたが、新型コロナウイルスの影響で大会の1年延期が決定。
野村氏や歌手の椎名林檎氏ら7人のチームは昨年12月に解散した。
大会組織委員会は「コロナ禍に伴う式典の簡素化を短期間で進めるため権限を一本化する」と解散理由を説明した。関係者によると、チーム内の意思疎通がうまくいかないこともあったという。
後任には、チームの一員で電通出身のクリエーティブディレクター、佐々木宏氏が就いた。
しかし、開会式に出演予定だったタレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱するようなメッセージを演出チーム内のLINEに送っていたことが、週刊誌報道で発覚。
佐々木氏はその事実を認め、今年3月に辞任した。
その直後、五輪開会式の演出の実質的な責任者だった振付師・演出家のMIKIKO氏が、自身に連絡がないまま、新たな責任者が任命されていたとして辞任していたことを明らかにした。
さらに今月19日には、開会式で楽曲の作曲担当だったミュージシャンの小山田圭吾氏が、過去に同級生や障害者をいじめた経験を雑誌で語っていたことを受けて辞任した。
組織委は当初、続投させる意向だったが、障害者団体などからの批判がやまず、辞意を受け入れた。
組織委の武藤敏郎事務総長によると、
佐々木氏の辞任後、残ったメンバーが仲間を誘って20人ほどのチームができた。
関係者によると、今回解任された小林賢太郎氏が中心になって人選を進め、その中に小山田氏が入っていたという。
組織委は結成後に報告を受け、そのまま任命したという。
武藤事務総長は20日の記者会見で、「最終的な任命責任は我々にある。全体の名簿を受け取ったとき、全部調査すべきだった」と述べた。(津田六平)
結局組織委員会による事前チェックは無しで、今回解任された小林賢太郎氏の仲間が誘い合って開閉会式の演出を担っていたということのようです。
「類は友を呼ぶ」ということわざの見本のような事態です。
私は、この季節ということもあり、どうしても第2次世界大戦における敗戦を連想してしまいます。
停戦のチャンスは何度もあった。
しかし戦争を止めようとはしなかった。
五輪中止のチャンスは何度もあった。
しかし強行に開催にこだわり続けた。
日本人はこんなにも統治能力、危機管理能力がなかったのか…。
知らなかった。
統治能力、国際感覚、人権感覚の悲惨なまでの欠如。
まるで運転手不在の暴走列車。
こんなにも無惨な五輪 がかつてあったでしょうか。
私たちは目を閉じて暴走列車をやり過ごすこともできるけれど、
降りられないアスリートたちが気の毒過ぎる。
だけど、解ったことが一つある。
もし、今また戦争があったら
日本は再び確実に負けるだろうということ。
だから、この先も
絶対に戦争はしてはならない。
このことを現実感を持って理解した。
大変学びになった。
SDGsの結弦くんを見て浄化されよう。
明日の羽生結弦ドキュメントを楽しみに、
今日は一切テレビは点けないことにする。
お読みいただきありがとうございました。
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2021年07月19日
ブラックジョーク
子供の頃、初めて社会科の授業で戦争について学んだ時、「どうしてみんなは戦争に反対しなかったの?」という素朴な疑問を感じたのを覚えています。
今、国民の8割が東京オリンピックに反対している中で、国民の命を危険にさらし、世界中から集まるアスリートの命を危険にさらし、それでも個々の参加者に「自己責任」を負わせながら開催に向かって暴走する政府、東京都、IOC、JOCを見て、
ああ、こういう風にして戦争も始まって行ったのだなということを追体験しているように感じています。
「東京五輪の開幕直前でも開幕後でも、東京五輪を中止すべきと主張し続ける意味」の一つがこれ。
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) July 18, 2021
政府が人命無視で突き進んでいる状況下で、たかがスポーツ大会すら止められないなら、戦争を止めることなんて夢物語。あきらめは命を差し出すこと。#いまからでも五輪中止をhttps://t.co/EoitOwsLOv
おそらく戦争が始まる前、国民の大多数は心の中では「反対の気持ち」を持っていたのだと思います。
しかし、一旦戦争が始まってしまったら、全ての反対の声は圧殺され、ひたすらカタストロフィーに向かってなだれ込んで行ってしまったのです。
「始まってしまったのだから仕方がない」、「始まってしまったのだから協力するしかない」と。
いみじくもバッハ会長は、「日本の方は大会が始まれば歓迎してくれる」と語っています。
なんと日本国民を見くびり、馬鹿にした発言なのでしょうか。
参加するアスリートたちが、オリンピック目指して頑張ってきて、一生に一度の機会を失いたくない選手がいるのもよく分かります。
しかし、アスリートも社会の一員だと思うのです。
社会全体を危険にさらしてでも、オリンピックで勝ちたいと思うのでしょうか。
「目の前の試合をやることしかできない」?──アスリートも例外ではない「現場プロフェッショナルロマン主義」の罪
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) July 18, 2021
<コロナ感染爆発のただ中で、感染対策もザルだらけのまま、オリンピックを開催することになったのは選手の責任でもある>https://t.co/yYu0cYJC68
私は羽生結弦選手を応援していますが、体操の内村選手も昔からずっと応援してきたし、今でも応援しています。
でも、今回はそういうレベルの問題ではなくなってきています。
先日発売されたNumberに、池江璃花子選手と羽生選手の対談が掲載されました。
タイトルは「ただ勝利のために」。
「ただ勝利のために」、この腐りきった東京オリンピックを戦うのでしょうか?
戦うべきなのでしょうか?
戦っていいのでしょうか?
そしてなぜそこに羽生選手を持ってくるのでしょうか?
池江選手の対談相手が、ケガを克服して、東京五輪で鉄棒1本に懸けている内村航平選手だったたらまだ理解できたでしょう。
結局、出版社にとって対談の内容はどうでもいいのです。
ただ羽生結弦、池江璃花子という、いわばスポーツ界の2大スターを揃えて、
東京オリンピックのプロパガンダとしたい、という意思だけが突出して見えているだけです。
『東京に凱歌を』というブラックユーモア、いえむしろブラックジョークと言うべきタイトルを表紙に掲げて。
それがブラックジョークだと自覚しているのならば、自虐的だけどまだマシ。
マジでこのタイトルをつけたとしたら、超鈍感。
凱歌の楽曲担当は誰?
羽生選手は、ドリーム・オン・アイス公演後の一問一答でこのように語っていました。
「平昌(五輪)シーズンみたいに、絶対に金メダルを取りたいという気持ちは特にありません。ただ、必ず今シーズン、4回転半を決めるんだという強い意志はあります。しっかりと、その意志を、その決意を持って今シーズン、挑みたいなと思っています」。
彼の本当の気持ちは彼にしか分かりません。
しかし、非常に鋭敏な神経を持っている彼は、もう『オリンピックに懸ける』という時代は去ったのだということを敏感に感じ取っているのかもしれません。
他人が下す相対評価より、自分が下す絶対評価を重視することにシフトチェンジしたのはとても賢い判断だと思います。
何年後か、何十年後か、極度に肥大化し商業化した近代オリンピックは終焉するような気がしています。
東京五輪は、その終わりの始まりになるのではないのかなと。
願わくば、愛する羽生結弦選手が、もうこれ以上悲惨な東京五輪に利用されることのありませんように。
ほとんど悲痛な私の願いです。
お読みいただきありがとうございました。
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2021年07月16日
今、世界は平和なの?
「自分の中で勝つことに関しては達成したんですよね。獲りたかったタイトルはすべて獲って、自分が目標としているものがイコール「勝つ」じゃなくなっちゃったんです。
例えば勝つだけだったら、4回転半という今自分が挑戦しているジャンプは要らないと思います。だったら4回転の種類をしっかり増やして、いい演技をコンスタントにできるほうが絶対勝てるんです。
でも、それじゃあ僕は競技者としてもつまらなくなってしまったというか、そこにモチベーションを感じなくなってしまったというのが正直なところです」
「結局一番自分を出せるのはスケートで。
それを見てくださった方が何を思うかとか関係なく、
自分でウワーっと『こんな気持ちだー!』ってやるのが一番好きなんですよね。
誰も観ていない中でそれをやった時に、
『自分、スケート好きだな』と思って」
「僕も今、自分自身に言い聞かせるように『アクセルが一番の目標』と言っていますけど、
結局は勝たなきゃ意味がないと心の底で常に思っているので」
Numberの池江璃花子選手との対談読みました。
アスリート同士の会話の中で、羽生選手がの本音が聞けたところが何よりも良かったと思います。
しかし、しかしです。
今この時期になぜ羽生選手を持ち出すのでしょう。
このNumberの夏のオリンピック特集のTOPに、なぜフィギュアスケーター羽生結弦が登場しなくてはならないのでしょうか。
それは勿論、羽生選手が人を集められる人だからでしょう。
そこに存在するとしないとでは、発行部数に大きな違いも出るでしょう。
正直言って、この問題山積の東京五輪の人寄せパンダのように使われるのを見たくない。
羽生選手を東京五輪を正当化するために消費しないでほしい。
羽生選手の立場として断れないことも多いのだろうけれど、
それでも、したくないことは拒否する強さと自由は失わないでほしいと願うばかりです。
日本国民の多くは、最早このように考えている人が多数派なのだと思います。
「勝手にやってろ」と。
#オリンピックファミリー をよく乗せるタクシー運転手「勝手にやってろ、ですよ」https://t.co/PQ1QTq0wbP
— NEWSポストセブン (@news_postseven) July 14, 2021
本来なら待機期間であるはずの来日外国人がオリンピックファミリーだからという「別枠」で街中に繰り出している。
「オリンピックファミリーじゃなきゃ外出るなって面白いですよね」#東京五輪
そして世界28か国を対象とした世論調査の結果はこのようになっています。
東京五輪「反対」、28カ国で57% 米仏など世論調査https://t.co/Z0EcFtWhXi
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) July 13, 2021
開催に反対の市民は、韓国(86%)や日本(78%)、カナダ(68%)などで多かったといいます。
米国は48%が反対でした。 pic.twitter.com/FGQr0wR0fY
無論、アスリートには何の落ち度もありません。
アスリートはただ記録と勝利を目指して努力する。
しかし、アスリートだけではありません。
どんな仕事でも、人はベストパフォーマンスを目指して努力している。
アスリートもそんな社会の人々の一部です。決して特別な存在ではないのです。
オリンピックも同じです。それだけが特別と思っているのはバッハ会長並びに彼に代表される「オリンピックファミリー(オリンピックマフィアとも最近は呼ばれる)」だけでしょう。
世界が平和であってこそ、オリンピックは「平和の祭典」となるのです。
今、世界は平和なの?
東京に、凱歌は流れますか?
お読みいただきありがとうございました。
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2021年06月26日
ゲーム音痴ゆえ
西川さんのキャンペーンやら、YUZU'LL BE BACK Ⅲのことやらで、気を取られていて、
羽生選手のゲームアンバサダーのニュースまで手が回らず、遅ればせながら昨日ようやく羽生選手のごあいさつ動画を目にしました。
世界を魅了するフィギュアスケート選手の羽生結弦選手からコメントをいただきました。コメントありがとうございました。#PegasusDT pic.twitter.com/5ORSHvLnFZ
— The Pegasus Dream Tour (@PegasusCity2021) June 25, 2021
英語版も。
We've received a comment from the figure skater that fascinates the world, Yuzuru Hanyu. Thanks for the message!#PegasusDT pic.twitter.com/KMXeMojBCn
— The Pegasus Dream Tour (@PegasusCity2021) June 25, 2021
東京オリパラに関する重苦しい空気感の中で、突然発表された羽生選手のパラリンピックのゲームアンバサダー就任のニュースは、ゲーム好きな方には嬉しいニュースだったのでしょうね。
でも、私は全くのゲーム音痴なので、その価値が今一つ分からなくて、どう理解していいのか戸惑っています。
映像を見る限り、撮影されたのはかなり前、おそらく1年前の24時間TVの頃と思われるので、
羽生選手もまさかオリパラ直前のこの時期に、このような危うい状況になっていいるとは予想がつかなかったのだと思います。
五輪2連覇した実績を持つという立場上、IOCや五輪に関わらざるを得ないという事情は分かりますが、
しかし、やはり羽生選手には不祥事とスキャンダルまみれの東京五輪に関連する仕事は最後まで避けて欲しかったというのが正直な気持ちです。
何事もよく分かっている彼のことですから、内心思うことはたくさんあるのだろうと思います、
でも実際、彼くらいの立場になると、この混迷した五輪に関して言葉を発することさえ難しいのだろうと思います。
言葉を発することさえ難しいという観点からいえば、この方以上の方はいないでしょう。
五輪「陛下の懸念を拝察」発言に波紋、首相も閣僚も「長官の見解」 https://t.co/lL1nq1o7Pz #tbs #tbs_news #japan #news
— TBS NEWS (@tbs_news) June 25, 2021
ワシントンポストはこのように伝えています。
The Tokyo Olympics just got an important no-confidence vote — from Japan’s emperor https://t.co/U6LDgMWwtB
— The Washington Post (@washingtonpost) June 24, 2021
宮内庁長官によると、日本の天皇は、今年の夏季オリンピックでコロナウイルス感染が増加する可能性があることを「懸念」しているようだ。 共同通信によると、同庁の西村康彦氏は記者会見で、「陛下は、現在のパンク病の感染を非常に心配している」と語った。 「国民の不安の声はあるものの、感染拡大につながるのではないかと懸念しているのではないか」と西村氏は語った。 天皇は東京2020大会の名誉総裁であり、日本では広く尊敬されていますが、政治的権力はありません。 彼がそのような重要で物議を醸すトピックについて発言することはまれであり、彼の見解は重要です。彼の警告は政府と国際オリンピック委員会を当惑させるだろうが、パンデミックのために1年遅れて7月23日に大会を開始することを決意した主催者の間で心変わりを引き起こすには遅すぎた。
実際、毎日のように伝えられるオリンピック関連のニュースに喜ばしいことは全く見かけません。
【「天皇陛下が五輪開催に懸念」宮内庁長官が拝察】
— TBS NEWS (@tbs_news) June 24, 2021
宮内庁長官は定例会見で「#天皇 #陛下 が #東京五輪 の開催が感染拡大に繋がらないか懸念されていると拝察する」と述べました。一方、陽性者が確認された #ウガンダ 選手団 の“接触者”が拡大。ホストタウンから不安の声も…。#news23 pic.twitter.com/xwPYPR9nCv
まだほんのわずかな選手団しか来日していないのに、もう既に感染者が続出しています。
これから選手1万人、関係者9万人ほどが入国して来たら、一体どれだけの感染者がでてくるのか、想像しただけで恐ろしくなります。
国民の8割が開催に反対し、名誉総裁を務める立場である天皇陛下までが深い懸念を抱いていることを、どうにかして国民に伝えたいと思われていると推測されるにもかかわらず、すべて無視して強行しようとしている東京オリパラの陰に何があるのでしょう。
賠償金とか違約金とか、お金で解決するのなら、1兆でも2兆でも3兆円でも支払った方が、開催するよりも損害は小さいのではないでしょうか。
開催することで新型コロナに罹患してしまう方が出たり、日本が感染ハブになって世界に広げてしまうリスクに比べたら、むしろそれで済むならそうして欲しい。
ちなみに緊急事態宣言にからむ費用の出費は既に10兆円ということです。
ワシントンポストに「ぼったくり男爵」と喝破されたトーマス・バッハIOC会長について、同じドイツ人女性ジャーナリストはこのように分析しています。
【“ぼったくり男爵” バッハ会長に日本在住ドイツ人も「マジ迷惑してます」】https://t.co/mUJK1z0mxG
— マライ・メントライン@職業はドイツ人 (@marei_de_pon) June 24, 2021
彼はどういう文脈で生きている生命体なのか? そこには欧州伝統のドロドロした「伝統的権威的コネ構造」社会の縮図が!
ということで、あの無神経さ&図々しさの文化的背景を紹介します。#女子SPA
正しいことをするのに遅すぎるということはありません。
今からでも東京オリパラの中止を宣言する勇気のある政治家はいないのでしょうか。
菅総理がいみじくも言ってのけたように、「日本国」は五輪開催の当事者ではありません。
オリンピックは都市が開催するものなので、開催主体は「東京都」です。
そこの都知事は、疲れたということで休息中です。
医師の診断書は出されているのでしょうか?入院に至る病名は何でしょうか?
民間であれば医師の診断書無しで「疲れたから」という理由で1週間の休暇は取れませんよね。
しかもお休みの間はすっぽり東京都議会議員の選挙戦に重なります。
都議会議員選挙は昨日25日(金)告示され、7月4日(日)が投票日です。
切羽詰まった東京都、都民としての心配は尽きません。
最後までまでお読みいただきありがとうございました。
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2021年06月08日
衣装デザインの大切さ
東京五輪が開催されるのかどうか、45日前となった本日現在でも明確な見通しが立っていません。
準備も後手後手で、医療関係者、競技が行われる地方自治体でも、とまどう声が上がっています。
昨日のJOC経理部長の自死の件はどこのニュースもワイドショーも触れないことが、却って不気味です。
そんな中で、表彰式のプレゼンテイターの衣装が公開されています。
東京オリンピック表彰式の衣装が公開。https://t.co/K5aRBbSAJH#Tokyo2020 pic.twitter.com/A6pXOk6mzM
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) June 3, 2021
全く先入観無しで見た第一印象は、うーん、なんだか韓国風味を感じるなということでした。
衣装にも違和感を感じましたが、サンダル風の履物はもっと酷いなと思いました。
その後デザイナーが山口壮大さんという、アメリカと韓国のハーフの方と知って、やはり文化的背景は無意識に出てくるのかなと思ってしまいました。
私も身内に複数のハーフがいるので、偏見とかは全くないつもりですが、やはり日本開催の五輪ならば、日本の文化を表象するデザインがいいのではないかな、とは誰もが考えるのではないでしょうか。
このデザインにOKを出したのは誰なのでしょう?
いいのかダメなのか、このデザインを見て判断ができる人が今のJOCの内部にいるとは到底思えませんが…。
しかもこのデザイナーの方は『ジャップ』というブランドも立ち上げているとか。
『ジャップ』とは日本人に対する蔑称であることは誰でも分かりますよね。
どういう感覚なのか、ちょっと理解できません。
例えば、日本には伊藤聡美さんという優れた衣装デザイナーがいますが、彼女も日本人とタイ人とのハーフです。
しかし、日本風の衣装を作らせたら右に出る人はいないのではないでしょうか。
伊藤聡美さんinstagramより
東京五輪の可否は横において、
伊藤さんにデザインして欲しかった!!
16日発売のフィギュアスケートマガジンの表紙が出ましたね。
このMUST BUYの3冊共に、伊藤聡美さんデザインの『Let Me Entertain You』の衣装の表紙になるようです。
現在Amazonのウインタースポーツ雑誌の売れ行きランキングでは、上位5冊の内、4冊が結弦くんの表紙です。
来週本屋さんに3冊が並んだら壮観でしょうね。
とても楽しみにしています
最後までお読みいただきありがとうございました。
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2021年02月18日
恥の上塗り
組織委員会会長には、密室での決定で橋本聖子氏に決まりました。
しがし彼女がなぜ???
森会長が女性蔑視発言で引責辞任したから、次は女性にすればいいのだろうという、救い用のない短絡思考に呆れる。
しかも橋本氏が辞任したあとの五輪担当大臣には丸川珠代氏という、唐突な感じを免れない女性議員を起用。女性ならだれでもいいのでしょうか。
それは逆にジェンダー差別のように感じます。
男性フィギュアスケーターに対するセクハラ事件はIOCも把握していて、一時は橋本氏の就任を問題視していたという。
海外メディアも過去の経緯には注視している。
シンガポールに駐在している英BBCの大井真理子記者は21年2月12日、後任候補に橋本氏が浮上したとの記事を引用しながら、 「2014年にセクハラ疑惑に直面したとの指摘もあるが、被害者は否定している」 とツイッターに書き込んだ。 中国のニュースサイト「北京新浪網」は2月12日、共同通信を引用する形で、橋本氏にはキス強要という「黒歴史」がある、と指摘。文春ウェブサイトから転載したとみられるキス写真つきで顛末を伝えた。スケート連盟会長については「辞任を考えたが、結局は留任した」などと報じた。 香港のアップル・デイリー(蘋果日報)も2月13日、やはり写真つきで、橋本氏について「その立場を利用したセクハラ行為を告発されていた」と指摘。ニュースサイト「香港01」も2月14日、 「アスリートに無理やりキスした黒歴史を持つ候補者は、今後も話題になりそうだ」 などと報じた。 韓国の聯合ニュースは2月18日、「『女性蔑視』森の代わりに『強制キス』橋本...」の見出しで、過去の経緯について 「オリンピック関連の経験は豊富だが、過去の行動が論議を起こしている」 と言及。紀藤正樹弁護士の 「橋本大臣って、セクハラ問題があり、ジェンダーが問題となった森後継としてはふさわしくないと思います。国際的には大問題です」 というツイートを紹介しながら、 「橋本氏は、当時の日本スケート連盟会長であり優越的地位を利用した事実上の性暴力という指摘を受けた。ツイッターには、橋本氏が高橋氏と推定される人物を抱きしめてキスする姿を写した写真が多数掲載された」 などと経緯を伝えた。
(J-CASTニュースより)
女性蔑視の会長の後任が性暴力の女性会長という、なんともやり切れない、情けなくなるような人事です。
恥の上塗りというほかはありません。
橋本氏本人にしても、もうあの事件は忘れたいのでしょうが、
今後世界にあの当時の報道や写真が拡散していくことは間違いないでしょうね。
今回のことを別にしても、国民の8割が中止や延期を希望している東京五輪は、最早開催する正統性すら失っていると私は思っています。
今後は、IOCと日本サイドで、どちらがが中止を言い出すのかというせめぎ合いになるのでしょうか。
そんなこととは関係なく、アイスリンク仙台が21日から再開するという嬉しいニュースです。
羽生結弦ら輩出のアイスリンク仙台、21日から営業再開 https://t.co/MdcTBpXd9K
— Sponichi on Ice (@SponichiF) February 18, 2021
羽生選手の練習の場が確保されているということが、今は一番嬉しいことです。
どうか雑音に惑わされずに練習に集中できますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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