東京オリンピック
2021年07月29日
ウソで固めた東京開催
猛暑ですね。
人出の少ない午前中に買物を済ませようと外出すると、一歩外に出た途端に、サウナに飛び込んだような熱気とじわっと肌にまとわりつくような湿気。
短い外出でも、帰宅した時には頭痛と眩暈がしました。
こんな中で競技するなんて、熱中症にならない方がおかしなくらいです。
競技する選手には過酷すぎます。
「最悪の暑さ 選手ら悲鳴」当然そうなる。日本人だって耐え難いのだから。アーチェリーの選手が熱中症で気を失い、テニスのジョコビッチ選手も「常に脱水状態、時間変更を」と訴えた。すべては招致したい一心で都がIOCに出した「晴れる日が多く、且つ温暖」の大嘘にある。で今になって慌ててるわけだ。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) July 26, 2021
東京の7月の天候は温暖で晴天が多く、競技にふさわしいのだと言いましたね。
そして復興五輪として、大震災から回復した日本をアピールするはずでしたね。
当時首相だった安倍晋三氏は、「放射能汚染はコントロール下にある」と、自信を持って断言しましたね。
その安倍さんは開会式には欠席されました。
またお腹が痛くなったからでしょうか。
テレビを点ければ、相変わらず感動の押し売り。
選手の安全や健康より、メダルの数の報道が多いです。
選手にとってオリンピックメダルは夢なのは分かりますが、
未だに、「日の丸を背負って」などという時代錯誤な表現が出てきたりします。
オリンピックは国威発揚の場ではないことは、
オリンピック憲章にはっきりと書かれています。
選手たちには、決して国の威信などは纏うことなく、
純粋に自分の努力の結果としてのメダルを誇ってほしいと思います。
コロナ禍の現状とか経済指標とか世界情勢とか、日本人選手の五輪関連ばかりじゃなくて、もっと伝えるべきニュース、たくさんあるだろ!東スポが一番マトモという、不思議な現状。
— デーブ・スペクター (@dave_spector) July 28, 2021
昨日のブログにも書かせていただきましたが、日本中の報道がオリンピックに偏り過ぎていて異常なくらいです。
報道もオリンピックをヒステリックに伝えるだけでなく、相対化して見る視線を取り戻してほしいと思いました。
私はずっと前からオリンピックの世界持ち回りには疑問を持っていて、
今でも聖火はギリシャのオリンピアで採取しているように、
元々ギリシャのものであるオリンピックは、恒常的にギリシャの地で開催すべきと思っています。
このけばけばしい商業主義を排し、簡素で清廉なオリンピックになったらなぁという夢を持っています。
そしてその時は、純粋に選手の努力と健闘をオリーブの冠で讃えることとし、
国旗と国歌は排して欲しいと思います。
スポーツとナショナリズムの結びつきが、スポーツの純粋さを失わせ、
政治利用をもくろんだり、国家間の代理戦争の体を成したりする大きな要因になっているからです。
スポーツをスポーツとして純粋に楽しみ、アスリートの努力を心から称えられるオリンピックが、やがていつの日か再生することを心より望んでいます。
羽生選手が来年に控えた北京オリンピックに対して、どのような心境でいるのかは本人しか分かりません。
でも賢明で敏感な人ですから、どこかでオリンピックに含まれる矛盾を感知しているのかもしれません。
(DOIでの一問一答より)
-あらためて北京オリンピック(五輪)への思いは
「平昌(五輪)シーズンみたいに、絶対に金メダルを取りたいという気持ちは特にありません。ただ、必ず今シーズン、4回転半を決めるんだという強い意志はあります。しっかりと、その意志を、その決意を持って今シーズン、挑みたいなと思っています」
-五輪は、その先にあるもので変わらないか
「道の中にあるのであれば。ただ、うーん。やはり先ほども言ったように平昌だったり、ソチだったり。その時みたいな熱量はないな、というふうに自分の中では思っています」
今は「4回転半」に集中するのが正しいことは明らかですね。
羽生選手のアスリートとしての純粋な夢が叶いますように。
たった今、本日の東京の感染者数が発表されました。
3.865人です。もちろん過去最多です。
全然分かってないな、IOC. IOC does not understand what they are talking about.
— 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) July 29, 2021
IOC広報部長、コロナと五輪「パラレルワールド」無関係強調(毎日新聞)#Yahooニュースhttps://t.co/fpsU9ioipJ
コロナと五輪はパラレルワールドだから、IOCに責任はないそうです。
開催を中止できるのはIOCだけの権限でしたよね。
お読みいただきありがとうございました。
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2021年07月20日
開会式の白昼夢
昨夜になって、小山田圭吾氏が辞任し、開会式の楽曲にも使用されないことが発表されました。
あのような「いじめ」どころか、「犯罪」と言えるようなことをして、それを自慢げに雑誌で話すとは普通の感覚ではありません。私にはサイコパスとしか思えませんでした。
作曲家としてもこれまで聞いたことも無い名前だったので、
小山田氏のことは、この人誰?という感じで受け止めていました。
いったいどういういきさつで、この方は選ばれていたのでしょうか。
そこにも疑問が残ります。
開会式まで今日を含めてあと3日しか時間がない中で、大会組織委員会の橋本聖子会長は、
後任は「まだ考えていない」と述べています。
この期に及んで、しかも国際的にも拡散したこの酷いスキャンダルの後で、誰が後任を引き受けるというのでしょう。
いっそのことその部分は無音の方が良いかもしれないです。
もう手遅れですが、
日本にはもっと国際的な知名度も高く、作品が高く評価されている作曲家がたくさんいるはずです。
こんなサイトを見つけました。
世界に羽ばたく!有名な日本人作曲家を各ジャンル別に5人ずつ紹介
URL: https://wellen.jp/compose/composer-famous/#i-3
- (1)「映画音楽」における有名な日本人作曲家の紹介
- (2)「JPOP」における有名な日本人作曲家の紹介
- (3)「ゲーム音楽」における有名な日本人作曲家の紹介
- (4)「アニメ音楽」における有名な日本人作曲家の紹介
- もうこれだけで、開会式の楽曲は出来上がってしまいそうです。
復興五輪という言葉がまだ生きているのならば、
『花は咲く』の大オーケストラバージョンで始まり、東北地方の高校生の合唱団の日本語と英語の歌詞の合唱が続きます。
次は『Hope & Legasy』で日本の自然の美しさを表現します。
そして箏や琵琶の和楽器の音色を散りばめた『天と地と』
天に在る全ての魂の平安と、地に在る全ての人の平和と幸福を祈って、
最後の琵琶のジャーンという強い音色の余韻の中で、感動的に締めくくりです。
映像の中だけであれば、羽生選手の許諾がもし得られるのならば、一部に羽生選手の映像を使用することも可としましょう。
言ってみれば、『羽生結弦プログラムコンサート』のイメージです。
(塩入俊哉さんTwitterより)
どうでしょうか?
開会式を観る気ゼロの私の、蒸し暑い午後の白昼夢でした。
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2021年07月19日
ブラックジョーク
子供の頃、初めて社会科の授業で戦争について学んだ時、「どうしてみんなは戦争に反対しなかったの?」という素朴な疑問を感じたのを覚えています。
今、国民の8割が東京オリンピックに反対している中で、国民の命を危険にさらし、世界中から集まるアスリートの命を危険にさらし、それでも個々の参加者に「自己責任」を負わせながら開催に向かって暴走する政府、東京都、IOC、JOCを見て、
ああ、こういう風にして戦争も始まって行ったのだなということを追体験しているように感じています。
「東京五輪の開幕直前でも開幕後でも、東京五輪を中止すべきと主張し続ける意味」の一つがこれ。
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) July 18, 2021
政府が人命無視で突き進んでいる状況下で、たかがスポーツ大会すら止められないなら、戦争を止めることなんて夢物語。あきらめは命を差し出すこと。#いまからでも五輪中止をhttps://t.co/EoitOwsLOv
おそらく戦争が始まる前、国民の大多数は心の中では「反対の気持ち」を持っていたのだと思います。
しかし、一旦戦争が始まってしまったら、全ての反対の声は圧殺され、ひたすらカタストロフィーに向かってなだれ込んで行ってしまったのです。
「始まってしまったのだから仕方がない」、「始まってしまったのだから協力するしかない」と。
いみじくもバッハ会長は、「日本の方は大会が始まれば歓迎してくれる」と語っています。
なんと日本国民を見くびり、馬鹿にした発言なのでしょうか。
参加するアスリートたちが、オリンピック目指して頑張ってきて、一生に一度の機会を失いたくない選手がいるのもよく分かります。
しかし、アスリートも社会の一員だと思うのです。
社会全体を危険にさらしてでも、オリンピックで勝ちたいと思うのでしょうか。
「目の前の試合をやることしかできない」?──アスリートも例外ではない「現場プロフェッショナルロマン主義」の罪
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) July 18, 2021
<コロナ感染爆発のただ中で、感染対策もザルだらけのまま、オリンピックを開催することになったのは選手の責任でもある>https://t.co/yYu0cYJC68
私は羽生結弦選手を応援していますが、体操の内村選手も昔からずっと応援してきたし、今でも応援しています。
でも、今回はそういうレベルの問題ではなくなってきています。
先日発売されたNumberに、池江璃花子選手と羽生選手の対談が掲載されました。
タイトルは「ただ勝利のために」。
「ただ勝利のために」、この腐りきった東京オリンピックを戦うのでしょうか?
戦うべきなのでしょうか?
戦っていいのでしょうか?
そしてなぜそこに羽生選手を持ってくるのでしょうか?
池江選手の対談相手が、ケガを克服して、東京五輪で鉄棒1本に懸けている内村航平選手だったたらまだ理解できたでしょう。
結局、出版社にとって対談の内容はどうでもいいのです。
ただ羽生結弦、池江璃花子という、いわばスポーツ界の2大スターを揃えて、
東京オリンピックのプロパガンダとしたい、という意思だけが突出して見えているだけです。
『東京に凱歌を』というブラックユーモア、いえむしろブラックジョークと言うべきタイトルを表紙に掲げて。
それがブラックジョークだと自覚しているのならば、自虐的だけどまだマシ。
マジでこのタイトルをつけたとしたら、超鈍感。
凱歌の楽曲担当は誰?
羽生選手は、ドリーム・オン・アイス公演後の一問一答でこのように語っていました。
「平昌(五輪)シーズンみたいに、絶対に金メダルを取りたいという気持ちは特にありません。ただ、必ず今シーズン、4回転半を決めるんだという強い意志はあります。しっかりと、その意志を、その決意を持って今シーズン、挑みたいなと思っています」。
彼の本当の気持ちは彼にしか分かりません。
しかし、非常に鋭敏な神経を持っている彼は、もう『オリンピックに懸ける』という時代は去ったのだということを敏感に感じ取っているのかもしれません。
他人が下す相対評価より、自分が下す絶対評価を重視することにシフトチェンジしたのはとても賢い判断だと思います。
何年後か、何十年後か、極度に肥大化し商業化した近代オリンピックは終焉するような気がしています。
東京五輪は、その終わりの始まりになるのではないのかなと。
願わくば、愛する羽生結弦選手が、もうこれ以上悲惨な東京五輪に利用されることのありませんように。
ほとんど悲痛な私の願いです。
お読みいただきありがとうございました。
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2021年06月06日
東京五輪について思うこと
東京オリンピックまで1か月半となった今でも、果たして開催されるのかどうか、全く混沌とした状態が続いています。
ここに来て、かなり政府よりだと思われていた新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長までもが、「パンデミックの中での開催は普通でない」とまで言い出しました。
政府はこれに対して「自主的研究」とか言い出しています。
都合の良いところは「専門家の意見」を利用し、不都合な発言が出ると今度はそれを「個人的意見」とするという、ご都合主義には呆れてしまいます。
そんな中で、昨日目にした、元ラグビー選手で、現在は大学教授の平尾剛さんのインタビューが、私の感じていることを代弁して下さったように感じましたので、シェアさせていただきます。
ラグビー元代表・平尾氏が "東京五輪"の闇を斬る
2021年06月05日 06時15分 東スポWEB
このまま開催に突き進んでいいのか。東京五輪の開幕まで、残り50日を切った。国際オリンピック委員会(IOC)は緊急事態宣言下でも行う方針を示し、大会組織委員会の橋本聖子会長(56)も4日の定例会見で「100%の開催ができるように準備していく」と改めて明言した。新型コロナウイルス禍で多くの国民が不安を抱える中、かねて五輪のあり方に疑問を抱いてきた神戸親和女子大の教授で、ラグビー元日本代表の平尾剛氏(46)が緊急提言。強行開催によって生じる弊害とは――。
――以前から東京五輪に違和感を覚えていた
――現在は東京五輪の開催に否定的な声が多い
平尾 IOCはコロナ禍でも必ずやるという姿勢を崩さない。開催国への配慮もなく、国民の命も顧みない。ここまで露骨な態度にはあぜんとする。(日本側の説明も)筋が通っていないし、社会全体をきちんと見た上で物事を決めているとは思えない。大会組織委員会が看護師500人の確保を要請したことで一線を越えた。今、多くの医療従事者がコロナ対策の最前線で身を削っている。それが分かっていればこんな要請はできないはず。
――筋が通っていないと感じる点は
平尾 そもそも開催の目的が何なのかがはっきりしない。見込まれる経済効果も試算がずさんで、インバウンド需要が期待できなくなった今は絵に描いた餅となった。国民経済ではなく、関係者の利益を優先しているにすぎない。「夢や感動を与える」「国民同士の絆を」とも言っているが、もしそれが目的なら今は開催する必要はない。夢や感動、絆は安定した生活を送ることができる平時において感じられるものである。――スポーツの価値が下がってしまう
平尾 スポーツへの見方がどんどん厳しくなっている。あれだけ「お酒を提供するな」って言いながら、選手村ではお酒がOK。飲食店経営者は憤って当然だ。「結局スポーツだけ特別扱いなのか」という雰囲気が広がっている。このままスポーツの価値が下落すれば、将来スポーツをする人が減るだろう。子供たちは、親など周りにいる大人の声掛けや考え方に影響を受けて、スポーツや習い事を始めることがほとんど。スポーツに否定的な人が増えれば、おのずと子供のスポーツ離れは加速する。
――アスリートの発信も少ない
平尾 この期に及んでもスポーツ選手は自分の意見を発信していない。「なんでスポーツ選手は何も言わないのか」「これでいいと思っているのか」など、懐疑的なまなざしも増えている。社会全体が苦しんでいる状況なのに何も発言をしないというのは、スポーツ選手は「パフォーマンスしかできない」「社会に対して関心も持っていない」存在だということを、自ら認めることになる。このままだと、社会とスポーツが切り離されてしまう。
――アスリートが発信できない原因は
平尾 端的にいって知識と教養の不足だと思う。ただこれは選手個人の問題だけでなく「パフォーマンスさえ発揮すればいい」という指導をしてきたスポーツ界全体の構造的な問題でもある。「結果を出せばそれでいい」という勝利至上主義と、それを果たすための「シンプル思考主義」の帰結だろう。こうしたスポーツ教育を根本から見直す必要がある。
――五輪の姿を見直すべきか
平尾 いったん、やめてはどうか。マイナーチェンジだけでは抜本的な解決はできないと思う。IOCを解散し「参加することに意義がある」という理念に立ち返って、これまでとは違うまったく新しい大会を創設してはどうだろうか。
――東京五輪を中止するべきだと考えるか
平尾 もちろん中止にするべきだ。開催すればかなりの確率で感染者が増えることが予測される。再び緊急事態宣言を発出する事態にもなりかねない。宣言発出による経済的な損失は莫大だ。それと中止による損失をてんびんにかければ、今からでも中止にしたほうが損失は少なくなる。社会にかかる負担が軽減されれば、国民一人ひとりの生活も回復傾向に転じるはずだ。もう一線は越えてしまった。対話すらできない現実をしっかり捉えた上で、再びスポーツの価値を一からつくっていかなければならない。
☆ひらお・つよし 1975年5月3日生まれ。大阪府出身。中学時代にラグビーを始め、同志社香里高、同志社大を経て、神戸製鋼に加入。1999年ラグビーW杯では、日本代表に選出された。しかし2005年ごろから脳震とうの後遺症に悩まされ、2年後に現役を退いた。自身のケガを機に、06年から神戸親和女子大学大学院の文学研究科修士課程教育学専攻で研究をスタート。現在は同大の発達教育学部ジュニアスポーツ教育学科で教授を務めている。182センチ。私自身は2013年に日本がオリンピック開催国に立候補した時から強い違和感を感じていました。
それは東日本大震災のわずか2年にも満たない2013年1月7日のことでした。
オリンピックを開催するよりも被災地救援が先だろう!と強く感じていました。
オリンピックに掛ける莫大な予算を被災地救援にかけていれば、もっと早く、もっと良い支援ができたはずです。
当時の安倍政権は、こともあろうに、「復興五輪」というスローガンをあげ、被災地を宣伝文句代りにしたのです。
現在ではそんな言葉は一切出てこなくなりました。
「アンダーコントロール」と明言したはずの汚染水は、遂に海洋放出する方向が決まっています。
そもそも開催動機が不純で、不祥事続出の東京五輪について、良い話は一度も聞いたことはありません。
今回の東京五輪で浮き彫りにされた、IOCの人命よりも何よりも、自分たちの利益を優先し、開催都市東京や開催国日本の意向を無視する姿勢を見たら、不信感しかありません。
平尾さんの提言のように、現在の腐りきったIOCは一旦解散して、もし続けるならば、もっと質素で本当にスポーツを愛する人々のための新しいオリンピックに生まれ変わってほしいです。
私は以前から、オリンピックはもうギリシャに返すべき時が来たと思っていました。
オリンピック発祥の地ギリシャで聖火を灯し、その地でアスリートたちが技を競うという、本来の姿に戻ってほしいと思います。
夏季オリンピックの華であるマラソンだって、紀元前450年ころのギリシャとペルシャの戦いの歴史に基づいて、実際にマラトンからアテネまでを走ることで、一層盛り上がることでしょう。
開催費用についても、スポンサーに頼らずに、参加各国が選手団の規模に応じて拠出する形で非商業化を図るべきだと思います。
本来スポーツには、個人の技を競うという神聖な側面があると思います。
現在のような、国威発揚の場としてではなく、個人の鍛錬の結果としての技を競う神聖な場としてのオリンピックに立ち返ってほしいというのが私の願いです。
しかし、夏季オリンピックはギリシャに返すとしても、冬季オリンピックはどうするのかということがありますね。
スケートはリンクがあれば大丈夫ですが、問題はスキーやジャンプ競技が可能かということですね。
ギリシャにもペロポネソス半島の北部には立派なスキー場もありますが、この点だけは一考の余地がありそうです。
北京冬季オリンピックまで、あと8か月後しかありません。
こちらも政治がらみで、実際どうなるのかまだ定かではありません。
賢明な羽生選手ですから、全てのケースを考慮して準備は進めているのだと思いますが、
今はオリンピックは考慮に入れずに、4回転アクセルの完成を目指すというのが「正解」だということは正に正しい答えのように感じています。
今日も怪我のないように、そして健康でいてくれたら、それだけで十分です。
<追記>
作家の赤川次郎さんも一市民として「声」を上げてくださっていました。
今朝の朝日新聞、読者の「声」の欄、いつもように五輪中止を訴える投書が掲載されており「そうそう、そのとおり!」と思いながら読んでたんですが、投稿者の名前をふと見たら…
— 姫川みかげ (@mikage_H) June 6, 2021
作家 赤川次郎 (東京都 73)
おお、赤川次郎さんが普通に読者欄に投稿してはる!(゜o゜; pic.twitter.com/RLdK4IvxNz
最後までお読みいただきありがとうございました。
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2021年02月22日
KISSにも色々あるけれど
気持ち悪すぎてこの話題を取り上げたくはないのですが、
「欧米では当たり前」 みたいな、大勘違いなことを言う方たちがいるようなので、
一言言わせていただきたいと思います。
私は欧州の中でも最も愛情表現の濃い国の一つとされるイタリアに10年近く住んでいましたが、
公の場で、唇にキスというのは、絶対にカップルに限られます。
と言っても、きちんとしたお家の方たちは、カップルでも、長期間の別れの前など(空港や駅で時々目にします)、特別の場合を除いては人前で唇に濃厚キッスなどしません。
それはイタリアの地でも、決して行儀のよい振る舞いではないからです。
それ以外の、挨拶としてのキスやハグは日常生活の中の一部ですから、自分がするにしても、されるにしても、ごく普通のことです。
しかし、それは、頬や額や手の甲に、親愛の情や敬意を込めてする場合だけであって、
唇にキスするということとは全く別のことです。
挨拶としてのキスが当たり前だからこそ、性的な意味を持つキスとは明確に区別されています。
益してや、立場上自分に逆らうことが難しい相手に、人前で唇にキスなどしたら、ひんしゅくものです。
それは欧米であろうが、日本であろうが、世界共通で「セクシャルハラスメント」と呼ばれるのではないですか。
キスを強要された方、言わば被害者が、「セクハラとは思っていない」と仮に言ったとしても、
客観的に見て、それは権力の濫用であり、セクシャルハラスメント以外の何物でもありません。
私は高橋選手と橋本聖子元スケ連会長が、その当時、実は恋に落ちていたというのならば、それに対してはむしろ祝福したいくらいです。恋愛は自由です。
もしそうであったなら、橋本会長は愛を貫くために家庭も役職も捨て、高橋選手のために尽くしていてくれたら美談になったであろうに。(マクロン夫妻のようにね)
そうではなかったようで誠に残念です。
高橋選手はあの事件をもみ消すために、強引なキスを受け入れ、「セクハラとは思っていない」と述べることで、
その後は、受け入れた犠牲よりもずっと大きな見返りを受けてきたわけですから、今更「あれは無理やりキスされたパワハラ、セクハラでした」とは絶対言えないでしょう。
それを見越したように、橋本聖子氏を平気で五輪・パラリンピック委員会会長に任命するという、厚顔な人々がここまで幅を利かせている委員会とは一体どういう場所なのでしょう。
醜悪なものをまたしても見せられて、もううんざり。
もう東京オリンピックの話は聞きたくないというのが本音です。
橋本聖子氏の当時の言動についてはこちらにまとめられていました。
醜い画像もありますのでご注意ください。
それにしても、国民の8割以上が開催を望んでいないオリンピックを、巨額の費用(=全て私たち国民の税金)を投入して強行して一体誰が利益を得るのでしょう。
開催日まで5か月しかないのに、世界中から人を受け入れた場合の明確な感染封じ込めの方策やロードマップさえ示されていません。
東京がハブとなり、世界に感染を拡大する事態になるという最悪のケースは想定しているのでしょうか。
昨年末に、一時帰国した、欧州在住の妹によれば、空港での具体的なチェックはなく、ただ自宅待機して様子を観察して下さいとの注意だけで、入国者は普通に公共交通機関を使って、どこへでも移動しているというのが現状だということです。
人出が足りないのか、ガードが甘いのか、これでは何万人もの外国からの入国者に対して、徹底的な防疫措置をとることなど不可能だろうと思わざるを得ません。
どう考えても、私には今の時点で五輪が開催可能とは到底思えません。
オリンピック目指して練習を積んできた選手の皆さんには非情に厳しい環境ですが、
スポーツよりも重要なことは存在するわけであり、その中には選手たちの命と健康を守るということも含まれています。
打ち勝ってもいないのに、「パンデミックに打ち勝ったという証のために」オリンピックを強行するよりも、
「パンデミックから世界とアスリートを守るために」オリンピックを諦めることの方が、より勇気を要する決断ではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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2020年03月19日
声を挙げる選手たち
IOCの「通常開催の方針に何の変化もない」との声明に対し、複数のアスリートから批判の声が挙がっています。
7種競技の世界女王で、東京五輪の出場権を得ているカタリーナ・ジョンソン・トンプソン(英国)
「我々の周りにいる全員のリスクを抑えながら、どのように安全に練習を続けていけばいいのか。我々は、情報に従おうとしているが、IOCや地元政府の情報に違いがある。IOCは、五輪まで、わずか4カ月しかない中で『できる限り五輪への準備を進めるように選手たちに奨励する』と発言しているが、政府は、法令で、陸上トラック、ジム、公共施設を閉じ、人々を自宅に隔離することを実施している。もう練習で同じルーティンを続けることは不可能。プレッシャーを感じている」
英国の陸上中距離の選手で東京五輪出場を目指しているジェシカ・ジャッド
「一体、どのようにできる限りの準備を続けることができるというのだろう。どのレースで我々がタイムを出すことができて、いつ選考会が行われるのか。いつトレーニングが通常通りにできるようになるのか。誰か私に(情報を)共有してくれないだろうか」
リオ五輪女子棒高跳びの金メダリスト、カテリナ・ステファニディ(ギリシャ)
「IOCが我々の健康をリスクにさらしている」
ボートで4度の五輪金メダルを獲得しているマシュー・ピンセント(英国)
IOCのトーマス・バッハ会長に対して、ツイッターで、「選手たちの不安の声をしっかりと聞かず、すべての不安を考慮した上で、五輪を延期することが最良の選択だと言及しなかった」
(記事全文はこちら)
今まで誰も表立って批判しない、批判できない、絶対的な存在だったIOCに、アスリートたちが声を挙げ始めたのです。
IOCとバッハ会長には、一番の当事者であるアスリートの意見に耳を傾けて欲しいです。
一方、SOIも近づいてきましたが、まだ何のお知らせも来ていません。
珍しくも当選したチケットなのでとても残念ですが、実際問題外国からのスケーターは来日できない状況ですし、開催は無理かと思います。
それなら早く中止を発表して欲しいです。
毎日毎日、各国で入国制限、出国制限が発表されています。
世界中がフリーズしたような状況の中、
羽生選手はどこにいるのでしょうね。
最近なぜか『Origin』が懐かしくて。
『SEIMEI』の強さも大好きだけれど、
『Origin』の妖艶さに癒されます。
スケートカナダの動画です。よろしければご一緒に観ませんか。
こんな時、しばしの現実逃避も必要ですよね。
この時の演技は、KADAKAWAの『氷上の創造者』の中で、マッシミリアーノさんによって、男子シングルの今シーズンのベスト演技に選ばれています。(GPFまでの試合の中で)
「途方もない演技だった。
この演技がエフゲニー・プルシェンコへのオマージュとして生まれ、誰にも真似できない羽生スタイルで再解釈されたプログラムの頂点であったことは疑う余地がない」と。
羽生選手がどこにいるとしても、健康と安全が確保されていますように。
そして皆様の健康と安全が守られますように。
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2020年01月12日
『全員団結』、、、って、疑問だな
『全員団結』
どこかで聞いたことがあるスローガン
私自身が見聞きしたわけではないけれど、
歴史上の記憶。
『一億火の玉』
とか
『国民総動員』
とか
いやでも連想してしまう。
正直なところ、『全員団結』という言葉にゾッとした。
一人ひとりに応援する選手がいるわけで、
全員団結して応援するつもりはないし、その必要もない。
スポーツやアスリートを、全体主義的な発想でこういう形で利用するのはやめてほしい。
そもそもオリンピックの応援で全員団結する必要ありますか?
色々な考え方があります。
東京オリンピックに賛成な人もいれば、
反対な人もいる。
なのに、
『全員団結』しない人は
終いには『非国民』と言われそうな雰囲気。
少なくとも私は、アスリートを「日本人だからと言う理由で」応援することはありません。
どこの国の選手であれ、好きな選手、共感する選手を応援するのです。
しかも、本来、東京にオリンピックを招致した時には、
東日本大震災からの『復興オリンピック』と位置付けられていたはず。
今やそんなことは忘れたかのようなお祭り騒ぎ。
その一方で、原発から限り無く溢れ出る汚染水は、
こっそり海に流そうかと画策されている。
被災者への援助は次々と縮小されていく。
土木建設業界が潤うだけのオリンピック。
その莫大な出費(私達の納めた税金)を被災地のために使っていたら、
たった数週間のオリンピックを開催するよりも、
ずっと被災地のために、日本の為になったはず。
ただでさえ国威発揚に利用されがちなスポーツの場に
『全員団結』なんていうアナクロな言葉を持ち出すなんて、
おそらく政府御用達の電通あたりが考えたことだろうけれど、
その発想が無神経で、カッコ悪すぎて、不気味で、ゾッとします。
しかし、真夏の日本のオリンピックって、屋外競技の選手には辛いだろうな。
どうしてよりにもよって最悪な季節に?
これもアメリカに忖度したIOCの意向ですか?
それを丸呑みするJOCの意向ですか?
選手のことなんて二の次三の次で、カネと利権まみれの都市持ち回りオリンピックはもう廃止してもいい時期なのでは。
実施するなら、その発祥の地ギリシャで、
恒久的に、もっと慎ましやかに美しく開催してほしい。
その場合冬季はどうしたらいいのかな、なんて無駄に考えてみたりする。
今日は昨日買った素敵な表紙の雑誌の記事を書きたかったのに、、、
結弦くんがカナダにいると思うと安心する。
いつも利用するだけ利用して、実は思い切り彼を冷遇しているJSFからなるべく遠くにいて欲しいから。
今日は日曜日だから練習はお休みなのかな。
四大陸に向けて上手くピーキングできますように。
心身ともに健康でありますように。
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