全米オープン優勝
2020年09月14日
言うべきことは言い、やるべきことはやる
大坂なおみさん、全米オープン優勝おめでとうございます!!
警察の過剰な暴力により犠牲になった黒人の名を記したマスクを付けて入場⇒豪快にプレー⇒勝利⇒仰向けに寝転ぶ⇒満面の笑み
天然な無邪気さがカッコよさになっている。
そんな大坂選手がますます好きになりました。
🎉祝! #全米OP 決勝を写真📸で振り返ります🎉
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) September 13, 2020
マスクつけ入場🚶🏽♀️→豪快プレー🎾→V!🎉→仰向けに寝転ぶ→満面の笑み😄https://t.co/5WlNr0JTHG
彼女がマスクに記した7人の方がどのような状況で殺されなければならなかったのか。
7枚のマスクを全て着用することを目標にがんばったそうです。
#大坂なおみ(@naomiosaka)がマスクに遺した7人
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) September 12, 2020
ブレオナ・テイラー
エライジャ・マクレーン
アマッド・アーバリー
トレイボン・マーティン
ジョージ・フロイド
フィランド・カスティール
タミル・ライス
生きた証や、事件を振り返りました#USOPEN #BlackLivesMatterhttps://t.co/ROhkAb1Wf9
大坂なおみさんの行動について、政治的であるとか、アスリートがすべきことではないとか、様々な批判も聞かれました。
しかし、彼女はそれに臆することなく、自分の主張を貫きつつ全米オープンを戦い、そして優勝を勝ち取りました。
アスリートはアスリートである前に社会の中の一員であり、譲れない主張を持ってもいいのだということを、勇気をもって示してくれました。
アスリートの社会における役割と位置づけについて、ロンドンつれづれさんが、そのブログの中で書かれていることに全く同感しましたので、一部引用させていただきました。
彼はこれまで口にしたことはほぼ全て実現してきた。 「有言実行の人」と言われるが、たとえ有言したあとで実行できないにしても、大きな夢やゴールを口にすることを「何様」とか「上から」とかいって非難する人たちは、「謙虚」と「臆病」をごっちゃにしているのではないだろうか。
自分の意見をはっきり述べることや、自分のゴールを人に宣言することは、かなり勇気がいることなのだ。 つまり、結果に責任を持つ覚悟がある、ということだからだ。 しかも、うまく行かなかった時の外野の騒ぎを考えれば、色々言わないで無難におとなしくしていた方が楽、と思うだろう。
しかし、敢えて自分から発信するという人々は、責任を取る覚悟でやっているのだ。
犠牲者の名前を書いたブラックのマスクをして毎試合現れる大坂選手にしても、GPシリーズを欠場する、と宣言した羽生選手にしても、非難する人たちがいることを覚悟の上でやっているのである。 いや、実際、彼らが何をしたところで、あるいは何をしなかったとしても、非難する人たちはいるのだ。 それも重々承知だろう。
彼らは、自分たちの手にしているパワーを知っている。 自分たちの言動が人々に与える影響も。 それを知っているからこそ、社会のために良い結果を出す方向にそのパワーを使うという使命を感じているのだろう。
全米オープンを勝ち上がってきた大坂選手のBLM行動に対し、賛同の意思を表す人々が日本にもどんどん増えてきている。いや、増えてきたのではなく、もともといたのだ、声を上げていなかっただけで。 彼女に対する心無い批判があまりにも目に余るので、これまで静かだった人々がちゃんと声を出し始めているのだろう。 そして、大坂さんは、勝ちあがることで自分のパワーが増すことも重々知っているだろう。
金メダルメダルを連覇したことで、「影響力」というパワーをしっかり手に入れた羽生選手と同じように。 「10年経っても、復興は難しいと思うから、僕はオリンピックで勝って力を手に入れたい」と言った16歳の羽生選手は、知っていたのだ。 アスリートが社会に影響を与えるには、まずはトップに立つことだ。 それは実に明快にシンプルだ。 勝ちさえすれば注目はあつまるし、メディア露出も増え、その声は世界中に届く。 大坂選手が全米でやっているように。 そしてその影響力を知っているからこそ、責任をとる覚悟もしているのだろう。
(中略)
己の立場を知り、己の行動によりどういう結果が出るかを知って自分の行動形態を変えることは、実はたいへんに「謙虚」なのである。 本当はリンクに投げ込まれたファンからのプレゼントだって一つ二つ拾って見せたいだろうに、絶対にそれをしないのも、すべてのファンを平等に扱うと決めているからだろうと想像がつくが、それすらも「傲慢」という人もいるのだ。
いろいろな経験を経て、自分のたった一つの言動がファンの行動をどのように動かすか、それを正確に理解している。 だからこそ、一定数の批判を覚悟で責任のある行動をとっている。 これこそ本当の謙虚さではないか。
(引用ここまで)
全文は是非とも、ロンドンつれづれさんのブログでお読みください。
非情に示唆の多い文章です。
羽生選手はソチオリンピック、平昌オリンピックで連覇を果たしました。
普通は、アスリートにとってオリンピック金メダルは目的であり、ゴールでしょう。
しかし羽生選手にとっては、それはゴールではなく出発点でした。
金メダルを獲って初めて、そこから自分の存在が意味を持ってくることを理解していたのです。
だから、彼はオリンピックで金メダルを獲っても引退ということは考えられなかったのだと思います。
これから先、羽生選手が現役を続けるにせよ、引退するにせよ、必ず自分の獲得した社会的影響力を有効に使う生き方をして行くのだろうと思っています。
そして私たちにはこれからもずっと、そんな羽生選手を見守って行ける幸せが約束されているのだと思っています。
今、この記事を書きながら、TBSで放送中のドリーム・オン・アイスを観ています。
羽生選手の過去映像も出てきています。
それについては次の記事で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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