倉沢仁志
2022年08月13日
毎日新聞単独インタビュー*写真家たちのフィギュアスケートトーク
SharePracticeの後の、各社5分ずつの独占インタビュー、38社が参加したということですから、38本のインタビューがあるということですね。
全部が発表されるのかどうか分かりませんが、一人の人物に38人がインタビューするという興味深い試みだと思いました。
今日は毎日新聞のインタビューです。
その中で、写真撮影に当てられた時間は30秒という短い時間だったようです。
インタビュアーにも、フォトグラファーにも、瞬発力が試される真剣勝負だったと思います。
毎日新聞は、倉沢記者と貝塚カメラマンというおなじみのコンビによる取材でした。
<注目の記事>羽生結弦さん、葛藤の先に「まだまだできる」未来予想図
— 毎日新聞 (@mainichi) August 12, 2022
倉沢仁志記者とカメラマン・貝塚太一記者に許された取材時間はわずか5分。
しかし、それは濃密な300秒でした。
【写真特集】プロ転向・羽生さん 初の公開練習https://t.co/iOssP6bdczhttps://t.co/mw3elLmJ9k
羽生結弦さん、葛藤の先に「まだまだできる」未来予想図
フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌オリンピックを連覇し、7月にプロ転向した羽生結弦さん(27)が10日、毎日新聞の取材に応じた。本人の希望で同日の公開練習に参加した各社に対応したため、許された取材時間はわずか5分。だが、それは濃密な300秒だった。
どうしても聞きたいことがあった。「表現者・羽生結弦」と「競技者・羽生結弦」のはざまで、葛藤を抱えていなかったのか。プロ転向を表明した7月19日の記者会見、そして今回の練習後の囲み取材。採点されることから解き放たれたかのような、すがすがしい表情が印象的だった。
だからこそ羽生さんのマネジメント会社関係者による取材開始のアナウンスと同時に、率直に質問をぶつけた。
羽生さんは、これまでのようにうなずきながら耳を傾け、少し間を置くと、流れるような語り口で胸の内を明かした。
「例えば(プログラムの)『バラード第1番』だったり『SEIMEI』だったり、あの(平昌五輪の)シーズンでPCS(表現面などを評価する演技構成点)の限界値に達することができた。それって僕にとっては努力が報われた瞬間だったし、僕自身が目指しているジャンプと、トランジション(技のつなぎ)とスピンと、という全ての融合みたいなものが、なんかピタッてきた瞬間でもあったんですよ。それが評価してもらえたのがすごくうれしかったんですよ。そこからさらにもっともっとこうやろう、ああやろうとやっているにもかかわらず、PCSというものの限界がやはりあるので……。そこの葛藤が強くありました」
(これ以降は有料記事になってしまうので、要約と言う形にしました。)
・自分が最大限の努力をしていても点数が伸びない。
演技の難易度が上がっていく中で、仮に単発でジャンプだけを成功させることはできても自分の中ではフィギュアスケートとしての醍醐味は感じられない。
それをやれば点数は出るかもしれないが、それでは僕ではない(羽生結弦のスケートではない)という葛藤を常に抱えていた。
・北京五輪の前に口にした、「こだわりを捨てて勝ちに行くのであれば、他の選択肢もあると思う」という言葉は、点数と自分らしさとの間に揺れていた心の表れではないだろうか。
・羽生結弦が思うフィギュアスケートの理想とは、芸術としても、競技としても両方成り立っているもの。難しいジャンプを跳んだことだけで終わるようなところにはいきたくない。
ソルトレークシティの金メダリスト(アレクセイ・ヤグディン)、銀メダリスト(エフゲニー・プルシェンコ)がやっていたような演技が僕の理想とするところ。
・思い描く未来予想図は?
30歳の時はもっとうまくなっている。
40歳の時はまだ分からないけれど、でもできるだけやっていきたい。
まだまだできるし、皆さんに期待されるような自分でいたい。
羽生結弦の旅は「まだまだ終わらない」ではなく、「今まさに、始まった」のだ。(完)
やはり平昌オリンピック以降、努力や結果に対して、正当な点数が出ないということが大きな葛藤だったのですね。
観ている私たちでさえ、ストレスになっていたのですから、結弦くんにとってはどんなに辛い時期だったのかと想像するだけでも胸が苦しくなります。
理想とするのはソルトレークシティのプルシェンコさんとヤグディンさんのような演技だそうです。そんな二人のライバル関係は、ハビエルがいた頃は結弦くんとのライバル関係に近かったように思います。
平昌後はハビも引退してしまって、新たにライバル視されていたネイサン・チェン選手はジャンプに力点を置いた、結弦くんとは全くタイプが違う選手で、結弦くんは一人だけで自分の理想とするスケートを守るための孤独な闘いを続けてきたのでしょう。
今始まったばかりの、『羽生結弦のスケート』を追い求める旅に同行できることを喜びたいと思います。
写真は全て貝塚太一さんの撮影です。
SharePracticeに夢中になっているうちに、朝カルの「写真家たちのフィギュアスケート トーク」第2弾が始まっていました。
ゲストは小海途良幹さんです。
これは是非とも見たい聴きたいですね。
スポニチ写真部で活躍中のカメラマン #小海途良幹 さんがゲストの「写真家たちのフィギュアスケートトーク」vol.2。田中宣明さん @tanaka_nobu_ph 能登直さん @sunao_noto とたっぷりお話していただきました。https://t.co/0XV27fR8c3 #ボクスケ
— 朝日カルチャーセンター新宿教室 (@asakaruko) August 9, 2022
見どころをちらりとどうぞ↓https://t.co/WJ7zS8Xghe
羽生結弦選手をはじめ数々のフィギュアスケーターたちの写真で高い評価を受ける田中宣明さんと能登直さん。同じくフィギュアスケートをこよなく愛する写真家たちをゲストに迎え、それぞれの視点で魅力を語ります。
Vol.2のゲストはフィギュアスケートファンからは最近「神」と呼ばれることもあるカメラマン・小海途良幹さん。「ボクスケ」vol.1ゲストの長久保豊さんとともにスポニチ写真部で活躍中。小海途さんが撮影する幻想的な写真の数々とともに、撮影秘話に迫ります。
講師
カメラマン 小海途 良幹
フォトグラファー 田中宣明
フォトグラファー 能登直
詳細
- 収録日
- 2022年06月08日(水)
- 販売期間
- 2022年08月27日(土) まで
- 時間
- 約120分
https://youtu.be/ccwFCYic-3w
講座の購入はこちらです。
購入から10日間視聴できます。
田中さん、能登さん、小海途さんのトークと写真が面白くないわけないですね!
小海途さんのトークを聴くのは初めてです。
この週末に是非見たいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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