上杉謙信

2021年07月15日

献身と謙信





試合で飛べないなら

飛んだとは言えない 

 

あなたに見ていただかなければ

飛ぶ意味がない 

 

あなたに喜んでいただかなければ

そもそも、始まらない 

 

チャレンジするなら

応援くださるお一人おひとり

全ての皆さんと

喜びも、悲しみも

感動も、感謝も

一緒に分かち合いたい 

 

そんなふうに

僕には聴こえます

 

羽生結弦さんのフィギュアスケート道

 

道を切り拓かんとする

求道者

道を極めんとする

究道者

 

すなわち

羽生結弦さんの人生道

 

彼の悔し涙の先に

彼の歓喜の涙の先に

 

いつもどんな時も

見据えているのは

 

応援くださる全ての皆さんの

笑顔

 

なのかもしれないなぁ、、、

 

龍玄Toshi オフィシャルブログより)



まだ小さな子供のころから、人々の期待を受けて、その力を自分のエネルギーに変えることができた結弦くん。

ノービス時代 1 (2)



だからもし、私たちファンが結弦くんのためにできることがあるとすれば、期待し続けることかもしれないなと思いました。



全日本選手権での『天と地と』の演技について、このように話していました。

「練習してきたことが結果になって、自分がイメージしていた理想の形の演技を本番という舞台でできたこと、みなさんの前に残すことできたことはよかったなって思います
(Quadruple Axel インタビューより)


卑近な例で申し訳ないですが、例えば料理する時、誰かに食べて欲しい、喜んで欲しいと思えばこそ力も入り、凝った料理もいとわず作ったりしませんか。

私は自分一人の時に、自分のためだけに料理することはまずありません。

人は、誰かのために、と思う時、本当に力を出すことができるのではないでしょうか。


そう思うと、ファンって無力だな、結弦くんのために何もできない、と悲しくなる時もあるけれど、
やはりファンとして応援し続けることの意味はあるのかなと思いました。



 としさんも、たくさんのファンのために、喜んでもらえるためにと、ご自分も同じように考えているからこそ書けることなんだなと思いました。


お二人共、ファンに全力で献身するという共通点をお持ちの方なのです。


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ブログを書き終えて、最後にブログタイトルに「献身」と書こうと思って「KENSIN」と入力したら、「謙信」と出てしまいました。

そこで初めて、そうか、「献身」は「謙信」とも書けるなと、気が付きました。

結弦くんは、まさかそこまで考えて謙信をテーマにしたわけじゃないよね、いや、ひょっとしたらそうかも、と考え込んでしまいました。


20 全日本 朝日新聞 9

本当はどうなの? 結弦くんに聞いてみたい。



お読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 07:28|Permalink

2021年03月02日

やはり最強だった上杉謙信




昨夜のBS-TBSの番組
「にっぽん!歴史鑑定『越後の龍・上杉謙信』~最強伝説は本当か?』をご覧になった方も多いと思いますが、
その中で、戦に勝った比率を解析すると、やはり上杉謙信公が戦国最強だったことが実証されていました。

意外なことに、5位が織田信長、4位が徳川家康、3位は武田信玄、2位に豊臣秀吉、

そして、1位は上杉謙信という順番でした。

新しい戦法や布陣を駆使した、非常に戦略に長けた知将というイメージが湧いてきました。


20 全日本 表彰式 9


しかも、戦いには義を重んじ、義のない戦いはしなかったとも言われています。



「戦いに勝つ」ということにかけては、羽生選手にも強いこだわりがあり、そんな部分も謙信公に惹かれたことの一つなのでしょうね。


20 全日本 FS 8


謙信公のことを知れば知るほど、演技を観る時も、より一層想像力が膨らむ気がします。




今日は朝から久しぶりの雨模様で、私は目が覚めるなり頭痛がして、午前中はベッドから起き上がれませんでした。

最近では「気象病」と呼ばれているようですが、低気圧が引き起こす頭痛や体調不良はよくあることです。

目覚める前から、今日はお天気悪いんじゃないかなと、分かってしまうこともしばしばです。

そんなわけで、頭痛薬を飲んだり、暖かいものを飲んだりしつつ、ベッドの中でYouTubeを見ていて、偶然こんな動画を見つけました。


「番組史上最大の大物 !? 羽生結弦さま」

というタイトルでは見ないわけにはいきません。

霊能者のナターシャさんが、有名人を霊視するという”有名人リーディング”の羽生結弦編といったところでしょうか。

普段、占いとか、霊感とか、全く信じないし、興味も無いのですが、意外にナターシャさんと進行役の方のお話が面白く、最後まで見てしまいました。

そういう方面は苦手という方はスルーして下さいね。






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ナターシャさん、かなりの結弦ファンのようですね。




明日3月3日は、NHK総合(地上波)で
23:40~23:45に『花は咲く~羽生結弦Ver.~』が放送されます。

5分間だけですが楽しみにしています。


そして『Ice Jewels』の発売日ですね!

Ice Jewels 13



結弦くんは血圧高い方なのか、低い方なのか、どちらでしょうね。
高血圧というイメージはないので、何となく低い方のような気がしますけれど。


今日の宮城の感染者数21人。
なかなか減りません。

どうか健やかに過ごせていますように。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 19:13|Permalink

2021年01月29日

フィギュアスケーターズとKISS & CRY




今朝一番でAmazonから届いたのは 『フィギュアスケーターズ Vol.21』


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やはり大判だとインパクトがあります。


ドキドキしながらページを開けると、目次です。

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羽生選手が単独で53ページ、日本代表の集合写真が2ページ、宇野選手2ページ、鍵山選手2ページ、
女子では、紀平選手10ページ、他の女子選手と女子の表彰式で12ページといった構成です。

ほぼ3分の2が羽生選手です。

写真は、公式練習、SP『LET ME ENTERTAIN YOU』、FS『天と地と』、表彰式、メダリスト・オン・アイスでの『春よ、来い』、プレカンと、時系列で並んでいて、どれも良い写真ばかりで大満足の1冊でした。


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特に気に入ったのは、この1枚。
プーさんが羽生選手のお袖を掴んでいるかのようで、コーチ不在の中、プーさんが代わりに握手して励ましてくれているようで。

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プレカンでの、演技の時とは違った等身大の26歳男性の素顔。

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綺麗すぎるほどの肌と、はるか遠くを見つめているような眼差しに惹きつけられます。


まつ毛にピントを合わせたようなクローズアップも。

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今号は特に魅力的な1冊になっていると思います。

迷っている方がいたら、是非お薦めしたいです。



そして今日発売のもう1冊は『KISS & CRY』

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こちらは近所の書店に走って、
2冊しか残っていなかったうちの1冊を無事購入。


内容はこんな感じで、
74ページの内、NHK杯の7ページ以外は、全て羽生選手です。


KISS&CRY  2021 1月 目次



最初の見開きページがすごく綺麗。

KISS&CRY  2021 1月 見開きページ


KISS & CRY は写真も綺麗だけれど記事やインタビューもあり、雑誌としてのバランスがいい感じです。

その中でも、今回はなんと言っても、
ハビのスペシャルインタビュー
『ユヅルは”戦士”で”絶対的なヒーロー”』を楽しみにしていました。


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3ページのインタビュー記事ですが、一緒に長い時間を過ごしたハビならではの視点からの興味深いインタビューになっています。


ハビの言葉からほんの少しだけ。

ーリモートトレーニングについて。
「確かに、リモートでのトレーニングは難しいと思います。
でも、ユヅルは元々、自分の考えをしっかり持っていて、時には一人で練習することを好みました。
そしてユヅルはとてつもない才能の持ち主であると同時に、常にハードな練習を欠かさない努力家でもあります。なので、他のスケーターより問題は少なかったのではないかと思います」

ー4回転アクセルについて
「私は彼の性格をよく知っていますが、一言でいうと、”戦士”です。常に戦うことを止めない。
ですから、必ずユヅルは4回転アクセルを成功させると信じています。
実際に、最近の彼のジャンプを見ていると、もうすぐ実現しそうな印象を受けます」


羽生選手の性格、練習の仕方、ジャンプの跳び方を誰よりもよく知っているハビエルがこう言うのですから、4回転アクセルは近い未来にきっと成功するでしょうね。



最後まで読んで、本を閉じると裏表紙はプーさんとの語らいのシーンです。

KISS&CRY  2021 1月 裏表紙

結弦くんとプーさんって、どうしてこうも似合うのでしょうか。


この2冊で今週末の巣ごもりライフは乗り越えられそうです。


本と言えば、海音寺潮五郎作の「天と地と」がすごい売れ行きだそうですね。

これはまぎれもなく羽生選手の新プログラムのせいだと思いますが、なにしろ長編小説なので、文庫本でも500ページ近い厚さで、上・中・下と3巻あります。

天と地と 上 (文春文庫)
海音寺潮五郎
文藝春秋
2004-03-12




天と地と 中 (文春文庫)
海音寺潮五郎
文藝春秋
2004-03-12




天と地と 下 (文春文庫)
海音寺潮五郎
文藝春秋
2004-03-12



私を含めて、今はちょっとこれだけの長さの小説を読む時間的余裕がないという方も多いことと思います。

そこで私は、やはり時代小説では定評のある吉川英治作の『上杉謙信』読んでいます。
複雑な人間関係の中での生い立ちや、兄との確執は描かれていませんが、武田信玄との戦いに焦点を当てているので、上杉謙信という人物像はつかめると思います。

330ページほどのボリュームですが、1冊にまとめられているので、これならすぐに読めると思いますので、お薦めです。

上杉謙信 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川英治
講談社
2012-09-28


「信玄はあくまで物理的な重厚さと老練な常識を以て臨み、謙信はどこまでも、敵の常識の上に出て、学理や常識では想到し得ない高度な精神をふるい起して、この戦いをこれほどまでに善く戦ったということである。
世評は何といおうと、謙信自身にとっては、絶対的な道と二つなき戦法を以てしたことは快戦だったにちがいない」

―巻末解説よりー


しばらく謙信ブーム続きそうですね



最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 18:32|Permalink

2021年01月06日

上杉家と伊達家の家紋




「天と地と」の衣装の花は沙羅双樹の花のようだと前記事に書きましたが、

衣装の背には、花と共に2羽の雀が飛んでいますね。

20 全日本 衣装 雀2羽



このプログラムのテーマが上杉謙信だとすれば、
上杉家の家紋にある雀をデザインしたものなのかなと連想しますね。

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これは「竹に二羽飛び雀」と呼ばれる家紋で、
「上杉笹」と呼ばれるほど、上杉家と深く結びついています。



ところが、上杉家は伊達政宗の祖先に、この「竹に雀」の紋を贈っていて、
形は違うものの、伊達家の紋も「竹に雀」の紋になります。

伊達政宗の祖先に当たる伊達実元と上杉家の娘の婚姻の証として、上杉家から伊達家に贈られたものだということです。
実際にはこの婚姻は成就しなかったのですが、家紋はそのまま伊達家に残り、今では「仙台笹」「伊達笹」とも呼ばれています。

伊達政宗は他にも複数の家紋を使っていますが、その中で最もよく知られているものです。

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ヨーロッパの貴族のエンブレムのようで、可愛いデザインですね。


 上杉謙信のことを色々調べているうちに、こんなところに上杉家と伊達家のつながりがあったことを発見し、驚きました。


羽生選手はそんなことも承知の上で、二羽の雀を衣装に配するよう依頼したのでしょうか。

Originの衣装にあった蝶のように、雀のモチーフもかなり凝ったオリジナルなものなのでしょうね。


20 全日本 表彰式 24


いつか伊藤聡美さんがデザイン秘話として語って下さるといいなと思いました。


羽生選手が「天と地と」に込めた想いや、秘められた物語はまだまだたくさんありそうな気がしています。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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withgoldenwings at 00:33|Permalink

2021年01月03日

光の道





「天と地と」には、上杉謙信の武士としての戦いの美学への共感が込められていると知って、
完璧な演技に感動しながらも、一方ではこれは困ったな、という気持ちになってしまいました。


20 全日本 表彰式 11




「越後の龍」と称された上杉謙信と、「風林火山」の旗印で有名な武田信玄は、
5回にわたる川中島の戦いで対決した、言わば宿敵。


上杉謙信
八幡原神社内の上杉謙信と武田信玄の一騎打ちの像・
右:上杉謙信 左:武田信玄



しかし、二人の間には敵同士とは思えない交流もあったようです。


Wikipediaには上杉謙信の戦歴や生涯が、かなり詳しく解説されていますが、
中でも最もよく知られているのは、海のない内陸の地、信濃の国の敵将である武田信玄に塩を贈ったエピソードでしょう。


このことについては以下のように記述されています。



信玄との生涯に亘る因縁からか、それが転じて二人の間には友情めいたものがあったのではないかと現在でも推測されることがある。

信玄は永禄10年(1567年)に同盟国の駿河今川氏真との関係が悪化し塩止めを受けているが(『萩原芦沢文書』)、武田氏領国の甲斐・信濃は内陸のため、塩が採れない。これを見越した氏真の行動であったが、謙信はこの氏真の行いを「卑怯な行為」と批判し、「私は戦いでそなたと決着をつけるつもりだ。だから、越後の塩を送ろう」といって、信玄に塩を送ったという。この逸話に関しては信頼すべき史書の裏付けがなく、後世の創作ではないかとも考えられているが、少なくとも謙信が今川に同調して塩止めを行ったという記録はない。

この時、感謝の印として信玄が謙信に送ったとされる福岡一文字の在銘太刀「弘口」一振(塩留めの太刀)は重要文化財に指定され、東京国立博物館に所蔵されている。
『日本外史』では信玄の死を伝え聞いた食事中の謙信は、「吾れ好敵手を失へり、世に復たこれほどの英雄男子あらんや」と箸を落として号泣したという。『関八州古戦録』でも同様の話を伝えられている。また、『松隣夜話』では信玄の死後3日間城下の音楽を禁止した。理由には「信玄を敬うというより武道の神へ礼を行なうため」と挙げている。
「信玄亡き今こそ武田攻めの好機」と攻撃を薦める家臣の意見を「勝頼風情にそのような事をしても大人げない」と退けている。




また逆に武田側からの評価としてはこのような記述がある。

武田信玄からの評価[編集]

信玄は死の直前、勝頼に対して「勝頼弓箭の取りよう、輝虎と無事を仕り候え。信玄はたけき武士なれば、四郎若き者に、小目(苦しい目)みをすることあるまじく候。その上申し、相手より頼むとさえ言えば、首尾違うまじく候。信玄大人気なく輝虎を頼むと言うこと申さず候故、終に無事になること無し。必ず勝頼は、謙信を執して頼むと申すべく候。左様に申して苦しからざる謙信なり」と述べたとされる[60]

また信玄没後の天正4年(1576年)10月15日、甲斐の教雅という僧侶が越後上条談義所(長福寺)の空陀法印に書状を送っているが、その中で「その国の太守謙信、おおかた太刀においては日本無双の名大将にて御入り候故、信玄入道時々刻々愚拙へ物語にて候き」とある(『歴代古案』)。

このように信玄や武田側の人間が謙信を高く評価していた事が窺われ、信玄は長らく敵対していた謙信を合戦を通じて深く信頼し、似た者同士と感じていた可能性がある[61]




武田信玄は塩を贈られた返礼に太刀を贈ったり、上杉謙信は信玄の訃報に涙するなど、二人の間には、敵ながら互いをライバルとして認め、信頼を寄せているとも言える気持ちがあったのだと思わせるエピソードです。

上杉謙信の行動には、戦いに明け暮れた戦国の武将とは思えないナイーブな人間性を感じます。



羽生選手も、ある意味戦い続けて、多くのライバルに打ち勝ってきたことを顧みて、
上杉謙信という武将に共感する部分があったのだろうなと想像しました。

二人の武将の中には憎悪や敵対心だけでなく、ライバルとしての共感が存在していたことに救われる思いがありました。



最初に困ったなと感じた、と書いた理由は、実は我が家の家系が武田信玄の系譜に繋がるもので、
「天と地と」が上杉謙信の武士としての戦い方に重ね合わせたプログラムだと知って、
羽生結弦ファンの私としては、困惑したからだったのです。

二人の武将の間の人間的なエピソードに、私自身も少しホッとしました。


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年末に、たまたま仙台に出張していた知人が撮影して送ってくれた、
光のページェントの写真です。

例年よりも人出が少ない様子が分かります。

結弦くんもきっと車の中からでも、見たのではないかな。


光の道となった定禅寺通り。

そこを通り抜ける時、
5回目の全日本チャンピオンの座を得た結弦くんは何を思っていたのでしょうか。


いつまでも続いてほしい光の道です。


 
本年もどうぞよろしくお願いいたします

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