ラファエル・アルトゥニアン

2020年10月30日

スケーターを取り巻く人々



10月27日の記事「マッシさんの投稿から」に書いた、
イタリア・グランプレミオでのダニエル・グラッスル君の動画が届いています。

1回の演技の中でルッツ、フリップ、ループの3種類の4回転を着氷するという世界初の快挙となりました。
イタリア国内大会なので正式記録にはならないとしても、次世代のエース候補に名乗りを上げた感じがします。


途中で衣装が変わるのにも驚きました。
女子のプログラムでは何回か見ましたが、男子では初めて見ました。


最初はこのように始まり、

GRANPREMIO ダニエル 3_Fotor


フィニッシュはこうなります。

GRANPREMIO ダニエル 4_Fotor




 


キス&クライでは、自分の得点に驚いたり、

GRANPREMIO ダニエル 3-1_Fotor


ピースサインもありました。

GRANPREMIO ダニエル 2_Fotor


演技中の大人っぽさと、キス&クライでの可愛さが、どこか羽生選手を思わせるところがあります。

6歳の時、地元メラーノで開催された大会で羽生選手を初めて観て以来、ずっと憧れてきた大ファンだというグラッスルくんのこれからの活躍に期待したいと思います。

イタリアにはマッシミリアーノさんやアンジェロさんのような、正しい技術で行われる美しいフィギュアスケートを愛する方がいらっしゃるので、グラッスルくんは必ずそのような方向性を失うことは無いと思っています。

ニュース記事にもなっているのでそちらも是非お読みくださいね。


イタリアのフィギュア王子、グラッスルが4回転で史上初の偉業!衣装チェンジのサプライズも

THE DIGEST編集部 2020.10.30


グラッスルくんの愛犬コオリをいつか見せて欲しいな。氷だから白い犬かな?



    



一方、ネイサン・チェン選手のコーチ、ラファエル・アルトゥニアン氏の驚くような発言が伝わっています。

長いインタビューの中での発言だったようですので、文脈が分かるようにその部分を全文引用させていただきました。

At the moment, Chen looks stronger than all his rivals and is definitely ahead of them in the technical richness of the programs. Isn’t it more logical to decide on the set of jumps for the Olympic season now and prepare it without any experiments, achieving maximum stability?

Rafael Harutyunyan: It is a myth that Chen is the strongest. The bigger it grows, the more dangerous it is to believe it. It does not happen in sports that there are no rivals. There is always someone who is able to jump out from behind. So why should we stop? So that those who are now behind, come closer? To be honest, it is not my plan at all for Nathan to compete with someone on equals at the Olympics. Therefore, we use all the opportunities and loopholes to make maximum progress and go far ahead. And it’s never too late to slow down.


Q:現時点では、チェンはすべてのライバルよりも強く見え、プログラムの技術的な豊かさにおいて間違いなく彼らよりも進んでいます。 現時点でオリンピックシーズンのジャンプのセットを決定し、実験なしで準備して、最大の安定性を達成する方が論理的ではありませんか?

Rafael Harutyunyan:チェンが最強だというのは神話です。
それが大きくなるほど、それを信じることはより危険になります。
ライバルがいないことはスポーツではあり得ません。 後ろから飛び出せる人は必ずいます。
それなのに、なぜ停止しなければならないのでしょうか? 遅れている人が近づいてこれるようにですか?
正直なところ、オリンピックでネイサンが誰かと対等に競争することは私の計画ではありません。(つまり対等ではなく圧倒的に強い存在になりたい?) 従って、私たちはすべての機会と抜け穴を利用して、最大限の進歩を遂げ、はるか先に前進します。
そして、減速するのに遅すぎるということはありません。(減速することはいつでもできるから。)

(インタビュー全文の英訳はこちらで読むことが出来ます。)


赤字の部分が問題の箇所ですが、"loophole"という言葉をどういう意味で使ったのか理解できません。

「逃げ道」、「法律などの抜け穴」を指す言葉となっていますが、それではルールの抜け穴を利用して勝ちに行くという意味になってしまいます。
それは「進歩」でもなければ「前進」でもありません。
その上主語がweになっていることで、ネイサン・チェン選手までそのように考えていると思われてしまいます。

アルトゥニアンコーチ独特のレトリックでこの言葉を使っているのかもしれませんが、それにしても本当に理解に苦しみます。
アルトゥニアンコーチに再度説明して欲しいところです。


しかしこれで一番困惑するのは、ネイサン・チェン選手自身ではないかなと思います。

私はこれまでの彼の言葉や行動から、チェン選手に特に悪い印象を持っているわけではなく、羽生選手のライバルであることは確かですが、対戦相手をリスペクトできる好青年だと感じていました。

彼自身は"loophole"を利用して勝とうとは思っていないと信じたいです。

19 GPF  小海途 プレカン


それにしても、本人の意思よりも、それを取り囲む人々の思惑によって選手のイメージが印象付けられてしまうのって怖いですね。



それを考えると、羽生選手の周りには善意ある人々が自然に集まってきてくれているように感じて、本当に良かったなと思います。


18-2-17 グリーンルーム -2_Fotor



世の中には悪意ある人々も常に一定数存在しますが、それよりも圧倒的に多い善意と愛に溢れた人々の輪で羽生選手が守られますように。


19 全日本 櫛田選手 インスタ


その中に私たちファンも含まれますように。

18 ロステレ 表彰式 12_Fotor


何よりも、結弦くんが今日も健やかで幸せでありますように。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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2018年11月20日

他国のコーチからの評価


羽生選手に対する他国のコーチからのコメントが熱い!


羽生、松葉づえで表彰台 文書で「ファイナルへ全力で治療」

11/19(月) 6:00配信

 スポニチアネックス
モスクワのリンクには、痛々しい羽生の姿があった。男子フリーの表彰式。赤いじゅうたんの上を松葉づえで歩き、表彰台にたどり着く。金メダルを手にすると、ピースサインで笑顔を見せたが、2位のクビテラシビリ、3位の友野の手を借りながら表彰台を降りた。銀盤を去る際には一礼しながら、「ありがとうございましたー!」と絶叫。多くの感情が交錯していた。

18 ロステレ 表彰式 39_Fotor



 前日の公式練習中に右足首をひねって転倒。日本スケート連盟の小林芳子強化本部長を通じ、チームドクターの触診、視診で右足首の前下脛腓(けいひ)じん帯損傷、三角じん帯損傷、腓骨筋腱損傷疑いと診断された。宿舎では腫れ上がった患部をアイシングと圧迫の繰り返し。右足を固定しながら絶対安静。通常なら一夜明けの取材対応があるが、この日は表彰式後は一言も話すことなく、衣装のまま会場を去り、休養に充てた。


 モスクワに残るか、拠点のトロントへ戻るか。今後は未定。3週間の安静が必要とされ、シリーズ上位6人によるGPファイナルは難しい状況だが、それでも、本人は「ファイナルへ向けて全力で治療する」とコメントを出し、諦めない姿勢をにじませた。

 絶対王者の復活を誰もが待っている。今季のフリー曲「Origin」のオマージュとなったトリノ五輪金メダリストのプルシェンコさんはこの日、自身のインスタグラムを更新。羽生のキス&クライでの動画をアップし、「ユヅさんの早い回復を願っている」とエールを送った

羽生が憧れてきたロシアの皇帝を育てたミーシン・コーチも会場で「(羽生は)世界で一番素晴らしいマスターピース(最高傑作)。できるだけ早い回復とバンクーバーで見られることを願う」と語った。


 五輪連覇の偉業を果たした男には、いばらの道が待つ。小林本部長によれば「ルールでは12月3日までスタンバイ」といい、GPファイナルに残された時間は2週間。その後は全日本選手権、そして3月に世界選手権がある。羽生に奇跡の復活はあるのか。


18 ロステレ ELLE  8
写真:AFLO
ジャケットが白い翼のよう



ヤグディンさんのコーチだったタラソワさんに続いて、

ヤグディン 2002
2002年 ソルトレイクシティオリンピック


かつて長い間プルシェンコさんのコーチだったミーシンコーチからもエールを送られた羽生選手。


プルシェンコ ミーシン 2
2006年トリノオリンピック


ロシアスケート界の重鎮二人が、揃って最高の評価をしてくれているのが嬉しい。


タラソワ ミーシン

流石の貫禄のお二人ですねェ




次はネイサン・チェン選手、ミハル・ブレジェナ選手を指導するラファエル・アルトゥニアンコーチからのコメントです。

ミッツさんのツイッターより

18 ロステレコム アルトゥニアン 1
18 ロステレコム アルトゥニアン 2


アルトゥニアンコーチはネイサン・チェン選手、ミハル・ブジェジナ選手にという、羽生選手とはライバル関係にある選手を指導する立場です。

でありながら、それでも羽生選手をここまで高く評価してくれています。


アルトゥニアンコーチは羽生選手の大ファンだと、既に自ら告白してますものね。


17 4CC サインプリーズ 17


17 4CC サインプリーズ 18

サイン プリーズ 2017四大陸選手権にて





そして最後にオーサーコーチのインタビューから、ロステレコムとタラソワさんに関する部分。

LaChikaさんtwitterより 
 

タラソワ オーサー



タラソワとユヅルはお互いに特別な気持ちを持っている。私も彼女を崇拝している


オーサーコーチも結弦君もタラソワさんをとてもリスペクトしているのですね。

IMG_2297



こういったものを読んでいくと、国際的なコーチの横のつながりが感じられます。

一方、日本ではコーチ同士の横のつながりはどうなのでしょう。

何となく派閥主義のようなものも感じたりしますが、日本のスケート界全体のレベルを上げていくためには、コーチ同士の情報交換などがあったほうが良いように思いますが、実際はどうなんでしょう。 


今回のことでも日本からは傷ついた自国選手に対して、誰からも何のエールもコメントも出てきません。

最早、日本の羽生結弦というよりも世界の羽生結弦ですから、それでもいいんですけどね。

ちょっと寂しい気がします。


テレビではただ一人、佐野稔さんが各局を回って解説しながら孤軍奮闘、羽生選手の決断と演技を称賛してくれました。

佐野さん、ありがとう!

IMG_2295




結弦君の足の痛みが一刻も早く無くなり、治療が順調に進みますように!!


18 ロステレ ELLE  18_Fotor





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