プロトコル比較
2022年01月04日
『天と地と』2020年と2021年
昨日はプロバレエダンサーのヤマカイさんによる『天と地と』をご紹介しましたが、
今日は株くんによる『天と地と』のプロトコル分析をご紹介したいと思います。
まず、2020年と2021年の全日本の順位と点数を確認しておきましょう。
◆2020年全日本
◆2021年全日本
この2年の男子の順位は、羽生ー宇野ー鍵山という順位は変わっていませんが、
トータル点数は3人とも昨年よりも増えています。
しかし、羽生選手のフリー『天と地と』の点数は、4Aに挑戦した2021年の方が4.78点も低いのです。
それは4Aが回転不足のため、3Aの基礎点とされ、さらに、転倒もしていないのにも関わらず、9人中7人のジャッジがー5という大きな減点をしていたからです。
両足着氷になったからという理由でー5とされた選手は他にいるのでしょうか?
仮に2021年も冒頭で綺麗な4Loを跳んでいたら、単純な計算ですが、トータル332点以上の点数が出たはずです。
動画を見る前に、全日本の2020年と2021年の羽生選手のFSのプロトコルを今一度ご覧ください。
◆2020年 FSプロトコル
◆2021年 FSプロトコル
これらを念頭に、動画を見てみましょう。
4回転ループで14.10点、4回転アクセルに挑戦して4.11点とは、理不尽な感は否めませんが、
あくまでも4回転アクセルを跳ぶことを最優先するという、羽生選手の固い意志があるのならばそれも受け入れるしかないと思います。
しかし、北京オリンピックで「勝つ」ということを最優先するというのであれば、あえて4回転アクセルを回避するという判断も全く視野にないとは思えません。
4Aを4Loまたは4Lzまたは既に習得したという4Fに変更することで+10点ほど上積みできるのであれば、それも戦略的には「あり」だと思います。
ただ、これは羽生選手だけが判断できることです。
4回転アクセル初成功、そして優勝、というのが最高ですが、4Aの成功ならず、3連覇を逃すというようなことが起こったら、それはあまりにも残念過ぎるし、歴史的損失でもあると思います。
なぜならば、4Aを跳ぶことは羽生選手にとって北京オリンピックの後でも可能なことですが、
オリンピック3連覇は、北京オリンピックの場以外では不可能なことだからです。
羽生選手自身も会見で「五輪って発表会じゃない。やっぱ勝たなきゃいけない場所。僕にとっては」「3連覇という権利を有しているのは僕しいかいない」と言っていましたね。
今週金曜日から全米選手権が始まります。
男子SPは9日(日)早朝、FSは10日(月)早朝です。
果たしてネイサン・チェン選手は結局どんなプログラムを選ぶのでしょうか。
そしてそれを観て、羽生選手はどんな選択をするのでしょうか。
私が望むのは、4Aを跳ぶために北京に行くことでなく、
北京で優勝するために4Aを跳ぶことです。
4Aを跳ぶことで、94年目の3連覇の偉業から遠ざかってしまうのならば、
「結弦くん、4A完成は北京の後まで待っているよ!」と伝えたい。
全日本で見せてくれた4Aトライで、結弦くんは必ず4Aを跳べる、ということを確信したからこそ、北京での投入は、ギリギリのところまで慎重の上に慎重を重ねて決断してほしいのです。
もう一度演技を振り返ってみましょう。
◆2020年全日本選手権フィギュアFS『天と地と』 215.83点
◆2021年全日本選手権フィギュア FS『天と地と』 211.05点
結局のところ私は、ここ一番、という時の結弦くんの判断を信じています。
これからの1か月、どうか絶対に怪我無く、健康で過ごせますように。
お読みいただきありがとうございました。
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