ファンタジーオンアイス2017
2020年07月18日
心の底から自分が喜べる演技
昨日公開された若杉さんの写真解説第3弾
4大陸選手権の「バラード1番」でしたね。
私は全てのショートプログラムの中で一番好きです。
これは2月に韓国・ソウルで行われた、四大陸選手権ショートプログラム「バラード第1番」の写真なんですけど、
トリプルアクセルを着氷した後にスッと手を挙げる瞬間の写真です。
平昌オリンピックで撮影させていただいた時よりもシャープになっていて、動きがしなやかになっていて、しかもすごく力強くて、よどみなく繋がっていくような、もう別のプログラムって言ってもいいんじゃないかなって思うぐらいの演技でした。
音と動きが完璧に合っていて、ずーっと観ていたいな、もうずーっと滑っていてくれたらいいのになって、撮りながら思ってしまうような、そんなショートでした。
とても生き生きとしていて、力強くて、だけどスッと時間が止まったように見える瞬間もある、不思議な演技でした。
その印象をこの1枚に閉じ込められたのかなぁと思っています。
歓声や音楽、氷を削る音がスッと消えて、真っ白い世界に彼だけが降りてきたような、
そんな写真に、そんなイメージになっているんじゃないかなと思います。
そして写真をよく見ると、指先や髪の毛一本一本にまで意識がいっているんじゃないかな、と思わせる美しさがあると思います。
グランプリファイナルとか、全日本選手権で味わった悔しさに自分でしっかりと向き合って、それで出てきた答えが、
やっぱり強くあろう、やっぱり美しくあろう、やっぱり羽生結弦のスケートをやろう、そんな答えだったのかなって。
それがこの演技に出ていたのかなって思わせられる、そんな演技でした。
終わった後に手をたたいて、天井に向かって何かを呟いたんですけど、
この時は口の動きを見ている限り、「ただいま」って言っていたんじゃないのかなと思って。
それを見ながら、「おかえり!羽生くん、おかえり!」って思いながらシャッターを切ったのを覚えています。
若杉さんの解説は、カメラマンとしてその時感じた気持ちをありのままに語って下さり、私たちと同じ気持ちで撮影しているのだなぁと、とても親近感を感じさせてくれます。
フジテレビの番組で、羽生選手本人がこの時の「バラード第1番」を解説しています。
羽生選手自身はどんな風に感じていたのでしょうか。
「今回はすごく音になりきれていたなって思います」
「このアクセルも本当に良くて、まあ自分の中で本当にこの感覚が一番いいなって思えるくらいよかったので」
「スピンの出来も全部よかったので。非常に満足しています」
「まずはやっと帰ってこれたっていう感触ですかね。平昌の時も『ただいま』って言ったんですけれども。
やっと自分らしい演技ができたなっていう感触がすごくあって、やっと心の底から自分が喜べる演技だったと思います」
羽生選手が自分の演技に「満足」という言葉を使うことは滅多にないことなので、この四大陸選手権の「バラード第1番」が、如何に素晴らしい出来だったのかということがひしひしと実感できます。
悔しかったり辛かったりすることも多かったシーズンの最後に、羽生選手が心の底から自分が喜べるという、幸せな気持ちを抱くことができて本当によかったなと思います。
さてこの週末は、テレ朝Ch2 でFaOI 2017 の再放送があります。
【ファンタジー・オン・アイス 2017】
<幕張公演>■7月18日(土)よる10:20~ ※会場音のみ
<神戸公演>■7月19日(日)午前10:00~ ※会場音のみ
思いっきり弾ける羽生選手と一緒に楽しい週末を
そして、初めてリモートで行われるという試合、米国のフレミング杯も今日午前9時から見られそうです。
新しい試合のあり方の実験として、興味をお持ちの方はこちらからどうぞ。⇓
https://usfigureskatingfanzone.com/sports/2020/7/13/third-annual-peggy-fleming-trophy-virtual-competition.aspx
最後までお読みいただきありがとうございます。
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