ネイサン・チェン

2021年03月23日

現地からの情報と予定構成




羽生選手のストックホルム到着のニュースです。



カメラマンさんたちからの情報も続々と入ってきています。






21 World  ブライアン トレーシー

昨年の4大陸以来のお二人の姿です。
オーサーコーチ、若返っていませんか⁈

早く羽生選手と一緒の場面が見たいです。ジスランコーチも来ているはずですね。


そしてスポニチからは小海途さんが行っているようです。



心強いです。

第1回目の公式練習には羽生選手の姿は無かったようですが、
十分睡眠をとって、移動の疲れを取ったところで、
この後02:45~03:20の2回目の公式練習に現れるのかもしれません。



今大会での演技の予定構成が出されています。
全ての選手の予定構成リストはこちら


羽生選手は、全日本の構成と同じです。
当然SPのスピンや、FSのステップのレベルの取りこぼしは訂正してくると思うので、
再びあのレベルの高い演技ができれば、優勝は間違いないのではないでしょうか。

21 World  ユヅル 予定構成 SP FS


それに対してネイサン・チェン選手の構成は少し全米選手権から変わっています。

SPは、
全米選手権:4Lz 3A 4F3T
今回ワールド:4F3T 3A 4T
となっていて、4Lzは外しています。
21 World  ネイサン 予定構成 SP FS

FSは、後半は同じですが、前半の構成が、
全米選手権:4Lz 4F3T 3Lz 4S
今回ワールド:4F3T 3Lo 3Lz 4S
となっています。

FSでも全米では冒頭にあった4Lzを抜いて、全体では4回転3種4本の構成となり、全米での4回転4種5本構成よりも難易度を落としていますが、確実性を狙ってきているのでしょうね。

羽生選手も同じく4回転3種4本の構成ですから、あとは完成度と作品としての質の勝負になりそうです。
羽生選手に有利になるのではないでしょうか。

25日の試合開始まで、羽生選手が健康で怪我なく、練習に集中できますように。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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2021年03月21日

平常心是道



雨の日曜日、皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。


私は、明日から公式練習が始まる世界選手権に向けて、
予習として、羽生選手とネイサン・チェン選手の直近の演技をあらためて観ていました。


それぞれのナショナルチャンピオンシップの優勝の時の動画です。


◆羽生結弦選手 SP:
 Let Me Entertain You by Robbie Williams


ジャンプ構成:4S  4T3T  3A




◆ネイサン・チェン選手 SP:
Asturias, Canción del Mariachi (from "Desperado") performed by Los Lobos, Antonio Banderas
 

ジャンプ構成:4Lz   3A  4F3T




◆羽生結弦選手 FS:天と地と


FSジャンプ構成:4Lo  4S  3A2T  3lo  4T3T  4T1Eu3S 3A




◆ネイサン・チェン選手 FS:Selections from Philip Glass


ジャンプ構成:4Lz  4F3T  3Lz  4S  4T1Eu3F  4T3T  3A



どちらも国内大会であり、ジャッジの構成や採点基準がバラバラなため、点数は参考にならないので割愛します。

これを比較して観て、皆さまはどう感じられたでしょうか。


こうして二人の演技を見ると、羽生選手とネイサン選手は全く別のタイプのスケーターであることを強く感じました。


二人共最高のスケート技術を身につけた素晴らしいスケーターであるが故、細部まで突き詰めた表現方法や音楽との調和、演技力が最後は差をつけるのかなとも感じました。

二人共、国内大会よりも更にグレードアップしたジャンプ構成に変えてくる可能性もあり、実際にどのような演技になるのか想像するだけでドキドキしますが、
羽生選手には全日本選手権での演技に更に磨きをかけた演技で、ストックホルムの地に新たな金字塔を打ち立ててきて欲しいと、心から願っています。



ストックホルムには、各国から次々と選手団が到着しているようです。

21 ワールド 到着

日本チーム到着


21 World イタリアチーム

心の故郷イタリアのチームも応援しています。
ダニエル・グラッスル選手、マテオ・リッツォ選手。
グラッスル選手は昨年12月に一時新型コロナに感染してしまったということです。
今は元気そうでよかった。
https://www.instagram.com/p/CKyrvxMpBTH/?utm_source=ig_web_copy_link


羽生選手の姿はありませんが、おそらく現地時間21日ギリギリに入るのではないかな。
ストックホルム滞在時間を最小にするためにはその方がいいですね。



そしてもう戦いは明日の公式練習から始まります。
久しぶりにコーチと一緒の羽生選手が見られるかな。
国際試合は昨年2月の四大陸選手権以来、1年ぶりです。

20 四大陸


クリケットのチームメイトとも会えますね。

20 4CC  FS  クリケット流 2


20 四大陸 クールダウン 1



羽生選手はこれまで、幾多の困難な状況を乗り越えてきた実績があります。

きっと今回もこれまで積み重ねてきた努力と練習を信じて、心は澄み切った湖のように平静で、平常心で試合に向かっていると信じています。



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私の座右の銘でもありますが、
しかしなかなかこうあるのは難しい。


戦国最強の武将であり知将であった上杉謙信公に化身した羽生選手の上に勝利がもたらされますように。

(独り言:私の個人的なカン(あてにならないのですが)では、今回の試合は全く負けるという気がしないのです。あの平昌オリンピックの前に感じていたように。)



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2021年03月20日

桜咲く





今日、家の前にあるソメイヨシノの花が開花しました。

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たくさんの蕾のなかで、季節の移り変わりに一番敏感な花たちが咲きました。

FullSizeRender - 2021-03-19T225929.426


思わず結弦くんを想像しました。


春よ来い 朝日新聞デジタル


もう出国したのだろうか。

21 World CM 0


最初の公式練習は3月22日(月)です。

遅くとも明日には出国しないと21日に到着には間に合いません。


◆タイムテーブル

詳しいタイムテーブルはフィギュアスケート速報さんより感謝してお借りしました。
21 World スケジュール 1
21 World スケジュール 2
21 World スケジュール 3
21 World スケジュール 4
21 World スケジュール 5




◆フジテレビ【放送スケジュール】

21 世界選手権 FOD



地上波、BS以外にもFODを契約してあれば、その他のLIVE放送も観られます。
2週間無料のお試し期間もあるので、これを機に利用してみるのもよいかと思います。

21 世界選手権 放送スケジュール 地上波
21 世界選手権 放送スケジュール BS

21 世界選手権 解説者


 羽生選手とネイサン選手の対決を煽る記事もよく見かけますが、二人は案外再会するのを楽しみにしているかもしれないですね。



「彼はまさにベンチマークというか、スケート競技がどのように見えるのかの基準点だよ。過去何年も何年もずっとそうだった。自分が成長する過程で憧れてきたアイドルと対戦できるんだ。僕にとっては光栄で、これ以上にない最高なことさ」
 
「彼に再会するのが楽しみ。ずっと会っていないからね。彼との対戦はいつだって誇らしいものなんだ」



良い試合ができますように。


20 全日本 フジテレビ独占インタ 8


そして、価値ある勝ちを手にすることができますように。



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2021年03月16日

タロット占い信じますか?




皆さんは占いを信じたりしますか?

私は基本的には占いを信じたりは全くないのですが、
占いの中から何かに気づいたり、参考にしたり、反省したりすることはあります。

つまり、自分に都合のいいように解釈しているということなのですけれど。



昨日、たまたま見つけたYou Tube動画ですが、
なんと2021世界選手権の羽生選手とネイサン・チェン選手のタロット占いなんです。

占いの世界にも羽生選手とネイサン・チェン選手のライバル関係は浸透していたのですね!


占っているベアトリーチェさん、フィギュアスケートにも詳しい方のようです。

20分ほどの動画ですが、お時間が許せば是非ご覧ください。

 


いかがでしたか?

私はなかなか示唆に富んだ占いだなぁと思ってしまいました。
成る程、と思ってしまう言葉がいくつもありました。

必要な視点は、魔術師と出ました。

準備は万端。
自分のやりたいと思っていることがあったら、今すぐ目の前の道具を使って始めていきましょう」
ライバルすらも道具のように使っていく

過去を見ると、
「そろそろ目覚めるころ。
全日本の演技は神業だったが、それすらも目覚めの1歩かもしれない

現在を見れば、
「むしろ王者の地位を失ってもいいと思っている。
持っているものに固執し過ぎることで、小さくまとまってしまう。
自分の地位や名誉にはこだわらないという気持ちかもしれない



そして未来は、
自分の直観に従って判断していける。余りにも立場や地位にこだわるとカンが鈍ってしまう」
「人が何と言おうと、これが自分に合っているのだと分かっていると、無理をしないで自分らしく戦える


結論は、
「困難に負けずにやって行けば、花は咲く」
むしろ困難になればなるほど力を発揮してくれる人
困難な状況さえも、自分の成長のために道具として使っていける


タロットカードって、当たり過ぎて怖いことがありますが、ここでも当たっていませんか?


一昨日の記事「選手たちの不安」に書いたように、ネイサン・チェン選手もストックホルム行きには不安を抱えているということです。
羽生選手は喘息の持病があることから、ネイサン選手と同じように、いや、それ以上に不安を抱えての出場だと思います、

20 4CC  到着 小海途 2



そんな中でも、出場するのならば、「困難になればなるほど力を発揮して」ほしいと思っています。


今はただ、羽生選手はじめ、選手の皆さん全員の健康をひたすら祈っています。


決して若い方ばかりではないコーチ陣や報道陣を含めて、もしも一人でも感染者が出たら、
無論、責任は開催を強行するISUにあります。

そして、もしも後遺症が出たり、選手生命に響いたりする場合は、どのようにしても責任を取ることは不可能なのだということも、絶対に忘れないでいただきたい。


宮城でも感染者が増えてきています。(河北新報記事
どうかくれぐれも気を付けて。


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2021年03月14日

選手たちの不安



◆ネイサンが選手たちの不安と心配を代弁してくれたように感じました。



フィギュア ネイサン・チェン、羽生との対戦楽しみでも
移動に不安隠さず

ネイサン・チェン Reuter

[12日 ロイター] - フィギュアスケートの世界選手権で男子3連覇がかかるネーサン・チェン(米国)は、ライバルである羽生結弦との対戦を楽しみにしつつも、長距離移動への不安も隠さなかった。

スウェーデンのストックホルムで開幕する世界選手権への出場にあたり、チェンは新型コロナウイルスの感染拡大以降初めて国際便に搭乗する。

チェンは報道陣に対し、「僕は嘘をついて、心配がない、とは言えない。食事の際にマスクを外し、洗面所も大雑把な国際線は特にだ」と飛行機移動への不安を口にし、「マスクがずれないように努力する。フライト中はマスクを二重にして、病気になりませんようにと神様に祈る」と話した。

・・・・・

チェンの懸念は旅行だけではありません。
パンデミック中に開催された他のいくつかのイベントの実行について良い印象を受けなかった21歳の彼は、健康と安全性の厳格なプロトコルを求めている。

人口1,000万人の国であるスウェーデンは、パンデミックの際に封鎖を避け、1人当たりの死亡率が北欧の近隣諸国よりも何倍も高くなっています。

元記事はこちら

健康で基礎疾患も無いと思われるネイサン選手でさえ、こんな不安を持っているのに、
喘息を抱えた羽生選手はどんな気持ちでいるのでしょう。



ISUがここまで世界選手権開催にこだわるのは試合のスポンサー料、放送権料に伴う収入に関わっているの?
それ以外に今、強行開催する合理的な理由が想像できない。

IOCと放送権収入の関係と重なって見える。




◆最初に羽生選手の息の音が聞こえる番宣映像より

21 World CM 1


21 World CM 2


21 World CM 3


21 World CM 4


21 World CM 5


21 World CM 6


21 World CM 7


21 World CM 8


21 World CM 10



◆以下連想ゲーム;

その昔、
こんな風に美化されたのだろうか
特攻隊は。


結弦くんが美しいだけに、
利用されるのが
怖い。


 


全ての選手の健康と安全を祈ります。

それしかできないという無力感…



最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 11:52|Permalink

2021年01月27日

ジャンプで比べる結弦vsネイサン




昨日の記事 「もし二人が戦えば」で、羽生選手とネイサン・チェン選手が、今シーズン直接戦う場があった場合、つまり世界選手権があった場合、
点数の面から見て、どのような可能性があるのかを考えてみました。


今日は、両選手のジャンプを比較している動画で、二人の4回転ジャンプを見てみましょう。

同じエレメンツを取り出して比較することで、二人の選手の違いや特徴も分かり易いと思います。

4Lz、4Lo、4S、4Tの順番で、羽生結弦選手とネイサン・チェン選手のジャンプが比較できます。


 

いかがでしょうか。

私は、ネイサン・チェン選手のGOEが、羽生選手に比べて高く付けつけられているのが目に付きました。
明らかに羽生選手の方が正しく美しいジャンプでも、GOEは何故かネイサン選手の方が高くなるケースが多いのは何故でしょうか。

やはりジャッジのアメリカ忖度があるとしか思えません。

羽生選手は今、そんな忖度を凌駕するほどの、絶対的な強さと美しさで勝つことを目指して練習に励んでいるのだと思います。




それでは今度は羽生選手が現在跳んでいる4種類の4回転ジャンプ、4S、4Lo、4Lz、4Tを集めた動画を観てみましょう。





正しいエッジ、プレロテ無し、美しく流れる着氷、本当に美しいジャンプばかりで惚れ惚れします。

羽生選手も、ネイサン・チェン選手も、FSでは共に4種類の4回転を5回入れたプログラムになると思われますが、ジャンプの美しさでは、羽生選手に勝てる選手はいないと思っています。


素晴らしい2つの新プログラムを創り出した羽生選手が、健康で、体力、気力共に充実していれば、必ず勝利はその手で掴めるはずです。

20 全日本 小海途 1
photo: 小海途良幹




最近のお気に入りドリンクです。

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伊藤園の「京ゆず」、一目惚れならぬ一口惚れ、というのも納得の美味しさです。
Youtubeや読書のお供に。

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見つけたら是非お試し下さいね。



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withgoldenwings at 19:05|Permalink

2021年01月26日

もしも二人が戦えば



The DIGESTに、こんなセンセーショナルなタイトルをつけた記事が上がっていました。


羽生結弦vsネイサン・チェン、世界選手権ではどちらが勝つ?
日米両王者を最新エレメンツで比較すると・・・

21 世界選手権 1


点数についての部分を一部抜粋しました。



 国内選手権の点はISU非公認のため一概に比較できない。そこで両者のエレメンツを比べてみた。 ◆羽生 SPのエレメンツと基礎点(×は演技後半で1.1倍) 1:4S        9.70 2:4T+3T     13.70 3:FCSp3     2.80 4:3A        8.80× 5:CSSp      0 6:StSq4     3.90 7:CCoSp4     3.50 合計          42.40羽生 フリーのエレメンツと基礎点 1:4Lo       10.50 2:4S        9.70 3:3A+2T     9.30 4:3Lo       4.90 5:FCCoSp4    3.50 6:StSp3     3.30 7:4T+3T     15.07× 8:4T+1Eu+3S 15.73× 9:3A        8.80× 10:ChSp4     3.00 11:FCSSp4    3.00 12:CCoSp3V    2.25 合計          89.05  今回、羽生はSPのスピンが異例の「0点」とされた。大会後に発表された理由は、「足換え後に2回転連続した姿勢が成立していないから」ということだった。仮にこのエレメンツでレベル4を取っていれば基礎点は3.00。合計45.40点だった。


20 全日本 SP cap 13



チェン SPのエレメンツと基礎点 1:4Lz       11.50 2:3A        8.00 3:CSSp4     3.00 4:FCSp4     3.20 5:4F+3T     16.72× 6:StSq4     3.90 7:CCoSp4     3.50 合計          49.82チェン フリーのエレメンツと基礎点 1:4Lz       11. 50 2:4F+3T     15.20 3:3Lz       5.90 4:4S        9.70 5:CCSp4     3.20 6:FCCoSp3V   2.25 7:StSq4     3.90 8:4T+1Eu+3F 16.83× 9:4T+3T     15.07× 10:3A        8.80× 11:ChSq1     3.00 12:CCoSp2V    1.88 合計          97.23  このようにエレメンツの基礎点ではチェンがリードしている。4回転ジャンプに長けているチェンの演技の醍醐味だ。しかし、演技構成点に目を向けると羽生の強さが光る。あくまで非公認だが、全日本選手権の羽生と全米選手権のチェンの演技構成点を比較すると、  羽生のSP      47.32  羽生のフリー     97.22  羽生の演技構成点の合計 144.54  チェンのSP     47.70  チェンのフリー    94.00  チェンの演技構成点の合計141.00 となるのだ。 

*****

 つまり、二人の基礎点と演技構成点の合計は

羽生選手:45.40(SP)+89.5(FS)+144.54(PCS)=278.99

チェン選手:49.82(SP)+97.23(FS)+141.00(PCS)=288.05

となり、チェン選手が9.06点リードする計算になっています。


しかしFSにおいて、羽生選手が4Lo、4S、4Tの3種類4本の4回転ジャンプで構成しているのに対して、
チェン選手は4Lz、4F、4S、4Tの4種類5本で構成しています。



羽生選手は今シーズン初戦となる全日本では、敢えて4種類の4回転を入れなかったのだと思いますが、当然のことながら、入れようと思えば美しい4Lzを跳べるわけですから、もし2019年GPFのように4Lzを入れた4種類5本の4回転ジャンプを跳べば、さらに点数は数点上がります。


そして、ここでは計算されていませんが、
羽生選手の全日本でのGOEの合計は、13.81(SP)+29.56(FS)=43.37点、

ネイサン・チェン選手の全米でのGOEの合計は、16.40(SP)+17.13(FS)=33.43点でした。

羽生選手の方が9.94点リードしているのです。



そう考えれば、もし両雄戦えばの推測は、
羽生選手の方に軍配は上がる、というのが、私の結論です。

20 全日本 朝日新聞 5


記事の全文はこちらから。



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withgoldenwings at 18:42|Permalink

2021年01月18日

圧倒的な存在感とシャルム




全米フィギュアスケート選手権終わりましたね。


なんと言っても、羽生選手のライバルとなるネイサン・チェン選手のFSが気になっていました。

フリーの曲は、アメリカの作曲家フィリップ・グラス氏の作品を組み合わせたもので、
インド音楽から大きな影響を受け、チベット仏教やチベット難民への関心も高い作曲家だということです。
あくまでも私の想像ですが、そんなとところにチェン選手の思い入れがあるのかもしれないなと思いました。


ネイサン・チェン選手 FS:Selection from Philip Glass

 


<ジャッジスコア>

21 全米 ネイサン FS スコア

技術点114.36、演技構成点94.00、合計208.36点でした。

選手全員のスコアはこちら



これに対して、もう一度羽生選手の演技を見返してみましょう。

演技は7:20から始まります。

羽生結弦選手 全日本 FS:天と地と



<ジャッジスコア>
20 全日本 FS ジャッジスコア


技術点118.61、演技構成点97.22、合計215.83点


今回の日米両国のナショナル大会フリースケーティングでは、羽生選手vsネイサン・チェン選手の戦いは、
羽生選手が技術点も演技構成点もチェン選手を上回り、羽生選手の完全勝利となりました。


勿論、基準も、点数の出方も違うわけですから、正確な比較にはならない訳ですが、
日本のマイナス方向のナショナルバイヤスと、
アメリカのプラス方向のナショナルバイヤスを考慮すれば、
羽生選手の方に軍配が上がったと言っても過言ではないように思います。


ネイサン・チェン選手も素晴らしい選手だと思うし、好感の持てる米国青年だなとも思います。


しかし、正確な技術力と優れた表現力、プログラムのテーマへの強い思い入れ、一音一音を大切にする音楽へのこだわり、オートクチュールレベルの華麗な衣装。

その全てを統合して魅せる羽生選手の圧倒的な存在感とシャルムを凌駕するのは、どんなフィギュアスケーターにとっても容易ではないことは確かです。


今回、日米2つのナショナルを続けて観て、それを強く感じました。

今シーズンの世界選手権が有っても無くても、もうこれで十分に満足している私です。


後は、
羽生選手が、もしスケートを続けていれば出場を考える、と過去に言っていた、
1年後の2022年北京冬季オリンピックまでにパンデミックが収まってくれるのを祈るのみです。




21 全米 ネイサン・チェン FSフィニッシュポーズ



20 全日本 FS フィニッシュポーズ

偶然ですが、フィニッシュポーズが同じです!




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withgoldenwings at 17:48|Permalink

2021年01月17日

もしも羽生選手がアメリカ国籍だったら




全米フィギュアスケート選手権大会、男子シングルSPが終わりましたね。

1位から3位までが100点超えという、いつもながらの大判振る舞いでしたが、
その中でも、ネイサン・チェン選手には113.92点という破格の高得点が与えられていました。


21 全米選手権 SP


ネイサン・チェン選手のSPです。




ジャッジスコアです。

21 全米 ネイサン SPジャッジスコア



それでは羽生選手のSPを見てみましょう。

羽生選手の演技は6分間練習の後、7:42からです。




ジャッジスコアです。
20 全日本 SP プロトコル 羽生


日本のみならず世界中で物議をかもした、足替えのシットスピンが0点にされても、アンチ羽生のジャッジ達ができるだけ加点を渋っても、
103.53点までしか下げることができませんでした。


もしも、羽生選手がアメリカ国籍を持っていて、全米選手権に出場していたらどうなっていたでしょうか。

20 全日本 SP sportiva 2


想像してみるに、最低10点はUPして、おそらく123点には達していたのではないかと思ってしまいました。


皆さまはどう思われたでしょうか。


全米選手権のジャッジ達が、国籍を考慮しないで羽生選手の演技を採点したらどんな点数が出るのか、いつか試す機会があるといいのに。

逆に全日本選手権のジャッジ達がチェン選手を採点したらどうなるのでしょうね。




明日、早朝にフリーが行われます。

1月18日(月)
04:50~(08:30)J SPORTS 4(BS/CATV)
全米フィギュアスケート選手権2021
・男子シングル FS (LIVE)


11:30~15:00 J SPORTS 4(BS/CATV)
全米フィギュアスケート選手権
・男子シングル FS 
 (再放送)

20:45~24:15 J SPORTS 4(BS/CATV)
全米フィギュアスケート選手権
・男子シングル FS 
(再放送)


果たしてどんなビックリ点数が飛び出してくるのか、興味深々です!


今は時間がないので、後で羽生選手のカッコいいSP、キャプチャーして追加したいと思います。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 14:20|Permalink

2020年11月03日

隠れ4A?




スケートアメリカの練習中にネイサン・チェン選手が4回転アクセルにチャレンジしたという映像が出ています。

 



はっきりしない映像で良く分かりませんが、4回転しているとは見えません。



一方、羽生選手が昨年トリノGPFの公式練習中に堂々とトライした4Aと比べて見て下さい。

gifmagazine (86)


着氷は転倒していますが、回転は4回転半回っていると見えます。

19 GPF Number  長久保 1


皆さんはどう見えますか?


ネイサン・チェン選手、4Aにトライするつもりなら、堂々とそう宣言したらいいのに。


隠れて練習するのが戦略なのでしょうか。

隠れ4Aとは潔くないな。



今日も羽生選手が健康でケガ無く、4Aの研究に打ち込めていますように。

19 GPF practice


19 GPF 4A 3  長久保

必ずできると信じているよ。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 12:04|Permalink

2020年10月30日

スケーターを取り巻く人々



10月27日の記事「マッシさんの投稿から」に書いた、
イタリア・グランプレミオでのダニエル・グラッスル君の動画が届いています。

1回の演技の中でルッツ、フリップ、ループの3種類の4回転を着氷するという世界初の快挙となりました。
イタリア国内大会なので正式記録にはならないとしても、次世代のエース候補に名乗りを上げた感じがします。


途中で衣装が変わるのにも驚きました。
女子のプログラムでは何回か見ましたが、男子では初めて見ました。


最初はこのように始まり、

GRANPREMIO ダニエル 3_Fotor


フィニッシュはこうなります。

GRANPREMIO ダニエル 4_Fotor




 


キス&クライでは、自分の得点に驚いたり、

GRANPREMIO ダニエル 3-1_Fotor


ピースサインもありました。

GRANPREMIO ダニエル 2_Fotor


演技中の大人っぽさと、キス&クライでの可愛さが、どこか羽生選手を思わせるところがあります。

6歳の時、地元メラーノで開催された大会で羽生選手を初めて観て以来、ずっと憧れてきた大ファンだというグラッスルくんのこれからの活躍に期待したいと思います。

イタリアにはマッシミリアーノさんやアンジェロさんのような、正しい技術で行われる美しいフィギュアスケートを愛する方がいらっしゃるので、グラッスルくんは必ずそのような方向性を失うことは無いと思っています。

ニュース記事にもなっているのでそちらも是非お読みくださいね。


イタリアのフィギュア王子、グラッスルが4回転で史上初の偉業!衣装チェンジのサプライズも

THE DIGEST編集部 2020.10.30


グラッスルくんの愛犬コオリをいつか見せて欲しいな。氷だから白い犬かな?



    



一方、ネイサン・チェン選手のコーチ、ラファエル・アルトゥニアン氏の驚くような発言が伝わっています。

長いインタビューの中での発言だったようですので、文脈が分かるようにその部分を全文引用させていただきました。

At the moment, Chen looks stronger than all his rivals and is definitely ahead of them in the technical richness of the programs. Isn’t it more logical to decide on the set of jumps for the Olympic season now and prepare it without any experiments, achieving maximum stability?

Rafael Harutyunyan: It is a myth that Chen is the strongest. The bigger it grows, the more dangerous it is to believe it. It does not happen in sports that there are no rivals. There is always someone who is able to jump out from behind. So why should we stop? So that those who are now behind, come closer? To be honest, it is not my plan at all for Nathan to compete with someone on equals at the Olympics. Therefore, we use all the opportunities and loopholes to make maximum progress and go far ahead. And it’s never too late to slow down.


Q:現時点では、チェンはすべてのライバルよりも強く見え、プログラムの技術的な豊かさにおいて間違いなく彼らよりも進んでいます。 現時点でオリンピックシーズンのジャンプのセットを決定し、実験なしで準備して、最大の安定性を達成する方が論理的ではありませんか?

Rafael Harutyunyan:チェンが最強だというのは神話です。
それが大きくなるほど、それを信じることはより危険になります。
ライバルがいないことはスポーツではあり得ません。 後ろから飛び出せる人は必ずいます。
それなのに、なぜ停止しなければならないのでしょうか? 遅れている人が近づいてこれるようにですか?
正直なところ、オリンピックでネイサンが誰かと対等に競争することは私の計画ではありません。(つまり対等ではなく圧倒的に強い存在になりたい?) 従って、私たちはすべての機会と抜け穴を利用して、最大限の進歩を遂げ、はるか先に前進します。
そして、減速するのに遅すぎるということはありません。(減速することはいつでもできるから。)

(インタビュー全文の英訳はこちらで読むことが出来ます。)


赤字の部分が問題の箇所ですが、"loophole"という言葉をどういう意味で使ったのか理解できません。

「逃げ道」、「法律などの抜け穴」を指す言葉となっていますが、それではルールの抜け穴を利用して勝ちに行くという意味になってしまいます。
それは「進歩」でもなければ「前進」でもありません。
その上主語がweになっていることで、ネイサン・チェン選手までそのように考えていると思われてしまいます。

アルトゥニアンコーチ独特のレトリックでこの言葉を使っているのかもしれませんが、それにしても本当に理解に苦しみます。
アルトゥニアンコーチに再度説明して欲しいところです。


しかしこれで一番困惑するのは、ネイサン・チェン選手自身ではないかなと思います。

私はこれまでの彼の言葉や行動から、チェン選手に特に悪い印象を持っているわけではなく、羽生選手のライバルであることは確かですが、対戦相手をリスペクトできる好青年だと感じていました。

彼自身は"loophole"を利用して勝とうとは思っていないと信じたいです。

19 GPF  小海途 プレカン


それにしても、本人の意思よりも、それを取り囲む人々の思惑によって選手のイメージが印象付けられてしまうのって怖いですね。



それを考えると、羽生選手の周りには善意ある人々が自然に集まってきてくれているように感じて、本当に良かったなと思います。


18-2-17 グリーンルーム -2_Fotor



世の中には悪意ある人々も常に一定数存在しますが、それよりも圧倒的に多い善意と愛に溢れた人々の輪で羽生選手が守られますように。


19 全日本 櫛田選手 インスタ


その中に私たちファンも含まれますように。

18 ロステレ 表彰式 12_Fotor


何よりも、結弦くんが今日も健やかで幸せでありますように。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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2020年10月25日

ダブルオリンピックチャンピオン




スケートアメリカ終わりましたね。

最早今年のGPシリーズは各国の発表会のようなものになってしまったので、 それほど観ようという気持ちにもなれないのが正直な気持ちです。

しかし羽生選手が新プログラムを用意しているということが伝わった以上、
いずれ対戦することになるライバルたちの演技をチェックしておくという意味では興味があるというものです。


想定通り、ネイサン・チェン選手がスケートアメリカ4連勝となりました。

SP: デスペラードより




フラメンコ系はどうしてもハビを連想してしまうし…




FS: Philip Glass セレクション




今一つコンセプトが不明なプログラム…


私はスケオタではないので、細かい技術的なことは分かりませんが、それでも今シーズンのネイサン・チェン選手のプログラムは2つともあまり彼に似合っていないように感じてしまいました。

新プログなので、これから完成させていくのでしょうけれど、どこか精彩を欠くように感じました。

採点については、PCSが高すぎて驚きましたが、国内大会なので気にしていません。


チェン選手にとっても羽生結弦のいないGPシリーズはいまひとつモチベーションに欠けるところはあるのかもしれないですね。


ほとんど試合ができない今の状況を考えると、今シーズンのプログラムが北京オリンピックまで続くケースもありそうで、そういう意味でも今シーズンの新プログラムには注目したいと思います。



スケートアメリカ・男子シングル結果
スケートアメリカ 2020 results

チェン選手はFSでは大きなミスが2つあり、200点越えできず、総合得点は300点に届きませんでした。
アメリカ国内のジャッジだけでもね。




ASTAの動画を久しぶりに観ました。
 
<複数のオリンピック金メダリスト>



地球上に現存しているダブルオリンピックチャンピオンは2人だけ。

ASTA ダブルオリンピックチャンピオン


ディック・バトン 91歳、そして羽生結弦 25歳。



私たちのチャンピオンが今日も健やかでありますように。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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2020年04月24日

学業はいつでもできるけれど



このところ新学期シーズンのせいなのか、スケート選手の学校や学業に関するニュースをよく見かけます。


イェール大学に通うネイサン・チェン選手がコーチの資格を取ったこともニュースになっていました。



20歳のチェン、コーチに? 練習自粛中に資格取得―フィギュアスケート

JIJI.COM 2020年04月22日16時34分
フィギュアスケートの世界王者、弱冠20歳のネーサン・チェン(米国)が新しい試みに挑んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大で氷上練習ができない中、コーチ資格の認定を受けた。米国協会公式サイトのインタビューで明かした。

 3月の世界選手権が中止になって、すぐに思い立ったという。米国協会が全コーチに義務づけているプロスケーター協会の試験を「100%(満点)」でパス。これまでも米コネティカット州のリンクで子供たちと接していたが「資格を認められたからコーチとして教えられる」と意気込む。
 新型ウイルスの影響を受けても「このパンデミックで後退させられているが、別の方法で物事を研究できる」と前向きに捉え、コーチングへの興味を「より知的に関与させてくれる」と話す。
 スケーターとして次のシーズン、さらに2年後の北京五輪を見据えている。エール大学の春学期がオンライン授業になったため、シーズン終了後は自宅に戻った。体幹や臀部(でんぶ)の鍛錬に力を注いでいる。
 今はリンクから遠ざかっているが、不安はないという。股関節を負傷した4年前を振り返って「5カ月も離脱したが、復帰して新たなジャンプも加えられた。あの時も五輪まで2年あった。他の方法で実りが多ければ、氷に乗れないことはそれほど心配していない」。
 アクセルを除く5種類を決めた4回転ジャンプのうち、ループは練習でも苦しみ、試合でしばらく決めていない。「できる限り、再び取り組みたい」と課題克服に意欲をみせた。(時事)



現在フィギュアスケート男子シングルをリードする羽生選手とチェン選手。

二人は共に学生でもあります。


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羽生選手は早稲田大学人間科学部eスクールに所属し、
チェン選手はアイビーリーガーの一角であるイェール大学に通学しています。

カナダと日本を行き来する羽生選手がeスクールを選んだのは賢明な選択だったと思います。


羽生選手は2013年に入学したので、8年以内の卒業を目指すならば来年3月がリミットとなりますね。
練習、試合、アイスショー、様々な仕事、それらと並行して学業もこなしていくのは大変なことでしょう。
今、それらが全て止まることで手にした時間を有効活用して猛勉強中かもしれないですね。



しかし、勉強はいつでもできることです。
本当に自分にとって必要と思えば、30歳であれ、40歳であれ、50歳であれ、いつでも学ぶことができます。

一方、フィギュアスケート選手であることは、30歳、40歳、50歳になってからでは不可能です。

ですから羽生選手が今、学業よりもトップスケーターとしての立場を優先させているのは全く正しいのです。
実際、フィギュアスケートに関しては、既に早稲田大学から名誉博士号を授与されてもいいくらいの研究を積んでいると思います。



チェン選手はかつて医学部に進んで医者になりたいと言っていました。
その後は統計学に興味を持ったり、ISUに入りたいとか、そして今回はコーチ資格と、色々なことに興味をお持ちのようです。

その反面、羽生選手はブレることなく徹頭徹尾フィギュアスケーターとして全うしようとしている人です。
自分は「フィギュアスケートのために生まれてきた」と言うくらいです。



結局言えることは、
羽生選手にとって、スケートは人生の全てを捧げても悔いのない唯一のもの。

チェン選手にとって、スケートは人生の他の多くの選択肢の中の一つ。


その差が私たちが感じる熱量と磁力の差になって表れているいるのではないでしょうか。


私たちは、スケートに向かう気持ちの純度の差みたいなものを感じるのではないのかな。

どちらが良いと言える問題ではないけれど、

引力と言う意味では、羽生結弦に勝る選手は現在見当たらないと断言できます。



早稲田大学人間科学部人間情報科学科には、先輩である羽生選手を追うように、
次々とスケーターが入学しているようです。

早稲田大学スケート部フィギュア部門公式Imstagramより

西山真瑚選手も




島田高志郎選手も



いずれ佐藤駿選手も入学してきそうな予感!





最後に、3.11の後「東北ユースオーケストラ」を編成し代表・監督を務める坂本龍一さんの記事です。
坂本龍一に清志郎が警告していた コロナ危機「その後」

東北ユースオーケストラ

https://digital.asahi.com/articles/ASN3W5STRN3VUCVL002.html?pn=7

こういう視点も大切かなということで、お読みいただければ幸いです。



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2020年01月14日

相対化絶対化




先日雑誌を買いに書店に行った時、文芸春秋のネイサン・チェン選手のインタビュー記事を(立ち読みで申し訳ないのですが)少し読みました。

その記事が早々と文芸春秋デジタルに掲載されていたので、羽生選手に関連する部分だけ抜粋して、感じたことを書いてみました。

ユヅはプッシュしてくれる「強いライバル」

19 GPF  文春記事

 昨年12月のGPファイナルは、僕にとっても特別な戦いでした。あの大舞台でユヅ(羽生結弦)と戦う機会に恵まれたのは、3シーズンぶりのことだったからです。

 フリーの演技終了後の記者会見でユヅ自身が言っていましたけど、自分をプッシュしてくれる「強いライバル」がいることはすごく健全なことだし、自分自身がより高い地点を目指すための素晴らしいモチベーションになります。逆に、こうした緊張感がないと競技自体が、少し退屈なものになってしまうでしょうね。

 僕らより上の世代のユヅが、こうして、未だに男子フィギュアスケート界全体をプッシュしてくれているのは、とてもありがたいし、本当に感謝すべきことだと思っています。

 ユヅが出場したことによって、大会全体のレベルが上がったのは間違いないでしょう。ユヅがいるだけで、会場の空気が変わるんです。彼が、タイトルを取り戻すために全力を尽くしてくるであろうことはわかっていたので、僕も他の大会とはまた違った意識を持って、この大会に挑みました。そのプレッシャーは僕にとってすごくエキサイティングだったし、より大会を充実したものにしてくれたと思います。

ネイサン選手は、羽生選手のいる試合ではその他の試合とは全然違ったスタンスで臨んできますね。
今シーズンのGPシリーズは一体何だったのでしょうか。
計算できるのはいいことだし、必要な事でもあるけれど、あまりあからさまなのはどうでしょうか。ラファエルコーチの助言もあるのでしょうが、常にベストを尽くす羽生選手との違いを感じます。相手がだれであれ、ベストを尽くして戦うのが他の選手へのリスペクトであり、礼儀だと思いますが。


(中略)

スケートより重要なこと

19 GPF  小海途 プレカン

 イェール大学で勉強をしはじめてから、新しい世界が開けました。世の中はスケートが全てではないという当たり前の現実を実感し、気持ちが楽になった部分もあります。学生のおよそ80%はフィギュアスケートがどういうスポーツなのか全く知らない。当然僕のことも知らないし、オリンピックを連覇したあのユヅのことすら知らない学生も多い。

 スケートは長い間自分の人生の中心にあったことなのに、世の中の人々の多くは興味がないという現実に、最初はちょっとびっくりしました。大学がある種の社会の縮図だとすれば、アメリカ社会全体の平均も大体そんなものですよね。でもだからといって、自分の中でスケートに対する想いが小さくなったわけではありません。

世の中にはスケートよりももっと重要なことに取り組んで、大変な苦労を日々している人も大勢いるという現実を改めて実感したんです。自分ももっと人間的に幅広く成長したい。そして将来的には、広い意味で社会に貢献したいという気持ちを持つようになりました。

ネイサン選手の言っていることは当たり前のことです。
世の中にはスケートよりも重要なことはいくらでもあります。
しかし、何が重要かは人により千差万別であり、重要さのランキングが付けられるわけではありません。
社会の中でフィギュアスケートに関心を持っている人がどのくらいいるのか分かりませんが、少なくともアメリカよりは日本の方がフィギュアスケートに関する認知度は高いと思います。それは日本で行われるアイスショーとアメリカで行われるアイスショーの劇的なまでの観客の入りからもはっきりしています。
アメリカでネイサン選手を知らない人が80%だとしたら、日本では羽生選手を知っている人が80%くらい、の差はあるのではないでしょうか。
アメリカという国は基本的に自分の国にしか興味はないので、アメリカ人の80%が日本人フィギュアスケーターの羽生結弦を知らなくても不思議はありません。
従って、ネイサン選手のアメリカでの認知度をもって、日本での羽生選手の認知度と比較する事には意味がないでしょう。
おそらくネイサン選手がオリンピックで連続2回金メダルを取れば、ネイサン選手のアメリカでの認知度も50%くらいには上がるのではないでしょうか。
仮にそのような場合に、ネイサン選手は、どのような形で社会に貢献したいと思うのでしょうか。
それも聞いてみたかったです。

ユヅのようにはできない

19 GPF 4A 3  長久保

 そういう変化のためかもしれませんが、フィギュアの試合に向かう気持ちも以前とは少し変わってきました。もちろんベストな演技を見せたいと常に思っていますが、たとえミスをしてしまっても「この世の終わりではない」という気持ちが根底に芽生えるようになったのです。

 以前はもっと、絶対に勝ちたいという気持ちを前面に出して試合に向かっていました。ユヅはまさにそういうタイプの選手で「絶対に勝ちたい」という気持ちを前面に出すことで驚くような力を出すことができるのです。

しかし、僕はそうやって自分を奮い立たせるということが、性格的に向いていないと最近わかってきたのです(笑)。闘志を前面に出せば出すほど、気持ちが空回りして身体をうまくコントロールすることが難しくなるのです。だから氷の上で演技をしている間は、その一瞬、一瞬を存分に味わって、何が起きようとも楽しむ気持ちを忘れないように滑るようにしました。僕の場合はそれで大体うまくいくようになりました。

 人生全体から見れば、アスリートが競技に出場できる期間というのは限られたものです。だからこそ、一つ一つを大事な体験として楽しみ、自分が成長していく糧に使いたいと思うようになったのです。

ネイサン選手の、ミスをしてしまっても「この世の終わりではない」という気持ちと、羽生選手の「絶対に勝ちたい」、「負けは死も同然」という言葉が対比されて捉えられてしまいそうですが、羽生選手だって、なにもミスをしても「この世の終わり」だなんて少しも考えていないと思います。
ミスをしても、それによって負けることがあっても、次は絶対に勝ちたいという強い気持ちで「未来に向かって」行くのです。「この世の終わり」だと思ったら、未来に向かう気持ちは持てません。
その考え方の違いは、ネイサン選手が、フィギュアスケートを、自分の人生の中で相対化しているのに対して、羽生選手はフィギュアスケートを自分の目的として絶対化しているかの違いだと思います。
確かに現役フィギュアスケーターとして活躍できる期間は人生の中で短いし、その後の人生の方が圧倒的に長いわけですから、ネイサン選手のように将来は医者を目指すとか、科学者になりたいとか、色々なプランを用意して、その準備をしておくのは賢いことだと思います。
常に先を見ている羽生選手にも当然未来のプランはあるでしょう。
それを今明かすことはしないだけだと思います。
しかし今は、人生のその他のことを全てを排除してフィギュアスケーターとしての自分の生き方に200%を捧げて生きているのです。

一般的に言って、
物事を相対化すると、それは日常になり、
絶対化されたものは非日常となります。

私達が羽生選手の演技にこれほどまでに惹きつけられるのは、羽生選手がスケートに懸ける気持ちが絶対的なものであり、そこから受けるものが非日常的な何かであることも大きな要因だと私は感じています。

ネイサン選手がフィギュアスケートを「大事な体験として楽しみ、自分が成長していく糧に使いたい」というのも理解できますし、彼にとってはそれが正しい考え方なのでしょう。
しかし相対化されたものには神は宿らず、観ている私達もそれは敏感に感じ取ってしまうものではないでしょうか。

(中略)

最終ゴールは次の五輪

19 ワールド behind  26

ユヅのクワドアクセルがどうなっていくか、また彼がどの4回転ジャンプを跳んでくるかにもよってきます。僕たちが互いに限界までプッシュし合っているのは、すごくエキサイティンぐ状況だと思います。会う回数を重ねるごとに、性格、背景、トレーニングについてなどお互いのことをよりよく理解するようになってきました。

今のところ、僕の競技スケート活動の最終ゴールは次の北京オリンピックだと思っています。オリンピックの前の年には、大学を休学し、競技に専心したいと思っていますが、スケジュール的にうまくいくかどうかはまだわかりません。

もちろんオリンピックで優勝できれば素晴らしいですが、必ずしも表彰台のトップに立つことだけが目標ではありません。それよりも、自分が誇りに思えるプログラムをSPとフリーの両方で滑りきることができたなら、僕はきっと満足してこのスポーツを後にすることができるだろうと思っています。

(中略)

だから僕は今のうちに、少しでも次の人生に移る準備を進めておく。その基礎となるものを今の内から築いておきたい。
先が限られた競技人生に後悔は残したくない。一つ一つの大会を楽しむことが、僕にとって大切なことなのです。(完)

ネイサン選手はここで北京オリンピックまでで現役引退を示唆していますが、実際は結果がでなければ決定ではないようです。
でもやはり、「少しでも次の人生に移る準備を進め」ながら、とはっきり言われてしまうと、いささか白ける部分はないとは言えません。
まだ20歳であり、賢明でもあるネイサン選手なら、将来のことはスケート人生を完全燃焼してからでも勉学なりビジネスなり、なんでもできそうです。
今こういう風に未来のプランを語ることがいいのか悪いのか、いささか疑問にも感じました。

自分について多くを語らない羽生選手ですが、彼のフィギュアスケートに懸ける絶対的な情熱と愛を感じればこそ、
私達も羽生選手に絶対的で非日常的な愛を捧げられるのです 



 
文芸春秋の記事全文はこちらから
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2019年11月01日

チェンの心の中に、「羽生に勝つ」という領域はない



大分前の記事になりますが、スケートカナダに夢中になっていてなかなか書く機会が見つけられませんでした。

今夜からのフランス大会の前に取り上げておきたいと思っていたのですが、ギリギリ今日になってしまいました。

フランス大会に出場するネイサン・チェン選手を取り上げています。


「羽生に勝つ領域はない」ネーサン・チェンの勝利の美学


 

ラスベガス=大西史恭


19 ワールド 表彰式 ネイサン記事 朝日



ずっと不思議に思っていたことがある。今年3月にあったフィギュアスケートの世界選手権で勝った男子のネーサン・チェン(米)だ。五輪2連覇を果たした2位の羽生結弦(ANA)に22・45点差をつけて優勝したのに、試合後の取材で「勝ててうれしい」という趣旨の発言はなかったように記憶している。

チェンにとって、「羽生に勝つ」とはどんな意味を持つのか。彼に聞きたくて、4月の世界国別対抗戦で取材を申し込んだが、体調不良のため急きょキャンセルになった。シーズンオフを挟み、大会3連覇を達成したスケートアメリカから一夜明けた20日、朝日新聞の取材に応じてくれた。


単刀直入に聞いた。なぜ「勝った」という表現を使わなかったのか、と。

 「結弦は驚くような選手であり、僕が何をやろうとも、彼が今まで成し遂げてきたことを奪い取ることはできない。彼はもう、このスポーツに自分の地位を確立した。そして、特定の選手に勝ったと口にすることは少し失礼な気がします。
勝敗は自分が決めるものではなく、ジャッジ(審判)が決めたものなので」

 チェンの心の中に「羽生に勝つという領域は存在しない」と表現した。
常に尊敬する対象であり、目標とすべき選手であるという。

 
 しかし、スポーツに勝負はつきものだ。その点について聞くと、チェンは言葉を選んだ。「競技に出ている限り、勝ちたいという気持ちは当然あります。ただ、誰か一人の選手を負かしたいというような気持ちで挑むことは、自分のやりたいことの妨げになる。自分の集中を失わないようにして、できる最高の演技を目指してやっていくように、毎回、試合で心掛けています。

 

 昨季のチェンは世界選手権、グランプリファイナルなど出場したほとんどの大会で優勝した。今季のスケートアメリカは2位に40点差以上をつけて圧勝した。シーズン序盤から絶好調に思えるが、「スポーツは常に変わっています。個人も進化しています。誰かが手の届かないところに永遠にいることはない。一つの試合の結果にとらわれすぎていると、全体の視野を失ってしまう気がします」と、謙虚な姿勢を貫く。

 
 今、何をモチベーションにしているのか。
自分の中では最高の演技をしたいという気持ちがある。完全に納得できるパフォーマンスはまだ、やっていない。どの大会でも、少しずつミスがある。エレメントのレベルを失ったり、予定していたことが全てできなかったり、あるいは音楽にちょっと遅れてしまったり。全てにおいて自分が満足できるという演技は不可能かもしれないけれども、少しでも、それに近づいていけるようにということを目標にしています

ネイサン 記事 朝日 2


 結果的に、チェンは当たり前のように勝ち続けるが、勝つことだけを目指しているわけではないというわけだ。フィギュアスケートの魅力やチェンの勝利への美学だけでなく、点数だけでは表せない羽生の存在感や影響力の大きさを改めて感じた。


最後に、5回転ジャンプについても聞いてみた。新たな大技に挑戦するのか、と問うた。「現在、僕は(5回転に)興味を持っていない。もし、結弦らがマスターして武器として使えるようになってくるのであれば、自分も集中して5回転をマスターしようと努力をするかもしれないけど、今のところ、その必要は特に感じていないです。ただスポーツは常に変わっていくので、ちょっと様子を見ようと思っています」(ラスベガス=大西史恭

https://www.asahi.com/articles/ASMBR2W0XMBRPTQP00D.html?iref=pc_ss_date


(この記事はスケートカナダの前に書かれたものなので、羽生選手がSP、FS、Total全てにおいてシーズンベストを持っている現在の状態は反映していません。)


ネイサン選手がどういう英語の言い回しで語ったのか、原文がないので分かりませんが、彼の心の中に「羽生に勝つという領域は存在しない」というのは、羽生選手と戦って、結果として出された点数で勝ち負けを決めようという気持ちは持っていないということだと私は理解しました。

試合である限り、点数は出る。しかしそれはジャッジやレフェリーという人たちの判断の総合であって、自分の中から生まれ出る本当に「勝った」という確信ではない。
たとえジャッジから勝利を与えられたとしても、自分の心の中には「羽生に勝つという領域(概念)は存在しない」ということかなと思います。


本当に自分が最高の演技をしたという確信が持てた時、ネイサン・チェン選手もまた、
「勝ったーーー」と叫べるのだろうと思います。

18-2-17 FS後 2_Fotor



ネイサン選手はアエラ10月21日号の記事の中でもこのように述べています。





「もちろん羽生結弦はここ数年、僕にとって一番影響がある選手です。結弦がいるから僕がここまで頑張ってこられたのです。結弦の演技は、信じられないようなパワーを生み出します。それは『結弦のスケート』が確立されているからですね。僕も結弦のように『僕だけのスケート』という境地に達したいです」

10月12日の過去記事 より



明日11月2日発売のアエラにも大西さんの記事が掲載されるようです。



●羽生結弦選手のスケートカナダも詳細ルポ
スケートカナダで自己最高の「322.59」をたたき出し優勝した羽生結弦選手の活躍も、
大判の写真と詳細なルポでお伝えします。


羽生結弦選手のスケートカナダの詳細ルポも、カラーの写真とともに掲載。衣装の内側にある鍛え上げられた筋肉、1本1本コントロールされた指先までを写し取った一枚には、羽生選手の気迫も映っています。執筆は、朝日新聞スポーツ部のフィギュア担当、大西史恭記者です。



今夜から始まるフランス大会ではネイサン・チェン選手の演技や点数と羽生選手を比べて、またまた煽るような記事や報道が出てくる可能性もありますが、二人のトップスケーターが、それぞれの「自分のスケート」を追求していく様を見られることに感謝して、雑音に惑わされないようにしたいと思っています。

私はスケートカナダの羽生選手を見て、もうすっかり満足と安心の中にいるので、このフランス大会は楽な気持ちでテレビ観戦ができるなあと思っています。

今夜が楽しみです。




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