ジャンプ基礎点

2020年05月15日

羽生選手の4回転ル―プは筋金入り



4回転ループの再評価を受けて強調したいのは、
羽生選手の4回転ループは昨日今日に跳び始めたものではないということです。


私が初めて4回転ループを現場で見たのは、2015年の国別対抗戦のフィナーレでした。

gifmagazine (91)



次に見たのは同じく2015年のFaOI幕張公演でした。

gifmagazine (93)

この時すごくカッコよかったな!


その翌年、2016年のオータムクラシックで初めての4Lo成功記録としてISUから正式に認証されました。

gifmagazine (94)


2016 AC 4回転ループ認定


それからは2017年のヘルシンキでも

gifmagazine (95)
(2017年当時のジャンプの基礎点は、4Lo:12.00 4F:12.30 4Lz:13.60でした!
驚くほど過小評価されていました。)


2019年のトリノGPFでも

gifmagazine (64)

跳び続けてきたのです。


私は羽生選手の4回転ジャンプの中ではループが一番好きです

跳ぶ前の助走からカッコいい。



今日はISUのホームページにジャンプの基礎点変更とジャッジングルールについての説明が掲載されました。
 

[2020年5月15日13時12分] 日刊スポーツより

日刊スポーツ 20-05-15


国際スケート連盟(ISU)が14日、20-21年シーズンから採用するジャンプの基礎点変更について公式サイトで説明した。

11日に改定が発表されていた新基準では、4回転ルッツが11・50点から11・00点に下がり、4回転ループが10・50点から11・00点に上がった。もともと11・00点だった4回転フリップは維持され、成功例がある現在の難易度トップ3のジャンプが同じ基礎点で並ぶことになった。3回転も、ルッツが5・90点から0・60ポイント下がってフリップと同じ5・30点になっていた。

この決定について、ISUのファビオ・ビアンケッティ技術委員長(イタリア)が解説。まず「シーズン中に行われた調査で、3回転フリップと3回転ルッツの難易度は全く同じであると考えられた」。2つのジャンプを比較し「跳ぶ技術も準備の仕方も同じ。一方が難しいという基準は非常に主観的だ。そもそも、スケーターの体に依存する」とした。

続けて「1回転と2回転のルッツはそれと異なり、2回転までのフリップよりは少し難しい。よって1回転と2回転の基礎点は変更しない。ただ、これが3回転、4回転になってくると違いはなくなる」と、3回転以上のルッツの基礎点を下げた理由を明かした。

その上でループのベースアップに関する説明を加えた。「統計を見れば、4回転ループが最も難しいジャンプである可能性が高い。ただ、これもスケーターの体に依存する。議論した結果、3本の4回転ジャンプの基礎点を同じ値にすることを決めた」と明かした。

4回転ループは、冬季五輪2連覇の羽生結弦(25=ANA)が16年9月に世界で初成功したジャンプ。まだ誰も跳んだことがない4回転半(クワッドアクセル)を除けば、最も成功順が遅かった。



4回転ループが4回転アクセルを除けば最も難しいということを、国際スケート連盟が公式に認めたのは一歩前進だと思います。

しかし「4回転ジャンプが最も難しいジャンプである可能性が高い」というならば、なぜ4回転ループの点数を一番高くしないのでしょうか。

この記事の中でも2回出てくる、スケーターの身体に依存する、というのは具体的に何を指しているのか分かりません。

ISUの原文では、この部分はこのように書かれています。
“If you look at the statistics, the quad loop very likely is the most difficult quad, but again this depends mainly on the body of the skater,  so finally we have decided to give all these quad jumps the same value,” Bianchetti noted.

スケーターの身体に「依存する」というよりも、スケーターの「身体に拠る」という意味なのでしょうけれど、身長や体重の違い?身体の癖?
そのようなことを言い出したら、全てのジャンプの違いはスケーターの身体次第ということになってしまいませんか?

真意はどこにあるのか、もっと詳しくて説得力ある説明が欲しいものです。

昨日の記事『基礎点の謎』も合わせてお読みいただけたら幸いです。


ブログ訪問ありがとうございます。

フィギュアスケートランキング
ブログランキングに参加しています。1クリックが励みになります。

全ての画像、文の転載、引用はご遠慮下さい。
写真はキャプチャーしたもの、撮影したもの、感謝してお借りしたものです。


ご登録いただくとLINEに記事更新のお知らせが届きます。



withgoldenwings at 17:36|Permalink

2020年05月14日

基礎点の謎




ISUの基礎点改訂、やはり4Loと4Lzと4Fが同じく11点というのが気になっています。

4Loが4Lzよりも実は難しいジャンプなんだと認められたならば、これまでの10.5点に+1点して、11.5点とした方が良いように思います。

各ジャンプの点差を0.5とすると、
4Lo  11.5点
4Lz. 11点
4F  10.5点

となり、この方が正しいように感じます。

3種類のジャンプ全てが同点となることにより一番恩恵を受けるのは4Fしか跳べない選手ではないでしょうか。

4Fよりも難しいとされる4Lzも、実際は4Lzよりもさらに難しいと認められた4Loも、敢えて跳ばなくても、4Fを跳べば同じバリューになるからです。

シニアで現在4Loが跳べるとされているのは、羽生結弦選手、ネイサン・チェン選手、宇野昌磨選手の三人ということですが、実体は、チェン選手、宇野選手の場合は、「跳んだことがある」、という程度であり、羽生選手のように試合で美しい4Loを跳んだという記憶がありません。

実際、今シーズンの試合で、4Loを組み込んでいたのは羽生選手ただ一人だけです。

トリノGPFのFS冒頭の4LoはGOE+4.05点がついています。

gifmagazine (64)
素晴らしい4回転ループ!



また、4Aの基礎点にも全く納得できません。

3Aの基礎点は変わらず8点とされています。

しかし、3Lzは0.6点も下げられて、3Fと同点の5.3点となりました。
元は3Lzは3.9点でしたから、ここでもフリップにインセンティブがついていますね。

それはさておき、
ここでの問題は3Aと3Lz・3Fとの点差です。

8点と5.3点では、2.7点差があります。大きな点差です。
パーセンテージにすれば、3Aはほぼ50パーセント増しです。


一方、4Aは12.5点とされているので、4Lo・4Lz・4F の11点との差は僅か1.5点しかないのです。
パーセンテージにすると4Aは13.6%増しでしかありません。

これって凄くおかしいと思いませんか?

4Aと他の4回転ジャンプとの差を、3Aの場合と同様に50パーセント増にしたら、

11×1.5=16.5点にしなければならないはずです。

百歩譲って、単純に2.7点差としても、11+2.7=13.7点です。

小学生でも分かる計算ですよね。

それなのに、なぜ4Aが異常に低い12.5点に据え置かれているのでしょうか。

羽生選手が4Aを跳んでも、他の選手との差が開きすぎないようにするためなのかと考えてしまいます。



もう一つ前から疑問に思っていたことがあります。

それは、「なぜ羽生選手は4Fを跳ぼうとしないのか?」


たまたま見つけた2019年のスポニチの記事より。

―5回転は実際に降りた?

「いやいや。アクセルも降りられてないのに…。降りれないです。そんな簡単に。(4回転フリップは?)フリップは降りてます。3回くらい降りてます。フリップ―アクセルとかも降りてます」

―フリップはいずれやるのか?

やりたいなと思っているんですけど。僕のフリップに加点が付くというか、エッジがクリアではないというのもあるので。そこまでして無理して入れる必要はないかなと思います 


やはり羽生選手は4Fも、もう跳べているのです。
残るは4Aだけ。


4A、4Lo、4Lz、4F、4S、4T 全ての4回転ジャンプを入れたプログラムが夢と、羽生選手は以前語っていましたが、

それは現実化する夢かもしれないですね

羽生選手がいつもそうしてきたように。


FullSizeRender (214)
今日も夢に向かって進めていますように。



Rose Garden

近所のローズガーデン、今日再開しました。


39県での緊急事態解除も今日決定されました。

拙速とならなければよいのですが。


ブログ訪問ありがとうございます。

フィギュアスケートランキング
ブログランキングに参加しています。1クリックが励みになります。

全ての画像、文の転載、引用はご遠慮下さい。
写真はキャプチャーしたもの、撮影したもの、感謝してお借りしたものです。


ご登録いただくとLINEに記事更新のお知らせが届きます。



withgoldenwings at 21:10|Permalink

2020年05月12日

4Lo=4Lz=4F=11点



ISUからフィギュアスケートのジャンプ基礎点を来シーズンから変更することが発表されましたね。

早々とニュースでも取り上げられています。

デイリー

フィギュアでジャンプ採点改訂 4回転はルッツ、フリップ、ループが同基礎点に

5/12(火) 11:02配信

 
国際スケート連盟が11日、フィギュアスケートの2020年-21年シーズンで用いる基礎点改訂を発表した。4回転ジャンプではループが0・5点増加、ルッツが0・5点減少し、ループ、フリップ、ルッツの3種類のジャンプが同じ11・0点となる。
3回転では、ルッツが0・6点減少し、フリップと同じ5・3点となる。3回転はループの基礎点は変わらず4・9点のまま。

 この面だけを考えると、ルッツを得意とする選手にとっては不利に、4回転ループを高い完成度で習得している選手には有利となる。

 フィギュアスケートのジャンプは踏み切り方、跳び方の違いで6種類に分けられている。ルッツは、踏み切る前に左足で滑っている際に、外側のエッジを使うことが特徴で、これまでは前向きに踏み切り半回転他のジャンプよりも回転が多くなるアクセルを除いて、一番難易度が高いと言われていた。

 ただ、4回転ルッツを得意とする選手も増えており、実情を考慮して基礎点の配分が変更されたことも考えられる。演技構成を再考する選手も出てきそうだ。
 



日刊スポーツ

4回転ルッツ↓ループ↑フィギュアの採点新基準発表

5/12(火) 11:15配信

国際スケート連盟(ISU)が11日、20-21年シーズンの採点新基準を発表した。

ジャンプの基礎点が変更となり、現在の最高難度となっている4回転ルッツが11・50点から11・00点に下がった。一方、4回転ループは10・50から11・00点に上がり、もともと11・00点で維持の4回転フリップを合わせ、3本のジャンプが同じ基礎点で統一されることになった。

まだ誰も成功していない4回転半(クワッドアクセル)は12・50点でキープされた。

3回転は、ルッツが5・90点から0・60点ダウンしてフリップと同じ基礎点になった。

回転不足には、新たに「q」マークが新設された。クオーター着氷(4分の1回転不足および同未満)は基礎点は100%だが、出来栄え点(GOE)が下げられることなどが変更になった。


つまり、4Lo=4Lz=4F=11点 となったわけですね。

これは羽生選手にとっては朗報といえるのではないでしょうか。
4Loが綺麗に跳べるという意味では羽生選手が断トツですからね!


イタリアのマッシミリアーノさんも早速こうつぶやいています。



ついに“誰かさん”は4回転リットベルガー(4ループ)は本物の4回転ルッツや4回転フリップより簡単ではないこと、そしてごまかした偽物のルッツやフリップよりも難しいことを理解したようだ。

歴史がそれを示すだろう、しかしまず最初にそれを認識する必要がある。
遅くともなにもしないよりはまし!

Yuzuru Hanyuとジャンプを正しく跳ぶ選手には朗報だ。



トリノGPFで見た羽生選手の4Loと4Lzを思い出します。

gifmagazine (64)



gifmagazine (65)


これと4回転アクセルのトライを見れただけでトリノまで行った甲斐がありました。

スポーツ報知 トリノ4A 1


この時、私は体調万全ではなかったのですが、なぜか「今、行かねばならない」という思いが背中を押しました。
今、世界がこういう事になって、しばらく外国には行けなくなってみると、いわゆる「虫の知らせ」だったのかと思ってしまいます。


毎度のことながら、ISUはルールを事細かく頻繁に変更するのが好きですね。
文字で書くのは簡単でも、果たしてそのルールを実際に正しく運用できるジャッジがどれだけいるのでしょうか。
無報酬のボランティアであり、失礼ながらフィギュアスケーターとしての高度な実績もない方々が、一瞬の内に複雑なルールを正しく適用できるとしたら、その方が不思議です。

長たらしいルールは単なる言葉遊びに過ぎません。

今回のジャンプの基礎点改訂は十分ではないにしても評価できる点もあるとは思います。
マッシミリアーノさんが言うように、「無いよりはまし」。

しかし、一番言いたいのは、
いつまでも前時代的な目視と主観に頼るのはやめて、一刻も早く複数の高機能カメラ設置と、体操競技のようにAIの導入を決めてくださいということ。

誰もが納得できる客観的な採点基準がない限り、スポーツとしてのフィギュアスケートに未来はない。



20 4CC  EX  ニッカン 浅見桂子 8


羽生選手が今日も元気でトレーニングができていますように。

そして一日も早く世界が再び解放されますように。


ブログ訪問ありがとうございます。

フィギュアスケートランキング
ブログランキングに参加しています。1クリックが励みになります。

全ての画像、文の転載、引用はご遠慮下さい。
写真はキャプチャーしたもの、撮影したもの、感謝してお借りしたものです。


ご登録いただくとLINEに記事更新のお知らせが届きます。



withgoldenwings at 17:09|Permalink