序奏とロンド・カプリチオーソ

2022年01月26日

写真の”力”




小海途さんがこんな素敵な笑顔を見せるのは、会心の写真が撮れた時に違いないと思います。

「この写真いいなぁ」と思って、撮影者を見ると小海途さんだったということが多いです。

私も高校生の頃は写真部に所属していたくらい写真が好きです。
1枚の写真から豊かな想像力が広がり、映像よりも好きなくらいです。


小海途さんはフィギュアスケートマガジンの記者座談会でもいろいろなことを語ってくださいますが、”神”カメラマンっであるだけでなく、素敵な記事を書く優秀な記者さんにもなれますね。





北京五輪へ フィギュア羽生結弦 カメラマンが”神”解説

ショート「序奏とロンド・カプリチオーソ」



北京五輪で注目のフィギュアスケート。カメラマンの視点で見所を紹介するシリーズ。第一弾の今回は、男子シングル94年ぶりとなるオリンピック3連覇を目指す羽生結弦選手が、北京で披露するショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」。ファンから"神カメラマン"と呼ばれるスポーツニッポンの小海途良幹さんに聞きました。 ■「序奏とロンド・カプリチオーソ」感じた”思い” 2021年12月の全日本選手権。羽生結弦選手(27)は、新しいショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」を初めて披露しました。 こちらは、小海途さんが撮影した演技直前の様子です。

8C64A87E-4B22-4606-85F2-8259044A8888


当時の様子について、小海途さんはこう語ります。 「演技前の表情を見たときに、外に発散するような演技というよりは、自分の内の戦いを見せる演技なのかなと想像するような表情や様子でした」 小海途さんは、全日本選手権で初めてこのプログラムを撮影。 「激しさや葛藤のようなものが表現されていると感じました。羽生選手の平昌から4年間の歩みや、コロナ禍の世界の歩み、そういったものを全部内封するような感じがしました」

2018年の平昌五輪からの4年間は、羽生選手にとって苦しいことも多く起きました。平昌で2連覇を達成した後、過去に公式大会では成功例のない4回転アクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦を始めましたが、その道のりは厳しいものだったといいます。スケートをやめたい・・・そんな思いを口にしたこともありました。そして、世界を一変させた新型コロナウイルスのパンデミック。スケート界でも次々と試合が中止されました。この状況下でスケートをしてもいいのか・・・羽生選手自身もそんな思いを抱えたこともあったといいます。 しかしそんな状況の中でも、小海途さんは、プログラムの最後に、ある思いを感じたといいます。 「最後に葛藤やその歩みが実を結んで、エンディングを迎えるという背景を感じました」

■羽生選手と写真の"力" 羽生選手の撮影は、小海途さんにとって、写真の力を実感させてくれるものだといいます。 「動画の方が情報量も多く、動画から受け取るものの方が多いんじゃないかと思うこともありますが、羽生選手を撮影するとスチールも捨てたものじゃないなと思います」 羽生選手はスピードがあり動きも複雑ですが、激しく動いているはずなのに、たたずんでいるような写真が撮れることがあるといいます。

「羽生選手は、動いていると思えないような優しい表情をしていたりする。そこを切り取るとたたずんでいるようにも見えるんです」


ロンド 3 スポニチ

動きの中で切り取られた「静」。ショートプログラムのブルーの衣装も、氷と溶け込ませるように撮れるといいます。 また、羽生選手の撮影には、こんな醍醐味も。
「自分で考えて、想像して想定していっても、それをいつも上回る演技や展開が待っています」 スチールカメラマンの撮影ポジションは抽選で、思った位置で撮影できることはほぼないといいます。 しかし。

「羽生選手の場合は、どこにいても良い写真が撮れます。狙って撮るというよりは、自分のいる場所で身を任せる。集中して追っかけていれば良い写真が撮れます」 ■ショートプログラムの見所 ショートプログラムは、サン=サーンス作曲の序奏とロンド・カプリチオーソ。バイオリンで演奏されることが多いですが、今回、羽生選手はピアノのバージョンを使用しています。 小海途さんが特に好きな部分は、演技の中盤、フライングキャメルスピンが終わってから、トリプルアクセルの着氷までの一連の流れだとか。 「音楽と一体となって滑る羽生選手の魅力が良く表れているシーンだと思います。スケーティングの音やジャンプの着氷の音がもはや音楽の一部になっている滑り、また彼の体の動きに合わせて音楽が鳴っているのではと感じるほどの同調性。それは、さながら羽生選手が演奏者であり指揮者のように見えます。何度も見たくなるシーンですね」

日テレNEWS24


感謝して動画お借りしました。



新しい雑誌の表紙がきています。



KIss & CRY 1月




両方とも麗しいロンカプですね。


そしてあの夜中断されてしまった「アナザーストーリーズ」が再放送されます。

北京オリンピック団体・男子シングルの前夜です。



お読みいただきありがとうございました。

人気ブログランキング
ブログランキングに参加しています。

【最近の記事】
弱いようで強い私
舞依ちゃん四大陸優勝おめでとう!!
織田さん新著は結弦くんへのエールだった

 
スポンサーリンク





withgoldenwings at 21:40|Permalink

2022年01月17日

楽譜の上を振り付けしながら滑っていく




物議を起こしたIOCのツイートは削除され、大谷選手の名も羽生選手の名も削除されてしまいましたが、実際の引退会見はどうだったのか、ノーカット版を朝日新聞社がYouTubeに上げてくれています。


1時間余りある長時間の会見なので、お時間のある時にご覧ください。

IOCがどんなに不自然な編集をしたか分かると思います。


 





IOCのやり方は本当に不愉快極まりないことでしたが、

今日は気分を変えて、羽生選手の素晴らしい音楽表現について考えてみたいと思います。


昨年末の全日本フィギュアのSP『序奏とロンド・カプリチオーソ』で、音楽表現のPCSで10点満点を得たことは記憶に新しいですね。


21 全日本 SP プロトコル

音楽の表現については、羽生選手を超えるスケーターはいないと言っても過言ではないと思います。


1月7日に発売されたNumber1043号に掲載された、昨年ショパンコンクールで2位に入賞した反田恭平さんが羽生選手の『バラード第1番』について語っている言葉がとても印象的でした。


「たとえば、ピアノでは左手で弾くバス音(低音)がボンと鳴るときに、彼は氷上を回りながら足で蹴っている。そういった動作からは、ショパンの作品の意図を表現し、観客へと伝えるようなものがあると感じました」


17 ロステレ sp  25




「演技冒頭に4回転ジャンプを跳んだ後、音が下降するときに音の高低差をうまく利用して踊ってますよね。さらに、その後一瞬動きが止まり、次の振り付けに移っています。こうした”間”の取り方も非常に秀逸です」


17 ロステレ sp 19_Fotor



また全体的に、足の動きはピアニストにとっての左手のバス音を表し、上半身や手の繊細な動きは右手、メロディーや雰囲気を表現しているように見えます。
このプログラムは『バラード第1番』という曲を氷上に具現化したものといってもいいかもしれません」




足がピアニストの左手、上半身や腕や手の動きがピアニストの右手にあたるという考えは、
ピアニストならではの見方として、とても新鮮でした。

それからは、羽生選手の演技を観るとき、いつもピアニストの右手と左手の音を意識して感じるようにしています。

17 ロステレ sp 27_Fotor




そしてもう一つ、ずっと印象に残っている記事があります。

それは昨年12月24日付の朝日新聞デジタルの記事なのですが、
この中で語られた羽生選手の言葉です。


 「(僕の中の)イメージだと音符があって、その上を振り付けをしながら滑っていく」

楽譜 イラスト
(この上を結弦くんが滑っていくイメージ。) 

2014―15シーズンの世界選手権から2季連続で使用したショパンのピアノ曲「バラード第1番」について、15年夏に語ったことだ。繊細な旋律のこの曲を平昌五輪でも使用し、見事に五輪連覇を成し遂げた。


そして今シーズンは、


「ジャンプありきのプログラムじゃなくて、その曲とか自分の感覚ありきのジャンプみたいな。そういうプログラムにできたら」

「自分の曲に編集されているから、曲が中心にあってプログラムとか振りがあるんじゃなくて、僕があってのその場があって、空気があって、プログラムがあるっていう感じをだしていければ」


ロンド 5 スポニチ



「自分の中で羽生結弦っぽい表現、羽生結弦でしかできない表現のあるSPがどんなものがあるのかなと思ってずっと探していた」

 その末にたどり着いたのが、「序奏とロンド・カプリチオーソ」だ。


ロンド 2 スポニチ


 「先シーズン、すごく心が折れてつらかった時期に滑って、活力をもらった清塚さんのピアノにしたら、もっと気持ちを込めて滑ることができるんじゃないか」


ロンド 4 スポニチ


 111・31点で首位に。思いをピアノの旋律に乗せ、羽生にしかできないプログラムをつくりあげた。


ソチでも、平昌でもそうだったように、
SPで圧倒的な演技をして、優位性を保ったままFSも決めて優勝するイメージ。


ロンド 6 スポニチ



北京では清塚さん編曲の『序奏とロンド・カプリチオーソ』を完璧に滑ることで、金メダルへの、まさに序奏になりますように。


8C64A87E-4B22-4606-85F2-8259044A8888

オリンピックのSPのラッキーカラーはいつもブルー。

『パリの散歩道』、『バラード第1番』、そして今度は『序奏とロンド・カプリチオーソ』



お読みいただきありがとうございました。

人気ブログランキング
ブログランキングに参加しています。

【最近の記事】
消えた「羽生結弦」
二人の王者*内村航平と羽生結弦
青い鳥、青い空、青い翼、そして蒼い炎
フィギュアスケート通信

 
スポンサーリンク





withgoldenwings at 20:18|Permalink