天と地と

2021年01月06日

上杉家と伊達家の家紋




「天と地と」の衣装の花は沙羅双樹の花のようだと前記事に書きましたが、

衣装の背には、花と共に2羽の雀が飛んでいますね。

20 全日本 衣装 雀2羽



このプログラムのテーマが上杉謙信だとすれば、
上杉家の家紋にある雀をデザインしたものなのかなと連想しますね。

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これは「竹に二羽飛び雀」と呼ばれる家紋で、
「上杉笹」と呼ばれるほど、上杉家と深く結びついています。



ところが、上杉家は伊達政宗の祖先に、この「竹に雀」の紋を贈っていて、
形は違うものの、伊達家の紋も「竹に雀」の紋になります。

伊達政宗の祖先に当たる伊達実元と上杉家の娘の婚姻の証として、上杉家から伊達家に贈られたものだということです。
実際にはこの婚姻は成就しなかったのですが、家紋はそのまま伊達家に残り、今では「仙台笹」「伊達笹」とも呼ばれています。

伊達政宗は他にも複数の家紋を使っていますが、その中で最もよく知られているものです。

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ヨーロッパの貴族のエンブレムのようで、可愛いデザインですね。


 上杉謙信のことを色々調べているうちに、こんなところに上杉家と伊達家のつながりがあったことを発見し、驚きました。


羽生選手はそんなことも承知の上で、二羽の雀を衣装に配するよう依頼したのでしょうか。

Originの衣装にあった蝶のように、雀のモチーフもかなり凝ったオリジナルなものなのでしょうね。


20 全日本 表彰式 24


いつか伊藤聡美さんがデザイン秘話として語って下さるといいなと思いました。


羽生選手が「天と地と」に込めた想いや、秘められた物語はまだまだたくさんありそうな気がしています。



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2021年01月05日

沙羅双樹の花の色



最初に「天と地と」の衣装を目にした時、真っ先に思い浮かんだのは「花になれ」の衣装でした。


2013 全日本 ex  2



2013 全日本 EX 4 メダリストオンアイス? (2)


 
花になれ (2)_Fotor


ブルーと白の地に、桜と思われる花を散らしたデザインという共通性があるからだと思います。

この衣装もよく似合っていますね。「花になれ」も大好きなプログラムです。

写真は2013年全日本選手権のメダリスト・オン・アイス。
7年前になりますね。



今回の衣装も最初は桜かと思いましたが、音楽が冨田勲さん作曲の新平家物語のテーマからアレンジされた部分もあるということで、これは沙羅双樹なのではないかという説が説得力があるかなと思い直しました。


よく知られた、平家物語の冒頭の句。


祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす

奢れる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし

猛きものも遂にはほろびぬ
偏に風の前の塵におなじ

  




,


20 全日本 小海途 1


20 全日本 小海途 2


20 全日本 表彰式 6





プログラムのテーマとなっている上杉謙信公が、仏教に深く帰依していたことを考えると、
やはりこの花は桜ではなく、白い沙羅双樹の花だと思えてきます。




音楽には箏と琵琶が効果的に使われていて、冨田勲さんらしいスケールの大きさの中に、和楽器が見事に現代音楽の趣さえ感じるアレンジとして生かされていて、大好きです。

謙信公も琵琶の名手だったとか。



昨年のGPF、全日本で優勝を逃したことで、羽生選手が、

「自分自身去年のシーズンで、(いずれも2位に終わった)全日本やグランプリファイナルのこともあって『自分が成長していないんじゃないかな』『だんだん戦えなくなっているんじゃないかな』という思いがあったりして、『戦うの疲れたな』って思ったんですよ、一瞬。
やめることはいつでもできるし、多分それを望んでいない、応援してくださる方々はたくさんいらっしゃると思うんですけれども。
ただそういった戦いの中で、試合の中で得られる達成感とか、試合があるからこそ乗り越えることができる苦しみだとか、そういったものがやっぱり好きなんだな、とあらためて思っていた」
REALSPORTS

と考えていた時に、「盛者必衰の理」という言葉に行きついたとしても不思議ではないと思います。


しかし、その道理を受け入れた上で、それをテーマにして最高のプログラムを創り出してしまうところが、羽生結弦の羽生結弦たる由縁です。


このプログラムは羽生結弦という稀代のフィギュアスケーターが行きついた、究極の集大成となる可能性すらあると感じています。


この次にこのプログラムが観られるのはいつになるのでしょうか。

今シーズン中、もし3月にストックホルムで世界選手権が開催されれば2回目を観られるるはずですが、今の世界の状況ではそれも定かではありません。

そして来シーズンはもうオリンピックシーズンとなります。

2022年の北京で「天と地と」が観られることを期待してもいいのでしょうか。

結弦くん、どうでしょうか?

期待してもいいですか?




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