バラード第1番

2020年07月18日

心の底から自分が喜べる演技



昨日公開された若杉さんの写真解説第3弾
4大陸選手権の「バラード1番」でしたね。

私は全てのショートプログラムの中で一番好きです。 



羽生結弦展 第3回 3



これは2月に韓国・ソウルで行われた、四大陸選手権ショートプログラム「バラード第1番」の写真なんですけど、

トリプルアクセルを着氷した後にスッと手を挙げる瞬間の写真です。


平昌オリンピックで撮影させていただいた時よりもシャープになっていて、動きがしなやかになっていて、しかもすごく力強くて、よどみなく繋がっていくような、もう別のプログラムって言ってもいいんじゃないかなって思うぐらいの演技でした。


羽生結弦展 Otonal


音と動きが完璧に合っていて、ずーっと観ていたいな、もうずーっと滑っていてくれたらいいのになって、撮りながら思ってしまうような、そんなショートでした。



羽生結弦展 第3回 4



とても生き生きとしていて、力強くて、だけどスッと時間が止まったように見える瞬間もある、不思議な演技でした。

その印象をこの1枚に閉じ込められたのかなぁと思っています。

歓声や音楽、氷を削る音がスッと消えて、真っ白い世界に彼だけが降りてきたような、

そんな写真に、そんなイメージになっているんじゃないかなと思います。


羽生結弦展 第3回 5


そして写真をよく見ると、指先や髪の毛一本一本にまで意識がいっているんじゃないかな、と思わせる美しさがあると思います。


羽生結弦展 第3回 6


グランプリファイナルとか、全日本選手権で味わった悔しさに自分でしっかりと向き合って、それで出てきた答えが、

やっぱり強くあろう、やっぱり美しくあろう、やっぱり羽生結弦のスケートをやろう、そんな答えだったのかなって。


羽生結弦展 第3回 2


それがこの演技に出ていたのかなって思わせられる、そんな演技でした。





終わった後に手をたたいて、天井に向かって何かを呟いたんですけど、


20 4CC  SP cap  8

この時は口の動きを見ている限り、「ただいま」って言っていたんじゃないのかなと思って。


20 4CC  SP  読売 6


それを見ながら、「おかえり!羽生くん、おかえり!」って思いながらシャッターを切ったのを覚えています。




若杉さんの解説は、カメラマンとしてその時感じた気持ちをありのままに語って下さり、私たちと同じ気持ちで撮影しているのだなぁと、とても親近感を感じさせてくれます。




フジテレビの番組で、羽生選手本人がこの時の「バラード第1番」を解説しています。

羽生選手自身はどんな風に感じていたのでしょうか。




「今回はすごく音になりきれていたなって思います」

「このアクセルも本当に良くて、まあ自分の中で本当にこの感覚が一番いいなって思えるくらいよかったので」

gifmagazine - 2020-07-17T002853.707


「スピンの出来も全部よかったので。非常に満足しています」

「まずはやっと帰ってこれたっていう感触ですかね。平昌の時も『ただいま』って言ったんですけれども。

20 4CC  SP cap  15_Fotor


やっと自分らしい演技ができたなっていう感触がすごくあって、やっと心の底から自分が喜べる演技だったと思います」



羽生選手が自分の演技に「満足」という言葉を使うことは滅多にないことなので、この四大陸選手権の「バラード第1番」が、如何に素晴らしい出来だったのかということがひしひしと実感できます。

悔しかったり辛かったりすることも多かったシーズンの最後に、羽生選手が心の底から自分が喜べるという、幸せな気持ちを抱くことができて本当によかったなと思います。





さてこの週末は、テレ朝Ch2 でFaOI 2017 の再放送があります。

【ファンタジー・オン・アイス 2017】
<幕張公演>■7月18日(土)よる10:20~ ※会場音のみ
<神戸公演>■7月19日(日)午前10:00~ ※会場音のみ

17 FaOI  オープニング 産経 2


17 FaOI  オープニング ice  8

思いっきり弾ける羽生選手と一緒に楽しい週末を


そして、初めてリモートで行われるという試合、米国のフレミング杯も今日午前9時から見られそうです。
新しい試合のあり方の実験として、興味をお持ちの方はこちらからどうぞ。⇓
https://usfigureskatingfanzone.com/sports/2020/7/13/third-annual-peggy-fleming-trophy-virtual-competition.aspx



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2020年02月16日

分からない人にも分かるレベル



昨日の羽生結弦プログラムコンサート観られたでしょうか。


Music with Wings  8



幸い私は1月の公演を見に行くことができたのですが、今回録画保存できてよかったなと思います。
これでいつでも聴き返すことができます。

聴くときは羽生選手自身による解説入りのガイドブックも見ながらだと一層楽しめます。

Music with Wings  3




私が行った日は福間さんのお話が聞けなかったので、今回初めて福間さんの羽生選手への想いを聞かせていただいて感動しました。

「一生、応援していこうと思っています」。



こんなコンサートはContinues with Wingsの時のように全国の映画館でライブビューイング企画して欲しかったと思います。次回あるのなら是非ともそうして欲しいです!





ピアノとフィギュアスケートをテーマとした「愛の夢の続き」という、
ピアニストの野谷 恵さんのブログを時々読ませていただいています。

四大陸選手権のバラード第1番について、このように表現されています。



フィギュアに興味ない方でも、

 

音楽をお好きなら、

 

この演技の凄さは伝わると思います。

 

 

10分の曲をたった3分ほどに無理に短くした編曲なのに

 

見事にひとつの音楽になり、

 

1つの流れになっている・・・と感じさせます。

 

 

その、1つの流れの中にジャンプもスピンも

 

溶け込んで、音楽を表現しています。

 

 

表現するというのは、

 

まず、「感じる」こと、と、

 

音楽をしていて私は考えますし、

 

玉三郎さんも演技論で書かれていますが、

 

バレエなどの舞踊もそうであろうと思います。

 

 

この動画の演技は、

 

フィギュアスケートという「競技」の演技ではありますが

 

自然に、深く、ショパンのバラード第1番を感じて

 

その音楽と一体になって表現している「音楽表現そのもの」と感じます。







GOEが足りないと書かれている皆さんのお気持ち

 

分かります。

 

私も足りないと思います。

 

 

でも、それどころではないレベルに到達していて

 

フィギュアスケート初の人間国宝にして頂きたい・・とか

 

考えてしまいました。

 

そして、普段フィギュアスケートを

 

見ない方々にも見て頂きたいです。

 

「分からない人にも分かるレベル」です。

 

 

分からない人にも分かるレベル。
何の知識もなく、いかなる先入観も無しにみても、その凄さは分かるのです。

実際に、普段は全然フィギュアスケートに興味もなく、見たこともない人が、平昌オリンピックの羽生選手の演技を初めて見て、なぜか涙が出てきたという話を私の周りでも何回も聞きました。


どんなジャンルであれ、本物のアートに出会い心が揺さぶられる時、自分の感情が高ぶって泣くというよりも、むしろ自律神経が反応して自然に涙が出てしまうという感覚に近い気がします。
彫刻とか、絵画とか、フィギュアスケート以外の分野においてもそんな経験があります。


羽生選手のパフォーマンスは確かにそういうものの一つです。


ですから、もう点数で測ろうとする考えは無くてもいいのかもしれない。
でも、やはり競技であれば点数で勝たねばならない。
その矛盾に、羽生選手も随分悩み、苦しい思いもしているのだろうなと想像してしまいます。


「分からない人にも分かるレベル」のものを、
「分かっている人に分からせる」にはどうした良いのでしょうか?



ISUはまたまた、訳の分からないルール変更を打ち出してきているようです。

ますます混迷を深めるだけのルール改悪としか思えません。

分からない人にも、分かっている人にも、理解できないルールを作って何がしたいのか意味不明です。

ISUはどこへ行こうとしているのでしょうか?


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