2019GPシリーズ
2019年11月15日
羽生選手からのメッセージとアイスジュエルズ
今晩からはロステレコムが始まるというのに、もう心は札幌に飛んでいます。
NHK杯に寄せて、羽生選手からのメッセージ。
こんにちは、羽生結弦です。
いつも応援ありがとうございます。
NHK杯では、その時の自分のベストな演技ができるよう、
また、ひとつひとつ積み重ねて、
自分が思い描く演技になるように頑張りたいと思っています。
えー、自分が優勝できた思い出の地でもあるので、
その思い出をまた塗り替えて、また上書きできるような
大きな喜びにできるように頑張ります。
これからも応援よろしくお願いします。
羽生選手からのメッセージ動画 ⇒ https://www.nhk.or.jp/figure/movies/index.html
羽生選手が出場した過去3回のNHK杯、2012年、2015年、2016年の内、
2015年長野、2016年札幌には行くことができました。
忘れられない素晴らしい思い出です。
でも今年は行けません。
NHK杯にあと何回出場してくれるのでしょうか。
そんなこと考えると寂しく悲しくなってしまいますが、
来年は、もし出場してくれるのならば、是非とも行きたいと思っています。
そんな気分を吹き払うようなアイスジュエルズの表紙が来ました。
”まだまだやめねぇからな!”
って言われたような気がします。
●特集
巻頭写真集:とっておきの羽生結弦
羽生結弦スペシャルインタビュー
「王者の決意」
[ISUチャレンジャーシリーズ]
●オータムクラシック
[ISUグランプリシリーズ]
●第1戦 スケートアメリカ
●第2戦 スケートカナダ
●ISUジュニアグランプリシリーズ2019
●インタビュー彼らの流儀
・フィリップ・ミルズ
・ミーシャ・ジー
●スペシャルインタビュー
音響デザイナー/矢野桂一
●ロシアのフィギュアスケート界
魅惑的で魅力的な少女は「今に生きる」
アリーナ・ザギトワ
●フィギュアスケート観戦の基礎知識&最新ルール解説
2019-20シーズンの主なルール改正点
●舞台芸術としてのフィギュアスケート
ジョニー・ウィア の『瀕死の白鳥』
●羽生結弦選手ピンナップポスター
12月4日(木)発売です。
トリノGPF開幕前日ですね。
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2019年11月14日
紫の系譜
羽生選手の衣装はオートクチュールと言われるように、いつも細部までこだわりがある凝ったものです。
そんな中でも、これまでの衣装を振り返ると、紫系のものが多いように感じます。
紫は古来、高貴な色とされてきましたが、羽生選手のエレガントでノーブルでいながら、どこか妖艶な雰囲気にもぴったりですね。
羽生選手自身も紫という色が気に入っているのではないでしょうか。
日本においては、聖徳太子が定めた「冠位十二階」の制度において、「紫」が最上位の位階を示す色であったことから、その貴重さがわかります。また、合成染料や合成顔料がなかった江戸時代まで、衣類を紫色に染めるには、貴重な紫草の根が大量に必要であったため大きなコストが必要とされました。
紫は英語で「purple」ですが、その語源は、ラテン語で巻き貝の一種を意味する「purpura」です。この貝の出す分泌液は染色の材料として使われ、その色についても「purpura」と呼ばれていました。分泌液は希少で、これを使って紫色に染めた衣類も高級であったため、ローマ帝国などでは高貴な身分の人だけが身につけることができました。
(参考:https://otonanswer.jp/post/6101/ )最初に紫を意識したのは『ホワイトレジェンド』の衣装でした。
2014 ソチオリンピックEX
次はソチの翌シーズンの『SEIMEI』の衣装。
2015 バルセロナGPF
ブーケの色もまるでこの衣装に合わせて作られたようでした。
バルセロナはもう羽生選手の優勝を見越していたかのように、会場全体が紫でコーディネイトされていました。
翌2016年はパープルプリンスの登場です!

2016年 GPF4連覇のマルセイユより
白い衣装から突然の全身パープルはショッキングでした。
でもカッコよかったですね

そして2018年のピョンチャンは羽生結弦のために設営されたかのような色使い。
紫が効いた衣装を引き立てる演出でした。
どこもかしこも紫でした。
そして今シーズンは、ゴールドのラインストーンと薔薇と蝶のモチーフで飾られたゴージャスな紫の衣装です。
ライトが当たるとかなり透け感があるんですね。
紫の衣装の中でも特別に好きな衣装となりました。
来週、3大会ぶりに羽生選手を迎えるNHK杯は、妖艶でいながらノーブルな紫の衣装をまとった王者を引き立てるために、どんな演出をしてくれるでしょうか。
NHK杯の公式ページからは和の伝統的柄をモチーフとした会場設営が想像されます。
公式グッズも発表されています。
シックな和柄でお値段も買いやすい設定です。
特に公式プログラムとフェイスタオルは欲しいな。
通販お願いします!
全てのグッズはこちらから⇒ http://nhk-trophy2019.jp/goods.html
ついつい意識は来週のNHK杯に行ってしまいますが、その前に明日からはロステレコムが始まります。
ロシアとの時差は6時間あるため、テレビ放送は明後日の土曜日深夜からになります。
<ロステレコム・テレビ放送予定>
11月16日(土)テレビ朝日(地上波)
00:20~01:50 ロシア大会 男子SP
18:56~21:24 ロシア大会 女子SP・男子FS
11月17日(日)テレビ朝日(地上波)
02:00~03:15 ロシア大会 女子FS
11月17日(日)BS朝日(BS)
21:00~23:30 ロシア大会 エキシビション
NHK杯で羽生選手とジェイソン・ブラウン選手が表彰台に登ることを想定すれば、このロシア大会でほぼGPF進出選手が決まりますね。
そう意味で注目のロシア大会です。
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あのヴォロノフくんがノービス優勝
今年もロステレコムの週末がやって来ます。
去年を思い出します。
今も破られていないSPの世界最高得点110.53を記録したいい思い出も、
あまり思い出したくないケガのこともありますが、
ヴォロノフくんのことはほのぼのとした思い出としてよく覚えています。
あの時のヴォロノフ君がロシアノービスで優勝したそうです。
ボロノフくんがノービス優勝🏆✨おめでとう🎉オールバックにしてるのは羽生くんリスペクトかな pic.twitter.com/wW3ZZbiBHl
— 愛三 (@KIKImegumari) November 10, 2019
少し大人っぽく、カッコよくなりましたね。今年は9歳になったのかな。
ロシアの次世代の選手として順調に成長しているのですね。
ここにも一人確実に羽生結弦を継承していく選手が育っていることが嬉しいです。
今年もまたフラワーキッズとしてリンクで見られるのでしょうか。
2018年のロステレコムの時に書いた過去記事を見つけ出しました。
⇒ http://blog.livedoor.jp/withgoldenwings/archives/13712705.html
去年のロステレコムを思い出しながら読んでいただけたら嬉しいです。
ファン撮影の別角度からの2018ロスてコムのOtonalです。
羽生選手の一回一回の演技が宝石のようです。
キラキラしています。
解説席にはタラソワさんとヤグディンさんもいて、羽生選手を大絶賛してくれましたね。
残念ながら今年は羽生選手はロステレコムにはいません。
男子出場選手

女子出場選手
宮原選手には是非ファイナル進出を決めてほしいです。
白岩選手も、横井選手も頑張って!
全体スケジュールはこちらです。
明日から公式練習が始まります。
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2019年11月11日
惑星ハニューの住人はただ一人
11月6日の記事でご紹介した『惑星ハニューにようこそ』 のNympheaさんが、先日の続きを翻訳して下さっているので再びご紹介したいと思います。
手間のかかる音声からの翻訳本当にありがとうございます。
参加者は前回と同じく、マッシミリアーノ・アンベージさん(M)、アンジェロ・ドルフィーニさん(A)、司会のフランチェスコ・パオーネさん(F)です。
今回は羽生選手についての部分は短いですが、
ユーモアを交えつつも、胸のすくような鋭い指摘に耳を傾けて下さい。
ポッドキャストKiss&Cry II第2回(その2)「フィギュアスケートのマエストロ」
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2019年11月10日
もちろん強く、より強く。~羽生結弦選手紹介~
中国大会も終わってしまいました。
女子はいつの間にか4回転を装備しないと勝てない時代に突入してしまったんですね。
でも、そんな中で宮原選手が、その端正なスケートでGPシリーズ初戦2位を獲得したのは快挙だと思います。バーケルコーチの元で練習をしているようですね。
来週のロステレコムでも頑張って、是非ともファイルに行けますように。
田中選手は不本意な結果に終わってしまって悔しいと思いますが、全日本に向けて気持ちを切り替えて頑張ってほしいと思います。
ボーヤン選手の豪快な4回転ルッツを久しぶりに見ることができてよかったです。
初めてのGPシリーズ優勝おめでとうございます!
今日はエキシビションの放送があります。
BS朝日(BS)
21:00~23:24 GPシリーズ中国大会・エキシビション

昨日の中国大会FSの放送直前の時間帯にNHKBS1で放送された、NHK杯出場の羽生選手紹介番組、たった5分の番組でしたがとても良かったです。
羽生選手のインタビュー部分、初出だと思います。
今年は3大会ぶりに王者が帰ってくるNHK杯フィギュア
2010年 15歳で初出場
4回転ジャンプを試合で始めて成功させました。
2015年 史上初の300点越え。
2017年 直前の練習でケガをし棄権した大会も。
2012年、2015年、2016年と過去3回の優勝を果たしたNHK杯にどんな思いを持って臨むのでしょうか。
羽生選手へのインタビュー
よくないとは思ってないですけど、自分の中では。
(いやいや、ケガは絶対よくないよ!)
その次の試合にも続くような演技がまずできることが一番かなぁと思ってますし、
最高の演技がしたいと思います。
今シーズン、グランプリシリーズ初戦カナダ大会
2位に60点近い差をつけ圧巻の勝利。
オリンピック2連覇の後の葛藤を乗り越えて、
あの時は、なんかもう…試合へのモチベーションみたいなものはだいぶなくなっていたんで。
闘争心を再び掻き立ててくれたライバルの存在。
今はすごく試合も楽しいですし、
やっぱり、勝ちたいから、これをやりたい、あれをやりたい、っていうふうにはなるんで。
FANの存在は原動力
ファンの方も含めて、すごい期待してくださっているっていうのもありますし、
その期待に応えたいっていう気持ちも強くありますし。
やっぱり、自分が期待されているものってあまりにも大きくて、
それからどんどんかけ離れていくくらいだったらスケート辞めろって、自分の中ですごく思ってるので。
なんだろう、
皆さんの期待にだんだん応えられなくなっていく自分がイヤなんですよ、すごく、
だから、やっぱり原動力ですし、
それぐらい強くなりたいと思ってますし。
なんかギリギリで勝った負けたっていう状態じゃなくて、
やっぱりこの選手がノーミスしたら勝てないよなって存在にならなくてはいけないと思っているので。
もちろん強く、より強く。
ってなっていければいいなって思っているんですけど。
羽生選手が今の気持ちを率直に語ってくれています。
本当に正直な気持ちかと思います。
もう開幕まで2週間をきったNHK杯、どんな新しいドラマが生まれるのかドキドキします。
私は今回NHK杯には行けないのだけれど、せめて東京でパブリックビューイングでも見られたらいいなと思い、抽選申し込みしました。
しかし、これさえも当たらない可能性が大きいと思う。
でも、仮にテレビ前観戦になったとしても、応援の気持ちは現地応援の方々と同じです。
動画はこちらから感謝してお借りしました。
ありがとうございます。
短い番組なので見逃してしまった方は、11月11日(月)01:15~01:20 再放送がありますよ!
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2019年11月08日
今日から始まる中国大会
今日からGPシリーズ第4戦中国大会が始まります。
中国の重慶で開催されますが、スポンサーは資生堂です。
ポスターも化粧品会社らしく綺麗ですね。
コーセーが羽生選手をアンバサダーとし、資生堂はザギトワ選手をグローバルアンバサダーとし、
日本の化粧品会社の中国市場進出が止まりません。
それはさておき、
中国とは時差が1時間しかなく、今回はBSでライブで放送してくれるので、真夜中にライストを探して彷徨う必要もなく、快適にテレビ観戦できます。
11月8日(金)
BS朝日(BS)
18:00~20:00 中国大会 女子ショート
20:00~21:54 男子ショート
翌9日(土)の深夜になってしまいますが、テレビ朝日(地上波)でも放送があります。
11月9日(土)
テレビ朝日(地上波)
02:20~03:55 中国大会 男女ショート
滑走順は以下のようになっています。
時差が1時間あるので、+1時間すると日本時間です。
◆女子SP滑走順
9番滑走:本田真凛選手(日本時間19:17~)
10番滑走:宮原知子選手(日本時間19:23~)
第2グループにはシェルバコワ選手、トゥクタミシェワ選手、サモドゥロア選手と、ロシア女子が3人もいて、激戦になりそうです。
女子SPリザルト⇒http://www.isuresults.com/results/season1920/gpchn2019/SEG003.htm
◆男子SP滑走順
7番滑走 田中刑事選手(日本時間20:59~)
日本から男子シングルでただ一人出場している田中刑事選手は第2グループの最初に滑ります。
実力伯仲の選手がたくさん揃っている中で、是非頑張って表彰台に立って欲しいです。
そして羽生選手と共に同期の2人でGPF出場を実現できますように。
男子SPリザルト⇒http://www.isuresults.com/results/season1920/gpchn2019/SEG001.htm
今日は待望のフィギュアスケートマガジンも届く予定です!
<目次>
ちょうど中国大会に出場する田中刑事選手と本田真凛選手の記事もあります。
読むのが楽しみな記事が満載ですね
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2019年11月06日
マッシミリアーノさんのユヅル愛の起源
『惑星ハニューへようこそ』で、いつもイタリアから素敵な記事を上げて下さるNympheaさんが、またまた長編の素晴らしい記事を上げて下さっています。
とても長い翻訳の中から、一部ご紹介させていただきます。
手間のかかる放送からの翻訳をして下さることに本当に頭が下がります。
ポッドキャストKiss&Cry II第2回(その1)「羽生結弦と魔法のオーラ」
photo:長久保豊(スポニチ)
スーパーマジンガンポッドキャスト第2弾が放送されました(今回は何と132分17秒という驚異的な長さです)
議論されたテーマは以下の通り
- 羽生結弦と彼の「魔法のオーラ」。スケートカナダにおける羽生結弦の圧巻演技の分析
- アレクサンドラ・トゥルソワ、驚天動地のインパクト
- エフゲニア・メドヴェデワに対するロシアメディアの怨恨
- チームイタリア:スケートカナダでマッテオ・リッツォに何が起こったのか?
ダニエル・グラッスルについて一言 - スケートカナダ雑感とフランス国際の展望
以上の中から取り敢えず1)を抄訳します。
出演者
フランチェスコ・パオーネ(司会)(F)
マッシミリアーノ・アンベージ(ジャーナリスト、冬季競技アナリスト)(M)
アンジェロ・ドルフィーニ(元ナショナルチャンピオン、国際テクニカルスペシャリスト)(A)
(以下、発言者によって、文字色を変えて下さっています。
司会のフランチェスコさんが赤、マッシミリアーノさんが黒、アンジェロさんが青です。
分かり易いですね!
特に読んでほしいところは太字にしました。)
F:ではすぐに宇宙的だった羽生の話から始めよう
7日前、君達は羽生の目標は300点を超えてスケートアメリカでのネイサン・チェンの演技に答えを返すことだと言った。
今だから、もうネタバレしてもいいよね。
マッシミリアーノ、君は放送の外で300点を大幅に超えるだろうと強調した。
そしてその通りのことが起こった。
君のこの確信はどこから来ていたの?
M:彼が9月中旬に出場したカナダのチャレンジャーシリーズ、オークビルのオータムクラシック・インターナショナルだ。
幾つかのミスはあったし、僕達が到底同意できないコントロールパネルの判定や厳し過ぎるジャッジングという問題はあったけれど、彼はこの大会でシーズンのこの時期にしては良好なコンディションを見せたし、特に練習ではほとんどミスをしなかった。
あれから5週間あったから、フィジカルコンディションと安定感が更に上がっていくのは明白だった。
それに僕達はイタリアのメラーノで9月初旬に開催された2008年のジュニアグランプリから羽生を見守っているからね(笑)
A:(笑)
M:僕達は彼の身体言語を読み取り、彼を理解することを学んだ。
だから彼が300点を大幅に超えると僕は確信していた。
さすがに322点とは思わなかったけれど
これについては僕の期待の斜め右上を行っていて唖然とさせられた。
僕は310点とかそれぐらいを予想していた。
それに僕が強調したいのは、オークビルの演技はネガティブではなかったことだ。
オークビルでユヅルは279点を獲得した。
今シーズン、ここまでのチャレンジャーシリーズとグランプリ大会の全ての大会を調べれば、279点を超えたのはスケートアメリカのネイサン・チェンとスケートカナダの羽生結弦だけだということが分かる。
それ以外で270点に到達した選手は誰もいない
勿論、羽生は非常に野心的なスケーターで、自分の途方もない能力を自覚しているから、オークビルの279点にはがっかりしただろう。
でもあの大会では非常にハイレベルな演技を披露した。
そこから彼のコンディションはスケートカナダで今季最高得点を獲得するまでに上昇した。
新ルールではネイサン・チェンに次ぐ歴代第2位の得点だ
でも僕の意見では、僕達はまだ彼の何も見ていない。
なぜなら、スケートカナダでは羽生は80%のコンディションだったからだ。
彼が100%の状態まで上げることが出来た時、僕達は途方もないものを見ることになるだろう。
A:間違いなく、僕達がスケートカナダで目撃したことは傑出していた。しかも羽生がシーズンのこの時期に
だから君が強調したように、シーズン冒頭の大会にも拘わらず、調整は万全だった。
羽生がグランプリ初戦で優勝するのはこれで2回目だということを忘れてはならない。
通常、僕達は12月以降になってからベストコンディションの彼を見ることに慣れていた。
今後、プログラムを更に豊かにして磨いていくだろうけれど、今のこの構成ではほぼ完璧に達したことを僕は強調したい。
ショートでもフリーでも大きなミスはなかった。
幾つかのエレメントのGOEにまだ伸びしろがあるけれど
フリーの4ループ、それにショートのコンビネーションはもっと綺麗に実施できるはずだ。
既に322点はサイエンスファンタジーの得点だけれど、更に大幅に得点を上げるには何かを加えて基礎点を上げる必要があるかもしれない。
今後、彼がフリーに4ルッツなどの新しいエレメントを装備してくるかどうか見ていこう。
彼が加えるとしたらおそらくこの4回転ジャンプだろう。
夏にはこのジャンプを大分戻してきていた。
M:簡単に入れられるジャンプではないけれど、フリーの構造を見ると、彼の考えでは最終的にこのジャンプを入れるつもりなのだろう。
僕は彼がスケートカナダの初日の公式練習で見せたような完璧なショートプログラムを滑ったら、115点に値すると思う。
A:そうだね
M:最低でも115点だ
何故ならただただ「絶対的な完璧」だからだ。
A:実際、僕なら戦略という点においてショートプログラムはいじらない。
君はもう僕の意見をよく知っていると思うけれど(笑)
M:フリープログラムはこの構成で、いずれにしても驚異的な高難度構成だけれど(笑)
多くのエレメントでGOE満点を獲得すれば、余裕で225点に達すると思う。
つまり完璧な羽生なら、ショートとフリー合わせて340点を持ち帰る
A:(笑)
M:340点なら誰も勝負することさえ出来ないだろう。
A:無理だね
(中略)
P:それでは、ここで試合後の羽生のコメントを考察したい。
何故なら非常に興味深い発言だったからだ。
特に彼はこう発言した。
もし思うような結果が得られないなら、トランジションを大幅に削減しようと思っていたと
僕の質問はこうだ。
ユヅルのこの発言の背後には何があると思う?
M:ハッタリだよ(笑)
いや、彼は疑う余地のない自分のステータスと影響力をふまえて、ISUのシステムにメッセージを発したのだ。
羽生はルールの句読点(細部)まで研究するタイプだ。
彼の全てのエレメントはGOE満点を獲得できるように設計されている。
注意して見ると、彼は非常に難しいコンビネーションジャンプ4T/eu/3Fを実施する際、拍に合わせようとしている。
拍、つまり音に完璧に合致できるよう、回転を遅らせているような印象を受ける。
GOEプラス要件の一つである「音楽に合っている」の項目も満たすためだ。
ルールの研究家でフィギュアスケートの光明(啓発者)である彼はこう自問自答したのだろう。
- ルールではこのように規定されていて、僕はその通りにエレメンツに実施しているのに、何故、得点に反映されないのか?
- 何故、僕のトランジションてんこ盛りのプログラムが相応の演技構成点で評価されないのか?
- ジャンプの前後に難しいトランジションやステップを入れていて、ジャンプ自体の質もルールの要件を満たしているのに、なぜ+3しか付かないことがあるのか?
つまり、このような状況を前にして、彼は疑問を抱いていたのだ。
そして試合に勝った後、この疑問は晴れた。
試合の前に言及してコントロールパネルやジャッジにプレッシャーをかけることも出来たのに、彼は紳士だから試合が終わってから発言した。
でも問題は依然、残されたままだ。
羽生は自分のスケートのスタイルを決して変えないだろう。
これが羽生なのだ
彼が13歳で初めてメラーノのジュニアグランプリ大会に出場した時から。
僕が覚えている羽生は、リンクに入って、リンクを2周ほど周回してウォーミングアップをした後、いきなりイーグルからフェンスほどの高さの2アクセルを跳んでいた。
13歳だよ!
その後で、残りの全ての要素をやっていた。
彼はどの練習セクションでも様々なことを試していた。
これが彼のジュニアグランプリデビューだった。
彼は実質、まだ子供だったけれど、既に特別な何かがあった。
それは何か?
彼はどのジャンプも神聖化していた。
つまりジャンプは単独では存在しない。
彼にとって、ジャンプは30メートルの助走から跳ぶものではないのだ。
そしてトゥピックとその実施、この場合ルッツだけれど。
ジャンプは前後に何かを散りばめて装飾しなければならない。
これが彼のフィギュアスケートに対する考え方だ
彼にこれが変えられるはずがない。
(2008年ジュニアGPメラーノ杯FS Merano,Italy)
「OK、得点が出ないから全部変える」と口では言うかもしれないけれど、彼は絶対に変えないだろう。
何故なら、これが彼の中にあるフィギュアスケートの概念だからだ。
豊かなトランジションを伴う難しいエレメンツ
そしてこれが彼の成功の秘訣なのだ。
A:彼が披露するエレメント自体のクオリティに加えてね。
僕達はよく好んで羽生のジャンプの話をするけれど、それはこれらのジャンプが彼のトレードマークであるだけでなく、彼自身がGOEのプラス要件「エフォートレス」のエンブレムだからだ。
彼の3アクセル、4サルコウ
彼の動作のナチュラルさと滑らかさは彼を唯一無比の存在にしている。
この競技における唯一無比の存在、僕達がいつも言っているように、おそらく史上最高の選手と見なされる所以なのだ。
(中略)
しかし彼の脳裏にはこんな疑念があった。
- 試合でも練習通りに滑れるだろうか?
ひょっとしたら、試合のアプローチの仕方に問題があるのではないだろうか?
これが得点の問題は別として、スケートカナダの前までに見られた彼の弱い部分だ。
でも(スケートカナダでは)リンクに降りて、ショートプログラムはうまく行った。
コンビネーションで小さな問題があったけれど、既に歴史に刻まれた3アクセルを実施した。
このショートプログラムの成功によって彼は自信を取り戻し、落ち着いてフリーの演技に臨むことが出来た。
結果は見ての通りだ。
3アクセルだけれど・・・僕はあの3アクセルに話を戻したい(笑)
僕の意見では完璧な3アクセルだった。
僕の唯一の疑問は・・・アンジェロ、君が答えてよ
ツイズル>3アクセル>ツイズルと、イーグル>バックカウンター>3アクセル>イーグルとどっちがいいと思う?(笑)
A:純粋に難度という点においては、僕は個人的にバックカウンターからの方が難しいと思う。
でも今シーズンのショートプログラムの音楽にはツイズル>3アクセル>3アクセルの方が合っていると思う。
音楽のスピリット、そして曲想に完全に調和しているという観点において
だからこのショートプログラムにおける選択は非常に賢く、完璧で正しいと思う。
当然のことながら、おそらく僕達は正解が存在しないことについて議論しているのだろう(笑)
技術的に非常に難しい2通りの入り、2つの実施について話しているのだから
(記事引用以上)
かなり割愛させていただいてもこんなに長くなってしまうNympheaさんの記事全文はこちらから是非お読みください。
さらにNympheaさんの記事によると、マッシミリアーノさんは、メラーノ杯前年の全日本ジュニアにノービス枠で出場し3位に入った結弦くんに興味を持ち、わざわざメラーノまで見に行ったのだそうです。
2007年の全日本ジュニアではSPは7位でしたが、FSはなんと1位で、ノービスながら3位に入賞しています。開催地は仙台でした。
もうその頃からマッシミリアーノさんの目は羽生結弦の中に天才を見出していたのですね。
それからもう12年になります。
マッシミリアーノさんのユヅル愛は筋金入りなのです。
マッシミリアーノさんとアンジェロさんのお話は本当に核心をついてくるので、小気味いいですね。
それにしても、お二人は羽生選手と直接話したことってあるのでしょうか。
今年トリノのGPFの後、お二人による羽生選手インタビューとかあったらいいのにな。
夢のインタビューです![]()
Nympheaさん、翻訳本当にありがとうございます。
Nympheaはフランス語で睡蓮のこと。(イタリア語ではNimfeaです)
初夏の頃、北イタリアの湖沼地帯に咲く睡蓮のような、凛とした女性をイメージしています。
これからもイタリアならでは記事を楽しみにしています。
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2019年11月04日
OriginのジャンプとGOE(2)
昨日は4本目のジャンプ4回転トーループで終わってしまったので、
今日は5本目のジャンプからです。
5本目のジャンプは世界初の4T+1Eu+3Fのコンビネーションジャンプです!
⑤ 4T+1Eu+3F
BV 16.83 + GOE 4.07 = 20.90
初めて成功させたジャンプにも拘らず、GOEの加点は4.07点という高いものでした。
これだけで20点以上の点数です!
9人のジャッジの内3人が+5、6人が+4を付けています。
3Fには足上げまでつけて、素晴らしいですねーーー

6つ目は安定の3回転アクセル+3回転トーループ
カウンターからの3Aは「僕、失敗しないんで」って言いそう。
⑥ 3A + 3T
BV 13.42 + GOE 2.51 = 15.93

最後のジャンプも同じくカウンターからのトリプルアクセルのコンビネーション
⑦ 3A + 2T
BV 10.23 + GOE 1.37 = 11.60

羽生結弦とプルシェンコのバラの精のポーズ。
今回の羽生選手の衣装は正に「バラの精」ですね。

Finish!
その後随分長い間氷とお話していましたね。6年間の思いを込めて。
リンクから上がった後、最終滑走のナムくんとのハグにはジーンときました。
係員の男性がナム君を制止している様子ですが、それを押しのけるように二人はがっちりハグ。

表彰式については、よろしければ過去記事もご覧ください。
友情に満ちた表彰式(1)
友情に満ちた表彰式(2)

「やっと取ったー」って、実感こもってます。
初めてスケートカナダに出場したのが2013年、それから6年、4回目の正直ですものね。
似合い過ぎてマズイくらいです
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2019年11月03日
OriginのジャンプとGOE(1)
フランス大会も、色々なドラマを含みつつも、あっという間に終わってしまいました。
スケートカナダでようやく少しはまともなジャッジングに戻ったかと思ったのもつかの間、フランス大会ではまたまた理解に苦しむ採点も多かったですね。
しかし、羽生選手がいない試合は終わるのが早く感じるのはなぜ。
心配やときめきが無いので、日常生活の一部として淡々と見ているからなのでしょうね。
フランス大会が終わっても、やはり心はケロウナに張り付いたままです。
今日は先日のOtonal の記事に続き、FSのOrigin のジャンプとGOEを見ながら、キャプチャーとGIFで振り返ってみようと思います。
このポーズから始まります。
背中の装飾が凄く凝った作りですね。
実際に見たら、『光り輝く紫の君』という風情なのでしょうね・・・
最初のジャンプは4回転ループ
① 4Lo
BV 10.50 + GOE -0.15 = 10.35

次は4回転サルコウ
② 4S
BV 9.70 + GOE 3.05 = 12.75

こんな綺麗な4回転サルコウにはもっとGOEがついてもいいのではと思いました。
このジャンプに+5が1つと+4が1つしかないとは。残り7つは+3でした。
7人のジャッジは、どこが不満で+3しか付けられないのでしょうか。
説明を聞きたいものです。
美ボディ!
そしてこのバイオリンの弓を引く場面、素敵です。

3つ目のジャンプはサラリとこなす3回転ルッツ
③ 3Lz
BV 5.90 + GOE 2.19 = 8.09

次は4回転トーループ
④ 4T
BV 9.50 + GOE 3.94 = 13.44

軽々と跳ぶ4TにはGOE+5が2つ、+4が6つ、+3が1つ付きました。
ここから後半のコンビネーションジャンプ3本に入るのですが、GIFをたくさん載せるとページがうまく動かなくなってしまうので、残念ですがこの続きは(2)として別記事にした方がよさそうです。
続きはなるべく早書きますね。

昨日買ったアエラの記事から少しだけ抜粋。
「やっぱり、最終的にはこのプログラムに4回転アクセルを入れたいなって思っていますし、もしかしたら(4回転)ルッツを入れたいって思うかもしれないですし」
「越えるべきものは近くはなっているかなとは思うんですけど」
「どれくらいの高さなのかはちょっとまだわかんないんですけど、ちょとずつ頂上が見えてきているのかなとは思っています」
「これからは自信をもって、『自分は羽生結弦なんだ』って言い聞かせながら練習したい」
記事にはこんな言葉がちりばめられていました。
Origin に「4回転アクセルをいれたいな」っていうことは、今シーズン中に私達は4回転アクセルを見られるということになりますね!
本当でしょうか。
夢みたいに思いますが、羽生選手はこれまでも夢みたいなことを実現してきたわけですから、これは期待してしまいます。
半面、それが実現してしまったら、羽生結弦の夢は完遂されて、私達の夢は終焉を迎えるのではという恐れも感じています。
だから、「急がなくていいよ、ゆっくり待ってるから」って言いたくなったりもします。
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2019年11月02日
OtonalのジャンプとGOE
昨晩フランス大会の男子SPと女子SPを見ました。
でも、まだ心はスケートカナダから抜け出せていません。
SPのキャプチャーを始めたのですが、動きが早くて、なかなか難しい。
そこで、ジャンプの部分はGIFを作ってみました。
こんなことして遊ぶのも連休中の楽しみです。
拙いボケボケキャプチャーとGIFですが見ていただけたら幸いです。
最初のジャンプは美しい4S

4回転サルコウ
BV 9.70+GOE 4.43=14.13
ハビを思い起こさせる4S。ハビへのオマージュにも感じます。
ジャッジ5人がGOE+5、4人が+4を付けています。
2つ目のジャンプは3A

3回転アクセル
BV 8.00 + GOE 4.00=12.00
ツイズルー3Aーツイズル
こんなことができるのは羽生選手だけ!
ジャッジ9人中、なんと8人が+5を付けています。
それなのにGOEは+4になるのはなぜなんだろう?
GOE+5でいいはずなのに。
因みに+4を付けたのはジャッジ4(カナダのMs.Janice HUNTER)だけ。
このジャッジはPCSも5つの内4つに9.00という、他のジャッジに比べて異常に低い点数を付けています。
そして、見ているだけで目の回るようなツイズル。

後半に入れた最後のジャンプは4T+3T

4回転トーループ+3回転トーループ
BV 15.07 + GOE 1.90 =16.97
後半の1.1倍となるジャンプ。ちょっと詰まった感じはあるけれど、ジャンプが終わった時には何事もなかったように立て直せるベテランの技術ですね。
キャメルスピンはジョニーさんへのオマージュ。

当然のことながらレベル4。
ここから始まる怒涛のステップ
笑ってる。

晴れやかな笑顔が嬉しい。
後方の女性が持っている巨大Poohさん、すごいですね。
まるでカタールのドーハ空港から運んできたみたい。
ボケボケキャプだけでは申し訳ないので、以下、長久保部長から綺麗なお写真お借りしました。
この美しいキラキラ衣装、実際に見たら写真よりも、もっとずっとキラキラだと思います。
絶対1度は肉眼で見てみたい。
今夜もフランス大会のテレビ放送がありますね。
テレビ朝日(地上波)
21:30~23:45 GPシリーズフランス大会
女子SP・男子FS
昨夜の放送を観て、コストルナヤ選手のファンになってしまいそう。
美しいスケーティング、3Aの跳び方が羽生選手にそっくりでびっくりしました。
男子ではロシアのアレクサンドル・サマリン選手の高難度ジャンプ4Lz+3Tが素晴しかった。
これから確実に伸びてきそうな選手ですね。
私には1位になったネイサン選手よりも上を行っているなと思えてしまいました。
今夜も楽しみです。
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2019年11月01日
チェンの心の中に、「羽生に勝つ」という領域はない
大分前の記事になりますが、スケートカナダに夢中になっていてなかなか書く機会が見つけられませんでした。
今夜からのフランス大会の前に取り上げておきたいと思っていたのですが、ギリギリ今日になってしまいました。
フランス大会に出場するネイサン・チェン選手を取り上げています。
「羽生に勝つ領域はない」ネーサン・チェンの勝利の美学
ラスベガス=大西史恭
ずっと不思議に思っていたことがある。今年3月にあったフィギュアスケートの世界選手権で勝った男子のネーサン・チェン(米)だ。五輪2連覇を果たした2位の羽生結弦(ANA)に22・45点差をつけて優勝したのに、試合後の取材で「勝ててうれしい」という趣旨の発言はなかったように記憶している。
チェンにとって、「羽生に勝つ」とはどんな意味を持つのか。彼に聞きたくて、4月の世界国別対抗戦で取材を申し込んだが、体調不良のため急きょキャンセルになった。シーズンオフを挟み、大会3連覇を達成したスケートアメリカから一夜明けた20日、朝日新聞の取材に応じてくれた。
単刀直入に聞いた。なぜ「勝った」という表現を使わなかったのか、と。
「結弦は驚くような選手であり、僕が何をやろうとも、彼が今まで成し遂げてきたことを奪い取ることはできない。彼はもう、このスポーツに自分の地位を確立した。そして、特定の選手に勝ったと口にすることは少し失礼な気がします。
勝敗は自分が決めるものではなく、ジャッジ(審判)が決めたものなので」
チェンの心の中に「羽生に勝つという領域は存在しない」と表現した。
常に尊敬する対象であり、目標とすべき選手であるという。
しかし、スポーツに勝負はつきものだ。その点について聞くと、チェンは言葉を選んだ。「競技に出ている限り、勝ちたいという気持ちは当然あります。ただ、誰か一人の選手を負かしたいというような気持ちで挑むことは、自分のやりたいことの妨げになる。自分の集中を失わないようにして、できる最高の演技を目指してやっていくように、毎回、試合で心掛けています。
昨季のチェンは世界選手権、グランプリファイナルなど出場したほとんどの大会で優勝した。今季のスケートアメリカは2位に40点差以上をつけて圧勝した。シーズン序盤から絶好調に思えるが、「スポーツは常に変わっています。個人も進化しています。誰かが手の届かないところに永遠にいることはない。一つの試合の結果にとらわれすぎていると、全体の視野を失ってしまう気がします」と、謙虚な姿勢を貫く。
今、何をモチベーションにしているのか。
「自分の中では最高の演技をしたいという気持ちがある。完全に納得できるパフォーマンスはまだ、やっていない。どの大会でも、少しずつミスがある。エレメントのレベルを失ったり、予定していたことが全てできなかったり、あるいは音楽にちょっと遅れてしまったり。全てにおいて自分が満足できるという演技は不可能かもしれないけれども、少しでも、それに近づいていけるようにということを目標にしています」
結果的に、チェンは当たり前のように勝ち続けるが、勝つことだけを目指しているわけではないというわけだ。フィギュアスケートの魅力やチェンの勝利への美学だけでなく、点数だけでは表せない羽生の存在感や影響力の大きさを改めて感じた。
最後に、5回転ジャンプについても聞いてみた。新たな大技に挑戦するのか、と問うた。「現在、僕は(5回転に)興味を持っていない。もし、結弦らがマスターして武器として使えるようになってくるのであれば、自分も集中して5回転をマスターしようと努力をするかもしれないけど、今のところ、その必要は特に感じていないです。ただスポーツは常に変わっていくので、ちょっと様子を見ようと思っています」(ラスベガス=大西史恭)
https://www.asahi.com/articles/ASMBR2W0XMBRPTQP00D.html?iref=pc_ss_date
(この記事はスケートカナダの前に書かれたものなので、羽生選手がSP、FS、Total全てにおいてシーズンベストを持っている現在の状態は反映していません。)
ネイサン選手がどういう英語の言い回しで語ったのか、原文がないので分かりませんが、彼の心の中に「羽生に勝つという領域は存在しない」というのは、羽生選手と戦って、結果として出された点数で勝ち負けを決めようという気持ちは持っていないということだと私は理解しました。
試合である限り、点数は出る。しかしそれはジャッジやレフェリーという人たちの判断の総合であって、自分の中から生まれ出る本当に「勝った」という確信ではない。
たとえジャッジから勝利を与えられたとしても、自分の心の中には「羽生に勝つという領域(概念)は存在しない」ということかなと思います。
本当に自分が最高の演技をしたという確信が持てた時、ネイサン・チェン選手もまた、
「勝ったーーー」と叫べるのだろうと思います。
ネイサン選手はアエラ10月21日号の記事の中でもこのように述べています。
「もちろん羽生結弦はここ数年、僕にとって一番影響がある選手です。結弦がいるから僕がここまで頑張ってこられたのです。結弦の演技は、信じられないようなパワーを生み出します。それは『結弦のスケート』が確立されているからですね。僕も結弦のように『僕だけのスケート』という境地に達したいです」
10月12日の過去記事 より
明日11月2日発売のアエラにも大西さんの記事が掲載されるようです。
●羽生結弦選手のスケートカナダも詳細ルポ
スケートカナダで自己最高の「322.59」をたたき出し優勝した羽生結弦選手の活躍も、
大判の写真と詳細なルポでお伝えします。
羽生結弦選手のスケートカナダの詳細ルポも、カラーの写真とともに掲載。衣装の内側にある鍛え上げられた筋肉、1本1本コントロールされた指先までを写し取った一枚には、羽生選手の気迫も映っています。執筆は、朝日新聞スポーツ部のフィギュア担当、大西史恭記者です。
今夜から始まるフランス大会ではネイサン・チェン選手の演技や点数と羽生選手を比べて、またまた煽るような記事や報道が出てくる可能性もありますが、二人のトップスケーターが、それぞれの「自分のスケート」を追求していく様を見られることに感謝して、雑音に惑わされないようにしたいと思っています。
私はスケートカナダの羽生選手を見て、もうすっかり満足と安心の中にいるので、このフランス大会は楽な気持ちでテレビ観戦ができるなあと思っています。
今夜が楽しみです。
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2019年10月31日
羽生結弦を誇りに思うbyプルシェンコ
羽生結弦を「私は誇りに思う」
皇帝も感嘆「フィギュアを次のレベルに押し上げて」
自己ベスト更新の圧巻演技に皇帝プルシェンコも感嘆
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ、男子シングルでは羽生結弦(ANA)が自己ベストを大きく上回る合計322.59点をマーク。圧巻の優勝を飾った。この演技にトリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏(ロシア)も「私は君を誇りに思う」と感嘆している。
羽生が憧れる“皇帝”にとっても、王者の圧倒的な演技は胸に刺さるものだった。プルシェンコ氏は自身のSNSに羽生の演技の一部始終を投稿し、さらに英語でこう記している。
「君はまた自分が何者であるかを世界に見せつけた! フィギュアスケートをまた次のレベルに押し上げ続けてくれ。私は君を誇りに思う、ユヅさん」
文面からもプルシェンコ氏の興奮ぶりが伝わってくる。英雄は英雄を知る――。この投稿に現地ロシアのファンも反響を続々と寄せている。
「彼(羽生)は君の偉業を繰り返すのか?」
「素晴らしい演技だ」
「偉大なスケーターだ」
「私たちロシアの選手はこの日本からの天才と競い合うのは難しい」
「彼は非現実的だ!!」
「ブラボー、スーパー!」
「ありがとう、奇跡!」
「彼はこの世のものではない!信じ難い難易度の中、なんて素晴らしい軽やかさだろう!とても才能ある男性だ!数時間、彼を見ることができる!!!」
「そう、エフゲニー、ユヅルはフィギュアスケートの信じ難い天才です。我々の男子は絶望的に遅れてしまったのは悔しいです。でも、ハニュウとネイサンのことは自国の選手のことのようにうれしい」
2人の関係性にも喝采が「あなたたち2人とも天才だ」
こういった羽生への称賛以外にも、リスペクトしあう2人に対しての書き込みも少なくなかった。
「天才的なスケーターです。ブラボー、ユヅル。ジェーニェンカ(プルシェンコ氏の愛称)。エドウィン・マートンの音楽に乗ったあなたのニジンスキーに捧ぐは感動的だった。そしてユヅルは素晴らしくあなたが方向性を与えたそのスタイルを続けている。あなたたちは2人とも天才だ」
「ありがとう、ジェーニャ。あなたと励ましとユヅルとの友情は価値がありすぎて値のつけられないものです」
ロシアでも熱狂的な人気を誇る羽生。プルシェンコも認める強さと美しさに、ロシアでも反響は広がり続けている。
(THE ANSWER編集部)https://the-ans.jp/news/91481/
羽生選手が誰に褒められるより嬉しいのはプルシェンコさんからの言葉でしょう。
これからNHK杯、GPF、全日本、世界選手権と進んで行くと共に、ジャンプも表現もブラッシュアップされ、プログラムがさらに進化していくのを見られると思うと、今シーズンは本当にスリリングな年になりそうです。
特に今年のGPFはプルシェンコさんが2006年にオリンピック金メダルを獲得した特別な場所、トリノです。
しかもトリノオリンピックの銀メダリストはステファン・ランビエールさん、銅メダリストはOtonalの振付を担当するジェフリー・バトルさんという、羽生選手とは縁が深い方々ばかりです。
実に豪華な顔ぶれのトリノオリンピックでした。
その上、女子シングル金メダリストはアイスリンク仙台からの先輩、荒川静香さんでした。
そんなトリノで今年は羽生選手がどんな素晴らしいものを見せてくれるのか、
そこでどんな新しいドラマが生まれるのか、
考えるだけでドキドキしてします。
羽生選手がどこも痛みのない万全の状態でGPFに行けますように。
今シーズンを通して怪我無く良い練習が積めますように。
毎日思うのはそればかりです。
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2019年10月30日
友情に満ちた表彰式(2)
昨晩表彰式の続きを書くつもりでいたのですが、眠気には勝てず今日になってしまいました。
まだ先週の、ライストでほぼ徹夜状態が続いた影響が抜けていないようです。
表彰式の続きです。
国旗掲揚が終わると、再びナムくんとハイタッチ。
そして次は刑事くんと握手、かと思ったら、
結婚式状態になってしまいました。
刑事くん、分かっていてやったと思います。
三人共、晴れ晴れしたいい笑顔です。
ナムくんのこの表情!
さりげなくブーケを左手に持ち替えたと思ったら、こんなイタズラを思いついたのですね。
花の冠。
そしてまたハグ。
ナムくんの喜びが伝わってきます。
かつては同じリンクで練習していた結弦くんと一緒に表彰台に立ったことに感動していたのだと思います。
ナムくんにとって、GPシリーズでの2位は、これまでで最高位ということです。
結弦くんのあの演技とプーさんシャワーのあとで、ビートルズメドレーを滑りきっての2位は素晴らしい結果だったと思います。
最終滑走を滑る直前に、リンクから戻った結弦くんとがっちりハグしてリンクに向かいました。
結弦くんは「頑張れ!」って言ったに違いないと勝手に想像しています。

大きな励ましになったことでしょうね。
刑事くんとはなぜかまたまた結婚式風の腕組みになってしまいます。
幼いころからずっと一緒に闘ってきた同期の二人だからこそ、久々にGPシリーズの表彰台に並んで立てたことには感慨深いものがあったと思います。
2016年のNHK杯以来でしょうか。
ナム君がどこからか持ってきた花冠を渡されて驚く結弦くん。
一旦は三人揃って被ってみたものの、
照れくさそうにして、結弦くんだけ直ぐに外してしまい、腕に通してリンクを回っていました。
紫の衣装に合わせた紫の花冠、とても似合いそうだけど、
本人は、「男子が被るものじゃない」と思って、照れちゃうのでしょうか。
いつもそうするように、遠くの席まで見上げて周回して、表彰式は終わりました。
さて、表彰式のキャプチャーはおわったのだけど、まだOtonalとOriginのキャプチャーがあります。
今週末のフランス大会の前には終わりたいと思います。

時間が無くて、ニュースもほとんど読めていませんが、
スケートカナダ一夜明けの一問一答だけ読みました。
重要なことにはっきりと答えてくれていて、読みごたえがありました。
「自分の中でなんですけど、ちょっとずつ高難度のジャンプに偏ってきたなという印象がちょっとあって。自分自身もそうならなくてはいけないという感覚があって練習してきていて。まあ、アクセルもそうですし。ルッツもそうなんですけど。それにちょっと、うん。ちょっとだけでもその流れを止めることができたのが今回の試合だったんじゃないかなと自分の中で感じているので。それが一番良かったかなと思っています。自分の武器が認められたからこそ、その流れにちょっとでも歯止めをかけることができたのかなという感じがしているので。それはたぶん、全スケーターの健康状態にも影響はあると思うんですよね。もちろん、4回転ルッツが本当に難しいのかと言われたら、やろうと思えばみんな跳べるのかもしれないですし。それはもうタイプによりけりですし。僕はどう頑張って練習しても下で回ることができないので。昔からそういうジャンプじゃなかったので。なかなか4回転ルッツに対してのルッツのジャンプじゃないのかもしれないですけど。やっぱりそれぞれのスケーターにそれぞれの個性があって、それがやっと評価されるような採点システムになったのに、それがだんだん高難度のジャンプに傾倒していって、PCSとの比率がだんだん合わなくなってきてるというのが、現在の状況だと思うので。それに対して、ジャンプでも表現できるよ、というところを今回見せられたと思うんですよね。それは非常に良かったと思ってます。特に後半の4回転3回転。ト―ループ―フリップにですけど。あれに関しても、しっかり音に合わせた状態で難しいことをやったので。難しくてもジャンプでも表現できるというのは自分の武器だと思いますし、それによって評価を得られるんだよというところをちょっとでも出せたんじゃないかなという感覚はあります。すいません、ちょっとなんか話が、ばく大、膨大なことですけど(笑い)」
「ただ自分がやってきている道が本当に正しいのか正しくないのかっていう風に迷ってはいたので。言ってみればなんですけど、ジャンプ跳ぶ前に凄い固まって静止状態から下で回りながらジャンプを跳ぶことが果たして正しいジャンプなのかどうかというのと。例えば、ステップから跳んだジャンプだったり、ジャンプ終わったあとにステップをやったりとか、そういうものが果たして全部評価されきれているのかということとかに関して凄く疑問を持っていたんですね、ずっと。今シーズン始まってから。一番そこを重要視してきて、ずっとスケートやってきましたし、そこが自分の武器だと思っていたので。今回それをしっかり評価していただけたっていうのは、この道でよかったんだなという自信になりましたし。これからまたルッツとかアクセルとかやっていくにあたっても、そういう道を進んだ上で難しいことをやらないといけないなという確信になりました」
一問一答(1)全文はこちら⇒Sponichi Annex
言うべき時に言うべきことをきっちり言う。
そんなところも大好きです。
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2019年10月29日
友情に満ちた表彰式(1)
スケートカナダの余韻からまだまだ抜け出せずにいます。
ニュースなども色々あるのだろうけど、ほとんど追っていません。
ひたすらスケートカナダのOtonalとOriginと表彰式の動画ばかり見てしまいます。
スケートカナダの幸福感に満ちた表彰式。
こんな動画を見たらキャプチャーせずにはいられません。
ナム君の顔がこんなにキラキラ輝いているのは初めて見ました。
結弦くんの周りにも笑顔、笑顔がいっぱい。
いつものことだけど、氷に話しかける結弦くん。お礼の気持ちを伝えているんだね。
Winner Men の表記が嬉しい。
表彰台に上る前にバイオリンの弓を引く結弦くん。
こういうお茶目なところも好き。
後方左の方にいるのは田中氏?
刑事くんとハグして、
次にナムくんとハグして、
結構高い表彰台に飛び乗り!
この方が羨ましいのはファン全員ですね。
勝利宣言です。
まじまじとメダルを見る。ようやく掴んだスケートカナダの金メダル。
これまでのことを考えると感慨深いですよね。
最初に出場した2013年から4回目、優勝するまでに6年かかったスケートカナダ。
スポーツの場に国旗や国歌が登場するのを好まないのだけれど、カナダと日本の国旗の赤と白のコントラストが綺麗。
カナダがメープルなら、日本はいっそのこと赤丸でなく、桜の花がいいな。
キス&クライも表彰台も赤と白でコーディネイトされていて、おめでたい席のしつらえのよう。
結弦くんにとっても、ナム君にとっても、刑事くんにとっても意味深いスケートカナダの結果でした。
三人の今シーズンのこれからに期待が膨らみます。

ここで時間切れになってしまいました。
これから夜まで外出しなければなりません。
続きは今夜にでもアップできたら、また見に来てくださいね。
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2019年10月28日
5年後のパリの散歩道
スケートカナダ、一言で言って、幸せな大会でしたね。
日曜日のテレ朝の放送を観た後は、この数日間の寝不足のため、エキシビションのライストまでは観られませんでした。
羽生選手のエキシビションプログラムが『パリの散歩道』だったのは今朝起きてから知りました。
クリスタルメモリーズなのでは、という予想も多かった中、意外でしたね。
しかし久しぶりに見る『パリ散』新鮮でした。
2015年の国別対抗戦のEXで滑って以来でしたね。
一挙手一投足に会場の歓声が凄い。
ノーミス完璧なこのSPプログラムを、今試合で滑ったら何点くらい出るのかなと想像してしまいました。
ソチオリンピックで史上初の100点超えの101.45でしたから、今それ以上のクオリティで滑ったら、やはり110点超えになるでしょうね!
ブルーの照明が綺麗。
スケートカナダの照明さん、羽生選手にいつもブルーのライトを使ってくれてありがとう。
2016年スケートカナダで初披露された Notte Stellata のブルーの照明もとても美しかったことを思い出します。これまでで一番好きなライティティング。
photo: 矢口亨(スポーツ報知)
10代の頃を思い出して若返った気分になったんじゃないかな。
もちろん羽生選手も十分若いんだけど。
悔しい思い出も多かったスケートカナダで、こんなに楽しそうな羽生選手を見られたのが本当に嬉しい。
今夜18時からのBS朝日のエキシビション放送でも、ジャンプ大会まで見せてほしいですね。
18:00~20:54 BS朝日 GPシリーズカナダ大会・エキシビション
お見逃しなく!
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