ハビエル・フェルナンデス
2020年10月17日
公開ラブレター
昨夜の記事にも書いたことだけれど、
ハビからの突然のインスタメッセージに驚いて、そして、まだ感動冷めやらずです。
結弦くんとハビの間にはホットラインがあるはずなのに、
敢えてインスタグラムを使ってメッセージを出してくれた意味はなんだろう。
僕とユヅルはずっと親友だよ、ということを世界中に宣言したかったのかな。
これはハビからユヅルへの公開ラブレター?
ユヅとハビは最高のライバルであったし、親友でもあった。
安倍晴明と博雅、
アレキサンダーとヘイファイステオン、
そして、羽生結弦とハビエル・フェルナンデス。
永遠に語り継がれる友情物語です。
たくさんの素敵な場面を思い出します。
2012年フィンランディア杯
2014年ソチオリンピック
2015年ワールド
2016年ワールド
2017年ワールド
2018年平昌オリンピック
ふたりは、本当にかけがいのない素晴らしい時間を共有してきましたね。
そしてこれからもずっと続くふたりの友情と、
未来のコラボレーションに期待しています。
どんな未来が待っているのか、それを想像するのも楽しいことです。
Mundiales, Juegos Olímpicos... muchos años compitiendo pero, sobre todo, ¡muchos años siendo compañeros y amigos! ¡Con muchas ganas de verte Yuzuru Hanyu! 🔝🇯🇵
世界選手権、オリンピックと、長年競い合ってきたけれど、でもなによりも僕たちはずっと仲間で友達!
君にとても会いたいよ、Yuzuru Hanyu!
今日は一日中冷たい雨だったけれど、
ふたりが出会えたことに乾杯したい気分!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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2019年04月11日
文芸春秋*ハビ独占インタビュー
昨日発売の文芸春秋5月号に載ったハビエル・フェルナンデスの独占インタビュー記事。
『羽生結弦から僕は学んだ』
読みました。
ハビは6歳からスケートを始め、21年間の競技生活を欧州選手権7連覇という素晴らしい結果で締めくくりました。
そのスケート人生の内、最後の6年間をユヅと一緒に過ごしたのです。
クリケットクラブのオーサーコーチ、トレーシーコーチをはじめとする指導チームについては、
「彼らは世界でもっとも頭の良い、最高のチーム」と称賛しています。
2012年に羽生結弦がクリケットクラブに来ることについては、
「僕は、まったくためらうことなく百パーセント快諾しました」。
「ユヅがやってくると、予想通り毎日のトレーニングに、競技のような緊張感が加わりました。
練習中も、つい、お互いの様子を観察してしまうのです。相手のやっていることを意識するし、競争心もわいてきます。
そしてそれはとてもよい方向にはたらきました」。
一緒に練習していて、「もっとも印象に残ったのは、彼の集中力。彼は、勝つために、犠牲を払うことを惜しまない」ということだったそうです。
ユヅが来ることを百パーセント承諾してくれたハビの懐の深さに改めて感謝の気持ちが湧いてきます。
でもやはり毎日の練習は緊張感を持ったものに変わっていたのですね。
平昌オリンピックの時のことについても語ってくれています。
ハビはソチオリンピックの時にジャンプを跳び過ぎたがために僅差で4位に終わっています。
それは「悔しかったけれど、それが試合というものだと思って自分を納得」させたそうです。
それゆえに、平昌では、「結果として銅メダルを手にすることができて本当に嬉しかったです。もちろん違う色のメダルだったら、さらに嬉しかったかもしれない」という言葉の端に、ちょっぴり本音がのぞいているような気がしました。
私もハビは本当は銀メダルにふさわしかったのじゃないかという気持ちは今でもあります。
平昌のユヅについては、
「彼は本当に信じられないほど精神力が強い。だからこそ、彼はフィギュアスケートのレジェンドになったのです」。
「彼は(怪我のため)長い間大好きなスケートを滑ることができないというつらい思いをしてきた。オリンピックの舞台の本番で、氷の上に立ったとき、ようやく滑ることできるようになったという解放感、幸福感もまたあったに違いないと思っています。
その喜びをかみ締めながら滑ったからこそ、あの演技ができたのでしょう。
僕はそう思います」。
練習ができない辛い期間や、リハビリしながらの練習を近くで見てきたハビは、ユヅの悲しみ、いら立ち、スケートへの愛がよく分かっていたのでしょう。
そしてユヅのこれからについては、
「彼はおそらく、身体が動く限り現役を続けていくだろうと思います。フィギュアスケートは、彼にとって生きていくことそのもの、人生そのものだと思いますから」と語っています。
本当にファンとしての目から見ても、ユヅにとってはスケートは人生そのものなのだろうと感じられます。
ユヅの能力と性格をよく知るハビがこう言っているのですから、ユヅは今後しばらくは引退せずに、少なくとも北京オリンピックまでは現役を続けてくれるのではないかと期待してしまいます。
勿論、足の状態がそれを許してくれればですが。
ハビが現役生活の全てを終えて、トロントのクリケットクラブを去りスペインに帰る前、ユヅとゆっくり話しをする機会があったそうです。
「彼は、僕と一緒にトレーニングしていたことを『とても感謝している』と言ってくれました。
僕がいなくなると寂しくなる、と。
それは僕も同じ気持ちだったのです」。
ハビがクリケットクラブを去った後、リンクに飾ってあるスペイン国旗を見上げて、ユヅが「ただ、ハビが恋しいよ」とつぶやいていたというエピソードをオーサーコーチが語っていましたね。
ずっと一緒に練習して刺激を与えあい、同時に競い合ってきたライバルがいなくなって、ユヅも一時は強い喪失感を味わっていたのでしょうね。
互いに鏡のような存在だったのに、突然その鏡がなくなってしまったら、自分の存在をも見失ってしまうような感覚。
ハビは今、後輩の育成、アイスショーの企画、企業や大学での講演などで充実した活動をしているそうです。
しかしこのインタビューの中で、今年のジャパンオープンに招待されたら、その時に考えると言っていますから、出場の可能性はありますね。
ジャパンオープンはプロ選手もアマチュア選手も出場できますから、この試合でまたユヅとハビが対戦することは可能なわけです。
いつかそんなことも実現出来たらいいですね!
この記事を読んで、本当にハビがユヅのチームメイトでいてくれてよかった、ユヅがクリケットクラブにいてよかったと、
再び心からそう思いました。
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2019年02月01日
二人が真の友になった時*アナザーストーリー
アナザーストーリー
視点:3 ハビエル・フェルナンデス
今回のアナザーストーリーは、
羽生結弦を描くのではなく、
羽生結弦を彫り出すという手法が大成功した番組だったなと思いました。
本人には一言も語らせず、周りの証言で固めていくドキュメンタリー番組のような作り方。
しかもその証人として選ばれた3人の人選がまたよかった。
利害関係の一切ない3人の人物による愛と誠意ある、しかし客観的な観察と証言が
羽生結弦と言う人物像を見事に浮き彫りにしてくれました。
バトンさんの痛快な毒舌まじりの賛辞、
プルシェンコさんの正直な気持ちをさらけ出した誠意と熱意、
そして最後はやはり一番近くで彼を見ていたハビの感涙の証言です。
【ハビが見つめた復活劇】
前年のNHK杯で負った右足の怪我からの復活に大きな支えとなったのは、
金メダルを巡る最大のライバルでもあったハビエル・フェルナンデスだった。
あの日、羽生が演技を終えても金メダルを取れるかどうかは分からなかった。
それは次に彼の演技が控えていたからだ。
羽生には敗れたが、母国スペインに初のフィギュアスケートのメダルをもたらした。
金メダルは彼に取られちゃったけれど、僕は満足していました。
だって最高の演技をして3位になるほうが、お互いミスを連発してたまたま1位になるよりずっといい。
ずっと一緒に練習して互いの背中を追いかけてきたからね。
彼が最高のレベルでオリンピックの場に戻ってきてくれて本当に嬉しい。
いつか羽生選手も言っていましたね。
「他の選手皆が最高の演技をして、そんな中で自分が勝つのが一番嬉しい」って。
ハビも同じなんですね。
清々しい銅メダルです。
【背中を見せ合い続けた二人】
羽生選手よりも1年前の2011年にクリケットクラブに入っていたハビはユヅにとっては兄弟子だった。
彼が来ると聞いて、へぇーと思いました。
あの頃はまだ試合で顔を合わせるくらいでしたからね。
指導力に定評があったオーサー。
だが羽生がここを選んだ理由はそれだけではない。
「ハビエル・フェルナンデス選手の4回転の確率の高さは大きなきっかけになりました」
「本当にこの人をめざしてクリケットクラブに入ったわけだし、
自分が跳べなくなってイメージが見えなくなった時
そばにイメージを作れる人がいる」
「ハビエルがいると、負けたくないって思う」
(『蒼い炎Ⅱ』より)
ユヅルの言っていることはよく分かります。
僕だってそうだったから。
何かの技をやりたければ
側でそれができる人の演技を見るのが一番なんです。
でもただ見てマネするだけじゃない。
彼があのスピードでできるなら、僕はもっと速いスピードでできるはずだ。
もっと上手にできるはずだ、と思うんです。
どんどん上達していったんですよ。
二人は同じクラブで切磋琢磨しながらソチオリンピックに臨んだ。
ハビエルはコンビネーションを4つ跳んでしまった
最後のジャンプは0点となり、4位に終わった。
ユヅルは初出場で金メダルを取ったが、ミスについて反省し、
自らの出来は不本意だと述べていた。
だが、ハビエルは言う。
金メダルは...そんなに簡単に取れるものじゃない。
ユヅルは強い.....
僕が心底そう思わせられたのが、あの大会でした。
この先彼は勝ち続ける。
僕も負けてはいられない。
フェルナンデスの言葉通り、ソチの後、羽生はトップを走り続ける。
2014 世界選手権
2014 グランプリファイナル
そして2015年、
中国・上海で行われた世界選手権でフェルナンデスはオリンピック王者の羽生を破り、
優勝した。
結果を受け、羽生は人目もはばからず涙した。
だがしかし、それは負けた悔しさからだけではなかったとフェルナンデスは言う。
彼はもちろん悲しかったんですよ。
勝ちたかったんですから。
でも、同時に僕の勝利を喜んでいたんです。
彼はこう言いました。
「勝ったのが君で本当に嬉しい」
「僕は今日頂点にいないけど
そこからの風景を君と一緒に見ている」と。
僕にはその意味がよく分かりました。
同じ高みに立っているんだってね。
僕はあの時からユヅルと真の友になれたと思います。
ここがユヅとハビの関係のターニングポイントになったのですね。
ユヅの言葉に感動しました。
「そこからの風景を君と一緒に見ている」と。
いつも自分が見てきた一番高いところからの風景をハビと共有できたことが、
自分の敗北の悔しさを超えるくらい嬉しかったなんて。
真の友情は対等な関係の中でしか生まれない。
この時ハビはユヅと同じ高みに立っていることを実感したのですね。
だから、あの敗北はその時は悔しかったけれど、
そこから真の友情が生まれたのならば、良き敗北だったのです。
この場面、何回見てもウルッとなってしまいます。
それを語るハビの瞳も心なしか潤んでいたように感じました。
ここからあの平昌オリンピックの感動的なエピソードに入っていくのですが、
今回はここまででにしておきます。
二つの感動は二つに分けて、ということで。
TO BE CONTINUED
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2019年01月28日
ユヅとハビの思い出アルバム*その3
ハビの最後の演技の余韻からまだ冷めず、何度もリピートしてしまいます。
特にハビの素晴らしい4Sと3AのGOEの加点を見て下さい!
ハビはユズの応援に見事に応えてくれましたね。
「ほら、見て!」って言ってるみたい。
ハビに心からのありがとうを言いたいと思います。
さて長引いてしまったユヅとハビの思い出アルバム記事の続きです。
前の記事はこちら↓
1月24日☆ユヅとハビの思い出アルバム
1月25日☆思い出アルバム*その2
【2017ヘルシンキ世界選手権】
ユヅはショートプログラムのLet's go crazy を思いもよらない5位という成績で終えていました。
1位のハビとの点差は10.66でした。
それでも公式練習の時にいつものメンバーが揃うと笑顔も見せていました。
この4人は本当にファミリー感がありますね。
そうして迎えたフリープログラム。
6分間練習の時から、ただならぬ雰囲気を纏っていたように思います。
そして結果は、SPとは逆に、ハビになんと31.06の差をつけて223.20という世界最高得点を出して、逆転優勝したのでした。
まるでハビにSPで10点以上の差をつけて勝っていたのに、FSで逆転負けした、2016ボストンワールドの逆バージョンのようでした。
優勝インタビューに向かうリンクサイドの暗闇の中には、ユヅの勝利を祝福するハビと、ブライアン、
トレーシー両コーチの姿がありました。
この試合の時のユヅの美しさは忘れられません。
それは内側から光を発して輝くような美しさでした。
花束はジスランコーチに
3年ぶりに掴んだワールド金メダルでした。
平昌オリンピックまでこの記事で終わらせようと思いましたが、やはり無理でした。
また別の記事にしたいと思います。
ハビはもう今日から新しい世界に向かっているのかな。
エキシビションは『プロメト』約束。
約束を果たして去る素晴らしいフィギュアスケート選手ハビエル・フェルナンデス
21年間お疲れさまでした。
たくさんの素晴らしい演技と感動をありがとう。
ユヅの言葉が私たちの気持ちを代弁してくれています。
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2019年01月27日
見果てぬ夢を追いかけて
最後の試合でヨーロッパ選手権7連覇の偉業を達成しましたね!
素晴らしい結果、おめでとうーーー
そして最後に渾身の演技を見せてくれてありがとう。
ハビのスペイン人としてのアイデンティティを示す強く美しい演技で現役の最後を締めくくり、素晴らしかったです。
今までで一番凛々しいハビを見たような気がします。
表彰式のハビの表情を見ていると、もう言葉は何もいらない。
見果てぬ夢を追い、見事にそれを叶えましたね!
トロントで見ていたユヅもこの結果をどんなにか喜んだことでしょう。
これからは違う形でフィギュアスケートに貢献していくのですね。
さよならは言わない。
ハビ、また会える日を楽しみにしています!
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2019年01月25日
思い出アルバム*その2
ヨーロッパ選手権SPの結果は3位でしたね。
2位との差はわずかでちょっと残念ではありますが、ハビの最後の試合ですから、順位にこだわらず楽しんで欲しいなと思いました。
マラゲーニャ、カッコよかったです。
とはいっても、まだフリーで挽回するチャンスがありますから、気持ちを切り替えて逆転優勝できたら最高です。
ハビには2016年の世界選手権SPで、ユヅに12.04点の差をつけられても、フリーで逆転優勝した実績がありますからね!!
Vamos! Javi!
JSPORT4で欧州選手権男子フリーのライブ放送があります。
26日(土)17:15~21:15 です。
全米選手権も始まってしまい、紛らわしいのですが、これだけは絶対見ます。
昨日の続きのユズとハビの思い出アルバムです。
今回は残りの4回の世界選手権と平昌オリンピックです。
【世界選手権】
2014年から2017年までの4回の世界選手権まで、正にユヅハビ時代が続きました。
この間、二人が金メダルと銀メダルを2つずつ分けあったのです。
4年の間そこに割って入ってこれる選手は誰もいませんでした。
2014 さいたま世界選手権
この時、オーサーコーチはクリケット3兄弟を引き連れてきました。
SPではユヅは町田選手、ハビに次いで3位だったんです。
そこから切り返す強さこそ羽生結弦なんですよね。
FSではパーフェクトな演技で6.97点の差を詰めて、逆転優勝!
このシーズン、GPF、オリンピック、世界選手権の3冠を制し、アレクセイ・ヤグディンに次いで史上2人目という偉業を達成したのです。
優勝が決まった瞬間は飛び上がって喜んでいましたね。
ハビはSP2位、FS3位という成績で銅メダルを得ました。
「ハビー、国旗の裏表が違ってるよー」と言ってたのかな。
2015 上海世界選手権
ブライアンを挟んで何やら深刻そうな表情の二人ですね。
前年の2014年のGPシリーズ中国大会の衝突事故があった同じ会場で行われた上海ワールド。
ユヅは年末の尿膜管遺残症の手術の影響から完全には立ち直っておらず、その上、右足首の捻挫も抱えていて、SPでは1位だったものの、総合ではハビが初めてワールドチャンピオンとなったのです。
でも、「僕にとってはいつも君がチャンピオンだよ」なんてこと、ハビ以外の誰が言えるでしょう。
ユヅの頭の中は、自分が負けた悔しさと、ハビの優勝を祝福する気持ちでグチャグチャになっていたでしょうね。
なんて美しい写真たちなんでしょう。
仮に映画でも、なかなかこんなに美しくは撮れないと思いませんか。
二人とも最高の俳優のようです。
優秀な二人の息子を持つ父と言うべきか。
エキシビションのフィナーレで無理やりナム君をジャンプ大会に誘うユヅとハビ。
ナム君必死になって抵抗していましたが、最後は跳びに行きました。
三人ともまだ少年っぽい顔してますね。
先日のカナダ選手権で優勝したナム君も今ではすっかり立派な青年になっていましたね。
2016 ボストン世界選手権
2015-2016シーズンは波乱にみちたシーズンでした。
2015年のNHK杯とGPFで立て続けに全ての世界記録を更新してきた半面、2016年初頭からは実は左足の痛みを抱えていて、1月に開催されたニューイヤー・オン・アイスでは痛み止めを飲まなければならない程だったのです。
左足リスフラン関節靭帯損傷だと私たちが知ったのは世界選手権の後でした。
そんな中迎えたボストンワールドでSPでは110.56という高得点を出し、98.52だった2位のハビに12.04という点差をつけ、もう優勝間違いないな、と思っていました。
しかしFSではジャンプが乱れて何とハビの逆転優勝となったのです。
一緒に練習していて、怪我のことも知っていたはずのハビにしてみたら複雑な気持ちだったかもしれませんね。
駄々っ子のように拗ねるユヅに「君には僕をやっつける機会はいくらでもあるだろ」って言ったとか。
お兄ちゃんみたいな大人なハビ。
スモールメダルセレモニーに向かう二人の屈託のない笑顔に安心する。
そしてこの内緒話は一体何だったのでしょうか。
何がそんなに可笑しかったのかな。
ハビは世界選手権2連覇を達成しました。
銅メダルはボーヤンに。
この時はパトリックもワールドに戻ってきて、この3人がこんないい笑顔で写っている写真は貴重です。
平昌オリンピックまで入れるとあと20枚くらいは必要だと思うので、ここで一旦切り上げて、最後の2017世界選手権と平昌オリンピックはもう一つ別の記事にすることにしますね。
「思い出アルバム*その3」に続く
今週末は色々見たいものが盛りだくさんです。
26日(土)
◆JSPORT4 LIVE(CS)
0:00~04:00 欧州フィギュアスケート選手権
女子シングルFS
08:30~13:30 全米フィギュアスケート選手権
女子シングルFS
17:15~21:15 欧州フィギュアスケート選手権
男子シングルFS
◆テレ朝CH2(CS)
16:00~17:30 第53回ビッグスポーツ賞 表彰式
◆フジテレビ(地上波)
16:25~16:30 世界フィギュア2019~THE BEAUTY~
27日(日)
◆JSPORT4 LIVE(CS)
01:15~5:15 全米フィギュアスケート選手権
男子シングルSP
◆テレビ東京(地上波)
00:20~00:50 FOOT×BRAIN
◆テレ朝CH2(CS)
18:00~21:00 フィギぺディア~グランプリシリーズ2018総集編
到底全部は見れないですが、時間の許す限り。
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2019年01月24日
ユヅとハビの思い出アルバム
ハビの最後の試合となるヨーロッパ選手権が始まりました。
昨日は女子SPの試合があり、ザギトワ選手が一位で発進しましたね。
今夜はいよいよ男子SPです。
ハビにとって久しぶりとなる試合、上手くいくといいですね。
22日夜に突然公開されたユヅからハビへのビデオメッセージを見てから、二人のこれまでの軌跡を懐かしく思い返しています。
【出会い】
ユヅとハビが初めて言葉を交わしたのは、おそらくこの時ではないでしょうか。
2011年ロステレコム杯のプレスカンファレンスです。
はじめましての握手の時から、打ち解けた雰囲気が出ています。
でも、この時はまさか同じリンクを分け合う仲間になるとは誰も想像していなかったでしょう。
2011年 ロステレコム表彰式
1位 羽生結弦 2位 ジェレミー・アボット 3位 ハビエル・フェルナンデス
ユヅにとってはシニアのグランプリシリーズ初優勝でした。
【トロントへ。そして初めての試合】
2012年の春にトロントのクリケットクラブへ移籍しました。
この時の会話、
ブライアン:日本のユヅル・ハニュウはわかるよね。彼がここに来たいらしいんだ。
ハビエル:それはすごいねぇ!
ブライアン:ライバルだけど大丈夫か。
ハビエル:別に、何が?
(『チーム・ブライアン』より)
これで移籍が決定。
このことをユヅはずっと感謝していて、
ビデオの中で”Thank you for allowing me to come to Toronto" と言っていたのですね。
クリケットクラブに移籍後、ユヅとハビが初めて二人一緒に出場したのは2012年10月のフィンランディア杯でした。
この時まだ17歳のユヅと21歳のお兄ちゃん。
どう見てもパパと二人の息子にしか見えない3人連れです。
プレスカンファレンスのユヅとハビ
この写真ハビが大人っぽく見えますね。
ハビの右手に注目して下さい。
いつもこんないたずらをしてユヅを笑わせてくれるハビ。
2012年 フィンランディア杯表彰式
1位 羽生結弦 2位 リチャード・ドーンブッシュ 3位 ハビエル・フェルナンデス
ソチ前の2012-2013シーズンのユヅは前半こそNHK杯初優勝、全日本初優勝と好調だったものの、後半になると怪我や病気で苦しい時期を過ごすことになります。
しかし世界選手権では満身創痍の中で総合4位となり、ソチ代表3枠を確保に貢献しました。
この頃のハビとの記録は少ないですね。
そして2014年のソチオリンピックへ
【ソチオリンピック】
ハビと共に迎えたソチオリンピック。
いつも一緒の仲間とブライアンがいて、きっと二人にとってはクリケットクラブでの練習の延長のようでリラックス効果があったのでは。
オリンピック中とは思えない二人の打ち解けた表情が好きで、この写真も気に入っています。
結果はユヅは金メダル、ハビは惜しくも4位でしたが、そんな中でも明るさを失わないハビ。
でも心の中では次のピョンチャンへの闘志も湧いてきていたのではないのかな。
【GPF】
ソチオリンピック全年の2013年に、日本の福岡開催のGPFで遂にパトリック・チャンを破り初優勝してから2016年のマルセイユGPFまでユヅは4連勝しています。
そのうちの2回はバルセロナでした。
スペインの明るい太陽と陽気な気分にさせる街の雰囲気の中、ハビと一緒のGPFはユヅにとっては楽しい思い出ではないのでしょうか。
2014 バルセロナ
オリンピック後のグランプリシリーズ中国杯での衝突事故後のGPF、私たちファンはどうなることかとハラハラして見守っていましたね。
結果は嬉しい驚きとなり、ユヅはGPF2連覇の金メダル、母国開催できっと緊張していたハビは銀メダル、銅メダルはボロノフ選手でした。
スペイン語でハビを紹介するユヅ。
ユヅの眼差しがハビへの気持ちを語っているようです。
両手に花状態の幸せなブライアン!
2015 バルセロナ
普通は2年連続で同じ都市開催はないと思うのですが、2014、2015は同じバルセロナ開催でした。
自分の演技終了後にブライアンと一緒にハビを応援するユヅ。
互いに讃えあうユヅとハビ
ユヅにとって2回目のバルセロナGPFは、SP110.95 FS219.48 総合330.43という全てで世界最高得点を更新した、記念すべき素晴らしいGPFとなりました。
しかしハビにとっては母国で優勝できなかったことに残念な気持ちもあったことでしょうね。
この時の紫のブーケがSEIMEIの衣装に本当に良く似合っていましたね。
合わせてくれたかのように。
2016 マルセイユ
翌2016年はバルセロナからも近い、同じく地中海沿岸の都市マルセイユ開催でした。
プーさんを抱いてハビを応援するユヅ。
このGPFではSPは3位だったけれど、FSでミスが出て、ハビは4位となりました。
エキシビションではいつものように仲の良い二人です。
ハビはいつでもユヅの首に腕を回すんですね。首が長いから回しやすいのかな?
GPFではいつも圧倒的な強さを見せるユヅですが、ソチとピョンチャンの間の4年間の世界選手権では4つの金メダルをハビと仲良く(?)2つずつ分け合いましたね。
そして二人はクライマックスの平昌オリンピックに向かいます。
画像が30枚近くになってしまったので、世界選手権4年分と平昌オリンピックの分は次の記事に続けますね。
「思い出アルバム*その2」へ続く
今夜のヨーロッパ選手権 男子シングルSPはCSのJSPORT4でもライブ放送されます。
18:00~24:00 ハビは最終滑走です。23:31:30 ~ 23:38:00
見られる方は是非!
(日本時間は+6時間で)
ISU Resultsページはこちらです。
Javi ! Vamos !
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2019年01月23日
ハビ、たくさんの感動をありがとう
本日から始まる欧州フィギュアスケート選手権を最後の試合として、現役から引退するハビエル・フェルナンデス選手に、多くのスケーターからのメッセージが寄せられています。
Watch Yuzuru Hanyu's full message to Javi ➡️https://t.co/vFEOGizTm0 #EuroFigure pic.twitter.com/h8QReh8gtT
— Olympic Channel (@olympicchannel) 2019年1月22日
《ユヅからハビへのメッセージ》
オリンピックシーズンが終わり、新しいシーズンが始まった時、
僕は君と練習することがどんなに特別な事か気づいた
もちろん試合では勝ちたかった
だけど君と練習することは、
僕の練習やスケートへのモチベーションだった
君が今までのようにもう戻ってこないことはわかっている
でも君のたくさんの演技を良く覚えているよ
それは僕たちが一緒に練習したことへの賜物だったから
僕は君の演技を決して忘れないだろう
僕がトロントに来ることを受け入れてくれてありがとう
君を永遠に尊敬するよ
がんばってハビ! バーモス!
僕たちはいつも一緒だよ
羽生選手のメッセージ全文はこちらから聞くことができます。
2012年から2019年まで、羽生選手が17歳の時から24歳まで、苦しい時も楽しい時も共にあった7年間。
言葉では言い尽くせない出来事がたくさんあったでしょうね。
こういう時は去る者より残される者のほうが寂しいものです。
羽生選手の胸中は今どんな思いが行き来しているのでしょう。
それを思うと胸が詰まります。
でも、これで終わりではない。
またアイスショーや、様々な企画がきっと実現するはず。
大好きなこの場面、ユヅの嬉しそうな顔・・・
今、新しい世界に向けて旅立つハビ、これからもまた新しいハビエル・フェルナンデスを見せて下さいね!!!
ヨーロッパ選手権がんばって!!!
★ JSPORT4でヨーロッパ選手権のLIVE放送があります。
23日(水) 17:00~23:00 女子SP
24日(木) 18:00~24:00 男子SP
26日(土) 0:00~4:00 女子FS
17:15~21:15 男子FS
見られる方は是非見て、応援しましょうね!
今夜はなかなか寝付けそうにありません。
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