雑誌記事

2023年06月27日

羽生結弦写真展☆グッチ銀座ギャラリー杮落とし





『ELLE』の発売を明日に控え、凄いニュースが飛び込んできました。

グッチ銀座本店5階に新設される、グッチ銀座ギャラリーの杮落としは羽生結弦写真展です。

旗艦店のギャラリーの杮落としに選んでくるとは、GUCCIとしてもかなり力を入れているということ。

もしかしたら本格的なアンバサダーのオファーもあったりしてもおかしくない。
 














グッチが東京・銀座のフラッグシップショップである「グッチ銀座」の上層フロアに、アートやクリエイティビティ、文化的なコラボレーションをたたえる新たなスペース「グッチ銀座 ギャラリー」をオープンさせる。同ギャラリーでは、クラフツマンシップやイノベーションを体現する企画展を通してユニークな体験を提供するとともに、国内外のアーティストやクリエイターとのつながりを育むとしている。

 気になるオープニングを飾るのは、フィギュアスケーター・羽生結弦をフィーチャーしたエクスクルーシブな写真展「YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」だ。羽生はグッチをまとい、ファッション誌『エル・ジャポン』8月号のために初めて本格的なファッションポートレート撮影に挑んだことでも話題を集めている。展覧会では、雑誌掲載ビジュアルとともに、グッチ銀座 ギャラリーだけで観ることができる羽生の様々な表情をとらえた作品も展示されるという。

 展示はグッチ銀座7階のワンフロアをホワイトキューブのギャラリーに仕立てたミニマルな空間で、各作品の個性が際立つように構成される。

 羽生はこの撮影と写真展について、以下のようなコメントを寄せている。
「撮影では、フィギュアスケートを通じて培ってきた感情表現や腕の動かし方などを生かすことができ、リンクで納得のいく演技ができたときのように充実感がありました。写真展では、グッチをまとった羽生結弦の新たな一面を発見していただけると思います」。 


◆Information

グッチ銀座 ギャラリー オープニング展
写真展「YUZURU HANYU: A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」

会期:2023年6月28日〜8月20日
会場:グッチ銀座 ギャラリー
住所:東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座7階
開館時間:11:00〜20:00 ※最終入場は19:30まで。6月28日のみ13:00開場 
休館日:無休 
料金:無料 ※事前予約制。6月28日の午前10時以降、グッチ LINE公式アカウントから来場予約が可能

これはもう、どうしても行きたい!!

およそ2か月間の開催なので、どうにか予約取れるのではないかと思いますが、早めに抑えておいた方が安心ですね。


テレビニュースでもメイキング映像が少し公開されています。



GUCCI公式オンラインストアで、「羽生結弦」と検索すると、結弦くんの着用アイテムが出てきます。

GUCCI 検索


しかし、451,000円のスーツケースは在庫なしになっていて驚いた。

ELLE GUCCI  2


これから明日の発売にかけて、まだ情報が出てきそうですね。



お読みいただきありがとうございました。

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2022年08月03日

ロシアより*神から与えられたスケーター




ドーピング問題や戦争のために、フィギュアスケート大国といわれるロシアの選手は表舞台から姿を消してしまいました。

ロシアのスケーターやフィギュア関係者の皆さんは、結弦くんのプロアスリートへの方向転換をどのように受け止めているのでしょうか。

今日付けのNumberWEBの記事をご紹介したいと思います。



結弦の”決断”はフィギュア大国ロシアでどう受け止められたのか?

「神から与えられたスケ-ター」「ユヅルは気さくで親しみやすく…」

2022/08/03  栗田智

NumberWEB  1


「羽生結弦“引退”」のニュースは、ロシアでもすぐさまトップニュースとして報じられた。

 タス通信、RIAノーボスチなどの通信社、スポーツニュースサイトはもちろんのこと、国営テレビの第1チャンネル、RBKやコメルサントなどの経済紙系も速報として取り扱ったのは、外国人選手としてはなかなか異例のことだ。

 興味深かったのは、会見での羽生の言葉に触れながら、競技から引退はするものの4回転半を含めて自分自身への挑戦はこれからも続けることなど、彼の意に寄り添うような丁寧な報じ方をしていたことだ。これは五輪連覇など数々の偉業を成し遂げた者、長い競技人生を終える決断をした者への敬意の表れだろう。

NumberWEB  2



プルシェンコ「活躍を祈ります、わが友ユヅルさん」
 

ファンはもちろん、フィギュアスケート関係者からも続々と反応が寄せられた。

 ロシアフィギュア界の重鎮タチアナ・タラソワは、「彼が競技生活を終えることをさびしく思います。優れた選手こそが大会を華やかに飾ることができるからです」と第一線を退くことを惜しみつつも、「彼がたどったすばらしい道のりを私たちが目にすることができたことにありがとうと言いたいです。彼には最高のプログラム、記録、ジャンプ、スケーティングのすべてがありました。羽生結弦は偉大な個性の持ち主です、間違いなく」と賛辞の言葉を贈った。

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そして、プロのスケーターとしての新たな出発に際して、「私は彼のことが大好きです。これまでも、そしてこれからも。彼が手がけるショーをぜひ見たいと思います。彼自身がそうであるように、別の惑星から来たような信じられないほど素敵なショーになることでしょう」と祝福した。

 羽生にとって少年時代から憧れの存在であった“皇帝”エフゲニー・プルシェンコは、自身のInstagramで、共演したアイスショーでの動画とともにコメントを残している。

「今日、良き友人であり、フィギュアスケート史上最大のスターである傑出したスケート選手、羽生結弦が引退を発表したことを知りました。彼がフィギュアスケートのためにしてきたすべてのことに感謝しています。プロとしてのキャリアが最高のものになること、そしてさまざまなショーで世界中の人々を喜ばせてくれることを心から願っています。今後の活躍を祈ります、わが友ユヅルさん」

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”ユヅロス”から早くも競技復帰を望む声も


振付師でありアイスショーのプロデューサーでもあるイリヤ・アベルブフは、羽生を「神から与えられたスケーター」と称えた。

「羽生結弦は時代や民族の枠を超えて優れた選手です。彼の名はフィギュアスケートの黄金の殿堂に刻まれました。彼は限界を押し広げ、美を発展させ、フィギュアスケートを新たな高みへと昇華させることに多大な貢献をしました。ヤグディンとプルシェンコに続き、男子フィギュアをまったく別のレベルに引き上げる人物です」

NumberWEB  3


今後については、「彼は日本だけでなく世界で絶対的なアイドルです。今後何年にもわたってあらゆるアイスショーで需要があるでしょう。しかし、彼は挑戦を諦めることをしませんから、もしかしたら30歳を超えてもなお、また五輪に戻りたいと思うかもしれません。ただ、今は競技から離れて、何か別のことに挑戦しようとしているのでしょう」との見方も示した。

 アベルブフに限らず、“ユヅロス”から早くも復帰を望む声は、実はそこかしこで上がっている。アイスダンス選手でソチ五輪団体金メダルのドミトリー・ソロビヨフも、「羽生の決断はファンにとってある種の心の傷になるでしょう。彼の演技は多くの人の記憶に残ります。今後プロとして何年も私たちを喜ばせ、世界中を回ってくれることを願っています。しかし、きっと彼は競技の舞台が恋しくなると思いますよ」と話している。


羽生が「コオオオフたああああん!」と叫んでハグを…

世界選手権に5度の出場を果たし、2019年に引退したマキシム・コフトゥンは、大会でのエピソードを交えてこう回想している。

「ユヅルと世界の舞台で戦うことができたことは光栄なことです。かけがえのないすばらしい経験でした。大会で会うといつもうれしそうにしてくれて、気さくで親しみやすい人でした。いつだったか通路ですれちがうとき、彼は『コオオオフたああああん!』とおかしな叫び声を上げて走ってきてハグをしたのを覚えています。演技後はいつもファンが数えきれないくらいのぬいぐるみを投げ入れましたね。リンクが見えなくなるほどでした。そしてスタンディングオベーション」

NumberWEB  4


そして、「ユヅルはフィギュアスケートを変えました。心の底からそう言えます。彼は真のレジェンドであり、他に言葉はいりません」と賞賛した。


ザギトワは慣れない日本語で「頑張れよ。伝説」


「легенда(レジェンド、伝説)」は、ロシアでも同様に、優れた功績を残した偉大な人物を表す言葉だ。ロシアの若手選手たちも羽生のことをこぞって「レジェンド」と呼んでいる。

 2018年平昌五輪の女子シングル銀メダリストとして知られるエフゲニア・メドベデワは自身のInstagramで、2016年GPファイナル、エキシビションのフィナーレでの画像とともに、「引退おめでとう、レジェンド」とのコメントを残している。

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羽生と同じく平昌で金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワは、2人で撮った同五輪でのセルフィーとともに、日本語で「頑張れよ。伝説」(翻訳の問題か、やや上から目線なのはご愛嬌)、さらに2022年北京五輪の金メダリストであるアンナ・シェルバコワは「真のレジェンド」、アリョーナ・コストルナヤは「グッドラック、レジェンド」とのメッセージを贈り、新たな旅立ちに声援を送っている。


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 彼女たちの言葉通り、羽生結弦はまさにレジェンドであり、後世に永く語り継がれる選手だ。フィギュアスケート大国のロシアでも愛され、リスペクトされていることが、多くの関係者の反応から窺える。そして誰もが、伝説の第二幕を心待ちにしている。(完)


結弦くんが自分のスケートのルーツとまで言っていたロシアフィギュアスケート界は、戦争のためにスケーター達は外国での大会にもアイスショーにも参加できない状態にあります。
いくら練習に励んでも、その成果を世界に発表して観てもらえる場所が無いのはどんなにつらいことでしょう。


文化も芸術もスポーツも、平和あってこそのもの。

日本も77年前の8月15日まで戦火の中にありました。
そのことをイヤでも思い出さずにはいられない8月です。


人類最大の犯罪は戦争といいます。
どうか一日も早く、今も続く戦争が終結しますように。


お読みいただきありがとうございました。

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2022年03月25日

夢に向かって跳んだ



「KISS&CRY北京五輪Premium号」の
シェイ=リーン・ボーンさんのインタビューより。 



SPでの4回転サルコウは、本来なら彼は目をつぶっていても跳べるジャンプなのに残念だった。
シングル競技ではトゥピックを使って跳ぶので氷に穴が開いてしまうので、製氷後の一番滑走でない限り、完璧な氷の状態で滑ることはできないので、運が悪かったと言うしかないと。

しかしその後、彼は何事もなかったかの如く、残りを完璧に滑り切った。


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ミスがあっても、五輪チャンピオンとしての品格溢れる滑りだった。



そしてFSの4回転アクセルについて、それは大きなリスクではあったが、彼にとっては挑戦だった。

4回転アクセルに挑んだことが、彼にとっての今回の金メダルでした。

彼はすでに2個も金メダルを持っているので、今更彼の実力を証明する必要はありませんでした。
ただ夢を掲げて、それに向かって行ったのです。




『天と地と』のプログラムについては、彼のこれまでの人生、彼自身の旅を描いている特別なプログラム。
彼がこのスポーツに与えてきたもの、ファンへの感謝の気持ちなどが表現されていて、一つの旅が終わりに近づいて再び新しいものが生まれようとしているのだと思います。

彼はとても詩的で深い。
転倒して立ち上がるところも全て、彼の生きざまの象徴であり、彼が経てきたケガなどとの闘いの象徴だったのです。



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最後のポーズをとった時、彼はその瞬間をとても大事にして味わっていたと思います。

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最後に刀を鞘に納める動作について。
振り付けの中で刀を意識する動きはあったものの、あの刀を鞘に納める動作はシェィ=リーン・ボーンさんが振り付けたものでなく、羽生選手自身が最後の部分に取り入れたものだった。



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それが単にこの大会の締めくくりのつもりであったのか、あるいは次に違うものが来るのか。

彼が次は私たちをどんな場所に連れて行ってくれるのか、とても楽しみです。



SP・FS、両方の振り付けに関わったシェイ=リーン・ボーンさんのインタビューを読むと、今更ながら、あの2つのプログラムの特別さが伝わってきます。

刀を納める動作は羽生選手自身が付け加えたということも分かりました。

果たしてそれが何を意味していたのか、一つの闘いの終わりなのか、一つの時代の終わりなのか。
私も、羽生選手の次の選択をかたずをのんで待っています。

できるならば、もう少しだけ競技を続けてくれたら嬉しいけれど。


世界選手権最中ですが、全然見る気になれなくて。
羽生選手がもしも引退してしまったら、本当に「彼と共に去りぬ」が現実となりそうで怖い。



お読みいただきありがとうございました。

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2022年03月24日

自己投資の王者




皆さま、この表紙に見覚えがある方も多いのではないでしょうか。


GOETHE



2020年2月号のGEOTHEの表紙です。

当時私も表紙買いしていました。

自己投資をテーマにした号でしたが、その中でトップに羽生結弦選手が取り上げられていました。


羽生選手を、「偉業を残し続ける自己投資の王者」としています。

2年前のことですが、GEOTHEという雑誌、なかなか先見の明がありますね。


北京オリンピックを通して、羽生選手の生き方が注目されている今、あの時の記事が再掲されています。
 


羽生結弦「理想とする自己像に近づくため、努力を惜しまない」


ゲーテ人気企画「自己投資」。
更なる高みを目指す羽生結弦選手の「誰からも追随されないような“羽生結弦”になりたい」というこの言葉には、自己投資の本質が表現されている。自己投資とは、昨日よりも今日、今日よりも明日、自分自身のアップグレードを意識すること。羽生選手の言葉、発言に、嘘のない厳しい練習、そして世界を魅了する姿と結果がそれを証明している。【2020年2月号の掲載記事を再編】


羽生こそが自己投資の王者である


自分自身の能力なり、人間的な成長のために、投資をすること──。自己投資を端的に解釈すれば、一般にはそのような意味として捉えられる。

よりよい自分を目指し、例えば何らかの技術を習得する、技能を学ぶ。自己投資として、推奨されるものは少なくない。

ただ、そこには落とし穴がある。自己投資が目的になることだ。本来、自己投資は、実現したい未来の自分のための手段でしかない。なのにいつしか、すり替わってしまうのだ。技能を身につけたことで満足し、それを自身のためにどう活かすかは置き去りにされる。

では自己投資の成功者はどのような人間なのか。そう考えた時、浮かんでくるひとりの人物がいる。フィギュアスケートの羽生結弦である。

その輝かしいキャリアは言うまでもないだろう。オリンピック連覇をはじめ、フィギュアスケートの歴史に永遠に名を刻まれる結果を残してきた。

今なお、その歩みが止まることはない。今シーズン(2019年〜2020年)も、世界のトップスケーターが集うグランプリシリーズの2大会に出場し、どちらも他を圧する高得点で優勝を果たした。

成績ばかりではない。昨シーズンまでより、高いレベルの内容の演技をこなしているのだ。スポーツの世界ではしばしば「燃え尽き症候群」という言葉が用いられる。目標を達成するなどして、意欲を失う現象だ。

でも羽生は、オリンピック連覇という偉業を達成したにもかかわらず、燃え尽きることなど、無縁のようだ。

驚くべき進化を支える原動力は何なのか。

今シーズン(2019年〜2020年)、ある大会を終えた後の言葉にヒントがある。それは観客を熱狂の渦に巻きこむ素晴らしい演技を成し遂げた後だ。

「まだ20点、30点くらいだと思います」

羽生の自己評価は、意外なほど低かった。

だがそれが初めてではない。これまでも完璧な演技をしても、課題をあげ、「もっと練習をしなければ」と語ったことが何度もある。

理想とする自己像は果てしなく高い。いや、理想に近づけばさらに理想を高く吊り上げていく。どれだけよいパフォーマンスができても、そこにとどまらない。より高みへ、高みへと自ら向かっていく。

そこに羽生の真骨頂がある。容易に真似ることのできないマインドがある。

高く描き続ける理想の姿、という目的へ向かうための過程に妥協がないのも羽生の特色だ。だから日々の練習の取り組みに緩みはない。「今日」という一日を無駄にせず、理想へ向かうためにやるべきことに全力で取り組む。

怠りなく努力し続けることのできるメンタル

練習風景を目にしたことがある。そこにあったのは、試合と変わらない緊張感で取り組む姿だった。その姿が、雄弁に羽生の日常を物語っていた。一分たりとも無駄にしたくない、というかのようだった。

常に高いところに描く理想へ向けて、怠りなく努力し続けることのできるメンタルこそ、羽生の土台である。そして理想に近づくために努力することをいとわない。逆に言えば、余分なことに手を染めない、煩わされたくない。

余談めくが、平昌(ぴょんちゃん)五輪では、滞在期間中に韓国料理を楽しんだかどうか、といった質問が記者会見でなされたが、そういうことを考えたことはない、という旨の答えを返した。強くなるために無関係なことであったからだろう。

羽生は練習メニューでもコーチたちと話し合って参考となるものは取り入れ、トレーナーのアドバイスも受け、食事の取り方でも専門家の知見に学ぶ。それらが効果を発揮するのも、理想へ進みたいという目的が明確であり、そのための手段であることを知るからこそだ。自己投資の王者、とも言える。

繰り返しになるが、その根本は、理想へ一心に突き進むメンタル、つまり目的を見失わない姿勢にある。それは誰でも身につけられるものなのか、と聞かれれば、YESとは言いがたい。

ただ、そこに学ぶことはできる。人は誰しも迷いやすい。惑わされやすい。
それでも、どんな自分になりたいかを考え、近づこうとすること。それが自己投資を意味あるものにする。


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誰もが何かしらの目標をもって努力していると思いますが、
まず第1になりたい理想像を考え、それに近づくために継続的に努力を惜しまないということは、なかなか難しいことです。

計画倒れとか、三日坊主とか、初心忘るべからず、という言葉に象徴されるように、特に長期にわたってぶれない志を維持するのは難しい。

羽生選手は、トリプルアクセルを初めて跳べた時に阿部奈々美先生からiPadを贈られて、その時言われた「初心忘るべからず」という言葉を座右の銘にしていると以前語っていたと思いますが、その通りに実行して、ここまで登り続けてきました。

以下JSPORTS KENJIの部屋より

■好きな言葉は?(座右の銘)

羽生:好きな言葉は?初心忘れるべからず。

――なんかいいね

羽生:これは僕がトリプルアクセルを初めて降りた時に、阿部コーチにiPodを買ってもらったんです。AAAという刻印がされていて。トリプルアクセルの意味ですね。その時に贈られた言葉なんですね。初心忘れるべからず。
トリプルアクセルが跳べたから、4回転が跳べたから。それによって、有頂天になるんじゃなくてちゃんと地に足つけて、これからもどんどん頑張ってねという意味だと思います。今も僕の座右の銘としてずっと残ってます。

――奈々美先生も素敵な言葉くれたね。


子供の頃からの夢を追い続け、それを実現し、なお高みを目指して前人未到の領域を目指して前進して聞く姿は、男性にも訴えかけるものがあったのだと思います。

北京オリンピックをきっかけにして、それに気が付いた人が大勢いて、また一気に世界中にファンが増えたように思います。

人々に前進する勇気を与える存在になりました。


私も自分が立てた目標に向かって、少しでも近づけるよう、毎日努力していこうと思っています。



さて今日はダイアリー無事手に入れました。

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左は現在使用中のもの。カバーは外して使っています。


Amazonでは現在一時的に品切れとなっていますが、近所の書店にはしっかり入荷されていて良かったです。

お誕生日の特別ページが可愛い!

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4月からは新しいダイアリーで、新しい目標も追加してみようかな。

新しいダイアリーに楽しい事、嬉しいことがたくさん書き入れられる1年でありますように。



お読みいただきありがとうございました。

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2022年03月13日

記者座談会より



フィギュアスケートマガジンの楽しみの一つは記者座談会です。

北京五輪総集編の記者座談会は、現地で全てを見た、吉田学史さん、高木恵さん、小海途良幹さんの3人の、本音のトークから、北京での緊迫感が伝わってきました。

その中でも特に小海途さんの指摘は、私の感じたことに近いような気がしました。


小海途さんは「神」と称されるほど、いつも素晴らしい写真を見せてくださいますが、
そのコメントも、ファインダーを通して感じる羽生選手の本音を伝えてくれているように感じました。


小海途 4



羽生選手は、人の目を引き付けて、その人をどっぷりその世界に引き込む一方で、
羽生選手自身は最後まで自分を引いたところから見ていた気がします。
どういう状況になっても客観的な視点を常に持ち合わせていたし、自分の細かい部分にまで、どういうふうに見られているかを考えていたように思うんです。

苦境に陥り、ともすれば主観的になりそうな場面でも「羽生結弦」は崩さなかった。
そして、客観的、俯瞰的な視点で自分を見ることで、未来も見通すことができていたように思います。
北京五輪で綴られるであろうストーリーは、ある程度彼の中で見えていたと。

4Aを構成に入れるということは、百パーセント勝利を目指していくというところからは少し外れるわけじゃないですか。
五輪に出たとしても厳しい戦いになるということは彼自身わかってたんじゃないかなと。



『天と地と』は、天下を取ることを表現するのではなく、自分の道を追及して、己の美学に則って戦うことを表現したプロフラムだと思います。


小海途 6



羽生選手は2月14日の会見の中で、このように答えています。

「上杉謙信っていうか、自分が目指してきた『天と地と』っていう物語というか、自分の生きざまっていうか、それにふさわしい演技だったんじゃないかなって思うんです。(中略)
僕はあのプログラムも、プログラムとして満足しています」



確かに確実に勝ちに行こうと思ったら、別の道もあったと思います。
しかし、羽生選手は自分が本当に目指すものである4Aを抜きにして勝ったとしても、それは自分にとって価値ある勝利にはならないと考えていたのだと思います。

正しいジャンプの跳び方をして、結果として、4Aは100%の成功には至らなかったかもしれないけれど、フィギュアスケート史上初の4回転アクセルと認定されたのですから、自分の生き方、羽生結弦としてのスケートの美学、それは貫けたのです。


SPで4Sが抜けてしまうというアクシデントが無かったら、少なくとも表彰台には届いていたでしょう。

小海途 5


でも、私は却って銀メダルや銅メダルで他の選手と同じ表彰台にいる羽生選手を見ることが無くて良かったなと思っています。

4Aで獲得した点数がたったの5点だったとしても、それは歴史的価値としては50点でもいいくらいと思っています。

だから、羽生選手は表彰台に姿がないことによって、逆に表彰台を平凡で魅力のないものに変えてしまったのだと思います。

羽生選手はどこにいるの? 
どうしてここにいないの? という違和感は、
羽生選手がどこか別の異次元にいるということの証として感じられた気がしたのです。


1882年のオーストリア・ウィーンの国際大会で、ノルウェーのアクセル・パウルセンによって初めて成功したというアクセルジャンプ。
その1回転アクセルから140年目にして、日本の羽生結弦によって、初めて4回転アクセルにたどり着けたのです。



来シーズンの羽生選手がどんな選択をするのか分かりませんが、
2月14日の会見で、中国の記者からの「北京が最後の五輪ですか」という質問に答えて、

「このオリンピックが最後かと聞かれたら、ちょっとわかんないです。また滑ってみたいなぁとかって気持ちはもちろんあります」と答えていることに希望をつないで、彼が結論を出す日が来るまで、しばし待ちたいと思います。


小海途 2




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2022年03月09日

感動的なジスランコーチ独占インタビュー




 今日発売の『フィギュアスケートLife Extra』に掲載のジスランコーチのインタビューを読みました。

今まで知らなかった羽生選手とジスランコーチのやり取り、ジスランコーチの羽生選手に対する熱い思いが伝わってきて、思わず涙なこぼれてしまいました。

冒頭の26ページにわたる羽生選手の写真もとても美しく、この1冊は買って良かったなと思いました。

写真は全て榎本麻美さんによるものです。
数少ない女性フォトグラファー、憧れてしまいます。


こちらの『フィギュアスケートLife』の記事にも、インタビューの内容の一部が紹介されていますが、まだまだ色々初めて明かされるエピソードがいっぱいです。

今日は時間が取れず書けませんでしたが、明日またこのインタビューについて書きたいと思っています。



また明日の記事で詳しく書けると思いますが、ジスランコーチは、「ユヅルはあと4年は行けると思っている」とのことです。

ミラノで結弦くんと会うというのが私の夢ですから、ジスランコーチのこの言葉はとても嬉しかったです。


イタリアと言えば、友野一希選手が、ミラノからも近い北イタリアの街、パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂に行ったのかと思ったのがこの写真です。

イタリアルネッサンスの先駆けとなった、画家ジョットの描いた青を基調とした美しいフレスコ画で埋め尽くされた、小さい、けれど、とても美しい礼拝堂です。





ところが、これはパドヴァではなく、徳島にある大塚国際美術館で撮影されたものでした。

大塚国際美術館には、バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂も、全てそのまま移設したかのようなお部屋もあり、壮大な美術館です。
世界中の名画が、全て原寸大の陶板で立体的に再現されています。

私も一度行って、そのスケールの大きさに驚きました。

もし機会があったら、是非多くの方に体験してほしい世界で一つだけの陶板美術館です。

外国旅行もままならない今、世界の美術館巡りをした気分になれますよ!!


4年後の結弦くんに、イタリア美術館巡りお勧めしたい!



そして昨年のSOIでは大活躍だった友野選手、

21 SOI


今年のFaOIでも羽生選手と一緒に滑る姿が見られたら嬉しいな。



お読みいただきありがとうございました。

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2022年03月08日

彼と共に去りぬ




週刊女性の記事なのでどうかなと思ったのですが、今回は意外としっかり書いてくれています。

らふぁ~んさんの「彼と共に去りぬ」には思わず笑ってしまいました。

私も「彼と共に去りぬ」の一人になると思います(笑)。

”Gone with YUZU” ですよ!
 

記事からの一部抜粋です。

羽生結弦の世界選手権欠場で見えた「収入激減・次期エース不在」スケート界の“先細り”未来

羽生結弦が、3月にフランスのモンペリエで行われる『世界選手権』に出場しないことを発表した。

羽生引退後のスケート界に不安

北京 EX 能登 10

 “フィギュアの顔”ともいえるスター選手が不在になると……。 「もしも羽生選手が競技を引退する場合、テレビの放映料などが今ほど入ってこない可能性はあります」(梅田さん)


“ポスト羽生”の期待がかかる選手

北京 EX 能登 9
 


前出の佐野さんも続ける。 羽生選手の今までの実績は“超一流”にさらに“超”がつくくらい。100年に1人”と言えるほどの選手なのは間違いありません。また、俳優やアーティストと違って、羽生選手のように世界規模でファンがいるスポーツ選手はなかなかいません。この先“羽生の再来”と言われる選手が出てくるのは限りなく不可能に近いと思います。私たちは、羽生選手と同じ時代を生きていることをラッキーだと思っていたほうがいいくらいでしょうね」



北京 EX 能登 2

 
 羽生の次を担う存在がいなければ、やはりスケート連盟の収入減の可能性は否めない。それにより、さらなる次世代へも影響し、先細りの危機が。 「スケート連盟の費用負担によるリンクの貸し切り練習の機会が減ることが考えられます。すると、選手が自費でリンクを借りたり、練習場所を求めて海外に行ったりする必要が出てきて、経済的に余裕のある家庭以外はスケートを続けることが難しくなってしまう。結果、限られた選手しか育たなくなり、世界で活躍する“第二、第三の羽生選手”も出てきづらくなりますよね」(梅田さん、以下同)


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競技人口を増やすことに注力

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ここにきて、競技人口を増やして登録費による収入を増やそうとか、会員制のサポーターシステムを作るとか言っても、誰もついてこないでしょう。
誰の案なのか知りませんが、「ファンが判定をしてそれをプロの審判による判定と照らし合わせるなど、ファンが楽しめる仕掛け」などとおかしなことを言う前に、さっさとAI判定導入してくださいと言いたいです。

佐野さんご指摘の通り、羽生選手は「超一流にさらに超がつくくらいの、100年に一度の選手」であるし、それどころか、今後2度と現れないスケーターだと思います。
本当に同じ時代を生きている私たちは幸運だなぁと思っています。

北京 EX 能登 7


結弦くん、同じ時代に存在してくれて、ありがとう!!!


日本スケート連盟の収支報告書はこちらから見ることができます。
フィギュアスケート関連の収入が圧倒的に大きいことが分かるので、是非一度ご連いただければと思います。



お読みいただきありがとうございました。

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2022年02月24日

パトリックからのメッセージ☆キャンペーンラッシュ



今日は朝からウクライナのニュースで他のことが手につかず、
その上どうしたことか大切に使っていた記念の品のバカラのイヤータンブラーが、パカッと割れてしまったのです。



今日はもう外出したくない!と思い、今日発売のNumberも買いそびれました。 



しかし編集部からパラパラ動画が上がっていました。



完全保存版 北京五輪熱戦譜 BEIJING 2022
※羽生結弦、鍵山優真、宇野昌磨、坂本花織、髙木美帆、森重航、小林陵侑、渡部暁斗、
平野歩夢、村瀬心椛、堀島行真、カーリング女子らの17日間の涙と歓喜の戦いを徹底詳報!
※香取慎吾×パラアスリートの座談会も収録! !

<特集コンテンツ>
【ドキュメント】
羽生結弦「史上最強の自分と跳べた」

【前人未到の挑戦を見て】
羽生結弦へのメッセージ。
パトリック・チャン/白井健三/ジェフリー・バトル/指田フミヤ

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Number 1046 2

パトリックからのメッセージもここに掲載されているのですね。


Number パトリックからのメッセージ



 8年前のソチ五輪、羽生結弦の最大のライバルとして金メダルを競ったパトリック・チャン。現在住むバンクーバーから取材に応じ、羽生について語ってくれた。

「男子の闘いは素晴らしいものでしたね。ぼくはもう競技から引退して4年になるけれど、ユヅは2014年のソチオリンピックで一緒に戦ってから、この8年で何と遠くまで到達したのだろうかと感動しています」と、パトリックは口火をきった。

ソチオリンピックまでの自分は3度世界タイトルを手にして、高く評価されていたスケーティング技術に4回転をSP、フリーで合計3本加えて、当時はこのスポーツのパイオニアだと自認していました。ユヅはその地位を継承して、このスポーツを誰も到達できなかったレベルまで高めて行ってくれたと思っています

 フリーで4回転アクセルに挑戦していなければ、メダルを獲得していただろうという意見もあるが、彼はどう感じたのか。

SPでの不運なミスがあってから、彼はフリーに向けてもう失うものは何もないと感じていたのではないでしょうか。彼は2度もオリンピック金メダルを手にしてきたのだから、今更銅メダルを手にすることにはあまり意味を感じなかったのだろうと思う。それよりももっと大きな目的を持って、このスポーツの未来のために男子の次のステップは何かと考えて挑戦したのだろうと思うんです。見ていたファンにとっても、とてもエキサイティングでした。もちろん成功していたら素晴らしかったし、片足で立っていることができたら良かったと思う。でも彼はその後2度の4回転とトリプルアクセルを成功させ、演技をまとめた。それがいかに難しいことだったか、人々はもっと評価してあげて欲しいと思います

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。


パトリックが一流のアスリートであったことを証明するようなの素晴らしいコメントで感動しました。

続きは明日購入して読もうと思います。


そして今日はコーセーさん、西川さんからキャンペーンのお知らせが一気に来ています。






本日20:00からインスタライブで詳しく説明してくださるそうです。
⇒ ライブ • Instagram




西川さんは&free春の健康キャンペーン


西川 &free 春のキャンペーン

トランプは無理でもオリジナルマルチケースなら。




しかし、オリンピックが終わるのを待っていたように、ロシアのウクライナ侵攻というニュースを目にするのは本当に悲しいことです。

黒海沿岸と言えば、ソチを思い出します。

どうか一刻も早く平和が戻りますように。


お読みいただきありがとうございました。

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2021年12月30日

マガジン記者座談会より




全日本選手権の興奮と、その後の情報の渦に巻き込まれて、まだ読破してなかったフィギュアスケートマガジンを読んでいます。 



キャプチャフィギュアスケートマガジン 12月22日



いつも記者座談会を楽しみにしているのですが、
今回もおなじみの吉田学さん、高木恵さん、小海途良幹さんの本音のトーク、それを上手く引き出してくれる山口真一さんの進行で楽しく読ませていただきました。


少しだけ印象に残ったところを抜き書きしてご紹介したいと思います。

(ただし、全日本選手権前に行われた座談会なので、全日本で優勝し、北京オリンピック代表となった現在の状況は反映していません。)




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マスコミの姿勢について

吉田:羽生選手が「五輪を目指している」とか、「金メダルを狙っている」という記事は絶対に書かないように心がけています。
「3連覇がかかる」とか、事実関係だけにとどめることに徹しています。

高木:私もそうですね。

吉田:そこは各社とも工夫していて、羽生選手の思いに反するような記事は書かないですよね。普段、会場で彼と会っている間柄なら、なおさら。
ミスリードは良くないことですから。

高木:フィギュアスケート担当として記事を書いている人は、そのあたりはわかっていますよね。
彼の意を汲んだうえで記事を書こうとしている。

吉田:それは忖度ではないんですよね。
羽生選手が「目指す」と言っていないのに「目指している」とは書けない。もし書いたらそれは記者の傲慢なので。

高木:煽りになってしまいますよね。

吉田:羽生選手に限った話ではなく、アスリートに対して失礼なことですよ。


良心的な記者さんは羽生選手の言葉に忠実な姿勢で記事を書いてくださいますよね。
時々新聞記事などに4回転アクセルやオリンピック3連覇について過剰なプレッシャーをかけるかのような記事を見かけると、思わず執筆記者の名前を確認してしまいます。
高木さんや吉田さんの記事は安心して読めますね。



怪我への対処について

小海途:北京五輪というものから逆算して考えれば、GPシリーズを欠場した影響は大きなものになりますが、羽生選手の言葉からして、五輪をゴールには設定していないですよね。であるなら、そう焦る必要もないんじゃないかと。
ケガはつらいことですし、ファンの人の前で演技ができないこともつらいことだと思いますが、そこまで悲観的ではないんじゃないかなと想像します。アスリートがリハビリの過程で普段鍛えていなかった部位を鍛えて、パワーアップして復帰する例はけっこうあるんです。


山口:確かにスケートの技術や表現力、音感だけでなく、学習能力という点においても、抜きんでていると感じますね。
「経験をプラスにする力」というか。


高木:どんなことからも何かを学ぶ姿勢は、本当にすごいと思います。



本当に誰からも、どんな出来事からも、何かを学んで自分の糧としていく能力はすごいなと思います。
そんなところは是非私も取り入れていけたらなと思っています。


4回転アクセルについて

高木:ストックホルムの世界選手権の会見で「確実にうまくなってるんで、羽生結弦」という言葉がありましたよね。そういう実感が持てていることが、まず素晴らしいです。
12月に27歳になって、フィギュアスケートの世界では年齢が上の部類ですが、それでもまだうまくなり続けている。だからこそこれからが本当に楽しみなんです。
平昌五輪の会見で、「これからのモチベーションは4A」と言い切ったほどの夢のジャンプ。
それを決める瞬間は、必ず見届けたいと思っています。


小海途:すでにたくさんのことを成し遂げて、誰かのためにもう十分滑ってきた人なので、もう自分の好きなように滑ってもらって、僕らはそれを見守る・・・それでいいと思っています。
4回転半が実現する瞬間を楽しみにしていますし、それをモチベーションにしながら、これからも撮影していきたいですね。


高木:よく記者同士で話すことなんですが、「これほどのアスリートにはなかなか出会えるものじゃない」「こういう選手の記事をかけることに感謝しないとね」って。
そういう気持ちで、これからも取材していきたいですね。


小海途:(4Aを跳んだ瞬間は)立ち上がりたいくらいの気持ちになると思います。
それと、仕事だから冷静に撮らないといけない一方で、「肉眼で見たい」気持ちがあるんです。
カメラをのぞいていると、感動がちょっと薄れるような感覚があって・・・。
フィルター越しだと、どこか客観的に見えてしまうんですよ。



小海途さんの気持ちとてもよく分かるような気がします。
もちろんプロのカメラマンがファインダーをのぞくのとは全然違うのですが、
例えば試合やアイスショーの時、双眼鏡を通して結弦くんを追っていると、まるでキラキラと輝く万華鏡をのぞいているようで、演技が終わって双眼鏡を外してみると、あれはいったい何だったのだろう?
幻だったのか?という気持ちになってしまうことがあります。

なので、たとえ遠くからでも、細部は見えなくても、肉眼で見た方が記憶に定着するっていうのはあると思います。

今回の全日本の時は演技中は肉眼で動きを追い、演技前と演技後は双眼鏡で見るようにしました。

結弦くんの演技は、確かに観たはずなのに、そこだけ記憶が飛んでしまったかのように感じることがあるとはよく聞きます。
私も同じように感じたことが何度もあります。

あれは一体なぜなのでしょうね。不思議な気持ちになります。

だから結弦くんの演技中は、それを目に焼き付けようと、必死で観ています。

小海途さんまでこのような感覚を持つことがあるというのであれば、やはり、肉眼で見るというのは大切なことなのでしょうね。



今号のフィギュアスケートマガジンは、座談会以外にもフォトグラファーにフォーカスして記事があり、そちらでは坂本清、矢口亮、若杉和希、長瀬友哉、毛受亮介という、5人の錚々たるフォトグラファーが、羽生選手の写真撮影についての思いと、印象に残る「この1枚」を語っています。

所属がすべて異なるフォトグラファーたちに、一つの企画に参加してもらえるのも、山口さんなればこそだと思います。


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全日本直前という時期に出版されたので、まだお読みでない方もいらっしゃると思いますが、今回もとても読みごたえがあります。特に写真がお好きな方必読です!


「全日本選手権特集号」もとても楽しみですが、それを待つ間に是非お読みいただけると良いなと思いました。

若杉さん(読売新聞社)より


長瀬友哉さん(フォート・キシモト)より



お読みいただきありがとうございました。

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2021年10月12日

NONNO 羽生結弦特集記事






ファッション誌のNONNOが、まるでフィギュアスケート雑誌のようなツイート記事を挙げていますね。写真のチョイスもナイスです。


NONNO


NONNOの出版元はSportivaも出版している集英社なので、良い素材をたくさん持っているのでしょうね。

ツイートにリンクされたNONNO Webのページに詳しい記事が掲載されています。

 















シニアデビューから11年目に当り、羽生選手にとって3回目のオリンピックシーズンでもあり、否応なしに注目を集めてしまうのは当然と言えば当然ですね。

4回転アクセルの成功はもちろん私も望んでいますが、しかしそれがもう既成事実であるかのように日本中が待ち望んでいるような状態の中で、羽生選手はどんなプレッシャーを感じて過ごしているのかを考えると、余り騒ぎ立てないでそっと見守っていて欲しいという気持ちにもなってしまいます。




しかし、NONNOといえば、前から不思議に思っていたのは、10代から20代の若い女性向けのファッション誌なのに、イタリア語では「おじいさん」という意味になるNONNOって命名したのはなぜだろう。


「OGGI (今日)」 とか「 DOMANI(明日)」とかは分かるけれど・・・ちょっと不思議。

それとも何か違う意味があるのかな?



そして集英社といえば、もうすぐ「未来をつくる」が発売されますね。
こちらの本の出版にも合わせた特集でしょうか。


羽生結弦 未来をつくる
折山 淑美
集英社
2021-10-26


羽生結弦のシニアデビュー後の軌跡が凝縮された1冊!

フィギュアスケート男子シングルで世界トップとして伝説的な存在であり、活躍を続けている羽生結弦。
2010年にシニアデビューしてからこれまでの大会での言動やインタビューなどをもとに、オリンピック2大会連続で金メダルを獲得しているアスリートの思考法やメンタルの整え方、自身との向き合い方、生き方に迫る。
テーマ別に構成することで、フィギュアスケーターであり、表現者でもある羽生結弦の思考や生き方が浮き彫りに。
過去の『スポルティーバ』のフィギュアスケート特集号の表紙写真など、厳選写真を口絵8ページで掲載。

【著者プロフィール】
羽生結弦 Hanyu Yuzuru
1994年12月7日、宮城県仙台市生まれ。全日本空輸(ANA)所属。幼少期よりスケートを始める。2010年世界ジュニア選手権男子シングルで優勝。13~16年のGPファイナルで4連覇。14年ソチ五輪、18年平昌五輪で連続金メダル獲得の偉業を達成。18年個人最年少での国民栄誉賞を受賞。20年には四大陸選手権で優勝し、ジュニアとシニアの主要国際大会を完全制覇する「スーパースラム」を男子で初めて達成した。

未來をつくる 表紙 1





さて、毎日のように飛び込んでくる新情報に翻弄されているうちに、
GPシリーズもいよいよ目前に迫ってきましたね。

第1戦となるスケートアメリカはもう来週末です。





第1戦:スケートアメリカ 10月22日~24日(現地時間)

第2戦:スケートカナダ 10月29日~31日

第3戦:イタリア・トリノ(中国杯代替開催) 

第4戦:NHK杯 11月12日~14日

第5戦:フランス杯 11月19日~21日

第6戦:ロステレコム 11月26日~28日


★ グランプリファイナル 12月9日~12日(東和薬品RACTABドーム)


今は明後日のNHK杯のチケットが手に入るかどうか、祈るような気持で明後日14日の当選発表を待っています。





そして忘れてはいけないのは明日から始まる「YU ZU RU Collection」の予約ですね。

雪肌精みやび 2021コフレ 予約開始日



予約申し込みはこちらからです。


実は今、みやびのローションが切れてしまって、一日も早く手に入れたいのです。

今は仕方なく他の製品を使っているのですが、やはりみやびのアルティメイトローションが一番のお気に入りなので



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素晴らしく美しいBOXにセットされたコフレ、
手に取る日が待ち遠しいです。

今年は綺麗なショッパーも楽しみ!

雪肌精みやび ショッパー 1


雪肌精みやび ショッパー 2






結弦くんが静かな環境の中で良い練習ができますように。
どんな小さなケガもありませんように。



お読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 19:38|Permalink

2021年07月06日

SDGsについて語る結弦くん




先ほど、2017年世界選手権の男子シングル再放送を観終わったところです。

もう4年前のことになりますが、あの時の感動がよみがえってきました。

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ハビもパトリックもいて、とても懐かしく感じました。

ほとんどの選手がシーズンベストを更新するというレベルの高い大会でもありました。

書きたいことはたくさんあるのですが、しかしそれは今夜にでも書くとします。

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今は今日公開された、FRAUの表紙に驚いています。

こういう「素」の結弦くんの表情大好きです。

でもスタイリストさん、前髪もう少し何とかなりません?とは思ってしまいますが…。



FRAU 8月号 表紙

ジェンダー&ダイバーシティ、フードロス、結弦くんの思いも聞いてみたい。


裏表紙も結弦くん!

FRAU 8月号 裏表紙

    緑の中の結弦くんが新鮮!




雪肌精のサンゴ礁保護プロジェクト「Save The Blue」の特集があるようです。

動画まで流してくれるとは楽しみですね!

Amazonはじめ通販は軒並み売切れになっています。


私は最初に知った時に予約しておいたのですが、もう1冊近所の大型書店でお取り置きをお願いしようと電話したら、もう予約分は終了していました。
皆さん動きが速いですね。

発売日に、もし店頭分があれば、当日朝ならおとり置き可能とのことでした。
つまり欲しい人は、13日の朝一で、書店の前に並ぶしかないらしいです。

結弦くんがSDGsについて語るというのは初めての企画ではないでしょうか。
是非読みたいし、写真もこの記事のための撮りおろしではないかなと思います。

しかも大版ポストカード4枚付きですからね

これはもう買うしかないですね。


そして、その雪肌精みやびのキャンペーン予約受付は明日7日午前10時開始です。

手順を間違えないでうまく購入できますように。

雪肌精みやびキャンペーン





最近また結弦くんのファンが増えているのか、出版物の売り切れるのが速いです。

そう思うと、売り切れてしまっては困るので、そろそろカレンダーも申し込んだ方がよさそうです。



















どれにしようか思案中です。

全部買うのもアリなのか…??



最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 19:12|Permalink

2021年05月18日

トレーシーコーチ独占インタビュー




外出先から帰ると、昨日発売のKISS & CRY が届いていました。


表紙は優しい「花は咲く」、


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そして裏表紙はカッコいい「Let Me Entertain You」

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いつもながら、同じ人とは思えないですね。


写真は初めて見る素敵なショットもたくさんあり、1枚1枚を楽しく見ることができました。



楽しみにしていたトレイシー・ウィルソンコーチの独占インタビューは、2ページという制約の中にキュッと濃い内容が詰まっていました。

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カナダはパンデミックによる入国規制が殊の外厳しく、昨年11月の時点で、クリケットクラブに300人いたスケーターの内、トレーニングできていたのはわずか15人だけだったそうです。

そんな中、羽生選手が日本に帰国したのは昨年3月から4月の頃だったそうです。


そして1年後に再会したのが、今年3月の世界選手権でした。
ストックホルムで、久しぶりに羽生選手の練習を見て、とても幸せな気分になり、自然に微笑みたくなったと語っています。

ただ、羽生選手のほぼ完ぺきなSPに対する評価が若干低かったのではないかとの問いに対して、
トレーシーコーチは、
「彼の技術と芸術性、音楽性はとても高度なもので、ちょっとした動作もじつはとても難しいんですよ、でも、その質の高さがいつも評価されているわけではないと感じることもあります」と述べています。

トレーシーコーチはとてもやさしいお母さんのように見えたりもしますが、実は言うべきことははっきりと言う、芯の強さがある方だと感じます。


そして、あのフリーの日に一体何が起きたのか。
そのことについては、多くを語りはしないけれども、このように述べています。

「彼のフリーは、あの大会で彼が見せた唯一の弱さでした。時にはできる限りの全てのことをしても、コントロールできない事態になることだってあります」


ロシアのメディアが、羽生選手がぜんそくの発作でロシアの医師の診察を受けたという報道したことに関しては、
「私の方から追加で言えることはありません」と言い、それ以上のことは一切言及していません。

その件については肯定も否定もせず、羽生選手の健康状態というのは彼の個人情報であり、他言はしませんよという意思を示しているように感じました。


私は羽生選手の世界選手権フリーの時の、明らかに通常の羽生選手とは違う様子に、当時とても驚いたので、実際にはぜんそくの発作はあったのだろうと想像しています。

このことについては、先に発売されたNumberPLUSのブライアン・オーサーコーチのインタビューでも、オーサーコーチが時間になっても姿を現さない羽生選手を探して、バックヤードであちらこちらを探していたことが語られています。

「見つけたことでホッとすると同時に、ルーティンを大切にする彼がこんな行動をとるなんて何かが起きたんだなと察しがつきました」


羽生選手自身は、フリー後のインタビューで意外に淡々とした様子で、このように述べていました。

「すごく疲れました。自分のバランスが、一個ずつ崩れて行ったので、なるべく転倒がないようにというふうに頑張れたとは思っているのですが、本当に一つひとつ、全然自分らしくないジャンプが続いたので、本当に大変だったなと思います」

また、一夜明け会見では、「ぜんそく自体はフリーの後にちょっと感じたかなと思うのですけど…」と、症状があったこと自体を控えめな表現ながら認めています。


こうして3人の言葉を合わせて考えると、やはりあの時は特別な事情があったのだろうと思うのです。

体が自分の思うように動いてくれない中で、精一杯の演技をして、大きく崩れなかったことは驚異的と言えるのではないでしょうか。


もう9年もの間、羽生選手を身近で見てきたコーチたちには、何が起きたのかは想像できたのでしょう。きっと、これまでも同じようなことがあったのかもしれません。


トレーシーコーチは最後はこのように述べています。

「ユヅは、彼自身がやっていることに大きな意義を抱いています。そしてチャンピオンとして、常に社会に何を返すことができるのかを考えている。
(中略)
彼がトレーニングをしているのを見ると、この意欲はどこか別な次元から来ているかのように感じます。
もちろん試合に勝ちたいというモチベーションもあるでしょう。それは意欲として大事なものですが、でも本質的に、彼はもっと大きな使命感を抱いて進歩を続けているのだと思います」。


トレーシーコーチが羽生選手のことを本当によく理解してくださっていることがよく分かり、
読めてよかったなと思う充実したインタビューでした。



既に「羽生結弦現象」と呼べるような存在となった今の自分に何ができるか。
愛するフィギュアスケートに何が残せるのか。
社会のために何ができるのか。

羽生選手はそんなことを考えながら、今日も練習に励んでいるのでしょうね。


最後までまでお読みいただきありがとうございました。

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2021年05月14日

天からの授かり物



今朝、また東北地方で地震がありました。
東京でも揺れをはっきり感じましたから、現地では結構大きな揺れだったのではないでしょうか。

最近また頻繁になってきているようで心配です。
どうか大きな被害に繋がらないようにと祈るばかりです。



さて、昨日途中までで終わってしまった、ジェフリー・バトルさんのインタビュー記事の続きです。
長いインタビューなので、一部だけ抜粋してご紹介していきます。


―振付師として感じる羽生選手の魅力は?

ジェフ:彼は、私にとって「天からの授かり物」のような存在です。振付師にとって滅多に一緒にやれる機会のない、本当に貴重な存在です。そんな彼と、私が振付け師として駆け出しのころから一緒にやれているのは、本当に恵まれたことだと感じています。
さらにこうして年月を重ねて、関係を成熟させることができている。彼と一緒にやることは、毎年毎年、その年の自分にとってのハイライトだと感じています。


ー彼と一緒に組むことで、振付師としてレベルアップしていくということも?

ジェフ:それは間違いありません。
彼は、私が振付師になった初期のころから一緒にやっているスケーターのひとりですが、そのころの私は、自分自身ができる範囲のことしか振り付けに取り入れていませんでした。でも、
ユヅの場合、スケーターとしてのレベルが私よりも上なので、私のスキル以上のことができてしまうんです。
そのことが私の垣根をどんどん広げてくれました。


ー(羽生選手は)普段の練習から、相当ストイックなのですね。

ジェフ:そうですね。彼はストイックです。
ところが、観客の前で演技するときは、まったく別人になるんですよ。なんともいえない自信のようなものが沸き上がってくる。
でも、試合の氷から降りるとまたストイックになります。インタビューでも、いつも自分に厳しい発言をしていますよね。
だからこそ、自分をプッシュし続けてシーズン中にも、どんどん磨きをかけていけるのだと思います。


ー普段の羽生選手は、どのような人なのでしょう?

ジェフ:とてもチャーミングで、他者への敬意を欠かさない人ですね。それに、年齢を重ねるごとに、責任感が増してきたなと感じます。それから、自分が決めたことをやり通す意志がものすごく強い。


ー羽生選手は競技生活の最終目標として、4回転アクセルを試合で成功させることを掲げていますね。

ジェフ:私には未来は予言できないので「絶対に」とは言えませんが、もし、誰か実現できるスケーターがいるとしたら、それは彼でしょうね。
彼が4回転アクセルを練習しているところを見たことがありますが、非常に惜しいところまでいっていましたから。



ー最後に、羽生選手へエールの言葉をお願いします。

ジェフ:ユヅ、この1年で、君が成し遂げたことを、非常に誇りに感じています。
この厳しい状況のなかで、集中やモチベーションを絶やさずに挑み続けてきたことを。
けれど、
君はどんなときでもひとりじゃない。リンクに上がるときはひとりでも、君のスケーティングの一部であるファンの方々、振付師やコーチ、我々みんなのスピリッツは、いつも寄り添っているからね。
そしてもうすぐ、また、みんなで会えるから。


(了)

ジェフが羽生選手のことを「天からの授かり物」とまで大切に思ってくれていることに感動しました。

かつて世界チャンピオン(2008年)であったジェフにさえ、「自分よりもスケーターとしてのレベルが上」とまで言われる羽生選手の特別さが伝わってくるインタビューでした。

そして、もしかしたら来シーズンもジェフ振り付けの、新しいショートプログラムが観られる可能性だってあるわけですね。

17 FaOI 幕張 ジェフ



今号のQuadruple Axelには、その他にも多くのスケーターへのインタビュー、スケーター同士の対談が掲載されていますが、そのどれもがとても興味深く、楽しく読むことができました。

特に、友野一樹X本田太一山本草太X須本光希島田高志郎X西山真瑚、という組み合わせの対談の中には、羽生選手へのリスペクト溢れる語りがあり、ファンとしてとても嬉しくなりました。


そのなかから、二人揃って早稲田大学eスクールに入学した島田高志郎選手と西山真瑚選手の対談をほんのちょっとだけ抜粋しました。

(羽生選手の全日本の演技について)
高志郎:僕は現地で見ていたんですけど、もう本当に素晴らしくて、「出場してくださってありがとうございます!」と、一礼しました。
あの演技を見て唖然としてしまったというか。

真瑚:羽生選手の演技は、言葉が出ないほどすごかったです。
異次元すぎて、もう、そういう人なんだと考えるしかないっていうくらいです。

高志郎:本当にそうだよね。




このQuadruple Axel、もしこれから購入をお考えの方がいるならば、是非お薦めしたいと思います。







私はまだスターズ・オン・アイスの呪縛から抜け出せないままで、何回動画を観たことか・・・。

SOIの会場となったテクノルアイスパーク八戸は、震災直後、練習リンクを失った羽生選手が、1年後の2012年ニースワールドで世界に羽生結弦の名を知らしめた『悲愴』『ロミオとジュリエット』を練習した場所としてよく知られていますが、そこに震災にあったその時に履いていたスケート靴の展示があるのは初めて知りました。



スケート靴 八戸 2


スケート靴 八戸


絶対にいつか見に行きたい!


命の次に大切と言っていたスケート靴。

スケート靴 4_Fotor



スケート靴 田中 Continues



17 11月 P&Gオリンピックキャンペーン 9

結弦くんとスケート靴って、本当に絵になるな。

クリケットクラブ 4


クリケットでのこんな日々がまた戻ってくる日はあるのでしょうか。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 18:27|Permalink

2021年05月13日

ジェフリー・バトル、羽生結弦を語る





読みたい記事がたくさんあり、まだQuadruple Axel を読んでいます。


Quadruple Axel  1



しかし、この雑誌名がなぜQuadruple Axel 、「4回転アクセル」なのか前々から不思議に思っていました。

そしたら、こんな物語があったのですね。


羽生選手が4回転アクセルに挑戦するように、雑誌としてもっと高みを目指したいと考えて、誌名を「Quadruple Axel」にしてしまうなんて。

村尾さんの気持ちが今回の「The Real 美しき練習着の勇姿」を生んだのですね。


発売日の19日が楽しみです。



さて、今日はジェフリー・バトルさんのインタビュー記事です。

写真を含めて6ページある長いインタビューなので、個人的に興味深い部分のみご紹介させてください。

バトルさんのインタビュー記事の取材・文の担当者として、誌名を決めたという村尾竜哉さんのお名前がありました。



ジェフリー・バトルさんは、羽生選手がカナダのクリケットクラブに移って以来ずっと一貫して、
ショートプログラムの振り付けを担当してきました。

『パリの散歩道』
ソチ 16 (4)


『バラード第1番』
18-2-16 SP 7_Fotor - コピー



『Let's go Crazy』
2016 SC sp ブログ


『Otonal』
19  オータムクラシック SP 小海途 2


『Let Me Entertain You』
20 全日本 SP 小海途 3



そのどれも、羽生選手を語る上で外せない素晴らしいプログラムです。

今シーズンのSPを考えた時、羽生選手とジェフは、最初はピアノ曲を考えていたそうです。


ーショートプログラムの曲は、当初ピアノ曲を考えていたそうですね。

ジェフ:そうですね。昨季の世界選手権(モントリオール / 開催中止)の前に、「来シーズンはクラシックなピアノ曲をやりたい」ということを話していて、その路線で曲探しを始めていました。ショパンのバラードとは違ったタイプのものです。

ところが、世界選手権が中止になり、パンデミックは私が予想していた以上の事態になりました。
そんななか、彼がこんな提案をしてきたんです。
「この状況で多くの人がつらい体験をしている。だから、僕は氷の上でみんなを楽しませ、みんなが笑顔になって喜んでくれるようなものをやりたい」と。
私に異論はありませんでした。

それで急遽、路線を変更して、アップテンポで楽しい曲のリストアップにとりかかりました。

(中略)

あのような”キメ”のある曲を選びたかった、という狙いはありました。
以前、かれがショーでロックナンバーを滑っているのを見たのですが、そのパフォーマンスを見た時に。彼が観客を巻き込んで盛り上げる姿に圧倒されました。たしかU2の『Vertigo』だったと思います。

vertigo 3_Fotor


彼は言ってみればロックスターのような存在で、曲に合わせて観客を煽ることができます。
今回の曲の「ジャーン」という音ハメの部分は、かなりインパクトのあるコード(和音)が使われているので、
それぞれのコードに合わせて決めポーズを入れて、プログラムのハイライトシーンになるようにしました。

ー羽生選手の音楽性の高さは、天性のものでしょうか?

ジェフ:音楽性は昔から優れていました。
(中略)
最初に彼と一緒にやり始めた時(2012年)は、「この音でキメポーズをして」と私が振り付けたとおりに動いていましたが、いまは彼自身が音を感じ取って、こちらが求める以上のものを表現しています。
それが彼と一緒にやることの醍醐味のひとつでもありますね。



ー天性の能力といえば、先ほどのお話にもあったように、観客を乗せて巻き込む力も凄いですよね。

ジェフ:これは競技用のプログラムではありますが、まるでショーで演じているかのように、彼の個性を充分に発揮してほしいと思っていました。
(中略)
まさに会場の全員をプログラムに引き込んでいたと思います。
彼は生粋のエンターテイナーですからね。
競技者であると同時に、パフォーマーでもあります。

20 全日本 SP sportiva 2



まだまだインタビューは続きますが、今日は色々と忙しくて最後まで書けませんでした。
続きはまた明日書きたいと思います。

次回は、ジェフの振付師としての仕事に影響を与えた、羽生選手の存在について語った部分です。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 23:31|Permalink

2021年05月12日

駿くん佳生くん結弦くん




引き続き今頃になってQuadruple Axelを読んでいます。


Quadruple Axel  1





全日本選手権での素晴らしい演技、しかもSP、FS共に新しいプログラムを観て、後輩スケーター達に大きな影響力を発揮した羽生選手でしたが、その次世代スケーターの中でも、特に私が今後の活躍を期待しているのが、佐藤駿選手と三浦佳生選手です。
二人共以前から羽生ファンであることを公言していますが、インタビューでの答えから、その羽生愛の深さが伝わってきて、羽生選手のレガシーを忠実に受け継いでくれそうで嬉しく思いました。


佐藤駿選手は全日本5位、三浦佳生選手は7位と、今後の躍進が大いに期待できる二人です。

そんな二人の羽生選手の演技を観ての感想を、インタビュー記事の中から抜粋してご紹介します。


先ずは佐藤駿くんインタビューより

駿くんは羽生選手よりも10歳年下で、東日本大震災の時は小学校1年生でした。
当時は羽生選手と同じくアイスリンク仙台のリンクメイトで、羽生選手と同じように仙台で被災しています。

昨年の全日本の時は、股関節の怪我による痛みがあり、痛み止めを飲みながら頑張って、5位という好成績を残しました。
早く怪我が治って、4回転ルッツやサルコウなどのジャンプがしっかり跳べるようになるといいですね。


ー佐藤選手は「憧れは羽生選手」といつもおっしゃっています。この10年間、同郷の羽生選手の背中どのように見ていましたか?

駿くん:この10年は長いようで早かった気がします。
昔から羽生選手に憧れて、追いかけ続けてきたんですけど、当時は自分が全日本選手権に出られるなんて思ってもいませんでした。
「全日本選手権に出場して、同じグループで滑る」ということは夢でもあったので、それが叶ったことはすごく嬉しいです。

ー(羽生選手の)プログラムはどうでしたか?

駿くん:昨シーズンとは曲の雰囲気も変わって、すごくカッコよかったです。
フリーは僕の演技が終わってからだったので、バックステージのモニターで見ていたんですけど、もう完璧でした。何もかもが完璧でした。
そのとき、先生と草太くんがいたんですけど、みんな、「もう、すごい」って言っていました。

ー全日本の期間に羽生選手と交流できましたか?

駿くん:はい、少し。「頑張れ!」って言っていただけました。それは、いろいろなことに対してだと思います。

ー佐藤選手からは、何かお話しされましたか?

駿くん:いや……(恐れ多くて)無理です!

ー「頑張れ」と声をかけてもらえたことは、糧になるのではないでしょうか。

駿くん:そうですね、あらためて「頑張ろう!」と思いました。


駿くんは真面目でシャイな感じというか、いつも羽生選手に会うと緊張してしまう様子がうかがえます。

でもジャンプは綺麗な4回転ルッツも跳べて、これからがとても楽しみなスケーターです。
今は、同期で親しい友人でもある鍵山優馬選手の活躍が目立っていますが、駿くんの潜在能力は鍵山選手に勝るとも劣らないものがあると思っています。

来シーズンの目標を聞かれて、「健康第一」と答えていますが、本当に早く怪我を治して、何よりも健康で、来シーズンに向かって欲しいです。

佐藤駿 羽生結弦





次は三浦佳生選手のインタビューです。

三浦選手はまだ15歳の中学3年生ですが、2種類の4回転ジャンプを持っています。

昨年の全日本選手権では、初出場で7位という素晴らしい成績を残しました。


ー今大会では、羽生選手に特別な感銘を受けたようですが、どのようなところが心に響きましたか?

佳生くん:いや、もうすべてがヤバかったですね。
最初のポーズをとる前から演技に入り込んでいるところはさすがだなと思いましたし、滑りはもちろん、表現のアクセントの利かせ方すごく上手で。それからスピンをしているときでさえ、「プログラムを演じている」といことを忘れていないんだな、と気づきました。

ジャンプに集中している選手が多いなか、たとえばトリプルアクセルを着氷したそのすぐあとにループを跳んだりして、細かい技を利かせているし、どのエレメンツも曲に合っていました。
フリーも動き始めた瞬間からお客さんを引き込んで、会場の空気を変えてしまうあの感じは羽生選手にしか出せないなと思って、もちろん、ほかの選手もすごいですけど、やっぱり別格だなと思いました。


ー勉強になったんですね。演技後のリモート会見で、「あらためて、羽生選手のファンになりました」と熱く話されていたのが印象的でした。

佳生くん:あの演技を見て、ファンにならない人、いないでしょう(笑)!?
もう、「スゴい」「ヤバい」としか言葉が見つからなくて、語彙力を失う素晴らしさでした(笑)。
本当に神です。


ー特に感銘を受けたジャンプは?

佳生くん:アクセル、トウループも好きですけど、もっと好きなのはサルコウとルッツです。いや、全部好きなんですけどね(笑)。全部うまいんですよ!


―全日本選手権では羽生選手と記念撮影もされたんですよね。

佳生くん:メダリストオンアイスの日に、小松原尊選手と羽生選手が話しているところを見かけて、「あっ、チャンスだ!」と思って、ふたりの会話が終わったあとに一緒に撮ってもらいました。
それで、撮影後に「ありがとうございます!」と言ったら、「4回転きれいだったよ、これからも頑張ってね」と、めっちゃやさしい声で言ってくれて。
それまで僕がイメージしていた羽生選手は、インタビューや会見で見るようなキリッとした感じだったんですけど、その時は本当にピュアでやさしそうな雰囲気だったので、それにもすごく驚きました。


21 全日本 三浦佳生


ーそれにはなんと答えたのですか?

佳生:いやもう、小声で「ありがとうございます、ありがとうございます」って、それしか言えなかったです(笑)。
オリンピックを連覇している方に褒めてもらえて、めちゃめちゃ嬉しかったです。


ー羽生選手が三浦選手の演技を見ていたということは、どう思いましたか?

佳生くん:それよりもまず、僕のことを知ってくれていたということ自体が信じられなかったです。その上で僕の演技を見てくれたなんて、「嬉しい」のひと言でした。
羽生選手が視界に入ったとたん、
あまりのオーラに直視できなくなるような存在だったので。

ーそれだけ憧れの存在だったんですね。

佳生くん:歩いているだけであんなにオーラが出る人っていないですよね。まっすぐに前を向いて、すごく集中している表情が、「カッコいい!」と思って。

(メダリストオンアイスで)写真撮影のために待機していた時に、誰かに背中を叩かれたので振り向いたら羽生選手がいて、「おつかれさま」と言ってくれたんです。
本当に「夢か、これ!?」と思いました。


ーNHK杯と全日本選手権では、鍵山優馬選手、佐藤駿選手と一緒になりましたね。何か交流はありましたか?

佳生くん:全日本のフリーが終わって、翌朝、長野駅前で待ち合わせて3人で遊びました。それから女子のフリーを見に行ったんですけど、3人で集まること自体が最近は少なかったので楽しかったです。
ふたりとも演技はすごいのに、普段は年上という感じが全然しなくて。僕より2つ上なのに、逆にすごく可愛らしかったです(笑)


ー鍵山選手、佐藤選手からは、全日本選手権での三浦選手の活躍に対して何か言葉はありましたか?

佳生くん:駿は、「すげぇ」と言ってくれました。優馬はSNSに投稿されていたファンの方の感想を、まるまる読んでくれました。


三浦佳生 instagram  1

この3人は待ち合わせて遊ぶほど仲良しなのですね。


佳生くんは中学生とは思えない程、大人っぽい雰囲気があります。

饒舌で、物怖じせず思ったことを話すところなんかが、羽生選手の若い頃(今でも十分若いけど)を思い出させるところがあります。

まだジュニアの選手ですが、シニアに上がってきたら、確実に駿くん、優馬くんと肩を並べる次世代スケーターになるんじゃないかな。
来シーズンはもう1年、ジュニアで頑張るつもりらしいですから、是非、全日本ジュニアチャンピオンを目指して欲しいです。


駿くんや佳生くんのように、羽生選手に憧れて、羽生選手の演技を見て学び、羽生選手の後を継いでいこうとする選手の活躍を応援したいと思います。

そうして、羽生選手の Hope & Legasy が、Continueされていくと嬉しいですね。



最後に3人の全日本の演技を見たいと思います。


◆佐藤駿選手 FS 「ロミオとジュリエット」




◆三浦佳生選手 FS「ラストサムライ」



そして大先輩の羽生結弦選手 FS「天と地と」


本当に、何もかもが完璧な演技でした。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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