フィンランディア杯
2018年10月31日
2013フィンランディア杯☆ソチへの起点
結弦君がフィンランドに入る前に過去の試合の振り返りは終わりたいので、ザッと2013年フィンランディア杯を振り返りたいと思います。
2012年に続いて2013年もシーズンの初戦としてフィンランディア杯が選ばれました。
オリンピックシーズンでもある2013-2014シーズンのSPは爽やかな青バージョンの『パリの散歩道』、
そしてFSはイタリア映画『ロミオとジュリエット』のサウンドトラックからのアレンジ曲でした。
ジョニー・ウィアーさんデザインの衣装はかつて無いほどエレガント。
SPは前シーズンからの持ち越しでしたが、オリンピックのためのFSプログラムを決める際、いくつか候補曲はあったようですが、結弦君は迷わずこの『ロミオとジュリエット』に決めたそうです。
きっと2012年のニースの『ロミオとジュリエット』と対にしたいと考えたのではないでしょうか。
この時試合に同行し、キス&クライでもいつも一緒だったのはオーサーコーチではなく、このロミジュリの振り付けを担当したデイビッド・ウィルソンさん。
この3ショットカワイイ!
結果は、SP、FS共に1位で、2位のボロノフ選手に20点以上の差をつけての完全優勝でした。
1位 羽生結弦 265.59
2位 セルゲイ・ボロノフ 241.37
3位 アルトゥール・ガチンスキー 212.90
ここが2014年ソチオリンピックに向かっての起点になったのだと思います。
GPシリーズはスケートカナダとフランス杯で、いずれもパトリック・チャン選手に次いで2位でしたが、福岡開催のGPFで遂にパトリックを追い抜いて優勝。
そしてその勢いのままソチで優勝し、最初のオリンピック金メダルを獲得したのでした。
2013 10月 スケートカナダ
2013 11月 フランス・エリックボンパール杯
2013 12月 福岡GPF
2014 2月 ソチオリンピック
フィンランドでの試合といえば、2017年のヘルシンキ世界選手権はまだ記憶に新しいですね。
SP5位からの、世界最高得点更新しての逆転優勝、何度観ても素晴らしい!!!
130万回以上再生されている臨場感ある動画をどうぞ。
2004年の最初の国際試合サンタクローズ杯以来、結弦君にとってフィンランドは良い思い出ばかりの地。
今シーズンもフィンランドを起点として、良い追い風が吹くことを祈っています。
11月1日には最初の公式練習があるので、結弦君はもう現地入りしているのかもしれませんね。
オータム以来となる結弦君を見れるのが楽しみです!!
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2018年10月30日
素晴らしい解説の2012年フィンランディア杯
前記事に続いてフィンランドでの試合を振り返ります。
2004年に初めての国際試合としてフィンランドのサンタクローズ杯に出場した結弦君が、次にフィンランドに現れるのはそれから8年後の17歳の時のことです。
2012年に拠点を仙台からトロントのクリケットクラブに移した後、最初の試合がフィンランディア杯でした。
既にこの年の世界選手権で銅メダルを獲得し、世界から知られた存在になっていました。
同じクリケットクラブに所属するハビエル・フェルナンデス選手も一緒に出場したこの試合は、たくさんのエピソードに溢れた忘れられない試合です。
まずこの時の練習姿が妙にカッコよいのです。
転び方さえサマになっています。
バックステージでの写真やオーサーコーチ、ハビとの3ショットもありました。
この頃はカナダに渡ってまだ半年もたっていない頃です。
結弦君もどことなく心もとない雰囲気があります。
6年前のことですが、もっとずっと時間が経っているように感じます。
カナダに移ってから初めてのシーズンのSPはジェフリー・バトル振り付けによる、黒シャツ(正確にはダークグリーン)の『パリの散歩道』。
最初の4Tジャンプで華麗に転倒してしまいます。
なんとも可愛いキス&クライの場面です。
転倒もありましたが、75.57点でSPは2位に。
FSはデイビッド・ウィルソン振付による『ノートルダム・ド・パリ』。
清新な雰囲気の綺麗な立ち姿ですね。体にナナメの軸が通っているよう。
しかしまだこのプログラムを滑りこなすのに十分な体力がなかったのか、演技後は氷の上に倒れこんでしまいます。
動画もありますのでご覧ください。
フィンランド解説ですが、これが素晴らしい解説で、結弦君のフィギュアスケーターとしての魅力を余すところなく的確に指摘してくれているのです!
極めつけがこの言葉、「そして、ケーキの最後の飾りとして、ユヅル・ハニュー!」
そうなんです。
結弦君がいない試合はイチゴのないショートケーキのように感じでしまうんです。(ゴメンナサイ)
こんな素晴らしい解説をしてくれたフィンランドで、今年はどんな評価が聞けるかとても楽しみです。
できたらこの時の解説者の方にお願いしたいくらい!
演技終了後に自ら氷の補修を手伝う結弦君。
こんなことをするスケーターは見たことがなかったようで、驚かれました。
結果はSP2位、FS1位で、総合では10点近い差をつけて、堂々の優勝です。
1位 羽生 結弦 248.13
2位 リチャード・ドーンブッシュ 239.99
3位 ハビエル・フェルナンデス 235.20
プレカンもハビと一緒に。
ハビの右手に注目! この時からこうでした。
2012年に続いて2013年のフィンランディア杯も振り返ろうと思いましたが、長くなってしまったので、次の記事に続けますね。
急がないと今年のGPシリーズフィンランド大会が始まってしまいますね!
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2018年07月13日
友情と戦いの歴史☆2012フィンランディア杯
ライバルとの友情は難しい。
しかし極稀に羽生選手とハビエル選手の関係のようなことも起こる。
二人とも4歳の頃、4歳年上のお姉さんの影響でスケートを始めたこと、お父様が公務員であること、十代で故郷を離れ外国でトレーニングしていること等々、環境が似ていることからくる共感と理解。
そして家族の愛情をたっぷり受けて育った人の持つ、素直で全く邪気のない性格の二人が揃ったことで、この稀有な関係性が築けたのかなと想像しています。
しかしまたハビエルとの友情の歴史は、同時に戦いの歴史でもありました。
時に競い合い、時に共感しあい、時に慰め合い励まし合い、二人は6年間もクリケットのリンクで過ごしてきたんですね。6年間といえば、小学校時代全部を同じクラスで過ごすようなもの。長いですよね。
今回は羽生選手がクリケットクラブに移籍して初めての国際試合だった2012年10月のフィンランディア杯を振り返ってみたいと思います。
バックステージにて。
ここでは全く17歳の男子高校生です。
左の方にはジスランコーチの姿も見えます。いつもニコニコして見守ってくれています。
21歳の兄と17歳の弟。
オーサー先生と二人の生徒です。
試合の結果は、クリケットに移ってから初の優勝でした。
表彰式に飛び出して行くのは今と同じです。
ハビエルと一緒に表彰台に。
この時ハビエルは結弦君の脇腹をコチョコチョして笑わせていたみたいですね。
そして氷にタッチするのも今と同じです。
何気ないしぐさが美しいのも。
羽生選手はこの翌年2013年もフィンランディア杯に出場し2連覇しています。
今シーズンは初戦がフィンランディア杯かもしれないという予想もあります。
そしてGPシリーズの中国杯がフィンランドに変更となり、ここに羽生選手もエントリーしています。
2017年のヘルシンキワールドの世界記録もあり、結弦君にとっては良い思い出がいっぱいのフィンランドで、今シーズンも新たな良いシーズンが始まりますように!
よろしければ過去記事もご覧ください。 ≪ハビエルとの出会い≫
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