2023年08月27日
多様な意見を認め合いませんか
今日は久しぶりに映画を見てきました。
ミラノ・スカラ座の音楽監督の座をかけて、フランス人指揮者の父子の対立と和解の物語なのですが、
もう4年近く行く機会のないパリやミラノの風景、そして数々の名曲を楽しめる映画でした。
そして、スカラ座で指揮する若き日の小澤征爾さんの姿も出てきます。
映画の中で演奏される名曲の数々、中でも最初のタイトルバックに流れる「母が教えてくれた歌」と、最後にスカラ座で演奏される「フィガロの結婚 序曲」は大好きな曲で、音響効果の効いた映画館で、家では無理な大音量で聴くのはストレス解消になりました。
全国の上映館と上映スケジュールはこちらです。
予告編はこちらです。
是非皆さまにお薦めしたい映画でした。
映画から帰ってからの午後のひと時、普段は他のブロガーさんの記事を読むことはあまりない私なのですが、この週末は羽生選手の24時間TVの出演もなく、色々なブログを読ませていただいています。
羽生選手の例の発表以来、気になることは、一部のブロガーさんたちが、他のブロガーさんたちを断罪するかの如く、そういう考え方は良くないとか、そういう考え方は羽生選手のためにならないとか、正義の味方のような書き方を見かけることです。
ブログはブログ主各人の個人的な場であり、自由な意見、考えたこと、感じたことを表現していいはずです。
この場にいるブロガーさんたちは皆、これまで羽生選手を、それこそ全身全霊で応援してきた方々だと思います。
羽生選手の突然の発表にショックを受けるのはむしろ当たり前のことだと思います。
むしろ、どうしたら、あのお知らせを受けて平然としていられるのでしょうか。
私には分かりません。
羽生選手は神でもないし、批判が許されない独裁者でもありません。
羽生選手のやること成すこと、全てを絶対視して、反対意見の表明まで非難するというのは理解できません。
極端な場合は、羽生選手に賛成できないなら黙って去れ、とまで書かれているのにはビックリ!しました。
大げさなようですが、この小さなブログ村の中にさえある、こういう同調圧力が、日本に言論の自由が根付かない原因なのかと、暗澹たる気持ちになります。
戦時中は、戦争に懐疑的な意見や反対意見を表明したら、やれ非国民だとか、売国奴とか言われ、反対意見は封殺され、結果、大惨事の敗戦に至ったわけです。
遠い昔のことだと思っていましたが、これでは一旦世間のムードが戦争に向かって行ったら、その頃のように反対意見は封殺されるようになる可能性だって大ありじゃないかと、怖くなります。
日常に潜むファシズムの芽を感じてしまいます。
ちょっと脱線してしまいましたが、元に戻ります。
羽生選手だって、ファンに相当なショックを与えるだろうということは分かったうえで発表したはずです。
その上で、考えに考えて、敢えて反対意見も批判も、受け止めようという前提で発表に踏み切ったことと想像しています。
羽生選手はファンを思い、ファンは羽生選手を思っていることは確かなことだと信じています。
真剣に愛する者同士は、意見が合わない時も、批判する時も真剣です。
本当の愛は真剣勝負なのです。
もし、そこに真実の愛があったのならば、反対は反対として、批判は批判として、お互いに認めたうえで、どうにかしてその大切な関係を続ける道を探そうとするでしょう。
羽生選手が真剣なら、羽生ファンも真剣なのです。
今は、多分彼にも、私たちにも、もう少し時間が必要なのだと思います。
あれから羽生選手から何の音沙汰もないのは、ファンの気持ちが落ち着くまではそっとしておこうという気づかいかもしれないなと思っています。
だから、早く新しいアイスショーをと、急かす気持ちもありません。
駆け抜けたこの1年の体と心を十分に労わってほしいいと思います。
そしてまた、これまで受けたすべてをcontinue したその先の、
新しい羽生結弦のフィギュアスケートで魅せてくれる日を待っています。
大大大好きなContinuesが懐かしい。
様々な感情、想い、考え、揺れる心、それらを持て余しながら、どうにか現実と折り合いをつけようともがいているブロガー様たちに敬意を。
そして、読んでくださるたくさんのファンの方々に心からの感謝を。
お読みいただきありがとうございました。
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