2023年01月17日
国宝級の対談(2)
前記事「国宝級の対談(1)」からの続きです。
羽生結弦×内村航平の対談完全版の中で語られた濃~い内容から特に注目した所を書きだしました。
特に”ゾーン”についての話は圧巻です。
羽生結弦 x 内村航平 sp対談 完全版
— 秀さかえ✨⛩✨🫧🐈❤ (@yuzu1207_ss) January 14, 2023
part 16
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【究極の境地、ゾーンとは】
羽生:自分がゾーンを提示するのであれば、何回くらいは入れたと思いますか、競技中に?
内村:いやもう数えきれないくらい、なんだけど、レベルで言うとMAXに近いのが2回あるかな。
競技してるところ以外でも、今日は一日上手くいくっていうところから始まり、最後まで自分の思うところまで行った。
寝てて、もうすぐだけど目覚まし鳴るなぁって時あるじゃない。
その時から今日は全てが上手くいくって思えて、そこから全部よかった。
羽生:試合当日ですか? 凄いですね。
内村:それが多分、過去一の”ゾーン”で。
”ゾーン”の向こう側に行ったこともあって、それはまあ、リオの個人総合決勝の鉄棒の時かな。
「練習は試合のように、試合は練習のように」みたいなこと言われるじゃん。
でもまあ、試合が練習のようになんてできたことなんかほぼないじゃない。絶対にないと思ってって。試合は試合だと思ってたんだけど、その時だけ、「あっ、練習のようにできてる」みたいなことがあって。
やっぱゾーンの向こう側に行けたから、1回入りまくったら、「無」になったみたいな。
で、いつも通りできた。
羽生:ちなみにゾーンの時テンション高くなります?
内村:なるね。なるけど抑えてる。あーヤバい、凄いんだけどこれはテンション上げるとよくない。
羽生:その、向こう側に行ってるときは無だった?
内村:無だったね。
羽生:何やっても跳べます、みたいな?
内村:開き直ってるというかね、「どうにでもなれ」、みたいな感じの時が向こう側なのかなっていう気がする。
羽生結弦 x 内村航平 sp対談 完全版
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part 17
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羽生:深いなーって思った時は、僕も2回なんですけど。
初めて多分ゾーンに入ったなって思うのが小学校4年生くらいだったんですけど、
その時はホントに、上からちゃんと全部リアルで見えていて、跳んだ瞬間に時間止めて、「あっ、軸ブレてるから直そう」と思って、こうやって上からつまむような感じできゅって直したら、全部跳べるみたいな時期ありましたね。
内村:僕と似てるかもしれないですね、ゾーンの感覚が。
羽生くんの場合は、たぶんその「操り人形系」なんですけど、
僕の場合、「ロボット指令塔系」なんですよ。
羽生:「司令塔」なんだ。
内村:あの、なんか、操縦室みたいなところに。
羽生:コックピットみたいな?(私はガンダム指令室を思い浮かべてしまいました。)
内村:操縦室みたいなところにちっちゃい自分がいて、(演技は)やってるんだけど、感覚はもう自分ではないみたいな。
で、ここにいるちっこうのが操っているみたいな感覚になる。
羽生:へぇー。面白いですね。僕は上からですね、完全に。客観ですね。
内村:一時停止できるのはいいね。俺の方はできなかったんで。
羽生:あの、たまにあるじゃないですか。カメラとかで、跳んで回ってて、瞬間にピタって一時停止して、カメラがぐるっと後ろに回りこんで、カメラアングルが変わって降りてくる、みたいな。
あれ、できますね。ゾーンに入っている時。
内村:へーーー
羽生:でもそれは僕は多分ゾーンの手前な感じで。
その「奥の方の”ゾーン”」じゃない。
「奥の方」は、なんも考えてないんで。
呼吸すら危うい感じですね。してるか、してないか、分かんないみたいな。
もうあくびしか出ないですもん僕、そういう時。
2020年の全日本選手権の時が一番深かったと思うんでですけど。
羽生結弦 x 内村航平 sp対談 完全版
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part 18
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羽生:(2020年全日本FSで)6分間練習終わって、自分の本番入るまで、10分くらい寝ましたね、こうやって。
寝ながら、多分イメトレとかはしてたんですけど、しっかり熟睡してたんですよ。
10分って決めて、自分でストップウォッチかけて、パって目をつぶってから、パって目を開けるまで、完璧な10分00にいくんですよ。なんかそういうのあります、深い時は。
でもやっぱり、4回転半入れてからはそんなに簡単にゾーンに入れなくなりましたね。
やっぱ意識するじゃん。色々やっぱり計算するじゃないですか、難しいジャンプやるときとか、難しい技っていう時は。
ここ、こうして、こうやって、こうなって、こういくから、こういって、ここでいける、なんて。
ずっーとイメージして、何回も反復でやるじゃないですか。
固まるんですよね。思考を使いすぎると酸素も奪われるし。
内村:そうだね。メチャメチャ分かる。
羽生:ブレッドシュナイダーやる前とか、メッチャ考えてますよね?
なんか分かりますもん、見てて。
内村:「考えて、考えて、考え抜いた先に、考えない」、みたいな。
羽生:そこに行けると楽なんですよね。
内村:そうそうそうそう。
羽生:行けないんですよね。難しいジャンプって。
内村:行けないんだよね、なかなか。考えちゃうんだよね、やっぱ。
分かってんだけど、考えちゃうみたいなところは確かにある。
羽生:でも、それも練習なんですよね。どれだけ質のいい練習をできるか。
で、そこまでたどり着けなかったら、多分本来は使うべきじゃないと思うんですよ。
でも、使わないと勝てない場所もやっぱりあるんで。
内村:うん。
羽生:だから、使わないと勝てないという、確率が低いもの。そこに行く着くためのゾーンと、そこをやり終えた後のゾーンに入るスイッチが、どれだけ早くハマるかっていうのは、なんかちょっと気にしますね。
内村:これだけ結果も残してきたし、自分の好きなことをみんな知ってよぐらいな…。
羽生:自分のスケートを完結させたい。
だから僕は4Aやるのをやめない。
羽生結弦 x 内村航平 sp対談 完全版
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part 21 end
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羽生:スケートの綺麗さみたいなものは、やっぱ続けていきたいなぁって思いますし、
絶対それは譲らないって思ってます。
内村:じゃあ、僕も明日からブレッドシュナイダーまたやります。
羽生:意外とそれはできると思います。
内村:やれるところまでは一応戻ってきていて、あとほんのちょっと、だなと思っていて。
ほんのちょっとがまさか羽生結弦さんだとは、思いませんでした。
羽生:なんだったら僕、あの、内村さんと対談させていただくとかそういうの関係なく、演技で勇気と元気もらってるので。
ありがとうございます。日本国民を代表して、ほんと、ありがとうございます。
内村:こちらこそですよ、ほんとに。ありがとうございます。
羽生:いやもうメチャクチャ楽しかったです。自分ばっか喋ってましたけど。
技の考え方とか、あと、自分たちの誇りとか、いろんなことまた聞けて、本当によかったなぁって思ってます。
これからも、内村さんにも言っていただけましたけれど、僕も頑張る活力がまた一つ生まれました。
内村:尊敬してくれてるなって思うのと、あとこう、お互い第一人者として、ライバルとして見られているような感じもありました。
だからこう、ああやって、プレッシャーをかけるようなことも僕に言ってくるんだろうし。
ブレッドシュナイダー、やんなきゃいけないですね。すげえな。
ありがとうございました。
(完)
興味深かったところだけですが、ようやく書き起こし終わりました。
羽生選手と内村さんの言葉のやり取りが面白くて、書き起こすのに時間はかかりましたが楽しかったです。
競技のジャンルは違うけれど、ある意味、似た者同士の二人だなと改めて思いました。
これからの王者同士の切磋琢磨が楽しみでもあります。
こんなに素晴らしい対談を、フジテレビさんはズタズタにカットして、予告編のような番組に作り直していましたが、これからはそのようなことはやめてほしいです。
小出しにせずに、初めからしっかり見せていただいた方が、フジテレビの印象がずっと良くなると思うのですが。
日テレさんのように、この対談のノーカット版をYouTubeにしっかり残してほしいと思います。
最後に羽生選手が最も深い”ゾーン”に入れたという、
2020年全日本選手権のFSの演技『天と地と』を再び観ておきたいと思います。
「全日本の長い歴史に刻み込まれた演技」
「ジャンプ全て、文句のつけようがないです。全て完璧でしたね」
「素晴らしいものを我々は目にしました」
お読みいただきありがとうございました。
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