PROLOGUE☆今こそ始まりの時9歳の僕と王様のジャンプ

2022年10月01日

感動的なインタビュー




昨日は突然のアイスショー開催のお知らせと、TwitterとInstagramの開設に驚きやら嬉しさやらで盛り上がっていましたが、今日は発売日に届いていた
フィギュアスケートLife Extra『Life on Ice 羽生結弦』を読んでいます。

年代順に追った構成も良く、写真のセレクトも素晴らしく、紙質は半ツヤで高級感もあり、とても気に入りました。


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私はとりあえず限定版の方を予約していたのですが、もう1冊通常版も購入したくなりました。




『永久保存版 2004‐2022 HISTORY』となっていますが、これは本当にその名に相応しい本だなと思いました。
 



フィギュアスケートLife 目次


インタビュー記事はどなたの記事も全て感動的でしたが、
とりわけ阿部奈々美コーチとジスラン・ブリアンコーチのインタビューは涙なしでは読めないような内容でした。


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阿部奈々美コーチのインタビューの中に、初めて知ったエピソードがありました。

それは『序奏とロンド・カプリチオーソ』にまつわるお話でした。

FSで『火の鳥』を滑って、ノービスの選手でありながら出場した全日本ジュニアで3位入賞となった次のシーズン、2008‐2009シーズンに、結弦くんは「ヴァイオリンの曲を使いたい」と言っていたのですが、奈々美先生に「あなたにはまだ早い」と言われていたそうです。

その曲は実は『序奏とロンド・カプリチオーソ』だったのです。

その当時、奈々美先生は、結弦くんにはヴァイオリン曲はまだ難しいと考えて、その結果選ばれたのがピアノ曲の『パガニーニの主題による狂詩曲』だったのだそうです。


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結弦くんはその時のことを忘れずにいて、現役最後のショートプログラムとして『序奏とロンド・カプリチオーソ』を選んだのではないのでしょうか。しかもピアノ曲にして。



ロンカプ




奈々美先生にも、あの時できなかった曲を、成長した今は素晴らしいレベルで演じられるようになったことを報告したいという意味も込めていたのかなと思いました。

『序奏とロンド・カプリチオーソ』は突然思いついた曲ではなく、十数年の間、結弦くんの心にしまってあった大切な曲だったのです。


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ですから、アイスリンク仙台で、そのプログラムの完璧な演技ができたことは、結弦くんにとって、長年の想いを遂げられた嬉しい瞬間でもあったのだと思います。

ノーカット版序奏とロンド・カプリチオーソ⇒(437) 【羽生結弦】ノーカット版「ロンカプ」プロ転向後テレビ初演技 Yuzuru Hanyu / “Introduction and Rondo Capriccioso” on TV in Aug 2022 - YouTube





もう一つ、『ホワイトレジェンド』にまつわるお話もありました。

奈々美先生が大学4年生の時に出場した最後の全日本選手権は、大震災後に神戸のチャリティ演技会が行われたリンクだったのだそうです。
その全日本が終わって翌日仙台に帰ったら、その日に神戸で大地震があり、そのリンクも被災してしまったのです。

その同じリンクに、今度は仙台の大地震の後にコーチとして結弦くんに付き添い、スタンディングオベーションを受ける結弦くんを見て、鳥肌だつような感動を受けたというのです。


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このプログラムには、私たちの知らない物語が紡がれているようで、感動しました。


普段はあまり表面に出てこない奈々美先生のインタビューが6ページもあるというのが嬉しかったし、内容もとても濃いものでした。





ジスランコーチの『ユヅル、君が幸せなら僕も幸せだよ』というタイトルのインタビューでは、結弦くんとの信頼関係の強さがよく分かりました。
ジスランコーチが、結弦くんの自由な発想と選択を全面的に支持してサポートしてくださったことが分かりました。

特に平昌オリンピックの時、クリケットクラブでの直前の練習まで4回転ループに苦戦して取り組んでいた結弦くんに対するアドバイスには感動しました。
足も痛み、他の選手のことを気にかけて大荒れだった結弦くんに対して、こう言ったのです。


「君がコントロールできるのはユヅル・ハニュウだけだ。
ユヅル・ハニュウとして、ユヅル・ハニュウらしく、滑ることを考えろ。
そうすれば自分でも驚くようなことが起こるから」




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もしもジスランコーチがいてくれなかったら、平昌の結果にも響いていたのではないでしょうか。
それほど、テクニカルなジャンプコーチとして、また一方では心理的なメンターとして、優れたコーチなんだなと思いました。


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結弦くんからの信頼が厚いのも納得です。

そのジスランコーチのインタビュー最後の言葉が嬉しかったです。


ーありがとうございました。
日本に行く機会があって、羽生さんと練習できるのを祈っています。

「ええ、そういう計画になっています。そうなりますよ」



そうなると本当にいいですね。



後輩たちからのメッセージは、刑事くん、草太くん、光希くん、駿くんから。
皆、結弦くんをリスペクトしてくれるスケーターです。
刑事くんは後輩ではないですが同じプロスケーターとしての活躍を、そして3人の後輩には結弦くんのスケートを継承して欲しいですね。
応援しています。


このところ結弦くんの写真集や本が出版ラッシュですが、
フィギュアスケートLife Extra『18年間の秘蔵写真と独占インタビュー』
これは買うべき本の一つだと思いました。




10月3日の月曜日には結弦くんが表紙のAERAが発売されます。

蜷川実花さん撮影の写真とインタビューが楽しみですね。



ビスクドールのよう。


巻頭特集
羽生結弦とフィギュア

羽生結弦さんが表紙と独占インタビューに登場! 「スケートがあるから生きていると思える」

10月3日発売のAERA10月10-17日合併号は、プロスケーターとしてスタートを切った羽生結弦さんが表紙に加え、独占インタビューとグラビア全11ページに登場します。撮影は弊誌表紙フォトグラファーの蜷川実花。稀代のアーティスト二人のコラボレーションによる〝見たことのない羽生結弦〟をカメラが捉えました。今の率直な思いを語った独占ロングインタビューも必見です。


独占インタビュー プロとしてのスタート
スケートをやって、何かしら表現をして、苦しくて、つらくて、それがないと生きている心地がない/
みんなが幸せだから、自分も幸せ/プロになってファンの方々がついてきてくださるかめちゃくちゃ怖い


結弦くん、心配しないで。
みんな君についていくよ!



同じく月曜日に『フィギュアスケーターズ』も届きます。






そしてAERAプレミアム版『飛躍の原動力』は10月13日(木)です。



毎日が忙しいこの頃です。

追いかけているだけでも忙しいのに、何事にも全力で臨む結弦くんはどんなに多忙かと、ちょっと心配になります。



お読みいただきありがとうございました。

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