ロンカプの余韻とカタルシス美術館に飾ってあるような体

2022年08月30日

ノーカット版『序奏とロンド・カプリチオーソ』と反田恭平さんインタビュー




24時間TVが終わって、ノーカット版の『序奏とロンド・カプリチオーソ』が公開されました。

しかも別角度からの2バージョンを続けて。


テレビ番組中とは違って、プログラムに集中して観ることができ、またまたこの素晴らしい演技に心を奪われました。

動画のコメント欄は日本語よりも世界各国の言葉であふれています。

世界中の人々が完全な『序奏とロンド・カプリチオーソ』を待っていたのです。



 



本当に、試合でもここまで集中したパフォーマンスは難しいだろうと思います。


誰かジャッジの資格を持った方に解説と採点をお願いしたいくらいです。

この演技を正確に採点したら、果たしてどれくらいの点数が出るのでしょうか。

世界最高得点を更新するのは間違いないと思います。



毎日新聞の倉沢記者が反田恭平さんのインタビューを再掲してくださっています。

昨年のショパン国際ピアノコンクールで2位となった反田さんは、羽生選手と同じ1994年生まれです。



有料記事になっていますが、記事が発表されたのは半年以上前の今年2月の北京オリンピックSPの直前のことなので、反田さんの言葉を少しだけ引用させていただきました。



ーロシアでの羽生選手の知名度の高さ。
(2014年ソチオリンピックのころ、反田さんはロシアに留学中だった)

 ◆ロシアでは「またか」というくらい羽生選手の名前を聞きました。「彼の調子はどうなんだ」とか。「僕、全然知り合いじゃないのに……」と思っていました(笑い)。ロシアでは、多くの人がバレエやフィギュアスケートに関心があります。フィギュアスケートの映像を見て、話すロシア語の授業もありました。「結弦」と言っただけで街の人たちは全員が分かるようなレベル。もう、アイコンみたいな感じでした。


ー羽生選手との共通点と感じるところ。

◆僕の場合は(五輪のように)3度目を経験していないので、羽生選手の気持ちを100%理解することはできませんが、ファンがいるという点では一緒だと感じます。羽生選手はプレッシャーがすごいと思います。例えば、表現者として生きる場合、自分のパフォーマンスが審査員にどれだけ理解してもらえるのかという不安、怖さが常にあります。そういったものは同じなのかなと思います。


ー羽生選手の演技についての印象。

◆当たり前かもしれないですが、振り付けがすごく好きです。踊り方、指先までのコントロールも素晴らしいと思います。最初の部分は、「ミ」「ラ」と5度落ちてくる音型に合わせて、手を流れるようにしています。曲にあった流れで、水のようです。そういうところまで繊細に考えているというのは、見ているお客さんともシンクロしているなという印象を受けます。

 羽生選手の序奏はしなやかな部分を見せつつ、ロンド・カプリチオーソになってからは、曲としての背景が変わるのを足元のステップや刻むリズムを増やして表現している印象です。

 編曲で違うところはあると思いますが、羽生選手の演技を見ていると、ラスト20秒のクライマックスに持っていくところまでが非常にうまく描かれています。本当に映画を見ているようです。ストーリー性をすごく感じます。(前回五輪のSP)「バラード第1番」でも思いましたけど、初動からきれいに入って、構成上ジャンプをしないといけないところにうまく持っていって、音楽の邪魔をしないようにしている。今回は終盤のリズムに入ってから、爆発的に最後まで駆け抜けるという印象を持ちましたね。

ロンカプ 反田インタビュー 1


ー羽生選手へのエール

 ◆94年ぶりの五輪3連覇が懸かるというのは、すごすぎて笑ってしまうレベルです。我々の感覚からすると、羽生選手ならできるだろうと思うところもあります。その期待が羽生選手にとって良いのか、雑音なのかは分かりません。

それでも、応援してくれる人が全てだと思います。一体誰のために滑るのか、何のために滑るのかなど、羽生選手は考えていることがたくさんあると思います。どんな結果だろうが、みんな応援しているし、戻る場所があります。気兼ねなく、好きなように演技してほしいです。本番は、風のように身を任せて滑ってほしいと思っています。


ロンカプ 反田インタビュー 2



静謐でありながら激しいプログラム。

ピアニスト反田さんの指摘がすべて納得できて、清塚さんも以前指摘されていたように、羽生結弦の音楽と向かい合う力の凄さを感じました。

結弦くんにピアノ習ってほしい。本当にそう思いました。

運動神経が発達している人は上達も早いと思うので、今から習ってもかなりイケるのではないでしょうか。


反田さんのインタビュー記事全文はこちらから是非お読みください。




お読みいただきありがとうございました。

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