上海の記憶を北京で上書きする持って生まれたカリスマ性

2022年02月17日

世界をつなぐ羽生結弦




エキシビションの練習風景にかすかに流れる『オペラ座のメロディーを聴くだけで、7年前の記憶がよみがえります。

羽生選手が今、このプログラムを中国の地で再演するという選択は、いわば7年前の忘れ物を取りに行くようなことでもあり、オリンピック開催国に対する感謝の意味も込められているのかなとも感じます。




美しいファントムが世界中の人々を魅了することは間違いありません。

衣装はどうなるのでしょう。
私は伊藤聡美さんが超特急で仕上げたという、あのブルーの衣装が大好きですが、新衣装でくる可能性もありますね。
どんな衣装になるのか、それもとても楽しみです。


我が家ではこれが常設展示になっています。

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羽生選手は、最近ではフィギュアスケート界を越えて、世界で注目される存在になっています。

【北京=共同】北京冬季五輪で国際映像を供給する五輪放送サービス(OBS)のヤニス・エクサルコス最高経営責任者(CEO)が16日、共同通信のインタビューに応じ、世界的な人気を誇るフィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)を「スポーツの枠を超えた存在。国や文化の壁を超えて世界の人々を一つにつなぐ、唯一無二のビッグスターだ」とたたえた。

羽生は中国の短文投稿サイト、微博(ウェイボ)で検索上位ワードに登場するなど注目される。「選手としての驚異的な能力と非常に温かく魅力的な人柄で、人々は彼に会いたい、彼のことを知りたいと思う」と分析。デジタル戦略を強化しているOBSにとっても重要な選手と捉えており「多くの問題、分断が起きる現代で前向きな雰囲気を生み出している。彼のような選手がもっと必要だ」と述べた。


先日はフランスの国営放送RFIからも注目されていました。

フランス国営メディアのRFIによると、政府間関係でも国民感情でも「冷たい日中関係」が続いている中で、多くの中国人がフィギュアスケート男子の羽生結弦選手を「熱く応援」し続けていることについて、フランスメディアは強い関心を示している。

日中両国で2019年に行われたある世論調査では、日本人回答者の84%が中国に悪感情を持っていた。また、中国人回答者の62%が日本に悪感情を持っていた。しかし中国人ファンは、羽生結弦選手を「熱烈応援」し続けてきた。羽生選手を支持したのは一般のファンだけでない。中国中央電視台(中国中央テレビ)のベテランスポーツキャスターである陳●氏(●はさんずいに「瑩」)は興奮した様子で、
「絶頂期の羽生選手を見て、報道することができて幸せだ」「羽生選手の青春は永遠ではないが、彼は永遠に人々の記憶の中に残る」と述べた。


なにかとギクシャクしがちな日中間にもかかわらず、「羽生結弦」という存在が、お互いのイメージを好転させるという機会を提供しているように感じます。

個人のレベルで考えても、仲のよい友人がいる国には親近感を感じ、良いイメージを持ちますね。
そう考えると、羽生選手の中国での人気が、日本という国のイメージを好転させているという指摘はうなずけます。


羽生選手の人気は中国だけでなく、政治、文化、宗教、民族に関わりなく世界中ですから、日本のイメージアップにも多大な影響力を発しているということですね。

それは一ファンとして、とても嬉しいことです。


記者会見で競技続行も表明してくれて、これでまたしばらくは元気に生きて行けそうです。




何度でも繰り返し見たくなる記者会見です。

平昌オリンピック後の外国特派員協会、日本ペンクラブの記者会見と並ぶ、名会見だと思います。


今日はまた練習に出てくれるでしょうか。

22 北京 オペラ座 練習 1


今日の男子練習時間は14:15からです。

足の具合、少しでも良くなっていますように。



お読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 05:41│羽生結弦 | 北京冬季オリンピック
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