2022年02月12日
歴史に名を刻むことは金メダルより難しい
羽生選手の4回転アクセル、ISUに公認されたのはよいものの、ジャッジングには不可解なことがいっぱいです。
マッシミリアーノさんは、あの4回転アクセルはアンダーローテーションではなく、qマークだろうと指摘されています。
I have reviewed the quadruple axel performed today by Yuzuru Hanyu several times. In my opinion, it is no less underrotated than other quad jumps performed today. The Q would have been the correct call.
— Massimiliano Ambesi (@max_ambesi) February 10, 2022
We hope there will be other opportunities soon
本日羽生結弦が跳んだ4回転アクセルを何度も見直しました。
私の意見では、今日実施された他の4回転ジャンプよりも回転が少ないということはありません。
「Q」が正しいコールだったでしょう。
近いうちに他の機会があることを願っています。
連続写真で確認すると、確かに前向きで踏み切って、後ろ向きで片足着氷していますから、アンダーローテーションとはならないと思うのですが・・・
マッシミリアーノさんのご指摘の通り、q(クオーター)マークくらいの回転は十分しているように見えます。
ジャッジの皆さんはこういう画像を見ることができているのでしょうか。
できているはずありませんよね。
なにしろカメラ1台で判定するという、今時、ある意味「神業」と言えることをやっているわけでから。
これまでも羽生選手はしばしばいわれのない下げ採点をされてきましたが、今回も改めてプロトコルや結果詳細表を見るとおかしな点が多々見えてきます。
2日が経って、少し心が落ち着いてくると、無性に怒りが湧き上がってきています。
後半の1.1倍になる2本の連続ジャンプと3AについたGOEは2と3が多く、最高でも4しか出ていません。
文句のつけようがないほどの美しいジャンプでも絶対に意地でも5は出さないということでしょうか。
そしてPCSは今まで羽生選手のプロトコルでは見たことが無い8点台がずらりと並んでいます。
パフォーマンスは2度の転倒があったために抑えられるのはルール上仕方ないのかもしれませんが、なんと、5項目の最後の音楽の解釈のPCSも9人中7人が8.75としています。
これには驚きました。音楽表現ということにかけては、上位3選手に負けているとは絶対に納得できません。
ジャッジ諸氏は琵琶や箏で奏でられる和の音楽を聴いたことが無いため、その音楽表現が理解できなかったのだとしか思えません。世界に知られた日本の作曲家、冨田勲さんの素晴らしい音楽も、聴く耳を持たない人にとっては、猫に小判と言ったら失礼でしょうか。
メダリストとなった3選手が使っていたような、誰でも聴いたことがある、または誰かがかつて使っていたという、もっと分かり易い平凡な音楽しか理解できないのでしょうか。私にはそうとしか思えません。
下のフリーの得点詳細を見てください。
羽生選手の音楽の解釈は、ネイサン・チェン選手よりも、鍵山選手よりも低いのです。
音楽の解釈だけではありません。スケーティングスキルも、トランジション(要素のつなぎ)も、パフォーマンス(演技力)も、振り付けも、全て上位2選手よりも低くつけられているのです。
私にはどうしても理解できません。いったいどういう根拠でこのような採点ができるのか。
脳科学者の茂木健一郎さんが、こんな動画を上げてくださっています。
羽生選手の演技を観た大方の人々の想いを代弁してくださっていると感じました。
羽生選手の今回の挑戦と演技は、点数やオリンピックメダルを相対的に小さなものに感じさせるような、次元を超えたものであったと思います。
10年もたてば、2022年北京オリンピックの金メダリストが誰だったか覚えている人は少ないでしょう。
しかし、4回転アクセルを史上初めて国際試合で跳んだのは羽生結弦だという事実は、フィギュアスケートの歴史に永遠に残ります。
新たな地平を切り開くのは、オリンピック金メダルを得るよりも遥かに難しい事業なのです。
自分の利益を顧みず、自己犠牲の精神で果敢に困難にぶつかっていく姿は、正にフィギュアスケートの革命家という名にふさわしいと思います。
ひとまず戦いは終わりました。
今は傷をいやすことに専念して、やがて彼が立ち上がる時、
次に選ぶのがどんな道であろうとも、
ずっと心は羽生選手と共にありたいと思っています。
2月14日(月)
2月17日(木)
これから怒涛のオリンピック特集号が続きますね。
記録として、できる限り買い集めるつもりです。
いずれもメダリストではなく、4位の選手が表紙を飾るオリンピック特集号です。
つまり、そういうことです。
お読みいただきありがとうございました。
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