序奏とロンド・カプリチオーソ四月は君の嘘

2021年11月11日

想像力を羽ばたかせる選曲





羽生選手の今シーズンのショートプログラムの曲を知って、調べてみると色々と想像が膨らんできます。


サラサーテは自分の超絶技巧を披露できるようにと、結弦くんが初めてのNHK杯で4回転トーループを決めた『ツィゴイネルワイゼン』を書いたと言われています。

2010 NHK杯 ツィゴイネルワイゼン



そして『序奏とロンド・カプリチオーソ』は、ヴァイオリンの名手でもあったサラサーテのために、サン・サーンスが書いた曲でした。


スペインの作曲家、サラサーテ作曲の『ツィゴイネルワイゼン』で初めて4回転トーループを跳び、

そしてそのサラサーテのために、サン・サーンスが書いた『序奏とロンド・カプリチオーソ』で最後に残った4回転アクセルを降りる。(4回転フリップも跳んでいるそうです)


そんなストーリーが描かれていたのかもしれません。


Wikipediaの『序奏とロンド・カプリチオーソ』の項によれば、

ヴァイオリニストパブロ・デ・サラサーテのために書かれ、スペイン出身のサラサーテにちなみスペイン風の要素が取り入れられている。初演当時から広く支持され、現在でもサン=サーンスの最も人気のある作品の一つである。

当初、ヴァイオリン協奏曲第1番のフィナーレとして構想され、1863年に作曲された。初演もヴァイオリン協奏曲第1番と同時に、1864年4月4日にサラサーテの独奏、サン=サーンスの指揮で行われた。デュラン社からの出版は1875年に行われ、サラサーテに献呈されている。

ピアノ伴奏版はジョルジュ・ビゼーによって編曲され、1870年に出版されている。また、クロード・ドビュッシーが2台ピアノのための編曲を行っており、1889年に出版されている。

(wikipediaより)
 

サラサーテ独奏、サン・サーンス指揮とは、なんとも豪華ですね。
「スペイン風の要素が取り入れられている」といところもいいですね。

スペイン=ハビを思い出します。

しかもピアノ伴奏版はビゼーによる偏曲で、2台のピアノのための編曲をしたのはドビュッシー!!

あの時代のスター音楽家が勢ぞろいしています。


清塚さんによる編曲、演奏が本当に楽しみです。

この時以来のご縁ですね。 
今回も奇跡が起きそうです。

「ゆづちゃん」呼びが可愛い!


サン・サーンスといえば、『Norte Stellata』の原曲『Swan』の作曲者でもあります。

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そして観てほしいのはこの動画です。

プルシェンコさんの2013年に使っていたフリーの曲、『ベスト・オブ・サン・サーンス』です。





なんと、
『序奏とロンド・カプリチオーソ』ー『スワン(=Notte Stellata)』ー『死の舞踏』のメドレーとなっています。

ちなみに『死の舞踏』は羽生選手が13歳の頃に滑っていた『アマゾニック・死の舞踏』は別のものです。


プル様の素晴らしいパフォーマンスですが、これを観ると、結弦くんの新しいSPはどんなだろうと想像力を掻き立てられます。

結弦くんもきっとこの動画は何回も観たんだろうな。


結局、結弦くんにとって、一番信頼していて、親近感を持っているのは、ハビとプルシェンコさんなのではないだろうか、
結弦くんのSPの選曲から、そんなことも感じた私がいます。



結弦くんの怪我が一日も早く回復しますように。

毎日何度もそれを思い、ひたすら祈っています。



お読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 01:17│羽生結弦 | NHK杯
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