駿くん佳生くん結弦くん天からの授かり物

2021年05月13日

ジェフリー・バトル、羽生結弦を語る





読みたい記事がたくさんあり、まだQuadruple Axel を読んでいます。


Quadruple Axel  1



しかし、この雑誌名がなぜQuadruple Axel 、「4回転アクセル」なのか前々から不思議に思っていました。

そしたら、こんな物語があったのですね。


羽生選手が4回転アクセルに挑戦するように、雑誌としてもっと高みを目指したいと考えて、誌名を「Quadruple Axel」にしてしまうなんて。

村尾さんの気持ちが今回の「The Real 美しき練習着の勇姿」を生んだのですね。


発売日の19日が楽しみです。



さて、今日はジェフリー・バトルさんのインタビュー記事です。

写真を含めて6ページある長いインタビューなので、個人的に興味深い部分のみご紹介させてください。

バトルさんのインタビュー記事の取材・文の担当者として、誌名を決めたという村尾竜哉さんのお名前がありました。



ジェフリー・バトルさんは、羽生選手がカナダのクリケットクラブに移って以来ずっと一貫して、
ショートプログラムの振り付けを担当してきました。

『パリの散歩道』
ソチ 16 (4)


『バラード第1番』
18-2-16 SP 7_Fotor - コピー



『Let's go Crazy』
2016 SC sp ブログ


『Otonal』
19  オータムクラシック SP 小海途 2


『Let Me Entertain You』
20 全日本 SP 小海途 3



そのどれも、羽生選手を語る上で外せない素晴らしいプログラムです。

今シーズンのSPを考えた時、羽生選手とジェフは、最初はピアノ曲を考えていたそうです。


ーショートプログラムの曲は、当初ピアノ曲を考えていたそうですね。

ジェフ:そうですね。昨季の世界選手権(モントリオール / 開催中止)の前に、「来シーズンはクラシックなピアノ曲をやりたい」ということを話していて、その路線で曲探しを始めていました。ショパンのバラードとは違ったタイプのものです。

ところが、世界選手権が中止になり、パンデミックは私が予想していた以上の事態になりました。
そんななか、彼がこんな提案をしてきたんです。
「この状況で多くの人がつらい体験をしている。だから、僕は氷の上でみんなを楽しませ、みんなが笑顔になって喜んでくれるようなものをやりたい」と。
私に異論はありませんでした。

それで急遽、路線を変更して、アップテンポで楽しい曲のリストアップにとりかかりました。

(中略)

あのような”キメ”のある曲を選びたかった、という狙いはありました。
以前、かれがショーでロックナンバーを滑っているのを見たのですが、そのパフォーマンスを見た時に。彼が観客を巻き込んで盛り上げる姿に圧倒されました。たしかU2の『Vertigo』だったと思います。

vertigo 3_Fotor


彼は言ってみればロックスターのような存在で、曲に合わせて観客を煽ることができます。
今回の曲の「ジャーン」という音ハメの部分は、かなりインパクトのあるコード(和音)が使われているので、
それぞれのコードに合わせて決めポーズを入れて、プログラムのハイライトシーンになるようにしました。

ー羽生選手の音楽性の高さは、天性のものでしょうか?

ジェフ:音楽性は昔から優れていました。
(中略)
最初に彼と一緒にやり始めた時(2012年)は、「この音でキメポーズをして」と私が振り付けたとおりに動いていましたが、いまは彼自身が音を感じ取って、こちらが求める以上のものを表現しています。
それが彼と一緒にやることの醍醐味のひとつでもありますね。



ー天性の能力といえば、先ほどのお話にもあったように、観客を乗せて巻き込む力も凄いですよね。

ジェフ:これは競技用のプログラムではありますが、まるでショーで演じているかのように、彼の個性を充分に発揮してほしいと思っていました。
(中略)
まさに会場の全員をプログラムに引き込んでいたと思います。
彼は生粋のエンターテイナーですからね。
競技者であると同時に、パフォーマーでもあります。

20 全日本 SP sportiva 2



まだまだインタビューは続きますが、今日は色々と忙しくて最後まで書けませんでした。
続きはまた明日書きたいと思います。

次回は、ジェフの振付師としての仕事に影響を与えた、羽生選手の存在について語った部分です。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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withgoldenwings at 23:31│羽生結弦 | 雑誌記事
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