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2021年03月23日

平常心を地で行く一問一答全文



 
羽生選手の公式練習後のインタビューが届いています。試合前の心の持ちようが良く分かり、感銘を受けました。
自分の記録のためにも全文掲載させていただきました。


Sponichi Annexより


【羽生結弦、語る 公式練習編(1)】

「何かしら意味のあるものに」「枠取りに最大限貢献したい」


21 World Sponichi  小海途 1


フィギュアスケート世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)の開幕を24日に控え、男子で4年ぶり3度目の金メダルを狙う羽生結弦(ANA)が、22日のサブリンクでの公式練習後、オンラインで取材に応じた。一問一答は以下の通り。

 ―特別なシーズン。最終決戦の直前、心に宿るものは。
 「なんか…割と淡々としているというか。まあ出るまで自分自身、思うことはあったんですけど。まあでも、ここの現地に来て滑るからには、やっぱり、何かしら意味のあるものにしたいなと思います」

 ―サブリンクで練習した感覚は。
 「まあ、あの…来るときに実は地震があって。出ようとする直前に地震があって。
本来は新幹線で来る予定だったんですけど。あの、新幹線が使えなくなったりして。
飛行機替えたりとか、ちょっと大変でした。
なので、練習プランとしてはちょっとズレているかなと思うんですけど。でも、こっちの氷ともしっかり対話できたと思いますし、良い感覚で最後は終われたかなと思っています」


 ―後半は4回転ジャンプの調子が上がっていた。
 「最初ちょっと気合入りすぎというか。いつもの空回りみたいなものが一瞬あったんで。それから自分のことをいろいろコントロールしながら。
もちろん今回はブライアンもトレイシーもいるので。しっっかり話を聞きながら、自分のペースも守りながらやれたと思います」


 ―コーチ陣とは久しぶりだったが。
 「特に久しぶりだから何かの話をしたというのはなく。淡々と自分のことをやってますし。あと、そうですね。今日何する、とか。フフフ(笑い)。あと明日の練習こうしようとか、そういう話をしました

 ―コーチ陣がいることで気持ちの違いは。
 「まあいろいろ自分でやらなきゃいけないことが全日本の時にはあったので。それは、側でサポートしてくれる人がいるのは凄いありがたいです

 ―今大会はバブル。ストレスなどは。
 「うーん。特に僕にとってはあまり変わらないというか。
マスクしなきゃいけないなとか。あとは、常に人との距離感だったり。あとは、そうですね。まあ手指の消毒だったり。そういったことは注意はしますけど。僕にとって試合はいつもこのような感じでやってはいるので。特に影響はないかなと。
影響はないというか、何も変わらないなと思いながらやってます」


―全日本から3カ月。そこからの上積みは。
 「うーん。そうですね。まあ…うーん。もちろん良い演技をしたいとは思ってますけど。うーん。全日本みたいに、とかっていう気持ちは特になく。ここはここで。多分、そうですね…。練習してきたことをしっかり出せればいいと思いますし。あとはまあ、まだこっちに来て、感覚が凄い整っているわけではないので。まあ毎日、ちょっとずつ。
感覚整えながら、体も整えながら、いい演技したいという風に今は思っています。素直な気持ちはそこかなと。何かこれをやりたい、とか、あれをやりたい、とか、こういう演技をしたい、という感じでは今はないです


 ―対ネーサン・チェンや王者を取り戻す大会だったり、北京五輪の枠取りもある。フォーカスすることは。
 「枠取りに関しては最大限貢献したいなと思っています。あとはそうですね…。僕にとっては今のところそれだけですかね。この大会については。
あとは、とにかく自分が目指している良い演技を毎日1つずつ重ねてって、グラデーションのように良くなっていってくれればなと思います



【羽生結弦、語る 公式練習(2)】震災から10年

「この時期のこの子たちを通し…心が動くきっかけに」

21 World Sponichi  小海途 2

 ―ネーサン・チェンについては。
 「率直に彼に対して、凄いその…。新型コロナウイルスに対しての対策だとか考え方が凄いものがあるな、とか。しっかりしているな、と尊敬みたいなものがあって。
もちろん彼みたいに僕自身も気をつけながら。本来の試合とはちょっと違うような形で今回試合をやっているので。
とにかく自分の演技ももちろんなんですけど。
注意するところはしっかり注意しながら、最終的に良い演技できればいいなという感じでは思っています


 ―対決という意味では今は意識はない
 「そうですね。まあ結果出てから考えればいいかなという感じと。あとは今回は結果、結果という考えがあまりなくて。
とにかく無事に、何の不安もなく日本にしっかり帰って。しっかり健康な状態でこの試合を終えられたらいいなっていう風に思っています


 ―世界中がコロナ禍の状態。
 「うーん。とにかく今は自分ができることが、やっぱり。うーんと。今回滑るショートだったり。まあ進めればフリーだったり…フフフ(笑い)エキシビだったりすると思うので。フフフ。とりあえず、3つのプログラムをしっかり滑りたいなと思いますし。
その3つのプログラムから何か僕なりのこの世の中に対してメッセージのあるものにもできたらなとは思いますけど。
それより、
自分がしっかり納得できる演技をするのが大前提だと思うので。しっかり今の自分の体と会話しながら整えながら。最終的には、そこまでたどり着いてこそ皆さんに何か伝わる演技だと思うので。
そこまでしっかり今やるべきことたちをやっていきたいなという思いでいます」


 ―震災から10年。先日地震もあった。
 「まあ、そうですね。いろいろ思うところはありますし。僕に何ができるんだろうという考えももちろんあるんですけど。でも…そうですね、震災の時に出したコメントが全てかなと僕の中では思っていて。
僕自身もいろいろアクセル挑戦したりとか。いろいろ苦しい時もいろいろありましたし。大変だった時期とかもいろいろあったんですけど。それは僕はスケートのことでいろいろ大変だったなとか思うことがあるんですけど。
復興に関しては、やっぱり何だろう…。その人の人生とか命がそこにあるので。やっぱ無理やりでもやらなきゃいけないことだったりとか、闘わなきゃいけないことだったりとか。いろいろあるだろうなということを考えてはいて。まあ、
気持ちとしてはソチの記者会見の時に言ったこととあまり変わらないかもしれないんですけど。僕はスケートをしているだけで、直接、皆さんに何かしているわけではないので、そこは変わらないなとは思うんですけど。
ただ、この間の全日本みたいに、または、全日本後に世界選手権に出るなら、と言った時みたいに。このプログラムを通して、この子たちを通して、なにか…。10年だからこそ、とかでなくて。
この時期のこの子たちを通して、何かのメッセージだったり、何かの心が動くきっかけになっていればいいなとは思います

 ―演技構成に関して全日本からの変更点は。
 「とりあえず予定としては変更はないです。はい。ありがとうございました」


    

何日か前「平常心是道」という記事を書いたのですが、正にそれを実行している羽生選手です。

外部の状況をよく見ながらも、それに振り回されず、自分の道を貫く柔軟性と強さを併せ持っている。

私も見習いたい。



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全ての人の元に、美しい春が来ますように 


最後までお読みいただきありがとうございました。

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