2021年03月04日
世界選手権とオリンピック
3月22日からスウェーデンで開催される予定の世界フィギュアスケート選手権へのエントリー選手が発表されましたね。
フィギュア世界選手権、各国代表選手が出揃う! 注目はロシア女子に挑む紀平、羽生とチェンの一騎打ち #figureskate #フィギュアスケート https://t.co/Pc3w24w2Da
— スポーツナビ フィギュアスケート編集部 (@sn_figure) March 4, 2021
既報の通り、日本は、男子は昨年末に行なわれた全日本選手権で優勝した羽生結弦と、宇野昌磨、鍵山優真、
女子は紀平梨花、坂本花織、宮原知子の3人がエントリーしている。
アイスダンスは小松原美里・尊組、
ペアは三浦璃来・木原龍一組を派遣することが決定している。
18-19年大会覇者のネイサン・チェンを擁する米国からは、男子シングルのジェイソン・ブラウン、ヴィンセント・ジョウに、女子シングルはブレイディ・テネル、カレン・チェンがエントリー。 また、注目のロシアからは、女子は国内大会を勝ち抜いたアンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トゥルソワの16歳ふたり、そして6年ぶりにワールドに帰って来る24歳エリザベータ・トゥクタミシェワ。男子はミハエル・コリャダ、エフゲニー・セメネンコがエントリーしている。 同大会は無観客で行なわれることが通達されている。
ただ、開催地であるスウェーデンでも感染者が増加。今後、ふたたび入国禁止などの措置が取られる可能性もあることから、開催はぎりぎりまで見極められると予想される。
スウェーデンは今ロックダウンギリギリの状況にあり、まだ本当に世界選手権が開催できるのかどうかは分かりません。
3月2日付のニュースでは、3月1日からアマチュアスポーツは休止されると伝えられています。
「ロベーン首相は、3月1日からアルコールを提供しない飲食店とカフェは午後8時30分に閉店、小売店とジムでは店内の人数を制限すると発表した。また、ショッピングモール内にある飲食店はテイクアウトのみの営業となり、アマチュアスポーツは休止される」
無観客とはいえ、他の欧州諸国よりも緩い感染対策を続けてきたスウェーデンでは、未だにマスクさえ「推奨される」レベルとのこと。
バブルで開催といっても、そもそもそのバブルに入るまでの飛行機、空港、交通手段においての安全は誰も保証できません。
参加する各国選手の皆さんも本当に安心して競技に集中できるのでしょうか?
そしてその疑問は東京オリンピック・パラリンピックについても同じです。
東京五輪開催に海外メディアは依然として懸念「五輪は中止にすべき」「疑念は消えることなく燻っている」(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE) #thepage_jp https://t.co/FN0MFr9Xdk
— THE PAGE(ザ・ページ) (@thepage_jp) March 3, 2021
東京五輪・パラリンピック開催に向けての東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長、東京都の小池百合子知事、丸川珠代五輪担当相、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長による5者会議が3日、テレビ会議により開催された。海外からの観客受け入れの是非について橋本会長は、3月25日までに決断を下すことを決定。「安心安全が保たれる実感が国民の皆さんになければ難しい」との見解を示した。 この5者会議の結果を海外メディアはどう受け止めたのか。
◆英ロンドン・タイムズ紙
「今年の五輪大会を中止するべき時だ」との見出しを取りアジア編集長のリチャード・ロイド・パリー氏のコラムを掲載した。記事は「この夏に東京で感染拡大につながるイベントを行うリスクは日本だけでなく、世界にとっても大きすぎる」との主張を展開した。
◆ワシントンポスト紙
「関係者と水曜日の(日本メディアの)報道によると、海外からの観客は禁じられる可能性が高く、スタジアムに入る国内からのファンの人数も制限することになるだろう」との見通しを伝えた上で「新型コロナウイルスに対するワクチン接種を多くの選手たちが受けるとの考えとともに、暗い影が投げかけられている東京五輪を7月に開催するための計画が具体化してきている」と報じた。 同紙は、海外からの観客を受け入れられない理由として「アスリートが合宿地や五輪村と大部分で隔離される一方で、海外からの観客の多数が東京周辺を出回ることになるとの見方が、多くの人々を怯えさせている」との日本の社会情勢を紹介。
◆インサイド・ザ・ゲーム
(五輪、パラリンピック競技を扱うニュースサイト)
「世論調査で日本国民の半数以上が今年の五輪開催を望んでいない」との見出しを取り読売新聞が行った五輪開催に関する世論調査を引用。「感染拡大の恐れがあるので開催してほしくない」の声が58%だった調査結果を受けて、「新たな世論調査が、新型コロナへの懸念で東京五輪を開催することに国民の支持を欠いていることを示した。
◆グローバルコンサルタント会社の「Kekst CNC」が行った世論調査結果
「日本で56%、ドイツで55%、英国で52%が、東京での五輪開催に反対している。フランスやスウェーデンでも五輪開催に反対する声が開催賛成を上回っている。ただ米国の回答者は反対、賛成が1/3で分かれた」
「世界が新型コロナウイルスの感染拡大と戦い、多くの国がワクチンを手にしていない中で、今年の五輪開催に関する疑念は消えることなく燻っている」との見解でまとめている。
世界中が未だパンデミックの克服とは程遠い中で、スポーツだけが特別扱いされるべきでないことは自明のことだろうと思います。
今日のニュースでは海外からの観客受け入れは難しいとの報道がありましたが、当然のことだと思います。
そして、オリンピックも世界フィギュア選手権も、もし実施されるのならば、選手たちにとって、それを見送るという選択にも苦しく難しい判断が迫られるわけです。
羽生選手のファンとして、今シーズン2回目となる新プログラムの演技がとても楽しみですが、羽生選手をはじめとする選手の皆さんの健康を賭けてまで開催して欲しいとは決して思いません。
昨日から読み始めたIce Jewels Vol.13に、ジェフリー・バトルさんが羽生選手に『Let Me Entertain You』をオンラインで振り付けた時のエピソードを語るインタビューがあるのですが、
その中で、このように語っています。
世界選手権はまだ本当に開催できるのかわかりませんが、(SPの)ブラッシュアップはやりたいと思っています。特に全日本選手権でノーバリューになってしまった最後のスピンではしっかりポイントが取れるように、細部を吟味し、見直していきたいです。
(世界選手権について)僕は楽観的に考えていますが、これまで起きたことを考えると、3月までに選手たちが安心して飛行機に乗れる状況が来るかどうかは、疑問です。
ワクチンのことも、まだ始まったばかりで、本当に先が見えないですね。
本当にまだまだ先が見えない状況ですが、何よりも優先して欲しいのは選手の安心と安全です。
健康さえ守り切れば、いつかはコロナが収束し、選手も、観客も、安心してスポーツを楽しめる日が必ず戻ってくると信じています。
そんな本当の春が一日も早く戻って来ますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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