2021年01月26日
もしも二人が戦えば
The DIGESTに、こんなセンセーショナルなタイトルをつけた記事が上がっていました。
羽生結弦vsネイサン・チェン、世界選手権ではどちらが勝つ?
日米両王者を最新エレメンツで比較すると・・・
点数についての部分を一部抜粋しました。
国内選手権の点はISU非公認のため一概に比較できない。そこで両者のエレメンツを比べてみた。 ◆羽生 SPのエレメンツと基礎点(×は演技後半で1.1倍) 1:4S 9.70 2:4T+3T 13.70 3:FCSp3 2.80 4:3A 8.80× 5:CSSp 0 6:StSq4 3.90 7:CCoSp4 3.50 合計 42.40 ◆羽生 フリーのエレメンツと基礎点 1:4Lo 10.50 2:4S 9.70 3:3A+2T 9.30 4:3Lo 4.90 5:FCCoSp4 3.50 6:StSp3 3.30 7:4T+3T 15.07× 8:4T+1Eu+3S 15.73× 9:3A 8.80× 10:ChSp4 3.00 11:FCSSp4 3.00 12:CCoSp3V 2.25 合計 89.05 今回、羽生はSPのスピンが異例の「0点」とされた。大会後に発表された理由は、「足換え後に2回転連続した姿勢が成立していないから」ということだった。仮にこのエレメンツでレベル4を取っていれば基礎点は3.00。合計45.40点だった。
◆チェン SPのエレメンツと基礎点 1:4Lz 11.50 2:3A 8.00 3:CSSp4 3.00 4:FCSp4 3.20 5:4F+3T 16.72× 6:StSq4 3.90 7:CCoSp4 3.50 合計 49.82 ◆チェン フリーのエレメンツと基礎点 1:4Lz 11. 50 2:4F+3T 15.20 3:3Lz 5.90 4:4S 9.70 5:CCSp4 3.20 6:FCCoSp3V 2.25 7:StSq4 3.90 8:4T+1Eu+3F 16.83× 9:4T+3T 15.07× 10:3A 8.80× 11:ChSq1 3.00 12:CCoSp2V 1.88 合計 97.23 このようにエレメンツの基礎点ではチェンがリードしている。4回転ジャンプに長けているチェンの演技の醍醐味だ。しかし、演技構成点に目を向けると羽生の強さが光る。あくまで非公認だが、全日本選手権の羽生と全米選手権のチェンの演技構成点を比較すると、 羽生のSP 47.32 羽生のフリー 97.22 羽生の演技構成点の合計 144.54 チェンのSP 47.70 チェンのフリー 94.00 チェンの演技構成点の合計141.00 となるのだ。
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つまり、二人の基礎点と演技構成点の合計は
羽生選手:45.40(SP)+89.5(FS)+144.54(PCS)=278.99
チェン選手:49.82(SP)+97.23(FS)+141.00(PCS)=288.05
となり、チェン選手が9.06点リードする計算になっています。
しかしFSにおいて、羽生選手が4Lo、4S、4Tの3種類4本の4回転ジャンプで構成しているのに対して、
チェン選手は4Lz、4F、4S、4Tの4種類5本で構成しています。
羽生選手は今シーズン初戦となる全日本では、敢えて4種類の4回転を入れなかったのだと思いますが、当然のことながら、入れようと思えば美しい4Lzを跳べるわけですから、もし2019年GPFのように4Lzを入れた4種類5本の4回転ジャンプを跳べば、さらに点数は数点上がります。
そして、ここでは計算されていませんが、
羽生選手の全日本でのGOEの合計は、13.81(SP)+29.56(FS)=43.37点、
ネイサン・チェン選手の全米でのGOEの合計は、16.40(SP)+17.13(FS)=33.43点でした。
羽生選手の方が9.94点リードしているのです。
そう考えれば、もし両雄戦えばの推測は、
羽生選手の方に軍配は上がる、というのが、私の結論です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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