2021年01月09日
競技名は「羽生結弦」
今日もフィギュアスケートマガジン読んでいます。
毎号楽しみにしている記者座談会。
今回も、いつものメンバー、共同通信の吉田学史さん、報知新聞の高木恵さん、スポーツニッポンの小海途良幹さんの3人が、現場にいなければ知ることのできないことを語って下さっています。
今回は取材に制限があり、フィギュアスケートマガジンはオンライン取材のみが許可され、会場内での取材はできなかったということです。
それをカバーするために、山口さんは現場取材が可能だった吉田さんに取材メモをお願いしていたそうです。
小海途さんは幸い抽選で代表撮影者になれたことがすべてだったということです。
撮影できるカメラマンの数が写真記者協会は4社(4人)のみで、言ってみれば「ゼロか百」。
抽選に当たって中に入れてよかった、それに尽きるそうです。
座談会の中から特に気になったところを少しだけ抜粋させていただきました。
小海途:ずっと一人で練習するという状況で、しっとりしたナンバーを選んでしまうと、どうしても、内へ内へと入ってしまう。
自分を元気づける意味でも、ロックであったり、明るいテンポのいい曲にした方が羽生選手にとっても良かったのかなと、勝手に推測しながら見ていました。
もちろんファンを喜ばせたいという気持ちもあったと思いますが、自分自身をアゲていこうという…。
こんな時代だからこそ、ファンのためにも、自分のためにも、あえて弾けた明るい曲を選んだ羽生選手の気持ち、よく分かります。
公式練習後の会見でもSPの曲名は分からず、その後、主催者側からLet me entertain youと発表された時は、今度は「クイーンなのかロビン・ウィリアムズなのか、どっちなんだ」と、大騒ぎになったそうです。
高木:とにかくプレスルームはパニックでした。
で、夜になってから、ロビー・ウィリアムスの曲であることが明らかになったんです。
そんな経緯もありつつ、SP当日の公式練習の曲かけを見た時に、とにかく「すごくカッコいいな」と思いました。
FSプログラム「天と地と」については、小海途さんは、カメラマンとしてどうしても衣装が気になるが、前よりも後ろが好きだそうです。
確かに肩から背中にかけての花の連なりや、レース?で作った雀を配した凝った作りは見栄えがしますね。
小海途:公式練習の時点ではどういうところが絵になるのか、「撮りどころ」がわからなかったのですが、いざ本番になるといつものように絵になるシーンがたくさんあって安心しました。
これから先も撮りがいのあるプログラムだなと。
小海途さんがこれからもこのプログラムの神写真をたくさん撮って下さることを大いに期待しています!
私はこのプログラムの音楽もとても気に入っているのですが、吉田さんがそんな気持ちを代弁して下さったようです。
吉田:箏、琵琶、それと和笛もあったと思いますが、会場で聴くと音がすごくきれいなんです。
そこに、羽生選手の動きの美しさが相まって、しかもジャンプがしっかり決まる。どうしたって見入ってしまいますよ。
このプログラムを五輪に持っていっても、十分に戦える。『SEIMEI』と比べても、そん色ないものになっていく気がします。
高木:羽生選手の代表作になる可能性を秘めていると思いますね。
吉田:フリーは持ち越してもいいんじゃないですかね。
箏の音、琵琶の音と羽生選手の動きがすごくマッチしていて、試合で初めてやったプログラムとは思えなかった。曲調も含めて羽生選手に合っていると思います。
吉田さん、高木さんが言っているように、私も「天と地と」は既に完成形に近い出来上がりな上に、さらに発展していって、ものすごく大きなパワーを持つプログラムになるのではないかと、ゾグゾグする気持ちで観ていました。
高木:競技者として「闘争心の塊」的なものが根幹にはあるとは思うんですが、今回の全日本を見て、勝ち負けを超越した領域に達してしまったと感じたんですよ。
もはや競技名「羽生結弦」というか。
高木さんのこの発言が正に的を得ているなぁと思いました。
競技名は「羽生結弦」、最早「フィギュアスケート」という範疇を越えて。
明日もまだまだ読むところがたくさんある「フィギュアスケートマガジン」です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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