2021年01月06日
上杉家と伊達家の家紋
「天と地と」の衣装の花は沙羅双樹の花のようだと前記事に書きましたが、
衣装の背には、花と共に2羽の雀が飛んでいますね。
このプログラムのテーマが上杉謙信だとすれば、
上杉家の家紋にある雀をデザインしたものなのかなと連想しますね。
これは「竹に二羽飛び雀」と呼ばれる家紋で、
「上杉笹」と呼ばれるほど、上杉家と深く結びついています。
ところが、上杉家は伊達政宗の祖先に、この「竹に雀」の紋を贈っていて、
形は違うものの、伊達家の紋も「竹に雀」の紋になります。
伊達政宗の祖先に当たる伊達実元と上杉家の娘の婚姻の証として、上杉家から伊達家に贈られたものだということです。
実際にはこの婚姻は成就しなかったのですが、家紋はそのまま伊達家に残り、今では「仙台笹」「伊達笹」とも呼ばれています。
伊達政宗は他にも複数の家紋を使っていますが、その中で最もよく知られているものです。
ヨーロッパの貴族のエンブレムのようで、可愛いデザインですね。
上杉謙信のことを色々調べているうちに、こんなところに上杉家と伊達家のつながりがあったことを発見し、驚きました。
羽生選手はそんなことも承知の上で、二羽の雀を衣装に配するよう依頼したのでしょうか。
Originの衣装にあった蝶のように、雀のモチーフもかなり凝ったオリジナルなものなのでしょうね。
いつか伊藤聡美さんがデザイン秘話として語って下さるといいなと思いました。
羽生選手が「天と地と」に込めた想いや、秘められた物語はまだまだたくさんありそうな気がしています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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