梨花ちゃんも結弦くんの後輩に新年おめでとうございます

2020年12月31日

光のさす方へ



今年も最後の日となりました。


Sportivaから折山淑美さんの素敵な2本の記事をお借りして、全日本選手権を振り返り、
今年最後を締めくくりたいと思います。

 


全日本選手権ショート・プログラム(SP)首位発進後、翌日のフリーに向けて羽生結弦は「まずはしっかりと体を回復させることが大事だと思います」と話した。フリー当日の午前の公式練習では、落ち着いた雰囲気が印象的だった。

(中略)

 迎えた夜の本番。
羽生は、1969年のNHK大河ドラマ『天と地と』のテーマ曲で滑り出すと、


20 全日本 FS 8



計算された動きの中で力みのない4回転ループを難なく決め、


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4回転サルコウ、

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トリプルアクセル+2回転トーループ、3回転ループと、流れを途絶えさせない。


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さらに後半も力む素振りも見せず、4回転トーループ+3回転トーループと

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4回転トーループ+1オイラー+3回転サルコウ、

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トリプルアクセルを鮮やかに跳んだ。

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SPでは4回転2本に不満を持っていたが、この日は「これぞ羽生結弦のジャンプ!」と強くアピールするような、見事なノーミスのジャンプを続けた。

 羽生は演技後にこう話した。

「まずは自分自身、このプログラムに思い入れがあって曲を聞けばすごく感情も入るし、振りの一つひとつにもいろんな意味を込めています。そうした中でもやっぱりジャンプを完成させないと、プログラムの一連の流れとして伝わるものも伝わらなくなってしまう、と。
本当に自分が伝えたいものが、このプログラムで見せたかったことが、ジャンプが途切れなかったという意味でも、少しは見せられたのかなと思います」

そしてメダリスト・オン・アイスでは、
スケートを滑る喜びを取り戻すきっかけとなった「春よ、来い」を舞った。



新型コロナウイルス感染拡大を受け、羽生結弦は感染リスクを考慮し、グランプリ(GP)シリーズの欠場を決めた。自身の行動を自粛することで、ファンやメディア、関係者らが移動に伴う感染のリスクを減らしたいという配慮もあった。

 そうした中、出場を決めた12月25〜27日の全日本フィギュアスケート選手権。だが、感染の第3波の中での開催となり、「自分が出てもいいのか」との葛藤があったと、競技前日の公開練習後に吐露していた。そして、5年ぶりの優勝を果たした後も、その思いは消え去っていないと話した。

「僕の望みはとても個人的なことなので、貫いてよかったのかとの葛藤は今でもあります。ただ、自分としては、もし(来年3月の)世界選手権が開催されるのであれば、(大会に向けて)近づいておかなければ今後が難しいという思いがすごくあった。コロナ禍の暗い世の中でも、自分自身がつかみ取りたい"光"に手を伸ばしたという感じです」


20 全日本 EX  1



 開催されることになれば、世界選手権で2022年北京五輪の国別出場枠が決まる。そうした大切な大会への出場権を争う全日本選手権に、日本男子フィギュアを牽引する者の責務として参加した面もあったのかもしれない。

 (中略)

 羽生は「精神的にはどん底まで落ち込んだ時期もあった」と振り返る。4回転アクセルの練習の衝撃で足に痛みが出て、他のジャンプもどんどん崩れた。トリプルアクセルさえ跳べない時期もあり、「これからどんどん技術が落ちていくのだろうか」との思いがよぎり、負のスパイラルに陥ったという。

「自分がやっていることがすごく無駄に思える時期が長かった。トレーニングや練習の方向を考えるだけでなく、新しいプログラムの振り付けも考えなければいけなかったり、自分で自分をプロデュースしていかなければいけないプレッシャーもありました。応援してくれる人たちの期待に、本当に応えられるのか。そもそも自分は4回転アクセルを跳べるのかと......。

 それに、入ってくる情報では他の選手が皆すごくうまくなっているようだったので、自分ひとりが取り残され、ただ暗闇に落ちていくような感覚になった時もありました。『ひとりは嫌だな』『疲れたな』『もうやめようか』とも思ったりして。

 でも、エキシビションの『春よ、来い』と、

20 全日本 EX 4




ノービス時代の『ロシアより愛をこめて』を滑った時に、

2004 ノービス ロシアより愛をこめて




『やっぱりスケートが好きなんだな』と思ったんです。


スケートじゃないと自分はすべての感情を出し切ることができないな、と。だったらもうちょっとわがままになって、誰かのためではなく自分のためにも競技を続けてもいいのかな、という気持ちになれた。そこでちょっと前に踏み出せました」


(中略)

「今、スケートができること自体、本当に恵まれていることなんだなと思いました。苦しかったかもしれないけど、こういう状況だからこそ、自分の演技が明日までではなくてもいいから、その時だけでも、演技が終わった後の1秒だけでもいいから、見ている人たちの生きる活力に少しでもなったらいいなと思いました


 SPの『レット・ミー・エンターテイン・ユー』は「すべてを見どころにしたいと考えた」と羽生が話すように、持っている技術を要素以外のつなぎにも詰め込み、途切れることなく演じ切り、観客とも一体になろうとするプログラムだ。


20 全日本 SP


フリーの『天と地と』では、戦国武将・上杉謙信が抱いた、戦いの中での葛藤を自らとリンクさせ、羽生の今の心象風景を緊張感の中で見せようとした。

20 全日本 FS 13




最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 15:54│羽生結弦 | 全日本選手権
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