2020年03月08日
彼が僕のモチベーション
3月16日の世界選手権の開幕まで1週間に迫りました。
今日もまたCOVID-19に関連するニュースが続々と上がってきています。
本当に開催されるのでしょうか。
カナダでも入国制限が増えてくれば、日本を含め参加選手の中でも入国できないケースも出てくるかもしれません。
ISUはそれでも、レッドカーペットなどと、本気で考えているのでしょうか。
もし実行しても、空しさだけが残りそう。
エキシビションをショー化して観客数を増やそうなどという考えは、スポーツの世界で他にありますか?聞いたことも見たこともありません。
フィギュアスケートのショービジネス化など、フィギュアスケートファンは望んでいないと思います。
羽生選手も、戦いの準備はしながらも、刻々と変わる状況はチェックしていることでしょう。
そんな中ですが、今回の世界選手権の最大の関心事は羽生選手とネイサン選手の戦いです。
今日は現在羽生選手の最大のライバルと目されているネイサン・チェン選手の、2019トリノGPF FS後記者会見を振り返ってみました。
先日J SPORT 4で放送されたものです。
スコアにとても満足しています。
シーズン序幕の2戦ではミスが出ましたが、今回は2日ともクリーンな演技ができました。
技術面の出来には今回満足していますが、さらに完璧なプログラムを目指せると思います。
演技構成や表現力ばどをもっと向上させたいです。
ユヅには遠く及ばないので、これからも努力を続けます。
僕はユヅのことを本当に尊敬しています。
僕がまだ跳べない頃から彼は4回転に取り組み、
しかも数種類を盛り込み、4回転革命を起こしてきました。
今も彼に刺激を受けています。
全てにおいて僕より上で、向上心をかき立てられるのです。
ネイサン選手はリップサービスでこういう発言をしているのではなくて、本心からそう考えてるのだと、私には思えました。
それは羽生選手がプルシェンコさんに感じているような気持に近いのではないのかな、とも感じます。
たとえ点数で勝てたとしても、超えることはできない存在だと。
彼が将来はISU入りして、幹部役員を目指したいということならば、是非ともISUを内部から改革して、ジャッジングへのAI導入、ジャッジの育成システムの確率、ルールの明確化等々、フィギュアスケートがスポーツとして継続して行くための対策に取り組んで欲しいとさえ思います。
統計学や数学が得意な彼ならば、このスポーツがもっと科学的であるべきと考えているはずだから。
そんな観点から見れば、実は理数系の羽生選手とネイサン選手は同種のものを持っているのではないのかな。
滑るのが大好きな羽生選手にはISUという、一種の官僚組織のようなところではなく、もっとフィギュアスケートの現場に近いところで活躍してほしいけれど、
将来は賢明で有能な二人のスケーターがフィギュアスケートのあるべき姿を追求して、発展させてくれたらいいだろうな。
そんな明るい未来を夢想してしまいました。
それにしてもネイサン選手の表情が初めから終わりまでほとんど変わらず、一瞬一瞬表情が変わる羽生選手のインタビューとの違いが対照的でした。
スケートも、話し方も、表情も、生活スタイルも、正反対の二人のスケーターです。
羽生選手の表情豊かな会見はこちらです。⇒羽生選手の夢を共有する
羽生選手の夢がいつか叶いますように。
ですが、私は今年の世界選手権はいっそ中止してくれることを望んでいます。
今は選手も観客も誰も心から楽しめないと思うから。
ここで世界が終わるわけではない。
人類がこれまでも数多くのウィルスを克服してきたように、このCOVID-19も必ず克服できる日がやって来るはず。
ブログ訪問ありがとうございます。
フィギュアスケートランキング
ブログランキングに参加しています。1クリックが励みになります。
全ての画像、文の転載、引用はご遠慮下さい。
写真はキャプチャーしたもの、撮影したもの、感謝してお借りしたものです。
ご登録いただくとLINEに記事更新のお知らせが届きます。
withgoldenwings at 14:56│羽生結弦 | 2019 トリノGPF