Happy Valentine, Happy Gold Medal!分からない人にも分かるレベル

2020年02月15日

マッシミリアーノさんの見解




一昨日の記事「SPの採点について」ではガンディさんによる、羽生選手の四大陸SP評をご紹介しましたが、

今日はイタリアのユーロスポーツ解説者であり、冬季競技アナリストである、
マッシミリアーノ・アンベージさんによる評価を見たいと思います。


翻訳は、イタリア在住のNympheaさんのブログ「惑星ハニューにようこそ」よりお借りしました。

素早い翻訳に心より感謝いたします。 


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アンベージ・ウィンターコーナーより
「羽生結弦が今週のアスリート」




歴史的快挙『スーパースラム』の興奮冷めやらぬマッシミリアーノさんのOA Sportの記事です。
記者のフランチェスコ・パオーネによるインタビュー形式です。
羽生君に関する段落だけ抜粋します。

フランチェスコ・パオーネ(2020年2月12日)

マッシミリアーノ、「今週のアスリート」賞を与えるとしたら誰を選ぶ?

一片の迷いもなく羽生結弦だ。
自身初の四大陸選手権優勝を飾り、フィギュアスケートにおける「スーパースラム」を達成した。
規格外の日本人選手は男子シングルでシニアとジュニアの主要大会を全て制した史上初のスケーターとなった。

これらのタイトルを3時代(ソチ五輪までの4年間+平昌五輪までの4年間+北京五輪までの4年間)にまたがって獲得したことを考慮すると、この偉業はより英雄的な快挙であったと言える。

(中略)

この大会ではショパンのバラード第1番の旋律を再び使用し、一糸の乱れもない演技を実現した。
最近の採点の基準を分析すると、彼が獲得した112点よりもっと高い得点が出てもよかった。
完璧に実施された3つのジャンプ要素はGOE満点に相応しく、演技構成点もリンクで披露された内容に則っておらず、満点まで上昇しなかった。
正直に言って、技術点でも演技構成点でも、少なくともあと1.19点高い得点が与えられるべきだった。

いずれにしても羽生が再び今大会と同じ正確さで各エレメントを実施し、同じ芸術的クオリティを披露すれば、114点(韓国で滑ったプログラムの実際の価値)を超えられる可能性がある。

世界選手権に向けて、大仕事を要するのはソウルで一時的なバージョンを披露したフリープログラムの方だろう。
具体的に言うと、最終的な構成でもこれらの4回転ジャンプが入るのか理解しなければならない。

いずれの構成でも、非常にハードなSeimei 3.0を完璧に滑るには、アスレチックコンディションがベストであることが第一に求められる。
この点において、開催地がカナダということで、数日間で時差に順応する必要がないことは、彼にとってアドバンテージになるかもしれない。

それ以外の点に関しては、ソウルでのフリープログラムの演技は、終盤少し体力が落ちたこともあるが、何よりも氷の状態にかなり左右された。
最終グループの最後の3選手の足元を注意深く観察すると分かることだが、通常、ジャンプを跳ぶために足を突くエリアには大小様々な穴があり、深い亀裂になっているところさえあった。

(後略)

記事全文はNympheaさんのブログで是非お読みください。

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マッシミリアーノさんは、スーパースラムを3時代にまたがって達成したことを評価して下さっています。
それは、最初に世界ジュニア選手権で優勝した2010年から、

ジュニア J選手権優勝2010 1_Fotor


今回、四大陸選手権で優勝するまで、

20 4CC  表彰式 時事通信


10年間の長きにわたり第一線で戦って来たことの証であるからだと思います。

ピークにいる短期間の内に素早く達成するよりも、より価値のある英雄的な快挙であると。


採点については、114点を韓国で滑ったプログラムの実際の価値と評価しています。


実際、111点台はあり得ない数字だと感じました。
ジャッジ諸氏は、あの滑りのどこがどういう風に不満なのでしょうか。


20 4CC  SP  読売 2



点数が出るまでにいつもより時間が掛かっていて、会場からは採点を促す拍手も沸き起こっていました。
ヨーロッパ選手権のアイスダンスで、パパダスキ・シゼロン組の採点に8分という時間の末に2位という結果が与えられたこと、そして実は競技前のミ―ティングで10点をなるべく出さないようにと申し合わせていたという事実を連想してしまいました。


今となっては、111.82という点数は今後の競技におけるSPの天井として機能し、もしもあのバラード第1番よりも劣ったパフォーマンスにそれ以上の点数が与えられることがあれば、大スキャンダルになるでしょう。

20 4CC  SP  キスクラ




3月の世界選手権はカナダのモントリオール開催なので、昨年末のGPシリーズ、全日本に影響を与えたであろう「時差の影響」を回避できるのは一つの安心材料ですね。


しかし、今回の会場で羽生選手が氷に穴を見つけて、ジャッジに報告してようやく補修されたものの、もし気が付かずに滑ってケガをする危険を思うと、ヒヤッとしました。

完全な製氷や温度管理は基本中の基本として、主催者には十分過ぎるくらいの注意を払っていただかねばなりません。

2018さいたまワールドの時の運営も酷かったことを思い出しました。



ちょうど1か月後に迫った世界選手権。
今回からはエキシビションの様相もガラッと変わりそうですが、フィギュアスケートをショービジネス化しようとする傾向には反対です。

ただでさえ、採点の不透明感と試合ごとに違うルールの適用で不信感が高まっているのに、過剰にショー化を進めたら、「もうフィギュアスケートはショーでいいじゃない」となり、競技として認められなくなりそうで怖い。


競技だと言うならば、ルールの正確さと採点の客観性が不可欠です。

そのためには他のスポーツ同様に採点に最新のテクノロジーを取り入れるしかないのは自明の事でしょう。


ああ、一体いつになったらそんなことが実現するのでしょうか???




今日は12時から始まる「羽生結弦プログラムコンサート」を楽しみにしています。


今週末はその他にも見逃せないTV番組がいくつかあります。

2月15日(土)
12:00~15:00 テレ朝Ch2(CS)
羽生結弦プログラムコンサート ~Music with Wings~

13:00~14:55 BSフジ(BS)
四大陸フィギュアスケート選手権2020・ハイライト Part 1

2月16日(日)
13:00~14:55 BSフジ(BS)
四大陸フィギュアスケート選手権2020・ハイライト Part 2

13:55~15:20 テレビ朝日(地上波)
激動!フィギュア新時代~女王ザギトワ 引退騒動の真実~



その中でも羽生結弦プログラムコンサートは、見逃した方には絶賛お薦めします。

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withgoldenwings at 11:20│羽生結弦 | 2020 四大陸選手権
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