Continues with Music(2)もっと遠くまで

2020年01月10日

音響デザイナーと衣装デザイナー



羽生結弦プログラムコンサートガイドブックが素晴しくて、繰り返し読んでしまいます。


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これは正にプログラムと共に生きてきた羽生結弦アルバムです。


各プログラムのページには羽生選手自身のそのプログラムに対する思いと、振付を担当した先生方のコメント入りになっています。

幼いころから順番に、山田真実コーチ、都築章一郎コーチ、関徳武コーチ、そして圧倒的に多くのプログラムを振付した阿部奈々美コーチは振り付けた全てのプログラムについての解説を寄せてくれています。

クリケットクラブに移ってからの振付は、SPはジェフリー・バトルさん、FSはデイヴィッド・ウィルソンさんとシェイ=リーン・ボーンさん、そしてNotte Stellata を贈ってくれたタラソワさんからのコメントもあります。

写真もアルバムのように、大きなもの、小さなものを織り交ぜてたっぷり掲載されています。


特別記事も2本あり、一つは音響デザイナーの矢野桂一さん、もう一つは衣装デザイナーの伊藤聡美さんです。

ー矢野桂一が語る、羽生結弦の「音楽」ー

矢野さんと羽生選手との最初のかかわりは、ソチ五輪の時の『ロミオとジュリエット』の曲の中のちょっとしたノイズを取ってほしいという依頼から始まったそうです。

矢野桂一
VICTORY記事より 矢野桂一さんと羽生選手


次の機会は『SEIMEI』の時で、矢野さんが『陰陽師』と『陰陽師Ⅱ』のサウンドトラックの曲を聴いて4分40秒ほどにしたものを作ったそうです。
「その時点ではどこでジャンプを跳ぶかなどは決まっていません。ですから彼のスケーティングやこの曲で滑る彼を想像しながら、最後を盛り上げたいという音楽的視点も持ちつつ1つの形にした」ということです。

その後の修正作業も圧倒的に多く、1か月ちょっとの間に33バージョンくらい作って、あの『SEIMEI』の音源が出来上がったそうです。最後に付け加えたのが、曲の最初の息の音で、これはもうよく知られていますが、羽生選手自身がスマホで録音したものを加工して冒頭に入れたのだそうです。

『SEIMEI』の曲は矢野さんと羽生選手の共作とも言えるものだと思いました。


矢野桂一 getty



『SEIMEI』の音源のできるまでがよくわかり、矢野さんのようなプロフェッショナルが羽生選手のこだわりの音楽を支えてくれていることに頼もしさを感じました。

因みに今シーズンのOtonalとOriginの曲も矢野さんの編集だということです。


矢野さんから見ても、羽生選手は「すごく耳がいいんです」とのことです。



もう一つの記事は衣装デザイナーの伊藤聡美さん

ー伊藤聡美が語る、羽生結弦の「衣装」ー

今や羽生選手のプログラムに伊藤さんの衣装は欠かせないものになっていますね。
私も一度だけですが伊藤さんの講座に参加させていただいたことがあります。


伊藤さんが初めて羽生選手の衣装を手掛けたのは2014-2015シーズンのEXプログラム
『Final Time Traveler』でした。

蒼い炎 Ⅱ



そして次があの2014年中国杯の後の2着目のブルーバージョンの『オペラ座の怪人』です。
2週間でデザイン製作し、ギリギリでNHK杯のあった大阪に届けたそうです。
届けた後は大阪の路上でドッと発熱したそうで、そのくらい短時間に根を詰めて製作して下さったのでしょう。

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2週間であの完成度とは、伊藤さんの才能と実力は羽生選手にも確実に伝わったのだと思います。

その翌シーズンの『SEIMEI』から以降はほとんどが伊藤聡美さんデザインですね。

『Hope & Legacy』、『天と地のレクイエム』、『Notte Stellata』、『Otonal』、『Origin』、『春よ、来い』と続きます。


羽生選手は衣装に対する考えを初めから既に持っていることが多く、はっきりと希望を伝えてくることも多いそうです。
特に『SEIMEI』は「羽生さんがとても思い入れを持っていたので、ほぼ羽生さんデザインと言ってもいいと思います」とのことです。

今シーズンの『Otonal』と『Origin』は、「ジョニーさんとプルシェンコさんへのオマージュという意識でデザインした昨季に対して、今季はあくまでも羽生さんのプログラムという認識でデザインをしている」ということです。


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               ⇓               ⇓

19  オータムクラシック SP 小海途 4_Fotor_Collage
  より華やかに、よりエレガントに 



そして記事の最後はこのように締めくくられています。

「近年、シンプル化が進んでいる男子シングルの選手の中でも、「自分の世界観はこれ」と貫いている羽生さんの姿勢に、衣装屋としてやりがいを感じますし、「羽生結弦ってこれだ」というものを宣言するような気持で製作しています。羽生選手も見ている方々もがっかりさせないような衣装を、という思いでいますね」。

伊藤さんの衣装デザイナーとしての信念を感じる言葉です。


音楽と衣装は、フィギュアスケートを完成させるのに欠かせない重要なファクターです。
矢野桂一さん、伊藤聡美さんという本物のプロフェッショナルのサポートが本当に頼もしいと思える二つの記事でした。



ガイドブックは会場でも最終日には早々に売り切れになってしまい、入手できなかった方も多いと思いますが、幸い受注生産が決まりましたね。

羽生選手のファンであれば、絶対1冊は手元に置きたいガイドブック、と言うか、ガイドアルバムです。
是非是非ご購入をお勧めします。
MUST BUYです

Music with Wings  9



アクセルストアの購入申し込みはこちらです。

【受注期間】2020年1月16日(木)23:59まで。

どうぞお忘れなく


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withgoldenwings at 16:44
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