静かなる革命のはじまり舞台は札幌から決戦のトリノへ

2019年11月30日

運命の交差する場所



5日から始まるGPFを控え、イタリアの様子を知りたくて『惑星ハニューへようこそ』を読ませていただきました。

まだ来週のことなのに、もうこんなに大きく取り上げられているのですね。

もちろん一番の注目の的はYuzuru Hanyuです。


トリノのスター達

パラヴェーラの氷の上で
グランプリファイナルは12月5日から8日まで

トリノにおよそ3万人の観客が訪れる


tutto sport  惑星ハニュー
惑星ハニューの記事よりお借りしました)

記事の右の方にはジュニアGPFに出場するダニエル・グラッスル君の記事もありますね。




別記事ではマッシミリアーノさんのNHK杯評も翻訳して下さっています。

一部引用させていただきました。
記事の全文はこちらです。


「超一流選手は裏切らない」

フランチェスコ・パオーネ(2019年11月27日)

(NHK杯について)具体的な議論に入ろう。
羽生結弦が披露した内容について君の詳しい分析を聞かせて欲しい。

予想通りあっさり300点を超えた。
2大会連続でこの大台を超え、これまでのキャリアでは合計9回300点超えを果たしている。
これは圧倒的な記録で、国際大会で300点越えを5回以上果たした選手は他に誰もいない。
4度目のNHK杯優勝によってグランプリ大会20回目の表彰台(男子シングルでこの記録を上回るのはプルシェンコのみ)、国際大会24回連続表彰台を記録した。
またグランプリ2戦における4つのプログラムの合計得点(627.64)はグランプリ史上最高の圧倒的高得点である。

しかしながら、札幌で羽生は二つの顔を見せた。
ショートプログラムでは日本の規格外の選手は良い意味で和やかでリラックスしているように見え、本番の演技にもかなり余裕があった。

一方、フリープログラムではより緊張していた。
まるでトリノのファイナルに意識を集中させるために、この大会を怪我なく一刻も早く優勝で終わらせることを目標にしているように見えた。

この人物の器の大きさを考慮すると、「怪我を避ける」の意味はあくまでも婉曲的である。
というのも、フリープログラムの最後の1分では何もないところから即興で4トゥループ/3トゥループのコンビネーションを引き出し、続いて3アクセル/オイラー/3サルコウを成功させた。
(これほど鬼リカバリーを)絶対的自信を持って決断し、簡単にやってのけたという事実は、彼の現在のコンディションの良さ、そして彼のリスクに対する考えを物語っている(彼にとってのリスクとは一般的なリスクの観念とはかけ離れている)。

2日間の試合での唯一のミスはトゥループが思いがけず抜けてしまったために入らなかったコンビネーションジャンプ、4トゥループ/オイラー/3フリップだけだが、今回のケースではミスよりも得点の損失を最小限に抑えるために咄嗟に「Bプラン」を実行できる彼の冴えわたったメンタルに衝撃を受けた。

(引用以上)


この中の下線を引いた部分 、私も同じ感がありました。

ともかくNHK杯を無事に通過してGPFに行くことが至上命題であるという感じが伝わってきていました。
羽生選手は2013年から4連覇しているだけあって、GPFへの思い入れは殊の外強いのだと感じます。


あの2014年の中国杯の時、満身創痍の状態で、なぜそこまでしてフリーを滑ったのかを問われて、
「GPFに行きたかったから」と答えていたのを覚えています。



今年のGPFは、プルシェンコさんがオリンピック金メダルを取り、ジョニーさんが『秋によせてを』滑ったトリノという特別な場所での開催です。


ジョニー・ウィアー 1

この時のコーチと振り付けはタラソワさんでした。


しかも、2006年のオリンピックの表彰台には、優勝したプルシェンコさんの他に、2位に子供のころから羽生選手をよく知るステファン・ランビエールさん、3位には今年のSP『Otonal』を振り付けたジェフリー・バトルさんというメンバーが揃っていたのです。

2006 Torino olimpic 表彰式 3


女子シングルの金メダリストは言うまでもなく、アイスリンク仙台、東北高校、早稲田大学の先輩である荒川静香さんです。

更に、プルシェンコさんのトリノオリンピックのエキシビションでは、『Origin』の原曲”Art on Ice”の作曲者エドウィン・マートンさんもリンクの上でバイオリンの生演奏をしていました。




ドラマチックな素晴らしいエキシビションでした。


これを見ると、もし、今回優勝した時は、清塚さんのピアノ生演奏で『春よ来い』があっても良いのでは、と想像してしまいます。


ともかく、こんなにたくさんの羽生選手に縁ある人々の栄光の記録と記憶が集結している場所が、トリノのPALAVELAなのです。

しかもGPFの結果が判明するFSの日は羽生選手の25歳の誕生日。


今年のPALAVELAでは何かが起こりそう。
そんな予感に身震いします。




「自分が4連覇して、もっと強くずっとあそこに君臨したいと思っていたのが、どんどん遠ざかっていて…。最終的に連覇されてしまっている。そこをもう一回奪還したいっていう思いが凄く強くある」
スポニチ記事より



19 NHK  毎日 1


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withgoldenwings at 13:35│羽生結弦 | 2019 トリノGPF
静かなる革命のはじまり舞台は札幌から決戦のトリノへ