2020年12月

2020年12月31日

光のさす方へ



今年も最後の日となりました。


Sportivaから折山淑美さんの素敵な2本の記事をお借りして、全日本選手権を振り返り、
今年最後を締めくくりたいと思います。

 


全日本選手権ショート・プログラム(SP)首位発進後、翌日のフリーに向けて羽生結弦は「まずはしっかりと体を回復させることが大事だと思います」と話した。フリー当日の午前の公式練習では、落ち着いた雰囲気が印象的だった。

(中略)

 迎えた夜の本番。
羽生は、1969年のNHK大河ドラマ『天と地と』のテーマ曲で滑り出すと、


20 全日本 FS 8



計算された動きの中で力みのない4回転ループを難なく決め、


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4回転サルコウ、

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トリプルアクセル+2回転トーループ、3回転ループと、流れを途絶えさせない。


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さらに後半も力む素振りも見せず、4回転トーループ+3回転トーループと

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4回転トーループ+1オイラー+3回転サルコウ、

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トリプルアクセルを鮮やかに跳んだ。

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SPでは4回転2本に不満を持っていたが、この日は「これぞ羽生結弦のジャンプ!」と強くアピールするような、見事なノーミスのジャンプを続けた。

 羽生は演技後にこう話した。

「まずは自分自身、このプログラムに思い入れがあって曲を聞けばすごく感情も入るし、振りの一つひとつにもいろんな意味を込めています。そうした中でもやっぱりジャンプを完成させないと、プログラムの一連の流れとして伝わるものも伝わらなくなってしまう、と。
本当に自分が伝えたいものが、このプログラムで見せたかったことが、ジャンプが途切れなかったという意味でも、少しは見せられたのかなと思います」

そしてメダリスト・オン・アイスでは、
スケートを滑る喜びを取り戻すきっかけとなった「春よ、来い」を舞った。



新型コロナウイルス感染拡大を受け、羽生結弦は感染リスクを考慮し、グランプリ(GP)シリーズの欠場を決めた。自身の行動を自粛することで、ファンやメディア、関係者らが移動に伴う感染のリスクを減らしたいという配慮もあった。

 そうした中、出場を決めた12月25〜27日の全日本フィギュアスケート選手権。だが、感染の第3波の中での開催となり、「自分が出てもいいのか」との葛藤があったと、競技前日の公開練習後に吐露していた。そして、5年ぶりの優勝を果たした後も、その思いは消え去っていないと話した。

「僕の望みはとても個人的なことなので、貫いてよかったのかとの葛藤は今でもあります。ただ、自分としては、もし(来年3月の)世界選手権が開催されるのであれば、(大会に向けて)近づいておかなければ今後が難しいという思いがすごくあった。コロナ禍の暗い世の中でも、自分自身がつかみ取りたい"光"に手を伸ばしたという感じです」


20 全日本 EX  1



 開催されることになれば、世界選手権で2022年北京五輪の国別出場枠が決まる。そうした大切な大会への出場権を争う全日本選手権に、日本男子フィギュアを牽引する者の責務として参加した面もあったのかもしれない。

 (中略)

 羽生は「精神的にはどん底まで落ち込んだ時期もあった」と振り返る。4回転アクセルの練習の衝撃で足に痛みが出て、他のジャンプもどんどん崩れた。トリプルアクセルさえ跳べない時期もあり、「これからどんどん技術が落ちていくのだろうか」との思いがよぎり、負のスパイラルに陥ったという。

「自分がやっていることがすごく無駄に思える時期が長かった。トレーニングや練習の方向を考えるだけでなく、新しいプログラムの振り付けも考えなければいけなかったり、自分で自分をプロデュースしていかなければいけないプレッシャーもありました。応援してくれる人たちの期待に、本当に応えられるのか。そもそも自分は4回転アクセルを跳べるのかと......。

 それに、入ってくる情報では他の選手が皆すごくうまくなっているようだったので、自分ひとりが取り残され、ただ暗闇に落ちていくような感覚になった時もありました。『ひとりは嫌だな』『疲れたな』『もうやめようか』とも思ったりして。

 でも、エキシビションの『春よ、来い』と、

20 全日本 EX 4




ノービス時代の『ロシアより愛をこめて』を滑った時に、

2004 ノービス ロシアより愛をこめて




『やっぱりスケートが好きなんだな』と思ったんです。


スケートじゃないと自分はすべての感情を出し切ることができないな、と。だったらもうちょっとわがままになって、誰かのためではなく自分のためにも競技を続けてもいいのかな、という気持ちになれた。そこでちょっと前に踏み出せました」


(中略)

「今、スケートができること自体、本当に恵まれていることなんだなと思いました。苦しかったかもしれないけど、こういう状況だからこそ、自分の演技が明日までではなくてもいいから、その時だけでも、演技が終わった後の1秒だけでもいいから、見ている人たちの生きる活力に少しでもなったらいいなと思いました


 SPの『レット・ミー・エンターテイン・ユー』は「すべてを見どころにしたいと考えた」と羽生が話すように、持っている技術を要素以外のつなぎにも詰め込み、途切れることなく演じ切り、観客とも一体になろうとするプログラムだ。


20 全日本 SP


フリーの『天と地と』では、戦国武将・上杉謙信が抱いた、戦いの中での葛藤を自らとリンクさせ、羽生の今の心象風景を緊張感の中で見せようとした。

20 全日本 FS 13




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withgoldenwings at 15:54|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

2020年12月30日

梨花ちゃんも結弦くんの後輩に




メダリスト・オン・アイスのフィナーレで、
羽生選手と一緒に、片手側転を披露した梨花ちゃんは
来年4月から早稲田大学人間科学部に進学が決まったそうです。

先輩と後輩のside by side でした。

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紀平梨花、早大進学”先輩” 羽生と同じ道で北京金へ

日刊スポーツ 

全日本選手権2連覇の6日前、紀平はもう1つの喜びを手にしていた。eスクール(通信教育課程)である早大人間科学部の合格通知。
関係者によると海外で競技に集中しながらでも、学べる点を重視したという。来季は22年北京五輪シーズン。紀平にとって、最適な環境が整った。

何より説得力のある“お手本”がいる。
男子で五輪2連覇を果たした羽生は、ソチ五輪前年の13年春に宮城・東北高を卒業し、同学部に入学。カナダを拠点としながらオンライン授業などで勉強を進め、今年9月に卒業した。
卒業論文は「考え得る限りの研究をした」とし、練習への相乗効果も期待できる内容だったという。羽生は人間情報科学、紀平は健康福祉科学と学科こそ異なるが、スケートで五輪の頂点に2度立った先輩は道標となりそうだ。

20 全日本 finale 1


全文はこちらから

梨花ちゃんだけでなく
(長野オリンピック20周年記念、Heroes & Futureにて。
この写真が好き。本当に兄妹みたいで。)

18 Heroes &Future 紀平梨花


西山真瑚選手も、

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島田高志郎選手も早稲田大学eスクールに在学中です。

島田高志郎


五輪金メダリストを2人も輩出していることですし、
もうそろそろ早稲田大学も自前のスケートリンクを考えてくれるといいのだけれど。



女子では来春卒業の永井優香選手、川畑和愛選手も全日本に出場しました。

羽生選手は既に学部は卒業したので、OBと書かれています。

もしも羽生選手が大学院に進学したら、OBではなく現役に戻りますね。


因みにISUの羽生選手のProfile では今でもuniversity student のままです。

Men
Date of birth:07.12.1994
Yuzuru HANYU
Place of birth:Sendai
Height:172 cm
JPN
Home town:Sendai
Profession:university student
Hobbies:music
Start sk. / Club:1998 / Toronto Cricket Skating & Curling Club
Internet / Social Media contact:
Coach:Brian Orser, Tracy Wilson, Ghislain Briand
Choreographer:Jeffrey Buttle, Shae-Lynn Bourne
Former Coach:Nanami Abe, Shoitirou Tuzuki
Practice low season:10 h/week Toronto/CAN
Practice high season:10 h/week Toronto/CAN
Music Short Program as of season 2019/2020
Ballade No. 1 in G Minor Op. 23 by Frederic Chopin
Music Free Skating / Free Dance as of season 2019/2020
Seimei (from Onmyouji Original soundtrack) by Shigeru Umebayashi
Personal Best Total Score322.5926.10.2019ISU GP Skate Canada International 2019
Personal Best Score Short Program111.8207.02.2020ISU Four Continents Championships 2020
Personal Best Score Free Skating212.9926.10.2019ISU GP Skate Canada International 2019
13/1414/1515/1616/1717/1818/1919/2020/21
Olympic Games1    1    
World Championship1 2 2 1  2   
European Championship        
Four Continents   2   1  
World Juniors        
National Championship1.S 1.S 1.S    2.S 1.S 
S=Senior; J=Junior; N=Novice
International CompetitionYearPlaceInternational CompetitionYearPlace
ISU GP Rostelecom 2017, Moscow20172.ISU CS Autumn Classic International 2019, Oakville20191.
ISU CS Autumn Classic International 2018, Oakville20181.ISU GP Skate Canada International 2019, Kelowna, BC20191.
ISU GP Helsinki 2018, Helsinki20181.ISU GP NHK Trophy 2019, Sapporo20191.
ISU GP Rostelecom Cup 2018, Moscow20181.ISU Grand Prix Final 2019/2020, Torino20192.
Hanyu is the first Japanese male skater to win Olympic gold and the first man since 1948 and 1952 Olympic Chammpion Dick Button (USA) to win back-to-back Olympic gold medals. He is the first skater to perform a clean quadruple loop in competition (2016 Autumn Classics in Canada). Hanyu became the first skater to surpass a total score of 300 points (322.40 points at NHK Trophy 2015). Hanyu followed his older sister Saya into skating. He looks up to Johnny Weir in figure skating. Hanyu's home and ice rink were damaged during the earthquake and tsunami catastrophe on March 11, 2011 and he trained in Yokohama before the ice rink re-opened four months later. Hanyu switched coaches in spring 2012 and has moved to Canada for training. Coach Brian Orser is the 1984 and 1988 Olympic silver medalist.
Personal Bests | Competition Results | Privacy Policy
© copyright by: International Skating Union, Avenue Juste-Olivier 17, CH - 1006 Lausanne
27/12/2020 14:48:16 UTC


でも、20/21 のナショナルチャンピオンシップの欄にはもう1位と記入されていますね!


今夜はメダリスト・オン・アイスのBSでの再放送があります。
実は録画し忘れていたので、今日はしっかり予約してあります。

◆19:00~20:55 BSフジ
全日本フィギュアスケート選手権2020 ダイジェスト

◆21:00~22:55 BSフジ
メダリスト・オン・アイス2020

ダイジェストで見どころをまとめて観るのもいいですね。



最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 16:07|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

2020年12月29日

李下に冠を正さず



怒涛のような4日間が過ぎて、ようやく気持ちが落ち着いてきました。

全日本選手権で5回目の優勝を果たしたこと、それを絶対的な強さと美しさで達成できたことに満足感に浸っています。

20 全日本 SP



20 全日本 表彰式 12



しかし、喉に刺さったままの小骨のように、どうしても気になっていることがあります。

それはあのSPのシットスピンが0点とされたことです。


スケ連からは競技終了後、下記のような発表がされていました。

吉岡伸彦レフェリー名で「フィギュアの採点システムでは各要素の要素名(基礎点)を認定するのは、技術役員の仕事、GOEとコンポーネンツを評価するのは審判員の仕事です。今回の件は基礎点の問題なので、審判員の評価ではなく、技術役員の認定に係る事項です。レフェリーは審判員の責任者ですが、同時に競技の責任者でもありますので、技術役員に確認した内容を下記のとおりお伝えします。

関連するルールは『シット・ポジションのためには、回転脚の大腿部が少なくとも氷面に水平』『スピンの姿勢が成立するのは連続した2回転が必要』『足換えあり一姿勢のスピンの場合にはSPではどちらか一方の足で姿勢が成立していなければノーバリュー(0点)になる』で、これらは、今季からの新ルールプロスパーというわけではありません。

羽生選手の足替えシットスピンについては、足換え前はシット・ポジションが成立していますが、足替え後は2回転連続したシット姿勢がなく、シット・ポジションが成立しておらず、ノーバリューという認定になりました」と、文書を公表した。


デイリー記事より)

吉岡信彦レフェリーの回答によれば、この判定は審判員(ジャッジ)の評価ではなく、技術役員(テクニカルコントローラー)の認定に関わる事項ということです。
今回の男子シングルSPの採点に関わった方々は以下のメンバーでした。
技術役員は前田真美さんでした。

20 全日本 SP ジャッジメンバー




これに対して、ジャッキー・ウォンさんのTweetに世界中から意見が寄せられているのを興味深く読みました。

(翻訳はグーグル翻訳に少し訂正を加えたのみです)


理論は次のとおりです。ツイズルがツイズルとしてカウントされるほど十分に移動しなかったため、彼のシットチェンジシット前のツイズル遷移は実際のシットスピンの試みとしてカウントされました。 もしそうなら、それはたくさんのbsです

(bs とはインターネット上でbig smileの略語らしいです。=大笑い)

プロトコル:羽生結弦は彼のシットチェンジシットの点数を認められませんでした。一見したところ、すべてが順調に見えましたが、戻ってどんな取引きがあったかを確認する必要があります。 彼が座る位置で十分に低くなっていないことについて何かがあったかもしれませんが、それはつまらぬあら探しのようなことです


クリスティーナ @ KHFairy1506 それは完全にばかげています...そしてそれは美しいシットチェンジシットでした!クレジットを取得しないのはとても間違っています
ウィリアムコー @KhoWilliamkho テーマは私たちを楽しませることです。彼はコンボスピンへの移行としてツイズルを使用しました。それは音楽とセットアップに完全に適合します。彼女(テクニカルコントローラー前田真美さんを指すものと思われます)がこれを混乱させたのは信じられないことです。もともと彼の功績を認めた9人のジャッジの心に何が流れ込んだのだろうか。(演技中のパネルでは普通に点数が出ていたと記憶しています)
モリー @mollyfleck 位置を変える前に6回転する必要はありませんか?もしそうなら、彼はそれをしませんでした。それが問題であり、信じられないほど粘着性のあるツイストの問題ではないことを心から願っています。
ボニー @Bongela_Ice まあ。ひねりは彼がスピンを急いだように見えます。それは厄介な移行でした。彼らが回転を与えられた2つの別々の要素としてスピンを認識しない限り、なぜそれが要素を無効とみなすのか分かりませんか?彼はまだ手軽に勝った。そう。肩をすくめる女性
ナニニーナ @ Naninin82185861 それは絶対的なbsです。なぜスコアがこんなに低いのか疑問に思っていたのですが、今では明らかです 108のようになっているはずです。 JSFは新しい安値に達しました

ジョーイ|羽生結弦が2020年を救った @JoeyLovesTifa Stepanova / Bukinに起こったことと同じように... ISUと技術パネルは本当に創造的な振り付けの動きに報酬を与えたくないのです

シャナ・クリロ @shannakur ツイズルはスピンの失敗だと絶対に思った。 革新性とユニークな動きは素晴らしいですが、要素と混同される可能性のある場所にそれらを置かないでください肩をすくめる女性

テイラーボルチモア @m_t_baltimore これは狂気です。日本人はとても厳しく得点しています。意味がわからないレベルまで。

TheReadingRainbow @ Reading8Rainbow もちろん、振り付けの最高のセクションの1つは、ゆずるに置いておきます! JSFは不条理のピークに達しました
ケイティ @eislauf 彼がする必要があるのは順序を交換することだけです。最初にスピンを行い、次にツイズルを行います。
ブルターニュフレミング*カショク* @kashokusinpai JSFは彼ら自身のスケーターを嫌い、それはそれを示しています。
Nik90 @ Nik9020 それは明らかにツイズルでした、多分ジャッジはそれが何であるかを知らないでしょう。

世界中から様々な意見が寄せられていますね。
私は全くのド素人なので、責任ある意見は言えないのですが、
羽生選手がシットスピンの前に2回半?ほど回転したのは、当然ツイズルだと思いました。
それが失敗したスピンととられるなど、思いもよりませんでした。
私はケイティさんの意見のように、最初にスピンを行い、後にツイズルを行うのがいいのではないかなと思いました。
もしくはスピンの前には決してツイズルは入れないこと。
スピンの前にツイズルを入れると、それがなんであるか知らない、もしくは知らないふりをするレフェリーやジャッジは、今回のような判定をしてしまう可能性があるからです。

まったく、疲れる話です。


「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」
(かでんにくつをいれず、りかにかんむりをたださず)
古楽府・君子行』の「瓜田不納履、李下不正冠」より。
履き直すと、瓜を盗む疑われる。また、すもも被り直せば、李を盗むと疑われるということから。




結弦くん、君子たるものとして、猜疑心の強い人々の前では、くれぐれも気を付けてね。

そして今はしばし、全日本の勝利の喜びに浸ってね。


20 全日本 FS 1



今日、S-syle1月号が届きました。

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豪華なバースデーケーキ!

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皆さんからのメッセージが4ページにわたって掲載されています。

私のは果たしてあるのでしょうか。

紙面に無くても、こちらで順次公開してくださるそうです。

膨大な数になりそうですね。



  最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 20:08|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

メディアジェニック・言葉の力





羽生選手の言語力の高さは、ソチオリンピック後の記者会見などによって、良く分かっていましたが、今回のインタビューや会見での言葉や受け答えは、それに一層磨きがかかっていたように感じました。

インタビュアーや司会者の言葉に対して、適切で、かつ時にはピリリとスパイスが効いた応答は、聞いていて小気味いいものでした。

そんな羽生選手の言葉の力について、的確に指摘したジャーナリストの記事を見つけたのでシェアしたいと思います。



羽生結弦が「絶対メディア王者」である理由
ー進化が止まらない「言葉たち」の裏側

森田浩之 ジャーナリスト
12/28(月) 11;48


20 全日本 FS アフロ


「絶対王者」羽生結弦が帰ってきた。彼にとっては320日ぶりの実戦となった12月25〜26日の全日本選手権。今シーズンの初戦であり、しかもショートプログラムとフリーの両方で新しいプログラムに挑むというハードルがあったにもかかわらず、羽生は圧巻の演技を見せて優勝を果たした。オリンピック2連覇を遂げても、なおアスリートとしての進化を続けているかにみえた。

しかし、羽生が進化しているのはフィギュアスケートの演技だけではない。テレビカメラの前での振る舞いや、記者会見での言葉の選び方といったメディア対応の力に、いっそう磨きがかかっていた。

いや、「いっそう」などという形容では足りないだろう。最近のアスリートはおしなべてメディアとのつき合いが上手だが、もともと羽生のメディア対応力はそのなかでもずば抜けていた。その高い能力に、今大会ではすごみが加わったように思える。

羽生をそうさせた大きな要因は、いま世界を覆っている新型コロナウイルスの感染拡大であり、そのなかで羽生自らが闘ってきた道のりだった。

高すぎる「言葉力」

英語に「メディアジェニック(mediagenic)」という言葉がある。「メディア映えする」といった意味だが、以前から羽生はこのメディアジェニックな偏差値がとんでもなく高かった。

演技を終えた後の表情や視線、観客に向けての会釈などはもちろんのこと、採点を待つ「キス・アンド・クライ」での振る舞いや、テレビカメラを前にしたときの話の仕方など、羽生のあらゆる所作には多くの人を引きつけるものがあった。

けれども羽生のメディア力で最強なのは、おそらく彼の持つ言葉の力だろう。羽生には、その発言を集めた本が何冊も出ているくらい「名言」とされるものが多い。なかでも舌を巻くもののひとつは、2014年12月にグランプリファイナルで連覇した後の会見での言葉だ。

記者からの問いは「わが子を羽生選手のように育てたいというお母さんが多いのですが、どうしたら羽生選手のように育つと思いますか?」というもの。正面からは答えようのない困った質問だ。しかし羽生は巧みに論点をそらしつつ、こんな答えをしてみせた。

「僕は『僕』です。人間はひとりとして、同じ人はいない。十人十色です。僕にも悪いところはたくさんあります。でも悪いところだけではなくて、いいところを見つめていただければ、(子どもは)喜んで、もっと成長できるんじゃないかと思います」

「わが子を羽生選手のように育てたいというお母さんが多いのですが」という質問は、羽生を日本人のロールモデルとみなしている。その問いへの答えに、「僕にも悪いところはたくさんあります」という、自分を等身大に見せる表現がさらりと入っているところに「言葉力」のとんでもない高さが感じられる。

「世の中」を連発した裏側

そんな羽生のメディア対応力に、今大会は少しだけ違う様子が見えた。大会の直前から期間中を通じてテレビ画面から羽生の言葉を聞き続けていたが、彼が何度も繰り返して口にし、最も重く響いたのは、コロナ禍にからむ発言に聞かれた「世の中」という言葉だった。たとえば、こんな感じだ。

「最初はピアノ曲を探していたけど、ニュースや世の中の状況を見て、やっぱり明るい曲のほうがいいなと。こんなつらい状況でも、みなさんが自分のスケートを見てくださる。ちょっとでも明るい話題になればいいな」

──ショートプログラムを終えた後、この演技にロビー・ウィリアムスの躍動感のある曲「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を選んだ理由を聞かれて。

「今この世の中、つらいこと苦しいこと……毎日テレビを見てて、つらいなとか、明るいニュースがないなとか思う方もいるかもしれません」

──フリーを終えた後のテレビインタビューで。

「世の中」という言葉を連発した裏には、並々ならぬ思いがあっただろう。羽生は、「世の中」に元気を与えるために演技の選曲や振り付けの哲学をどう考えたかまで語っている。いまアスリートは、ふつうに「(世の中に)元気を送りたい」「感動を届けたい」などと口にするが、それとはレベルが違うものだ。自分が何か決然とした行動を起こせば「世の中」に一石を投じられることを、今の羽生は知っている。

コロナ禍に対する徹底的なまでに慎重な姿勢は、今大会での発言だけではない。羽生は今シーズン、新型コロナの感染拡大を理由にグランプリ(GP)シリーズを欠場していた。ぜんそくを抱える自分の健康面へのリスク、移動による感染リスク、そして自分が動くことによって「多くの人たちが移動することになる」というリスクを考慮した判断だった。

「東京五輪ができていない」

今大会の羽生の言葉のなかでもとくに注目したいもののひとつは、東京オリンピックの開催の可否に触れたように聞こえるくだりだ。優勝を決めた後で合同取材に応じた羽生は、最初に「来年3月の世界選手権はめざすとして、その先、つまり北京五輪はどうするのか」という趣旨の質問をされた。羽生は「まずは世界選手権があるかどうかが最も大事なこと。GPを含め、どうなるか。その先はまだわかんないです」と答えた。

さらに彼にとっての北京五輪の位置づけを聞かれて、羽生はこう答えた。

「率直に言うと、東京(五輪)ができていない。僕の思いとしては五輪のことを考えている場合じゃない。スケーターのひとりとして言えば、競技の最終目標として開催してもらいたいし、出て優勝したい思いはもちろんある。ただ、東京すら開催されていない現実がある」

「東京(五輪)ができていない」という表現は、2020年に予定されながら1年延期となり、しかも21年の開催が確実視されていない東京五輪の現状への危惧を率直に表したものとも受け取れる。アスリートが社会的発言を控えがちな日本で、自国開催のオリンピックが成立するかどうかという点に率直に言及した著名な選手は、羽生くらいではないだろうか。

時代のメッセンジャーとして

今大会の羽生は、自らの影響力を認識して、とりわけコロナ禍にからむメッセージを発しようとしていたかにみえた。彼のメディアジェニックな能力の高さは、そうした意思によってさらに研ぎ澄まされた。

「絶対王者」と呼ばれつづけたスーパーアスリートは、まだ進化を続けている。同時に「絶対メディア王者」である羽生は、その面でも同じように進化している。いま世界を覆っている危機に反応し、それに応じて自らの演技を考えた。そして本人が意識するとしないとにかかわらず、メディアを通じて発する言葉にも今の世界を覆う危機への思いを色濃くにじませることになった。

そんな彼の姿は、もはやアスリートという枠にとどまらず、大切なメッセージを伝えるためにどこからかやって来た使者のようでさえあった。

羽生が自ら発する言葉に無自覚なはずはない。その証拠に今大会の優勝を決めた直後、羽生はこう語っている。

「暗い世の中、暗いトンネルの中、絶対いつかは光が射すと思うので。そういうものも自分の演技から、言葉たちから、感じていただけたらと思います

そう、羽生にとって世の中とつながる手段は「演技」だけではない。「言葉たち」も大きな媒介なのだ。 





そして全日本選手権のエキシビションであるメダリスト・オン・アイスで、

この世の中に一番伝えたいメッセージだった。本当に少しでも心が温かくなるような演技がしたかった」と、羽生選手は「春よ、来い」を再び舞った。






20 全日本 MOI 2



明るい光差す春が

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やがて訪れますように。

20 全日本 表彰式 27




最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 03:36|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

2020年12月28日

世界に誇る美しき絶対王者




一昨日の男子シングルFSの後の表彰式の様子は一部しか放送されませんでしたね。

昨日になって見つけた表彰式全体の動画です。





羽生選手が本来立つべきところに帰ってきて、本当に良かったなと思いました。

20 全日本 表彰式 18



20 全日本 表彰式 19



20 全日本 表彰式 21


20 全日本 表彰式 30


20 全日本 表彰式 28


全日本は持つものが多くて大変。

20 全日本 表彰式 29




表彰式の映像の随所に入ってくる演技中の羽生選手が余りにも美しくて、

キャプチャーせずにはいられませんでした。


20 全日本 表彰式 8


20 全日本 表彰式 9


20 全日本 表彰式 10

20 全日本 表彰式 11


20 全日本 表彰式 12




GIFも同様です。

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20 全日本 表彰式 23





20 全日本 表彰式 24


20 全日本 表彰式 25


20 全日本 表彰式 26




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こんなに美しいチャンピオンは世界に1人だけ。



人それぞれだとは思うけれど、
日本が世界に誇れるもの3つ挙げるとしたら、

国民皆保険の優れた医療保険制度(今崩壊の危機にあるが)、
国際紛争の武力による解決を否定する憲法第9条(まだどうにか守られている)、
そして、強く美しい絶対王者、羽生結弦。




20 全日本 表彰式 31


20 全日本 表彰式 34


結弦くん、何度でも言いたい。
本当におめでとう。



昨日は記者会見やたくさんのインタビューを見たり読んだりしました。

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とりあえずそれは、一言一句記録してくださるはずのフィギュアスケートマガジンさんに頼ろうと思います。
1月8日にスピード出版です。




続いて1月16日にはフィギュアスケート通信DXも。



どちらも美しい表紙が来るに違いありません。



20 全日本 表彰式 36


20 全日本 表彰式 38


20 全日本 表彰式 39

こんな笑顔を見られて嬉しい。



そして本日午後はメダリスト・オン・アイス

フジテレビ(地上波)15:45~17:43
FODプレミアム 15:00~17:45


またサプライズがあるのかな?



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withgoldenwings at 06:02|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

2020年12月27日

幸福感とエクスタシー




MassimilianoさんのTwitterより



他のスポーツでは、羽生結弦が達成したことは「クリアパス」と呼ばれます。

彼は全ての動きで軽くて空気のように見えました。

最初から最後まで、彼は各要素を正確かつ自信を持って実行しました。

彼は彼の傑作を称賛する全ての人に幸福感を生み出すことができました。



そうなのです。この感情は幸福感なのです。

羽生選手は「一瞬でも皆さんの気持ちが癒されれば」と言っていましたが、
それどころか、この演技を観る前と見た後では、世界が違って見えるような気がします。

人が生きて行くのには食料もお金も不可欠なものですが、美しいもの、心の糧になるものが絶対必要です。

それは美しい夕日であったり、可憐な花であったりもしますが、
羽生結弦の演技は圧倒的な力で私たちに幸福感を与えてくれました。

これは一種のエクスタシー。




羽生選手本人による解説で、もう一度。




20 全日本 FS ジャッジスコア

FSは215.83点
自己ベスト更新とか。
しかし私としては230点は出てもいいんじゃない、と思いました。

20 全日本 FS cap 1


<今日これからの予定>


17:04~21:11 女子FS
表彰式(女子、アイスダンス、ペア)

テレビ放送
・BSフジ・CSフジテレビONE(LIVE)
17:00~19:00
・フジテレビ(地上波)
19:00~21:15

YouTubeライブ配信
22:00~ 女子上位3選手共同記者会見
ライブ配信有り
22:30~23:00 世界選手権2021の代表発表
ライブ配信有り


今夜、正式に世界選手権代表がアナウンスされます。

そして明日はメダリスト・オン・アイス

エキシビションも新プログラムが来るのでしょうか。

楽しみです。

今日は結弦くんはどんな風に過ごしたのかな。
また明日会えると思うと嬉しい



最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 17:21|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

感動冷めやらず




昨夜は感動と興奮でよく眠れませんでした。

昨夜の演技が本当に素晴らしくて、何と表現してよいのか言葉が見つかりません。

完璧すぎて震撼しました。


何度観ても、また観たくなってしまう「天と地と」です。






20 全日本 FS cap 1




20 全日本 FS 8


20 全日本 FS 7


20 全日本 FS 2


20 全日本 FS 10


20 全日本 FS 11



20 全日本 FS cap 3

強さ、美しさ、気高さ、清々しさ。




<表彰式>


20 全日本 FS 1

5回目の優勝 おめでとう!!

この美しい衣装は伊藤聡美さんに間違いないですね。



<共同記者会見>




ANAのパーカーがすごく似合っています。

20 全日本 FS 記者会見 1


私はソチの時の会見のジャケットを思い出してしまいました。

2014 ソチ インタ 1 (2)

背景も含めて似ていませんか?




ファンとして大きな関心のある、北京オリンピックと4回転アクセルについてはこのように語っていました。(スポーツ報知記事より)


来年の東京オリンピックも定かではない中、2022年2月の北京オリンピックが開催できるかどうか分からない状況ですが、
もし開催されたのならば、羽生選手は3度目の金メダルを手にするだろうと信じています。
昨日の演技を観てからは、それは確信になりました。

そして、4Aのために自分の体を犠牲にするのは絶対避けてほしいけれど、
羽生選手の夢が叶うよう心から願っています。



ところで、SPのスピン0点判定の件です。

 <SPの̪̪シットスピンノーカンの件>

SPでのスピンが0点と判定された件について、スケ連から文書で公式見解が出ています。
最早どうでもよいですが、どうでもよいとすれば再び繰り返す可能性があるので、しっかり記憶しておかねばなりません。
強いて言えば、これまでは判定理由を開示しなかったのに対し、今回は文書で理由を開示したところが、進歩と言えば進歩と言えなくもないかもしれません。


羽生のスピン0点 レフェリーが公式説明
「足替え後、シット姿勢なく成立せず」

配信  デイリー

男子の競技終了後、日本スケート連盟は、ショートプログラム(SP)で、羽生の足替えシットスピンが0点と判定されたことについて、レフェリーの判断を発表した。

吉岡伸彦レフェリー名で「フィギュアの採点システムでは各要素の要素名(基礎点)を認定するのは、技術役員の仕事、GOEとコンポーネンツを評価するのは審判員の仕事です。

今回の件は基礎点の問題なので、審判員の評価ではなく、技術役員の認定に係る事項です。レフェリーは審判員の責任者ですが、同時に競技の責任者でもありますので、技術役員に確認した内容を下記のとおりお伝えします。

関連するルールは『シット・ポジションのためには、回転脚の大腿部が少なくとも氷面に水平』『スピンの姿勢が成立するのは連続した2回転が必要』『足換えあり一姿勢のスピンの場合にはSPではどちらか一方の足で姿勢が成立していなければノーバリュー(0点)になる』で、これらは、今季からの新ルールプロスパーというわけではありません。

羽生選手の足替えシットスピンについては、足換え前はシット・ポジションが成立していますが、足替え後は2回転連続したシット姿勢がなく、シット・ポジションが成立しておらず、ノーバリューという認定になりました」と、文書を公表した。  SPでの羽生は圧巻の演技に見えたが、自己ベストの111・82点には届かなかった。原因は中盤のスピン。最後のジャンプのトリプルアクセル直後の足替えシットスピンが0点されていた。  報道陣からの問い合わせにSP終了後、日本スケート連盟は吉岡伸彦レフェリーの回答として「他のもノーバリュー(0点)の選手があります。採点の理由をお答えすると、その選手のみフリーの演技での修正が可能となり公平性にかけますので競技終了までお答えできません。現時点でお答えできることは、理由についてはISUテクニカルハンドブックの該当する箇所を読んで頂きたい、ということだけです。競技終了後であれば、説明いたします」と、文書を発表していた。

以上の公表された見解が果たして正しいのかどうかは私にはわかりませんが、
専門家の方々にじっくり議論していただきたいです。



今日も続々と情報が入って来そうですが、
余りにもたくさんで、ついて行けるかどうか自信ありません。

確実なのは、今日も何度も2つの新プログラムを観てしまうということです。

大きな仕事を終えて、結弦くんが少しでも幸福感を味わってくれますように。


最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 07:09|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

2020年12月26日

ひれ伏すしかない




羽生結弦が羽生結弦である由縁、とアナウンサーは言った。


その通りです!


もうひれ伏すしかないレベル。


215.83点というのはこの演技に到底追いついていないとは思うけれど。


TV画面撮りのため、お見苦しい点はお許しください。

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「みんな健康で帰ってねー」と言い残して会場を去って行きました。


 10か月ぶりの初戦で新プログラムの初披露、
それなのに、もうこの完成度です。

羽生結弦の証明を見事にやってのけました。


おめでとうーーー

そして

ありがとーーー



記者会見配信中です。是非ご覧ください。


これから続々とニュースや写真が届いてくると思います。

今は感動で心がいっぱいです。


取り急ぎ。


最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 22:20|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

天と地と 公式練習動画




あと1時間後に迫った「天と地と」の初披露。

多くの方がもうテレビの前にいらっしゃるのではないでしょうか。

私も先程帰宅し、テレビの前でパソコンに向かっています。


どんな曲なのか、どんな振付けなのか、全くわからずにいきなり演技を観るのは衝撃が大きすぎるなぁと思っていましたが、本日の公式練習の様子を伝えてくれている方のTweetをシェアしたいと思います。
秀さんに感謝です。        



オーケストラと箏と三味線の音色のハーモニーが雄大さと繊細さを表しています。

筝曲のようでもあり、現代音楽のような響きもあり、羽生選手の選曲センスが素晴しいと思いました。

ジャンプ構成はこのようになっています。

20 全日本 FS 公式練習 1


羽生選手の滑走順はこの後、最終グループの最終滑走、21:03からです。

20 全日本 FS 滑走順

テレビの前で息を凝らして正座して観ます。


リザルトページはこちらです。
(FSの得点詳細をクリックして下さい。自動更新します。)



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withgoldenwings at 20:14|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

スピン0点の行方





20 全日本 SP 小海途 6


羽生選手が笑顔で滑ってくれた素晴らしいSPの後に、このような落とし穴があったことが判明するなんて、本当に悲しいことですが、

実際、素人目でも、あれはどう見てもツイズルにしか見えず、スピンだなんて思いもよらないことでした。
専門の訓練を受けたジャッジが、あれをスピンだと判断するとは信じられないことです。


動画でご確認ください。
3Aの後、2:30くらいのところです。





20 全日本 SP プロトコル 羽生

つまり、スピンの前のつなぎのツイズルを無くせばいいわけなの?
ツイズルとスピンの区別がつかなかったのか?

ツイズルの後のスピンを、解説の本田さんが「足替えの̪̪シットスピン」と言っていますね。


素人の私が何も言う資格はありませんので、ニュースの中から、専門家の見解を集めてみました。


<岡崎真氏の見解> 【岡崎真の目】より

その一方で、足替えシットスピン(軸足を替えながら座って回るスピン)が無得点になってしまったのは残念だった。SPでは、座った姿勢で連続した2周が左右の足になければ無得点とされる。
最初に右足のスピンから入り、足を替えて左足になった後でバリエーションと呼ばれる難しい形でレベルを取りに行っているのだが、最初のバリエーションも後のバリエーションも「連続した2周」が見受けられなかった。2周に満たないシット姿勢が2度あるという評価になってしまったために足替えシットスピンとしては成立せず、結局無得点になってしまった。
 



<杉田秀男氏の見解> 東スポWeb

会場で演技を見ていた元国際審判員の杉田秀男氏(85)は「110点を超えると思っていたので、おかしいなと思った」と漏らした。では、一体なぜ「0点」になったのか。  改めて映像をチェックした杉田氏は「恐らく羽生選手は、つなぎのつもりでターンしたら、それをジャッジにスピンととらえられたのでは?」と分析。確かに羽生はやや重心を落として2回ターン。これが「回転の足りないCSSp」して認定されたようだ。  思わぬ〝落とし穴〟となったが、それでも首位というのはさすがだ。


<織田信成氏の見解> デイリー

圧巻の演技に見えたが、自己ベストの111・82点には届かず。原因は中盤のスピンだった。最後のジャンプのトリプルアクセル直後の足替えシットスピンが0点に…。10年バンクーバー五輪代表の織田信成氏は自身のツイッターを更新し、「可能性はスピン前のツイズルがスピンと判断された事になると思います」と、分析した。


<小塚孝彦氏の見解> 日刊スポーツ

羽生結弦の演技でスピンが「無価値」で0点と判定された。5要素目の「足を替えて座るスピン」が認定されなかったが、その理由を10年バンクーバーオリンピック(五輪)男子8位の小塚崇彦氏(31)に推測してもらった。 (1)スピン前の動作がスピンと取られた
(2)1つの姿勢で2回転以上しなかった。
2つの可能性がある。【取材・構成=
阿部健吾】 小塚氏 まず前提として、なぜ0点かは本人とジャッジしか知り得ません。公開がされないからです。僕も現役時代はよくジャッジに直接聞きに行っていました。それで理由が分かります。ですので、このスピンも可能性を探ります。 焦点は演技後半に入り、トリプルアクセルを決めた後の場面。滑らかな着氷の余韻を生かすように、動作に入ったスピンだった。これが基礎点0点となった。 小塚氏 1つ目として、その直前の動きが座るスピンの動きと認定され、その後のスピンが、失敗したスピンの時間の埋め合わせと取られたかもしれません。 羽生はしゃがんで片足でのターン(ツイズル)をしゃがんだ姿勢で2回行い、起き上がってからスピンに入った。このステップが今季から導入された「2回転を満たす基本姿勢が1つもないスピンは、レベルが与えられず無価値となる」に抵触した可能性。 2つ目の可能性が回転不足。 小塚氏 スピンの最中に姿勢を変えますが、単一姿勢では2回転以上が求められます。これが1・5回転などと判断された。そして、姿勢が高かったことで、片足で座るポジションがカウントされず、無価値となった可能性で、こちらの方が有力です。いずれにしても本人が確認し、原因がわかれば今後は大丈夫。



それに対して
<日本スケート連盟の見解>

羽生のスピン0点判定に連盟「競技終了後なら説明」
[2020年12月26日0時4分] 日刊スポーツ


<フィギュアスケート:全日本選手権>◇第1日◇25日◇長野市ビッグハット◇男子ショートプログラム(SP)

オリンピック(五輪)2連覇の羽生結弦(26=ANA)が103・53点で首位発進を決めた。得点詳細の中では、要素の1つである「足を替えて座るスピン(CSSp)」が「無価値」として、0点の判定となった。

理由については公表はされない慣例であり、本人がジャッジに確認することはできる。今回も同様だが、日本スケート連盟には問い合わせが相次いだことから、25日の競技終了後に吉岡伸彦レフェリーの名義で以下の文書を公表した。

「他にもノーバリュー(0点)の選手があります。採点の理由をお答えすると、その選手のみフリーの演技での修正が可能となり公平性にかけますので競技終了まではお答えできません。現時点でお答えできることは、理由についてはISUテクニカルハンドブックの該当する箇所を読んで頂きたい、ということだけです。競技終了後であれば、説明いたします。」(原文ママ)


これは是非とも説明していただきたい。
仮にジャッジの判定能力に問題があったのならば、速やかにそのジャッジの採用を外していただきたい。

羽生選手に限ってこういう不可解なジャッジングがしばしば見られるのは何故なのでしょう。

片や、転倒してコンビネーションジャンプが無くなっても減点は最小限で、PCSときたら、あの演技内容で羽生選手とわずか1.18点しか違わないという違和感のある採点もありました。

20 全日本 SP プロトコル 宇野




スケ連は、「
日本スケート連盟には問い合わせが相次いだことから、25日の競技終了後に吉岡伸彦レフェリーの名義で以下の文書を公表した」と言っているわけですから、おかしいと思ったことはおかしいと声を挙げることが大切だと思います。


今日のフリースケーティングではこのようなことが再び起こらないよう願うばかりです。
折角の羽生選手の新プログラムです。
羽生選手のファンだけでなく、誰を応援しているにせよ、フィギュアスケートファンならば、多くの人が疑問に思うような不審なジャッジングに良い気持ちは抱かないでしょう。

全日本選手権は国内大会であっても、世界中の専門家とファンが見ています。
羽生選手が出場すればなおさらのこと、それは世界のニュースになります。

そのことをジャッジの皆様、どうぞ忘れないで下さい。

12月26日の予定

08:00~10:35 男子公式練習
10:50~11:20 アイスダンス公式練習
11:35~14:10 女子公式練習
15:30~16:07 アイスダンスRD
17:04~21:11 男子FS
その後、表彰式(男子)あり

テレビ放送・FOD  男子フリー

BSフジ(LIVE) 17:00~19:00
CSフジテレビONE 17:00~19:00
フジテレビ(地上波) 19:00~21:15
FOD(無料)17:00~19:00
FODプレミアム 17:00~21:15

羽生選手は最終滑走で21:03からです。

20 全日本 FS 滑走順



YouTube配信 男子トップ3記者会見
これは見逃せません。SPのスピンについての質問もありそうです。





20 全日本 SP 小海途 5

タオルはANAに、プーさんはゆづプーさんになりましたね。
いつものプーさんはお家でお留守番かな?


最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 06:37|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

2020年12月25日

SP首位発進!




ショートプログラム終わりました。
 103.55点で1位発進です!


20 全日本 SP Results



小海途さん素敵な写真、ありがとうございます!

20 全日本 SP 小海途 4

ジャージを脱いだ瞬間んでしょうか。
素晴らしいカッコよさ!


20 全日本 SP 小海途 2



20 全日本 SP 小海途 3

他にも写真はこちらに。


羽生選手の演技後の一問一答です。

【羽生結弦、語る SP編(1)】

選曲理由「明るい曲の方が」


男子ショートプログラム(SP)が行われ、14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)は103・53点で首位スタートとなった。演技後、オンライン取材でSPを振り返った。

 ――滑り終えて
 「まあ、正直いって、楽しむことはできたと思っているんですけど。まあ、点数的にはいい演技だったとは言えないような内容だと思うので。しっかり、修正しながら明日に向けて頑張りたいな、とっていうことが今の感想です」

 ――きょうの滑りで課題は
 「とりあえずテクニカル全然伸ばし切れていないなっていうのと。あとはまあ、自分のジャンプって出来栄え取ってナンボのジャンプだと思うので。それがしっかりつけられなかったことは課題」

 ――会場入りした瞬間の感情は
 「そういえば、声聞こえないんだなっていうようなことを感じたり。逆になんか、みなさんが今あの、新プログラムとか新しい衣装を見た時に、あの、かけてくださった声援だとか、そういうものを心の中で再生しながら、なんか応援を受け止めながら、なんか新しい応援の受け止め方をしていました」

 ――SPの衣装について
 「まあ、僕があんまり言えたことではないですけど。ただ、やっぱり、ちょっとロックっつぽく。あの、まあ、ロビー・ウィリアムスさんの曲なんで、その方のイメージだとか、そういったものを取り入れるようにしました」

 ――曲への思い
 「そもそもの選曲はジェフリー・バトルさんがやってくださって。最初、ピアノ曲を探していたんですけれども、なんか、なかなかその、ジェフリーさんもなかなかうまく決まっていなくて。で、それを何曲か、2、3曲渡された中でも、やっぱりなんか自分の中でしっくりくるものがなくて。で、ニュースだとか世の中の状況を見ている中で、やっぱりなんか明るい曲の方が、あの、せっかくみなさん、こんなつらい中でもこうやって、うん、自分のスケートを見てくださっているんだと思うので。そういう中でちょっとでも明るいような話題になったらな、と思いました」

 ――フリーに向けて

「まずはしっかりと回復させることが大事だと思います。ただ、すごくいい練習もしてきたと思いますし。まあ実際、点数出ていないですけど。ジャンプとしては、とりあえず降りてはいるので全部。しっかりとまた明日もまとまった演技をしたいなと思います」 


【羽生結弦、語る SP編(2)】

求めた芸術性、観る者の「呼吸ができる場所」も考慮


 ――4回転2本を振り返って。自分としての出来としては
 「まあ、降りたんで、50%はいけるかな、と。ただ、まあ点数、実際細かいものを見ていないので、なんとも言えないんですけども、ただ、出来栄えとしては良かったものではないので。まあ、もうちょっと、う~ん、アップの仕方だったり、6分間練習の配分だったり、そういったもので工夫していければいいかなという風に今、思っています」

 ――久々のロックナンバー
 「あの、正直言って、あの、歓声が聞こえないのはやっぱり残念でしたし、でも、たぶんテレビで見ている方々は、ネットとかで見てくださっている方々は、たぶん、すごい声を上げて応援してくださったんだろうなというものがなんとなく感じていたので、まあ、楽しみながらやらせていただきました」

 ――振り付けについて
 「詳細を言うと、まず、最初にステップが送られてきてて。まあ、ステップの場所自体もちょっと反対になってたりとか。あとは音の取り方とか手の振りの仕方とか、まあ、自分がほとんど、アレンジが入っているものが多いです。あとは、ジャンプに関しても、一応このくらいのタイミングでやりたいというものを言っといて、で、そしたら、なんとなく、なんとなくジェフが、その、踊ってくれたものがあって。それを元に自分のタイミングだったら、もっとこうかなとか、いろいろ聞いたんですけど、全然返事が来なかったんで(笑い)自分で、はい、いろいろ振り付けて試行錯誤しながらやってきました」

 ――こだわった点は
 「まあ、なんか“押し引き”みたいなものですかね。いろんなものを加えようとはしていて。ほんとにまあ、ある意味ほんと、全部、全部見どころみたいな感じにしようとか思っていたりとか。ただ、その中でやっぱジャンプとの兼ね合いだったりとか。あとは、まあ、みなさんが見ている中で、呼吸ができる場所、ほんとに心から乗り切れる、なんか、そういう芸術性みたいなものをちょっと考えながら、いろいろ振りを入れていきました」

 ――昔の自分の演技からアレンジ、引っ張ってきたりはあるのか
 「自分の代名詞になるところみたいなものは、ハイライトになるようなところは、まあ引っ張ってきたりっていうものも、もちろんありましたけど。ただ、このやっぱりこのプログラムに対して、この音に対して、どういう風に振りをやっていくかっていうことをすごい大事にしていました」


最初はピアノ曲で考えていたのですね。

最終的には、今の陰鬱な気分を跳ね返すような明るい曲調を選んだということです。

観る私たちを少しでも元気づけたい、笑顔にしたい、という羽生選手の気持ちが反映された選曲だったのですね。

ありがとう、結弦くん。
最高のクリスマスプレゼントだったよ。



結果については、自分に厳しい羽生選手らしいなと思いましたが、
320日ぶりに試合で滑って、この結果は良かったと私は思っています。


(余談ですが、宇野選手の高得点には正直言って驚きましたが。???)


明日のフリー、どんなプログラムになるのか、
ワクワクします。


とりあえず今日はクリスマスなわけで、
昨日買いそこなったケーキなど買って、
SP首位発進をお祝いしたいです。


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今日は赤いクリスマスツリーで



最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 18:03|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

今朝の公式練習




いよいよ今日はSPの新プログラムの全容が見られますね。

今朝の公式練習の様子が上がってきています。


20 全日本 25日公式練習 1 nikkan
会場入りする羽生選手
いつものキャリーバッグ、ANAの黒ジャージ、手に持っている赤い箱?は何だろう。


羽生結弦SP新演目初披露、激しいアクションも



<フィギュアスケート:全日本選手権>◇25日◇第2日◇長野市ビッグハット◇公式練習、男女ショートプログラム(SP)

男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者、羽生結弦(26=ANA)が新演目となるSP「レット・ミー・エンターテイン・ユー」を初披露した。

英歌手ロビー・ウィリアムズのロックナンバー。「それこそ沸き上がるような感情になってもらえたら、うれしい」と話していた通りのアップテンポ曲に乗って、冒頭こそ2回転サルコーで軽く流した(予定は4回転)ものの、4回転トーループ-3回転トーループ(タノ)を美しく着氷。最後もカウンターからのトリプルアクセル(3回転半)を決めた。

中盤で右脚を上げ、後半には左脚を大きく上げる激しいアクション。「カモンカモンカモンカモン…」のボーカルに合わせて熱く舞った。

曲かけ以外では4回転ループ1本、4回転サルコー5本、4回転トーループ2本を成功するなど、ほぼミスなしだった。

この日は午前7時25分に会場入りし、乗ってきた貸切タクシー運転手に一礼してウオーミングアップ会場へ。約1時間後、午前8時30分からの直前調整開始時間に合わせて、同27分にリンクサイドへ姿を見せた。練習を終えると、午前9時13分に会場を後にした。

本番の滑走は26番。午後4時9分からの演技予定となっている。【木下淳】 


かなり激しいアクションが入ったプログラムのようですね。
レッツ・ゴー・クレイジーの流れをくむ感じでしょうか。
衣装はどうなるのかも楽しみです。

Sponichi Annexからは練習ドキュメントも上がっています。

 【羽生結弦 2020年12月25日公式練習ドキュメント】

▽7:25 会場入り。
▽8:27 ANAの白ジャージーを身にまとい、リンクサイドに姿を見せる。
▽8:28 リンクサイドでジャンプ。着地の音が響く。
▽8:29 小刻みにジャンプ。
▽8:30 公式練習スタート。6選手中、一番最初に右足からリンクイン、両手で氷に触れる。プーさんのティッシュケースはフェンスに置かれている。
▽8:32 3回転ループを跳ぶ。その後、1回転ルッツを跳ぶ。
▽8:33 3回転ルッツ。ゆっくりと滑る。
▽8:34 トリプルアクセルを軽々と跳ぶ。細かく手を動かす。
▽8:35 4回転トーループを跳ぶ。トーループの4―3回転に成功。
▽8:36 ドリンクを口に含む。
▽8:37 4回転サルコーを軽快に成功。
▽8:38 短い助走から4回転サルコーを着氷。ドリンクを飲み、呼吸を落ち着かせる。屈伸をしてから再び滑り始める。
▽8:39 新SP「レット・ミー・エンターテイン・ユー」の曲かけがスタート。
▽8:40 サルコーは2回転。右足を大きく上げる振り付け。トーループの4―3回転着氷。
▽8:41 トリプルアクセル成功。音楽に乗って軽快に滑る。
▽8:42 曲かけが終了。いろいろなところを指さす。
▽8:43 ドリンクを口に含み、再び滑り始める。
▽8:45 4回転サルコーを決める。
▽8:46 いろいろなところを指さす。
▽8:47 ゆっくりと滑る。ドリンクを口に含む。
▽8:48 4回転サルコーをこらえながら着氷。トーループの4―3回転に成功。ゆっくり滑りながら、うなずく。
▽8:49 黒の手袋を外す。
▽8:50 手袋を着用して、また滑り始める。
▽8:51 ゆっくりとリンクを漂う。
▽8:52 4回転ループ着氷。その後、4回転サルコーを跳ぶ。また手袋を外す。腰に手を当てる。全体を見渡しながら滑走する。
▽8:54 手袋をつける。指さしながら、うなずく。
▽8:55 カメラマンの目の前で、ゆっくりとスケーティング。トリプルアクセルを決めて、左足を大きく上げる。
▽8:56 スピンを確認。氷の上に両膝をつく。フィニッシュのポーズか。
▽8:57 ドリンクを口に含む。
▽8:59 右足を大きく振り上げる。
▽9:00 公式練習終了。4方向に礼。左足からリンクから上がる。両手で氷に触る。姿を消す。
▽9:13 会場を後にする。


小海途カメラマンも会場入りしているようです。

20 全日本 25日公式練習 3 小海途


20 全日本 25日公式練習 4 小海途


20 全日本 25日公式練習 5 小海途



20 全日本 25日公式練習 2 小海途

氷の上に両膝をつく、これがフィニッシュポーズなのかな?



矢口カメラマンからも。若杉さんのTweetです。


20 全日本 公式練習 矢口 1
さらにカッコよさが増しているね。


毎日新聞から写真特集も。

20 全日本 25日公式練習 毎日 1


20 全日本 25日公式練習 毎日 2
プーさんがいると安心する。



羽生選手の演技は16:09から。

あと3時間後です。


YouTubeのライブ配信はもう始まっています。







ライブ放送は
FODプレミアム 12:30~16:40
CSフジテレビONE 12:30~16:40

リザルトページはこちら 
(ShortProgramの滑走順/得点詳細をクリックして下さい。自動更新します)




あと3時間何して過ごそう。

そわそわして何も手につきません。


どうか羽生選手のこれまでの練習の成果が完全に出すことができますように。
3時間祈り続けることしかできません。


<追加>今朝の公式練習の動画上げて下さっています。ありがとうございます。

益々ドキドキしてきました。



最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 13:06|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

一緒に頑張りたい




SPの滑走順は このようになりました。
FullSizeRender - 2020-12-25T000253.336


IMG_3709


羽生選手は滑走順26番を引いて、最終グループの2番滑走となりました。

26歳で26番滑走です。


FullSizeRender - 2020-12-25T002028.333

会場はこのように座席を2つ置きに使っていましたね。


しかし、簡単な挨拶と形式的な注意、抽選だけでこのような場を設定する必要があったのか、
はなはだ疑問に感じました。

長時間にわたる、必要性のない開会式と抽選会だと思いました。

羽生選手は終わるや否や、真っ先に会場を立ち去って行ったのが印象的でした。

立ち去る姿も颯爽としてカッコよかったです。



ぴのさんが各局ニュースを集めて下さっています。
ありがたいです。








SPの新プログラム、 Let me entertain you はQUEENではなく、ロビー・ウィリアムズの方でしたね。




個人的にはQUEENの方が良かったので、ちょっと残念だったのですが、
羽生選手が滑ったら、きっとこちらも好きになってしまうでしょう。



羽生選手からのメッセージ。

20 全日本 24日公式練習 毎日 12


こんにちは、羽生結弦です。
いつもたくさんの応援ありがとうございます。
今はこのような状況下で、まず自分自身が試合に出ること自体がすごく悩んでいますし、
未だに自分の中でも葛藤もありますけれども、ただ出ると決めた以上、しっかりと皆さんに感動していただけるような、少しでも感情が動くような演技ができたらなぁという風に思います。
本当に大変な世の中ですが、一緒に頑張りましょう。



是非とも一緒に頑張りたいです。

羽生選手が随分悩んだ末に出した出場するという決断です。
どうかその決断が報われますように。


<25日の予定>

06:00~09:00 男子公式練習
09:00~12:00 女子公式練習
12:30~16:40 男子SP
17:00~21:10 女子SP
21:45~22:15 アイスダンス公式練習


<25日のライブ配信>





<25日テレビ放送>

フジテレビ(地上波)
19:00~22:52(LIVE & ディレイ)


忙しいクリスマスになりそうです。

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(去年のMILANOで)



最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 03:22|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

2020年12月24日

24日公開練習ドキュメント






20 全日本 24日公式練習 毎日 11

▽11:11 会場入り。 ▽12:44 白のANAジャージー姿、マスク着用でリンクサイドに姿を見せる。 ▽12:45 公式練習スタート。マスクをつけたまま、右足からリンクイン。コーチ陣の姿はなく、スタッフがプーさんのティッシュカバーを抱えている。 ▽12:46 マスクを外してスタッフに渡す。ドリンクを口に含む。プーさんのティッシュカバーがフェンスに置かれる。 ▽12:48 3回転ループ、3回転ルッツ―1回転オイラー―3回転サルコーを着氷。 ▽12:49 ドリンクを口に含む。 ▽12:49 トリプルアクセル成功。 ▽12:50 周りの選手を見ながら、ゆっくりと滑る。 ▽12:51 サルコーの回転が抜ける。その後、4回転サルコーを決める。 ▽12:52 腕を動かして、ジャンプのイメージを高める。3回転ループを跳ぶ。 ▽12:53 和テイストの新フリーの曲かけが始まる。ループの回転が抜ける。4回転サルコーを決める。 ▽12:54 トリプルアクセルと両手を上げた2回転トーループの連続ジャンプ成功。直後に3回転ループを跳ぶ。 ▽12:55 振り付けを確認。トーループの4―3回転成功。曲かけは終わったものの、継続して演技。 ▽12:56 4回転トーループ―1回転オイラー―3回転サルコーに成功。その後、トリプルアクセル着氷。両手を腰に当て、ゆっくり滑る。リンクを見渡す。 ▽12:57 リンクサイドでドリンクを飲んでひと休み。 ▽12:58 ゆっくりとスケーティング。 ▽12:59 4回転トーループは転倒。両手を腰に当てて、悔しそうな表情を浮かべる。 ▽13:00 両手を動かし、自らと対話しているように見える。リンクの中をいろいろと指さす。 ▽13:01 トーループの4―3回転。後半のジャンプでバランスを崩し、悔しそうな表情。 ▽13:02 両手を腰に当てる。4回転ループの着氷をこらえる。 ▽13:03 3回転ループを跳ぶ。 ▽13:04 リンクサイドでドリンクを飲む。 ▽13:05 リンクを見渡しながら、うなずく。 ▽13:06 4回転ループ着氷。その後、4回転サルコーを跳ぶ。 ▽13:07 リンク内のいろいろな方向を指さす。 ▽13:08 サルコーの回転が抜ける。 ▽13:09 4回転サルコーを決め、その後のスケーティングも確認。 ▽13:10 トーループの4―3回転の後ろのジャンプで着氷が乱れる。右手で頭をかく。その後、トリプルアクセルを決める。 ▽13:11 リンクを漂う。 ▽13:12 ゆっくりと滑りながら、振り付けを確認し、うなずく。 ▽13:13 サルコーへの入りを確認。トーループの4―3回転成功。スピンも行う。 ▽13:14 ステップを確認。 ▽13:15 公式練習終了。4方向に礼をして、マスクを着用し、リンクから上がる。 ▽13:16 リンクサイドで深々と礼をし、姿を消す。ANAジャージーは最後まで着たままだった。

最終更新:

現地、長野放送の映像を上げて下さっています。

微かに音楽が聞こえます。



写真も多数出てきました。

全日本フィギュアスケート選手権 公式練習

20 全日本 24日公式練習 毎日 1


20 全日本 24日公式練習 毎日 3


20 全日本 24日公式練習 毎日 4


20 全日本 24日公式練習 毎日 5


20 全日本 24日公式練習 毎日 7



20 全日本 24日公式練習 毎日 10



20 全日本 24日公式練習 毎日 8

インタビューはオンラインで行われたようでで安心しました。


他にも多数の写真が上がっています。⇒写真特集(代表撮影)


この後18:30~19:30 開会式と滑走順抽選会のライブ配信があります。


大勢の方が集まって、どんな形になるのか。

どうか安全第1でお願いします。



最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 17:56|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権

僕自身の希望をつなぐために




本日の公式練習後の一問一答です。

4本の記事をまとめました。

日刊スポーツ


羽生フリーは「皆さんの中にある背景に」


フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦(26=ANA)が24日、今季初戦となる全日本選手権(27日まで長野市ビッグハット)の公式練習に参加した。午後0時45分からの第1グループに登場。4大陸選手権(韓国)のフリーで「SEIMEI」を舞った2月9日以来319日ぶりに、氷上に立つ姿を見せた。

終了後、報道陣のオンライン取材に対応。今季の新プログラムとジャンプ構成について聞かれると、こう対応した。

「フリーは前半に4回転ループと4回転サルコー、後半にに4回転トーループ2本、SPは前半に4回転サルコーと4回転トーループ-3回転トーループの連続、最後にカウンターからの3Aを考えています」

「フリー曲に関しては、もちろん題材となるストーリーはあるんですけど、そういうのに縛られず、見ていただいた方の感触というか、皆さんの中にある背景に訴えられれば。SPに関しては、それこそ沸き上がるような感情があればうれしいです」

20 全日本 24日公式練習 1




羽生コロナ禍で「1人だからこそ深く分析」

終了後、報道陣のオンライン取材に対応。「新型コロナ禍における練習状況を聞かれると、こう応じた。
「ケアなし、など難しかった。外に出ていくことが全くなかった。家族以外の人とは極力、接触しないようにしていた。
ただ、スケートに集中できる環境でしたし、いい時間になった。
1人だと、悩み始めてしまうと、負のスパイラルに入りやすい。
でも1人だからこそ深く分析できたりだとか、外的要因ではなく、自分の調子の中で、どう悪くなったり良くなったりするのかが分かりました」



羽生、感触は「新鮮で久しぶり 楽しい」


終了後、報道陣のオンライン取材に対応。公式練習を終えた感触を聞かれ
「久しぶりに複数の人数で滑れて。ある意味、新鮮で。僕にとっては久しぶり。楽しい感覚もありました」

全日本選手権出場の決断に至った背景、考えの変化には
「考えは変化してないです。全く。
自分の個人的な考えとしては、なるべく感染拡大につながるような行動はしたくない。第3波の中で出ていいのか、かなりの葛藤がありました。
でも、4大陸選手権もなくなってしまった中で、どうしても世界選手権に向けて、選考会として必須で出ないといけないので。
そして、僕自身の希望をつなぐために出させていただいた」

20 全日本 24日公式練習 2



羽生結弦の新フリー曲は三味線、琴の音が
響く楽曲


前夜、大会を中継するフジテレビ系「Live News α」のインタビューに明かしていた、ショートプログラム(SP)とフリーの新演目が注目される中、曲かけ練習で披露したのはフリー曲だった。

三味線や琴の音が入った曲調。4回転サルコーや4回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)-2回転トーループなどを跳び、曲が終わった後には流れで4回転トーループ-1回転オイラー-3回転サルコーなどを確認した。

【木下淳】


 やはり羽生選手の本音は新型コロナ第3波が勢いを増す中での試合出場は本意ではないことを語っています。
ただ、世界選手権の中止が決まっていない中、全日本に出ることが世界選手権出場への選考の必須条件とされているため、出ざるを得なかったという事情がはっきりしました。

「希望をつなぐため」のギリギリの選択だったのですね。

2020-2021 シーズンフィギュアスケート国際競技会派遣選手選考基準



新プログラムの振付は
SP:ジェフリー・バトル
FS:シェリーン・ボーン

安心できるいつものメンバーです。


高木恵さんからのツイート続々と。




SP ”Let me entertain you” ってこれなんですか…

心臓止まりそう。




FS「天と地と」はこちらでしょうか。




まだ定かではありませんが、
ドキドキソワソワしながら続報を待っています。



最後までお読みいただきありがとうございました。 

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withgoldenwings at 15:10|Permalink羽生結弦 | 全日本選手権