2018年12月
2018年12月31日
2018年振り返り
2018年もあと少しで終わろうとしています。
羽生選手の最大の望みだったオリンピック連覇から始まり、GPシリーズ初の2連勝まで、振り返ってみれば素晴らしい年でした。
しかしまた別の観点から見れば、怪我に始まり怪我に終わった年でもありました。
来年は是非とも怪我の無い1年であることを心より祈っています。
自分用の覚書として羽生選手の2018年を写真と共に振り返りたいと思います。



2月16日 平昌オリンピック SP111.68
2月17日 平昌オリンピック FS 206.17
総合得点317.85で66年ぶりのオリンピック2連覇!!

初めて羽生選手自らプロデュースしたアイスショー、Continues with Wings
4月13日 Continues with Wings 1日目
4月14日 Continues with Wings 2日目
4月15日 Continues with Wings 3日目

過去のプログラムをそのままの衣装で演じて、過去から現在、そして未来へと繋がっていく羽生選手の姿を見せてくれました。
これまでに見たことのない、素晴らしいアイスショーでした。
4月22日 仙台凱旋パレード
国内外からおよそ11万人の観衆が集まり、羽生選手のオリンピック2連覇を祝いました。
毎年開催のファンタジー・オン・アイスにもフル出演してくれました。
5月25日~5月27日 FaOI 幕張

6月1日~6月3日 FaOI 金沢
6月8日~6月10日 Heroes & Future 2018 in Nagano
長野オリンピック・パラリンピック20周年記念のアイスショーに出演(6月9日・10日のみ)。
その時のテーマ曲をアレンジした”Hope & Legacy"を滑り、レジェンドスケーター達と共演しました。
6月15日~17日 FaOI 神戸 サーシャくんとも初共演
6月22日~24日 FaOI 新潟
7月1日 2018-2019シーズン始まる
7月2日 国民栄誉賞を最年少(23歳】で受賞
新シーズン初戦
9月20日~9月22日 オータムクラシック 優勝(263.65)
11月2日~11月4日 GPシリーズ ヘルシンキ大会 優勝(297.12/ 現時点で世界最高得点)
11月16日~11月18日 GPシリーズ ロシア大会 優勝(278.42)
今シーズンから採用された新ルールの元でも、SP、FS、総合、全てで最高得点を記録し、名実ともに世界最高のスケーターであることを証明しました。
今は我慢の時を過ごしている羽生選手ですが、春と共に怪我から回復し、来年は念願の4Aに挑戦できますように!!!
2019年が羽生選手にとって、皆様にとって、輝かしい年となりますように!!!
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2018年12月30日
旅の終わりに*文明の交差点
28日のエブリーで、羽生選手の特集が組まれ、平昌オリンピックに出場できるまでのスリリングな事情が本人の言葉で明かされたことは昨日になってから動画で見ることができました。
『チーム・ブライアン 新たな旅』の中でオーサーコーチの言葉で語られていたことが、改めて羽生選手自身によって語られ、本当に奇跡的な出来事だったことがよく分かりました。
何よりも嬉しかったのは、番組へのメッセージとして、羽生選手が、「来年しっかりと4Aの練習をして成功させられるようにしたいです」と明言してくれたことでした。
そして、「今は一日でも早くジャンプなどの本格的な練習を再開できるよう、我慢の日々を乗り越えたいと思います」という言葉からは、来年に向けての羽生選手の強い決意を感じ取りました。
何よりも嬉しい、羽生選手からの年末のご挨拶を受け取った気分になりました。
一日も早く羽生選手が思い切り練習できる日が戻ってくるよう祈っています。



今回のトルコ旅行では、東洋と西洋の接点、キリスト教とイスラム教の接点、砂漠と緑の接点、色々な意味で接点であり、交差点となっているトルコの歴史の奥深さを感じました。
雨のアヤソフィア。
ビザンチン建築の最高傑作と言われている。
1453年にコンスタンティノープルはオスマントルコに征服されイスタンブールとなり、大聖堂はモスクに改装された。
アヤソフィアの内部。
キリストのモザイク像とアッラーやモハメッドの名を金色で記した円盤が同居している。
ボスポラス海峡、アジアサイドからヨーロッパサイドを見る。
左から、ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿が並んでいる。
トプカプ宮殿を飾る美しいタイル。
西洋と東洋の接点であるイスタンブールで思い起こしたのは、羽生選手がオリンピック後の国際特派員クラブの会見で語っていたことでした。
歴史的にヨーロッパで発展してきたスポーツであるフィギュアスケートにおいて、表現や美しさと言う点で圧倒的に不利であると言われてきたアジア人でありながら、しかも日本の音楽を基調に使ってオリンピックで勝つことができたという事は画期的な出来事だった、という言葉でした。
伝統的に極めて西洋的なスポーツであるフィギュアスケートと、東洋的な美しさが交差したところに羽生結弦が存在している。
そんな幸せな時代に私たちはいるのだということを思い起こしていたのです。
こんなことはもう2度とないかもしれない。いや、おそらく2度とないだろう。
だから、「羽生結弦のいる時代」と言うべき今を、私たちはしっかり味わっておくべきと、心に銘じたのでした。
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2018年12月25日
旅の途中で★イスタンブールのクリスマス
素敵なクリスマスプレゼントを受け取りました。
旅先では全然情報を追えないので、全日本の詳しい結果や動画はまだ見れていません。
しかし何よりも嬉しかったのは、羽生選手からの、「世界選手権に間に合うように頑張って調整する」というコメントです。
どうか焦らず慎重に調整を続けてほしいです。



今年のクリスマスはイスタンブールで迎えました。
夕方着いたばかりです。金角湾に沈む夕陽。
トルコは人口の80%ほどがイスラム教徒です。
しかしホテルのロビーにはクリスマスツリーが飾られ、店先にはサンタクロースのディスプレイも見かけました。
ただし派手なイルミネーションや音楽はありません、
現在のトルコは、古くはビザンチン帝国、東ローマ帝国に属していた土地であり、聖母マリアが最後に住んだ場所と言われている家もエフェス近郊にあり、ローマ法王も訪れる巡礼の地となっています。
また、1923年のトルコ革命以来、政教分離と宗教の自由は完全に保障されているそうです。
そんな訳で、トルコでは宗教とは切り離し、年末のイベントの一つとしてクリスマスを楽しむ人々も多いということです。
そんなところは日本と似ていますね。



昨日は世界最大級の遺跡、エフェス遺跡を訪れました。
紀元前1200年くらいのローマ時代の都市遺跡です。
イタリアのナポリ郊外にあるポンペイ遺跡よりも古い時代のものですが、保存状態はこちらの方がずっと良く、規模も大きいです。
特にセルススの図書館、24000人収容の大劇場は美しく残っています。
後ろに見えるのが大劇場。すり鉢状でアイスアリーナを思い出しました。
羽の付いたサンダルを履いたヘルメスには4回転アクセルの成功を、勝利の女神ニケのレリーフには羽生選手の全ての試合での勝利をお願いしてきました。
今年最後の試合、全日本も終わりました。
羽生選手は今年3試合しか出場できませんでしたが、SP、FS、トータル、全てで最高得点を記録して2018年を終えることができました。
考えてみれば2019年の世界選手権まで3か月しかありません。
どうか全てが上手く行きますように!
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2018年12月21日
旅の途中で★気球・奇岩・洞窟ホテル
羽生選手が出場しない全日本も3年目になるのですね・・・。
旅先にいると情報に接する時間も限られますが、羽生選手がいない今年は、特に次世代の10代の選手の躍進に期待して応援したい気分です。
さて旅も4日目となり、今日はトルコ中部に位置するアナトリア高原のカッパドキアにいます。
早朝にはホテルのテラスから、奇岩の上空に上がって行く気球を見ることができました。
今はローシーズンなので気球も少ないのですが、ハイシーズンには空一面が気球でうまるほど上がるそうです。
一つの気球には数人くらいしか乗れないのかと思っていましたが、実際には25人くらい乗ることができます。
色とりどりの気球は、まるで空に浮かぶ風船のようです。
宿泊先はここギョレメ国立公園ならではの洞窟ホテル。
廊下もお部屋も、壁は全て天然の岩をくりぬいた造りです。
今日は一日中奇岩群の丘を歩いたり、地下80メートルまで掘り下げられた迷路のような地下都市を探検し、インディー・ジョーンズの気分になりました。
岩山を歩き疲れた夜は、旅の友に持ってきたブルーマフラーの結弦くんキシリトールとプーさんに癒されています。
ホテルのWi-Fiを使ってweb接続しているので、全日本男子SPの結果を知るのは明日の夜になりそうです。
どの選手も練習の成果を発揮できますように!
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2018年12月20日
旅の途中で ★ドーハの黄色いクマさん
機内では見損なっていたプーさんの映画『プーと大人になった僕』を見ることができました。
こんな実写映画ができるなら、『プーとユヅルの物語』も可能かなと思ってしまいました。
ドーハの空港を通ったことのある方はご存知かと思いますが、ここにはイヤでも目に入って来る、巨大な黄色いクマがドーンと座っています。
最初に見た時はこれが何なのか、全く分かりませんでしたが、どうやらニューヨークを拠点とするアーティストのウルフ・フィッシャーさんの作品「無題(ランプ・くま)」で、ニューヨークのオークションで680万ドルで落札されたものらしいです。
流石世界一リッチな国と言われるカタールです。
でも私の目には連れて行ったプーさんの方が断然可愛く見えましたよ。
到着したイスタンブールは生憎の雪混じりの雨で、気温は3度です。
この冬の初雪だそうです。
ボスポラス海峡、右がヨーロッパサイド、左がアジアサイドです。
これから首都アンカラに向かい、トルコをグルッと周ります。
車窓には新旧のモスクが見え隠れしています。
毎日は難しいかもしれませんが、また旅の途中でご報告しますね。
明日は晴れますように!
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2018年12月18日
愛してくれてありがとう
「僕のこと、愛してくれてありがとう」
CwWの2日目、確かにこの耳で聴きました。
不意を突かれて、涙が込み上げたのは私だけではなかったはず。
ファンからの愛情を受け止めていてくれることを、はっきりと言葉で表現してくれました。
そして、「みんなの瞳が僕にとっては星のようなもの」という言葉に、結弦君のファンへの愛も感じ取ることもできました。
結弦君、私たちのこと、愛してくれてありがとう。
Notte Stellata の最後のフレーズは「君はもう、僕を愛してる」
”Tu mi ami gia~~ ”
そう、言われるまでもなく、
私はもう、君を愛してる。
私たちはもう、君を愛してる。
Continues~ with Wings~ これまで見た中で一番素晴らしいアイスショーでした。
(それでブログバナーもContinues)
テレ朝CH2では12月25日、26日に3日間分全て再放送してくれるそうです。
全日本選手権より面白いと思います。
15:20~17:50 CwW 初日公演(2018年4月13日)
17:50~20:20 CwW 2日目公演(2018年4月14日)
12月26日
14:40~17:10 CwW 最終日目公演(2018年4月15日)
まだ見てなかった方は是非是非見て下さいね。
残念ながら「愛してくれてありがとう」のところはカットされていると思いますが。



撮影禁止のクリケットクラブのリンクを盗撮したような映像がツイッターに上げられていたようですが、
怪我を癒している人をのぞき見するような行為は決して許せません。
チーム・ブライアン 新たな旅の 第4 章を初めて読んだ時、まるでサスペンス小説を読んでいるような気分になりました。
それくらいリスクをかけたギリギリのプロセスを踏んで復活していったのです。
まず氷の上に立つところから始めて、「ゆっくりとしたプロセスを踏みながらユヅルは一つひとつ身体のすべての筋肉の動きを確認しているようでした。筋力がどれだけ落ちていて、どれだけキープできていて、どんな動きをすると足首が痛むのか。何百もの動きを試しながら、一つひとつ記録していくような練習でした」。
今回のリハビリもこんな風に少しづつ少しづつ進んでいくのでしょう。
氷の上の羽生選手をチラッと見たからといって、羽生選手が滑れているのに全日本に出ないのはおかしいなどと言うのは、全く的はずれな言いがかりです。
誰よりも一番出場したいのは羽生選手です。
出場すれば優勝は確実と言っても差し支えない程の、圧倒的な力を今シーズンも十分に実証しているのですから。
(逆に欠場が決まって正直ホッとしている方々もいるのではないですか???)
雑音は気にせず、慎重にゆっくり治療して下さいね。



私事ですが、今年は早めに冬休みに入るため、明日から年末までの間はしばらくブログを更新できなくなりそうです。
もし事情が許せば、時々写真だけでもUPできたらよいのですが。
年末にはまた通常通りに更新できたらいいなと思っています。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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2018年12月17日
稀代のパフォーマーとして
伝説のバンド、クイーンと、稀代のパフォーマー、フレディ・マーキュリーの伝記映画『ボヘミアン ラプソディ』をやっと見ることができました。
大ヒットしていて、いつもほぼ満席なのですが、昨夜の最終回ギリギリで、残っていた前から2列目の席を確保しました。
見上げるようにして見てきました。
私の中では、ビートルズとクイーンが2大レジェンドバンドなので、これはどうしても見逃すわけにはいきませんでした。
誰もが聞いたことのあるいくつもの名曲を創作し、圧倒的な存在感をもつリードボーカリストでもあったフレディ・マーキュリーの45年の波乱の人生が、バンドメンバーとの確執、家族や友人たちとの愛と憎しみの入り混じった複雑な関係、そして一旦舞台の上に立った時の圧倒的なカリスマ性、パフォーマンスと共に描かれていきます。
これは、1億2千万回以上再生されている1985年7月13日のチャリティライブ LIVE AID の動画です。
24分ほどの長さです。
アートスクールを出てグラフィックデザイナーでもあった彼は、クイーンのロゴとエンブレムも自分でデザインしています。
アートスクール出身ということでは、彼も尊敬していたジョン・レノンと共通しているのを思い出します。
また彼は日本文化にも大変造詣が深く、宮本武蔵の五輪の書まで読み、自宅には日本間と日本庭園を造り、日本茶を愛飲していたという事です。
しばしば氷上のロックスターと称される羽生選手ですが、持てる力の全てを注ぎ込む圧倒的なパフォーマンスという意味では、共通するものも感じました。
いつの日か、10年後か20年後か、もっと先なのか分かりませんが、『伝説のフィギュアスケーター 羽生結弦』なんでいう伝記映画が製作されるかもしれません。
アイスショーやエキシビション等で使われることも多いクイーンの曲ですが、羽生選手がいつかクイーンの曲で滑ってくれるとしたら、どの曲がいいか考えました。
私としては1番目は、I WAS BORN TO LOVE YOU 、2番目は、WE ARE THE CHAMPIONS かな。
I
1億5千毎回以上再生されているWE ARE THE CHAMPIOMS
I AM ではなくて、WE ARE であるところが誰もが感情移入できるところです。
闘ってきた者皆がチャンピオンであると。
2曲とも羽生選手が滑ったら絶対に素晴らしい作品になると思います。
振付はジェフリー・バトルさん、もしくは羽生選手自身でお願いしたいです。
まるでフレディ・マーキュリーが生き返ったかのような迫真の演技をした米国人俳優のラミ・マレックさんも素晴らしかったです。
比較の対象にもなりませんが、どこぞの物まね芸人さんとは大違い。
年末で忙しい中ですが、もしお時間取れる方には是非お薦めします。
一見の価値ある映画だと思います。
同じく伝記映画ですが、来年には1976年インスブルック冬季五輪金メダリストを主人公とした、
『氷上の王、ジョン・カリー』が公開予定となっています。
こちらはフィギュアスケーターが主人公ですからとても楽しみです。
さて昨日はまた、羽生選手が最後に出場した全日本選手権である2015年大会の放送がありました。
SPは持ち越しとなったバラード第1番、FSはこのシーズンの新プログラムSEIMEIです。
NHK杯、GPFで世界最高得点を次々と塗り替えてきた素晴らしいシーズンでしたが、
全日本選手権ではそれまでの疲れがでたのか、羽生選手自身満足のいかない演技に、「勝ったつもりはない」とまで言っていましたが、SP1位、FS1位の完全優勝で、2位の宇野選手におよそ20点の差をつけての4連覇でした。

しかしこの頃は既に左足のリスフランを痛めていたのですね。
全日本の時には「会場入りしても痛くて、トウループも跳んでいたけど、アクセルの調子が一番悪くて、全日本の時は全部ぐちゃぐちゃでしたね」とまで言っています。(蒼い炎Ⅱより)
流れる汗も尋常ではなく、このころは痛みに耐えていたのだと思うといたたまれない気持ちになります。
次第に動けないくらい痛くなってしまい、年明け1月のニューイヤーオンアイスは、歩けない状態だったけど、痛み止めを飲んでやっていたそうです。
私はこのショーを大阪で見ていますが、そんなこと微塵も感じさせない素晴らしい演技でした。
羽生選手はいくら痛くても辛くても、外に向けては決してそれを出すことはしないので、私たちは後でそれを知り、愕然とするのです。
今回の怪我も、慎重の上にも慎重に対処して、完全に治るまでは試合にもショーにも出場せず、これからの夢を実現するためにだけ集中してほしいです。
それが世界中のファンの願いです。
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2018年12月15日
光輝く仙台の冬
昨日から仙台の定禅寺通りで光のページェントが始まりました。
光のページェント開幕 31日まで
冬の仙台の夜を彩る「光のページェント」が14日、仙台市中心部の定禅寺通で始まった。資金難のため、昨年より6日遅いスタートとなり、31日まで。LED電球の数は例年並みの約60万個を確保し、集まった観客たちは、華やかに照らされた師走の並木に見入った。
今年で33回目。目玉となる「シンボルツリー」(高さ約30メートル)も協賛企業が名乗り出て実施が決まった。勾当台公園では、「フラワーライトガーデン」を初めて開催。様々な色に変わる約1千個の「光の花」が幻想的な空間をつくった。
期間中は午後5時半に点灯し、日曜から木曜は午後10時まで。金、土曜と23、24日は午後11時まで、最終日の31日は午後12時まで。午後6、7、8時には、すべての明かりが約1分間消えて一斉に再点灯する「スターライト・ウインク」が楽しめる。(志村英司)
(朝日新聞DIGITALより)
定禅寺通りの光のページェント、是非一度行きたいのですが、今年は都合が合わず行かれません。
パレードや写真展で何度か訪れているうちに、この定禅寺通りが大好きになってしまいました。
春は新緑のトンネル、夏は深緑のトンネル、秋は紅葉のトンネル、冬は光のトンネルです。
今行けばクリスロードの仙台縁日で開催中の能登さんの写真展も見れるのに本当に残念。
来年は是非行きたいと思っています。
毎日CSで放送されている全日本選手権のアーカイブ放送、昨日は2014年でした。
このシーズンは中国杯での衝突事故から始まり、NHK杯では4位に沈み、GPFでは見事に復活して優勝、そして迎えた全日本でした。
この時私たちはまだ羽生選手が尿膜管遺残症というあまり聞いたことのない病気を抱えているとは知らず、『バラード第1番』にうっとりと見入っていたのです。
バラード第1番の衣装は何回もマイナーチェンジしていますが、私はこの初期のシンプルな衣装が案外一番好きかも。
FSのオペラ座の怪人では少しだけ異変を感じました。
羽生選手にしては珍しくスピンが乱れたり、お腹に手を当ててちょっと苦し気な表情も見られたのです。
「傷口にはガーゼを貼ってたんですけど、血がどんどん出てきて毎回服に血がつく」
「『全日本が終わったらすぐに手術だ』と思ってました。『そうしないと世界選手権に間に合わない、手術したら2か月は動けない』と言われてましたから」
(『蒼い炎Ⅱ』より)
そんな状態でも、こんなにもドラマチックで美しい演技を見せてくれました。
表彰式にも出て、しかしその直後に東京に向かい、12月30日に手術を受けたのです。
「壁の先には壁しかないのかなって思いました」という言葉は、正にこのシーズンの羽生選手を表していました。
怪我や病気に人一倍苦しみ、「光強ければ影深し」という言葉を体現しているような羽生選手ですが、天才と呼ばれる人の宿命でしょうか。
これからも挑戦を続ける羽生選手に、光は一層強く、影の部分は少しでも弱くなるように願わずにはいられません。
羽生選手は今頃トロントで仙台の光のページェントのこと、思い出しているのではないでしょうか。
来年は夜の闇に紛れて、または車の中からでも輝くイルミネーション見れたらいいですね。
どうか一日一日と怪我が癒えていきますように。
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2018年12月14日
今頃どうしているのかな
全日本の欠場は本当に悔しいでしょうね。
今頃トロントでどうしてるかな。
平昌オリンピックに向かう時はどんなトレーニングをしていたのでしょう。
「ユヅルの話では、「visualization」、つまり映像を見ながらイメージトレーニングするという練習をたくさんおこなっているとのことでした。自分の過去の映像を何度も見て、その映像を身体の中に落とし込んでいくのです。ユヅルは以前からこのトレーニングをたくさんやってきましたから、ジャンプの感覚を忘れないために、とても有効なことでした。治療に励みながら怪我した部位以外の陸上トレーニングも自らプランを作成してこなしていました」
『チーム・ブライアン新たな旅』より(p.161)
きっと結弦君はもう前を向いて、「いつもの自信とやる気にあふれたユヅルに戻って」いるに違いないと、私は思っています。
だから、あの時のように信じて待ちたいと思います。
今はしっかり栄養取って、よく眠って、今日みたいな天気の良い日は日向ぼっこして、エネルギーため込んでください。
そのエネルギーを爆発させるときは必ずやってくるから。
こんな笑顔にまた会える日を待ってるよ。
昨日の全日本フィギュア選手権アーカイブは、ソチオリンピック代表の座を掛けた2013年でした。
胸のすくようなパリの散歩道。
「失敗ってなんだっけ?」というような自信に満ちたジャンプの連続。
このころの結弦君は誰も止められない勢いを持っていました。
2012年の初優勝に続いて2連覇し、ソチへと向かっていきます。
朝を告げるひばりがはっきりと見えるフィニッシュ
羽生選手、高橋選手、織田選手、宇野選手の演技後のインタビューにも個性が出ていて、今また振り返ると感慨深い2013年の全日本でした。
織田選手にどっては最後の試合だったんですね。
このショットがお気に入り
SP パリの散歩道
FS ロミオとジュリエット
全日本2013 演技後舞台裏とインタビュー



6月に思い付きでブログを始めてから今日で丁度6か月目を迎えることができました。
よく続けられたなと、自分でも驚いています。
自分勝手な思い込みを書いているだけなのに、読んで下さり本当にありがとうございます。
毎日書くのは時間的にも、気持ち的にも結構しんどい時もありますが、次はどうにか1年目が達成できるよう頑張りたいと思っています。
これからもお付き合いいただけたら光栄です。
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2018年12月13日
君がいなくて寂しいよ(二重の意味で)
たった今、このブログをUPしようと書いている途中で、結弦君全日本欠場のニュースが流れました。
取り合えずホッとしました。
心置きなく治療に専念して下さいね!
結弦君がいないのは寂しいけれど、春を待つよ。
We miss YOU, I miss YOU ーーー!!!
羽生結弦が全日本選手権欠場 回復間に合わず3年連続「非常に悔しく思います」
12/13(木) 17:03配信
羽生は連盟を通じて「ロシア大会から心配してくださっている方々に深く感謝申し上げます。全日本選手権に向けできることを尽くしていましたが、出場することができず非常に悔しく思います。今後、どうなるかわかりませんが、1日でも早く痛みや制限がなくなり、競技に復帰できるよう努めてまいります」と、コメントした。



オリンピックチャンネル見て、結弦君って愛深き人なんだなぁとつくづく思いました。
We're not crying, you're crying. 😢
— Olympic Channel (@olympicchannel) 2018年12月12日
Coach Brian Orser reveals double Olympic champion Yuzuru Hanyu has been missing long-term training partner @javierfernandez this season.
Exclusive interview with Brian on the #OlympicChannelPodcast 👉 https://t.co/KYaf7wPeW7 pic.twitter.com/jF8WKchSHE
1か月か1か月半くらい前のことなんだけど、
トレーニングセッションの途中でユヅが止まってしまったんだよ。
彼は上を見上げていてね、「どうしたんだい?」と聞いたんだ。
リンクにはここでトレーニングしたスケーター全ての国の国旗が掲げてあるんだけど、
彼はスペイン国旗の下に立っていたんだ。
僕が「大丈夫かい?」って聞くと、
彼は「ハビがいなくて寂しい」と。
これには僕も「あぅ!(そうだったんだね!)」って思ったよ。
オーサーコーチの表情豊かな説明がまたいいですね。
彼もまた感動したんでしょうね。
ハビはもう新しい道に踏み出し、クリケットクラブを卒業してしまったようなものです。
結弦君の気持ちは、慕っていた先輩が卒業してしまった後の在校生のような気持に近いのかな。
しかしここまで想われるハビは羨ましいほど幸せ者ですね。
またお互いのアイスショーできっと交流できますね!
昨日はこんなニュースもありました。
羽生結弦が快挙 米ESPN「最も支配的な選手20人」アジア男子唯一選出 五輪V2を絶賛
12/12(水) 11:52配信
「ESPN」は「支配的な20人」と題し、2018年スポーツ界の格付け企画を行った。F1とNFLを除き、最新の終了したシーズンで最も強い数値を出したアスリートを集め、1998年以来の各年のトップアスリートたちと比較し、独自にレーティングを設定。現在、右足首故障で戦線離脱中の「Yuzuru Hanyu」は11位にランクイン。平昌五輪の主役は日本人で唯一の選出を果たした。
「ESPN」の母国、米国の超一流アスリートが多数を占める中、アジア勢で唯一の選手は快挙といえる。ランキングは以下の通り。
1位 シモーネ・バイルス(米国・体操女子=リオ五輪金)
2位 エリウド・キプチョゲ(ケニア・マラソン男子=リオ五輪金)
3位 ダニエル・コーミエ(米国・総合格闘技=UFC2階級王者)
4位 アリヤ・ジュタヌガーン(タイ・ゴルフ女子=賞金女王)
5位 ケイティ・レデッキー(米国・競泳女子=リオ五輪金)
6位 クロエ・キム(米国・スノーボード女子=平昌五輪金)
7位 ブレアナ・スチュワート(米国・バスケ女子=WNBAのMVP)
8位 ルカ・モドリッチ(クロアチア・サッカー男子=年間最優秀選手)
9位 シモナ・ハレプ(ルーマニア・テニス女子=WTA年間1位)
10位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア・テニス男子=ATP年間1位)
11位 羽生結弦(日本・フィギュア男子=五輪2連覇)
12位 ルイス・ハミルトン(英国・F1=年間王者)
13位 レブロン・ジェームズ(米国/NBA=バスケ界のキング)
14位 ムーキー・ベッツ(米国/MLB=ア・リーグMVP)
15位 ドリュー・ブリーズ(米国/NHL=不屈のベテランQB)
16位 ジャスティファイ(米国/競馬=米クラシック三冠)
17位 アレクサンドル・オベチキン(ロシア/NHL=スーパースター)
18位 パトリック・マホームズ(米国/NFL=23歳スターQB)
19位 ジェームス・ハーデン(米国/NBA=年間MVP&得点王)
20位 マイク・トラウト(米国/MLB=MVP2度)
ニュース全文はこちらから
スポーツ音痴の私がかろうじて名前を知っているのは結弦君を挟んで10位のジョコビッチと12位のルイス・ハミルトンだけ。
米国で選出されたランキングなので、20人の内11人がアメリカ人、アジアからはタイの女性ゴルファーと結弦君の二人だけが選出されています。
国内だけでなく他国のランキングにも顔を出すようになり、世界的なアスリートとしての評価が定着してきているのは嬉しいですね!!
そしてTVガイド、発売日の昨日にAmazonでは売り切れとなっていたので、慌てて書店に駆け込んだら、平積みでしっかり在庫ありました。
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正しいバトンの渡し方
今日はCSで2012年の全日本の放送がありました。
初めて羽生選手が全日本で優勝した年です。
この年から5年間、2012、2013、2014、2015、2016と5連覇しています。
2016年はインフルエンザで、2017年は怪我のため出場していませんが、仮に出場していたら7連覇していただろうと考えるのは、その後の実績を考えれば当然のことと思います。
今年も再び怪我のため出場は無いと私は信じていますが、仮に出場できる状態であれば今シーズンの実績から見て、優勝は明らかです。
出場できないことに一番悔しい思いをしているのは羽生選手自身でしょう。
毎年出場して連勝を伸ばしたかったに違いありません。
でも、人生において全てを手に入れることはできません。
一番願っていたオリンピック金メダルを2つ手に入れたのですから、ここは我慢しましょう。
2012年の素敵な黒パリ君カッコいいですね!
そして力を尽くしたノートルダム・ド・パリ。
一方マスメディアではまたまた可笑しな記事が出回っているようですね。(週刊女性12月25日号)
全日本が近づくこの頃になって、ますます手の込んだ悪質な記事が頻出してくる気配がします。
私は高橋選手の突然の現役復帰については最初からとても奇異に感じています。
2014年の引退表明から4年も経ち、その間ダンス留学をしてダンサーの道を志したり、そうかと思えばコメンテーター、解説者などのマスコミ関係のお仕事をしたりなさっていましたが、よほどそれらのお仕事が気に入らなくて、または先行きの見通しが立たなくて、またフィギュアスケートの世界に舞い戻ったのでしょうか。
高橋選手のような一世を風靡した有名選手が、いたずらに現役に戻って、かつての栄光に傷をつけるような事態になるのは誰も望まないと思います。
勿論私も望みません。
それを敢えて実行するのを見て、ある意味、随分勇気ある行動だなと思いました。
しかしこのような思わせぶりたっぷりな記事を何度か目にするにつれて、高橋選手の復帰は何かの伏線なのではないかと感じ始めています。
それが何かは今は分かりません。想像はしますが。
いずれ時が来れば、この復帰が何を意味していたのかが分かるでしょう。
ただ、もう一度試合の緊張感を味わいたかったからなどという、子供じみた理由ではないと感じるのが正直なところです。
高橋選手が嫌いなのではありません。むしろ現役時代は応援していました。
何度も怪我にも苦しみ気の毒だなとも思っていました。
しかし高橋選手は彼の後から頭角を現した素晴らしいスケーターにバトンを渡す方法を間違えたように思います。
正しい方法は見事にバトンを渡したプルシェンコさんを見て下さい。
一流のスケーターであれば、優れた後輩に上手にバトンを渡せるはずです。

プルシェンコさんは皇帝と呼ばれるほどの自信とプライドがあるからこそ、
羽生選手に、「今では君が僕のヒーローです」と言えるのです。
高橋選手にもそれくらいの強さと矜持を持ってほしかったと思い残念で仕方ありません。
羽生選手は「特例」などでなく、スケート連盟の規則に従って世界選手権に出場します。
自明のことです。
ただし怪我が治癒していればですが。
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2018年12月12日
15歳の結弦君
昨日は紀平梨花選手が帰国した話題で盛り上がっていましたね。
photo: 西川祐介 梨花ちゃんとウサギ、イメージぴったり!
そんな午後、全然別の動画を探していた時に、たまたま見つけた2010年10月のスッキリの動画をご紹介します。
正に世界に飛び出そうとしている15歳の羽生選手が、今の紀平梨花選手と重なって見えます。
初めて出場した2010年NHK杯で4回転トーループを試合で初めて成功して、「たぶん自分がこの演技を見ていても、スタンディングオベーションしていたかなと思います」って言っているのが微笑ましくって可愛いです。
順位こそ4位でしたが、世界が注目する選手だったんですね。
既にソチオリンピックへの期待が膨らんでいました。
しかし残念ながら、この頃私はまだ羽生選手の存在を知らなかったのです。
「自分が作った目標は必ずやり遂げる」
「みんなには優しいんですけど、自分には厳しいですね」
「練習の時は真剣にしてて、遊んでくれるときはみんなに明るくニコニコしてる」
そんな周りの人たちの声は、その頃も今も全く変わらない羽生結弦を物語っています。
テリーさん結弦君をべた褒めでした。
なかなか見る目がありますね、なんて思ってしまいました。
結弦君もスタンディングオベーションしちゃうという2010年NHK杯のツィゴイネルワイゼンをどうぞ。
これは誰でもスタンディングオベーションでしょう。
私が羽生選手と始めて遭遇したのは2011年の全日本選手権でした。
外出先から帰って、たまたま点けたテレビで全日本選手権をやっていて、そこでたまたま羽生選手がロミオとジュリエットを滑るのを見かけたのです。
「えっ、この子は一体何者?」っていうのが最初の印象です。

何しろ見たことのない選手が、いきなり誰よりも惹きつけられる演技をしていたのですから。
それまで私が知っていたのは高橋選手、織田選手、小塚選手くらいでした。
そんな先輩たちを超えてFSのロミオとジュリエットは1位でした。
SP4位から見事に巻き返して総合では3位になりました。
この季節になると毎年その時のことを思い出します。
今日はCSでその2011年の全日本選手権の放送があり、とても懐かしかったです。
プーさんはもうこの頃から一緒でしたね。
この全日本で総合3位になったことが2012年のニース世界選手権に繋がり、そして世界に羽ばたいて行ったのでした。
奈々美先生に初の全日本メダルをかける結弦君
今年はおそらく結弦君を全日本で見ることはないと思いますが、その次元の違う演技見せつけてほしかったなとは思います。
でも何と言っても一番悔しい思いをしているのは結弦君本人でしょう。
ここは長い目で見て、どうか焦らずゆっくり怪我を治してください。
オーサーコーチも言っているように、きっと今シーズンの内には帰ってこれると信じているから。
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2018年12月11日
至高のEXプログラム
終わってみれば、女子の盛り上がりで男子はすっかり影の薄い存在となってしまった今年のGPFでした。
羽生選手の不在による欠乏感が大き過ぎて男子シングルはほとんど記憶にありません。
逆に言えば、羽生選手の放つ光がいかに強いかを再確認したGPFでした。
今日はエキシビションの放送がありましたが、
私にとっては最高のEXプログラムはやはりNotte Stellata に尽きます。
タラソワさん、よくぞこの曲を見つけて、そしてそれを羽生選手に贈って下さいました。
心よりお礼申し上げたいです。
以下の動画は3つともNotte Stellata ですが、羽生選手の場合は1回1回が特別なプログラムです。
2016年のスケートカナダで初披露された時の衝撃が忘れられません。
今でも一番好きなバージョンです。
愛の歌なのに鎮魂歌のようでもあり、悲しみや辛さを洗い流してくれるような美しさです。
ただ息をのんで見つめていました。
こちらは平昌オリンピックでのエキシビション。
EXプログラムとして滑るのは最後となったNotte Stellata です。
オリンピック2連覇を果たした後の最高のスワンです。
滑っていてどんなにか気持ちよかったでしょうね。
このプログラムにはオーサーコーチも特別な思い出があることを、『チーム・ブライアン新たな旅』の第3章 プレオリンピック の中で明かしてくれています。
2017年のヘルシンキワールドの時のエピソードです。
2017年ヘルシンキワールド EX
少し長いけれど以下抜粋です。
『いつもの私ならエキシビションは見ずに、他の選手のレッスンのためにすぐに帰国します。しかしこのヘルシンキでの世界選手権では、珍しくリンクサイドで2人(ユヅとハビ)の演技を見ました。
ユヅルが「星降る夜」のプログラムを美しく演じ、リンクサイドに戻ってきて私に「ブライアンのお父さんのことを思いながら滑った」と言ったのは、そのときです。誰もが自分のことで精一杯になる世界選手権です。しかもユヅルにとっては、オリンピックシーズンに向けて優勝しなければならない重要な試合でした。その試合が終わった直後のエキシビションで、3月に旅立ったばかりの私の父のことを考えてくれていたのです。選手の前では哀しみを隠していたつもりでしたが、そんな私の心をユヅルが気遣ってくれていたのでした。
ユヅルは強く、若く、エネルギーに満ち溢れた選手です。でも、そうやって哀しみに陥っている人の繊細な気持ちに寄り添える人でもあることに気づきました。ユヅルに助けられたことで、私のユヅルへの印象は大きく変わりました。コーチとして接していると、彼の強い面ばかり見ることが多いのですが、実際には深い愛情と繊細な感性の持ち主で、だからこそこうやって美しい演技ができるのだな、と。
父の死と、オリンピック前の高揚感と、ユヅルからの愛情。いろいろな感情が混ざり、私は胸がいっぱいになりました。やがて襲ってくる試練のことなど、まだ何も知らずに』
歌詞に合わせて、満天の星を映す湖のような照明が素敵でした。
またいつかアイスショーなどの機会に是非再演してほしいと思います。
さてGPFが終わってトロントに戻るオーサーコーチと、先にトロントに帰った結弦君は今週、今後のことについて話し合いをする予定なんですね。
羽生結弦、全日本選手権出場は来週判断 練習拠点カナダ戻った
12/7(金) 5:33配信
オーサー氏は国内大会、GPファイナルと試合が続いているためトロントに不在。「来週に会って今後のプランを話し合いたい」と話した。世界選手権代表選考会を兼ねる全日本選手権(21~24日・大阪)への出場可否も判断することになる。
(スポーツ報知より)
診断では3週間の安静、その後1か月のリハビリということでしたから、今ようやく安静期間が終わって、最低これから1月初旬までの1か月はリハビリ期間にあてる必要があります。
全日本選手権の出場は絶対に見送ってほしいです。
オリンピックチャンネルに「負傷中の羽生結弦、今シーズンの試合出場に意欲」というタイトルのニュースが上がっていてオーサーコーチのインタビュー(英語版)が見れますが、昨年の経験に倣って、ゆっくりした復帰になるだろうと答えています。
でも来年3月の世界選手権も今シーズンの試合です。
オーサーコーチが「ピーキングのために必要なのは6週間というユヅルのパターンはもう分析済みです」と言っていますから(チーム・ブライアン 新たな旅)、3月のさいたま世界選手権には間に合うという事を暗に示唆していると感じました。
百戦錬磨のオーサーコーチの言葉には伏線が張られていたりしますからね。
春を待つ楽しみが一つ増えたと思って、喜んで待ちます。
どうか一日も早く痛みが取れ、怪我が癒え、再び氷の上に戻れますように。
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2018年12月10日
妹弟子の紀平梨花ちゃん
以前フィギュアスケートテレビで、濱田コーチの指導するスケーター達のスイス合宿の様子が特集されたことがありました。
過去の記事『フィギュア界は国際主義』に書きましたが、そこでジャンプ指導をしていたのが、クリケットクラブで羽生選手にジャンプ指導をしているジスラン・ブリアンコーチでした。
フィギュアスケートTV
— 糸吉 (@itokichi1207) 2018年11月10日
ステファンのスイス合宿に
ジスランコーチも参加。
羽生選手の四回転の映像を見せて指導してました😆😆 pic.twitter.com/eMOFpTtilF
画面から見る限りでは、そこに参加していたのは濱田美栄コーチ、ステファン・ランビエールさん、ジスラン・ブリアンンコーチ、宮原知子選手、紀平梨花選手、中村健選手というメンバーです。
画面では確認できませんが島田高志郎選手がいても不思議ではないですね。
ジスランコーチの手元の端末には羽生選手のジャンプが映し出されています。
ジスランコーチは羽生選手のジャンプをお手本に使って教えていたのです。
つまり、梨花ちゃんは羽生選手の妹弟子だということが言えますね。
4回転も跳んでいるということですから、来シーズンには試合でも4回転ジャンプに挑戦してくるでしょう。
羽生選手に似たフォームの紀平選手の4回転ジャンプが見られるのが本当に楽しみです。
宮原選手も3回転アクセルを練習していたので、いずれ跳べるようになるかもしれません。
宮原選手の端正なスケートも大好きなので、どうか努力が実りますように。
紀平梨花ちゃん(’ちゃん’呼びではいけないのかもしれないですが、あまりに可愛くて’ちゃん’と呼びたくなってしまうのです)の好きなところは何と言っても明るいところです。
明るさの中に落ち着きがあって、きっとこの人は賢くて、しかも芯が楽天的な気質に違いないなという印象を与えます。
羽生選手も自分の性格を頑固で楽天的と言っていたと思うので、そこも共通するところですね。
目的達成のためにはできることは全てするという徹底した目的意識も同じです。
兄妹弟子というか、本当の兄妹みたいに見えます。
Heroes & Future in Nagano
これからのフィギュアスケート界の夢と希望を担っていく二人です。
どうか怪我にだけは気を付けて、これからも進んで行って下さいね!!
2018 GPF SP
2018 GPF FS + インタビュー
演技後のインタビューで今回の勝利について、
「プレッシャーになることはなく、自信になるのかなと思います」と笑顔で。
頼もしいです。
晴れやかな笑顔もチャーミング。
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2018年12月09日
クリケットクラブの流儀
GPF男子FS、外出していてテレビでは見られませんでしたが、帰宅してすぐに動画で見ることができました。
表彰台に上ったのは、金メダルのネイサン・チェン選手、銀メダルの宇野昌磨選手、銅メダルのチャ・ジュンファン選手でした。
photo: スポニチ 小海途良幹
メダルは透明で枠だけが金・銀・銅なんですね。透明なメダルが流行している?
3人ともそれぞれに、試合のその時にできる限りを尽くして得たメダルですから、どんな色であったとしても誇らしいものだと思います。
その中で今回私が一番心惹かれたのは、初めてGPFの表彰台に上ったチャ・ジュンファン選手の演技でした。
点数で評価すれば3番目という事になりますが、なぜ一番いいと感じたんだろうと、何回か演技を繰り返し観ました。
それで気が付いたことは、ジュンファン選手の上半身、特に腕の使い方がとても美しいということです。
しなやかで緩急があり、音楽に合わせて感情が動いていくのを感じるのです。
ただ音楽をなぞっているのではなく、そこに生きている人の感情を感じさせるもの。
羽生選手と同じ種類のものでした。
これがクリケットクラブの滑りなのだなと思いました。
毎日のように同じリンクで練習していれば、自然に体得していくのでしょうね。
もう一つ頭に浮かんだことは、羽生選手が言っていた、「確固とした技術の上にしか芸術は成立しない」という言葉です。
羽生選手が言った意味とはここでは少し違う意味にもなるかと思うのですが、スケートを滑り、ジャンプし、着氷するのは氷と接する足と下半身です。
氷の上で的確な技術で滑るのが足の役割ならば、その技術の上で、自由に動ける上半身と腕が表現を担当しているという事です。
まるで下部構造と上部構造のように、徹底した訓練で出来上がった確固とした技術に支えられた下半身の動きが、感情や音楽を表現する洗練された上半身の動きと美しくシンクロする時、フィギュアスケートは人の感情を揺さぶり感動を引き起こすのだなと感じたのです。
しかも今回は滑る曲が編曲こそ違うけれど、同じロミオとジュリエット。
年齢も同じ17歳です。
どうしてもニースを思い出してしまいます。
何回見ても、この優雅なる凶暴さに比するものなし、とは思うけれど。
そしてジュニアGPファイナルで優勝したステファン・ゴゴレフ君 13歳。
補欠で繰り上げ出場して優勝って凄すぎる!!
チャンスを見事に生かしましたね。
そして高志郎くんも頑張りました。銅メダルおめでとう~~
クリケットクラブの秘蔵っ子の快挙にオーサーコーチの喜びもひとしおでしょうね。
羽生選手の14歳でジュニアGPFに優勝(2009年)という最年少記録を破ってしまいましたよ!
下の動画を見比べて下さい
2018年 ステファン・ゴゴレフ選手 13歳
2009年 羽生結弦選手 14歳
二人ともこれで中学1,2年生です。末恐ろしいと思わせますね。
ジョン・ウィルソンブレードによるゴゴレフ君インタビュー(日本語字幕付き)
このインタビューの中で、
ー憧れのフィギュアスケーターは? という問いかけに、
羽生結弦選手です。
なぜかというとジャンプが良くこなせていて、満遍なくジャンプからスケーティングまで出来るからです。彼は僕と一緒のクラブです。
と、ちょっとはにかんだような、ちょっと誇らしいような表情で答えています。
他にも色々面白い質問がでてきます。是非最後まで見て下さいね。
こんなインタビュー羽生選手にも是非お願いします。
言葉の壁があるので、直接アドバイスを受けたりすることはないそうですが、クリケットクラブでの公開練習の時にはゴゴレフ君よく見かけます。
やはり同じクラブで一緒に練習することで、自然に受け継いでいくのでしょうね。

ユヅとハビと一緒に練習って贅沢過ぎ! (2017年の公開練習です)
2018年平昌オリンピックがクリケットクラブの勝利だったように、これでは2022年の北京オリンピックもクリケットクラブのものになる可能性も大ですね。
そこに羽生結弦の姿があることを願いたいけれど、それはまだ誰にも分らないこと。
毎回書くけれど、とにかく今は万全のけがの治療をと願うばかりです。
全日本に配慮する必要なんて全然ありません。
ルールによって、既に世界選手権の出場資格は持っています。
どうか自分の体のことだけ考えて。
まだまだ道は続くのですから。
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