P&Gさん、ありがとうカッコよすぎて罪深い

2019年06月30日

羽生結弦とはネバーエンディングストーリー



今日は今シーズンの最終日。

こんな日に来シーズンに向けて練習開始した羽生選手の姿が見られるって、
なんて幸せなことでしょう!


クリケット 19  7月1日

オリジナルのインスタの写真は反転されたもののようです。
羽生選手の髪の分け目で直ぐに分かりますね。




昨日は予約していたフィギュアスケートマガジンがようやく届きました。







フィギュアスケートマガジン 18-19  2



ヘッドラインは
ともに行こう。永遠の冒険に。
NEVER ENDING STORY

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その他にも、タイトルを見るだけで胸が熱くなる記事が並んでいます。
■ 再び挑戦の旅へ
■「腹を決める」ということ
■ それが人生をかけたものなら、やめる必要なんてない。


期待通り、どれも読みごたえのある記事でした。
中でも羽生選手を間近で見てきた3人の記者による座談会は、現場のスリリングなまでの臨場感が伝わってきました。

題して、
先が読めないスリルと喜び。
羽生結弦とは、すなわち
「ネバーエンディングストーリー」


出席者はおなじみの、高木 恵(報知新聞)、後藤太輔(朝日新聞)、吉田学史(共同通信)の3記者と取材・構成は山口真一。


フィギュアスケートマガジン 18-19  1




一部抜粋させていただきました。

【オータムクラシック】

吉田:オータムで羽生選手は総合優勝しましたが、フリーは2位でしたし。
高木:フリーの日、演技を終えてミックスゾーンに来た時の彼は、もう「羽生結弦」に戻っていた!
吉田:あの日は最初にペン記者の囲み会見で、その時はまだ感情を抑えていたんです。ところが、去り際にあるライターがぼそっと何か言ったんですよ。その人の言葉は聞き取れなかったんですが、それに対して羽生選手が「勝たなきゃ意味ないんで!」と。
高木顔は笑っているけど、どこかに「怒り」を含んでいましたね。
悔しくて悔しくてたまらないのに・・・。
後藤:でも、顔は笑ってる、みたいな?
吉田:そう!でも羽生選手らしい、いい表情でした。


【ロステレコム杯】

吉田
:転倒した直後は、羽生選手が何をやっているのかがよくわかりませんでした。何かを考えているんだろうけど、何を考えているのかが
わからなかった。
高木:指さし確認をして、顔の横で指を動かすいつものポーズをして、まだ公式練習の時間が残っている状態で上がっていったんですよね。で、私達もすぐに出入口まで走って行って、羽生選手に向かって「大丈夫ですか?」って叫んだら、「大丈夫です!」って答えてくれたんですけど、その時に「戦う目」になっていたんです、ああ、出るんだなっていうのはすぐにわかりました。

高木:ジャンプの構成を変えて挑んだわけですが、そのプログラムでは一度も練習していないわけで、それを考えると、あらためてすごい選手だと思いますよね。

ー頑張りをねぎらったタラソワさんに対して、羽生選手が涙をこぼしたと。

高木:「アイム・ソー・ソーリー!」と絶叫しながらタラソワさんと抱き合ったんです。
吉田「タラソワさんに、頑張ったねじゃなくて、素晴らしかったよと言ってもらえる滑りをしなくてはいけなかった」と言って、また泣いて。
後藤:すごいシーンですね。
吉田:そうですよ後藤さん。オリンピックの翌シーズンも、羽生選手の周りにはいつもドラマがあったんです。

18 ロステレ タラソワ ユヅ



高木:フリーの前に羽生選手がケガをして、それでも試合に出ると決めた時の力の宿った目を見て、「この人は覚悟を決めたんだ」と思ったんです。記者としてしっかり見届けようと思ったし、感じるものもあった。実際、演技も素晴らしかったですよね。
(中略)
吉田:それから会見場からの去り際に、高木さんと私、他の記者もみんな羽生選手を追いかけて・・・。
高木:私は「羽生選手はもしかしたら引退するんじゃないか」と思ったんです。で。松葉杖の彼と2メートルくらいの距離を保ちながら「羽生さん! 次、ありますよね!」って。
私もあの時はナーバスになっていたのかな。
羽生選手を追いかけながら、「否定的な言葉を使っちゃダメだ」と思ったので、「これで終わりじゃないですよね?」はマズいかなと。それで前向きな言葉を選んで「次、ありますよね?」って聞いたんです。そうしたら羽生選手は左側から振り向いて、「引退はしませんよ」って。
吉田:羽生選手も一瞬、「ん?」って顔でしたよね。そこから気づいて、ちょっと笑いながら答えていた。
高木:それで思わず、私も「よかった」って言ったんです。


18 ロステレ FS cap  6



【世界選手権2019】

高木:世界選手権の囲みの最後に、プログラムに入れる4回転ジャンプの種類の話になって、「えっ、全部ってこと?」と聞いたら、羽生選手が笑顔で「アクセル跳んでフリップ跳ばないわけにはいかないでしょ」って、すごくうれしそうに言っていたんです。ああ、やる気なんだな、と。

ーフリーであれだけの演技をした世界選手権は、これまでの羽生選手なら「勝つ」ストーリーでした。

吉田:確かに私も記者席からミックスゾーンまで走りながら、テレビ局の人と「これ勝ったんじゃないですか?」「勝ったんじゃないですか?」と興奮しながら階段を下りましたから。すごい演技を見たんだって、周りの記者たちも一様に興奮していましたね。
高木:演技が終わった瞬間は、羽生選手が勝った思いましたよね。以前にフィギュアスケートを担当していた他紙の記者からも、すぐに「羽生カッケー」ってメールが来たほどで(笑)。
吉田:あの状態の中では、最高の演技でしたよ。


19 ワールド behind  18



ーそんな、従来であれば勝っていたはずのストーリーを、そこからさらに上書きするライバルが現れた。

19 ワールド behind  29



吉田:だからこれは、ネバーエンディングストーリーなんですよ。結末がわからないし、突然、ストーリーが終わる可能性だってゼロではない。だから私たち担当記者は、日々、最大緊張の中で生きているんです。


ー世界選手権、そしてファンタジー・オン・アイスでも感じたことですが、羽生選手にとってスケートはもはや、やめられるものではないんじゃないかと。

吉田だからやっぱり、これはネバーエンディング・ストーリーなんです。
私たちもそのストーリーに乗っかっているんですよ。


<抜粋ここまで>


記者の方々しか知らないバックヤードでもたくさんのドラマが生まれているんですね。

こうして実際にその場に立ち会った人からお話が聞けるのは嬉しいことです。
その時の現場の雰囲気が伝わってくるスリリングな記事でした。

後藤記者は担当が変わって、このオリジナルメンバーでの座談会は最後となるそうですが、フィギュアスケートマガジンの定番記事として記者座談会は続いてほしいものです。



今、一番の関心は羽生選手の来シーズンのプログラムはどうなるのかです。

もしかしたらSPとFSのどちらかは継続となるのかもしれないし、それとも全く違う新プログラムが来るのか?


それが明らかになるのは、1か月半ほど先の8月のメディアデーでしょうか。

楽しみに楽しみに待ちたいと思います。


19 ワールド 公開練習 5 Y



どうか今のままで、怪我なく、結弦くんの思い描く通りの練習ができますように。





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withgoldenwings at 16:18│羽生結弦 | 雑誌・ムック
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