2018年08月14日
リンクサイドの暗闇の中で
ヘルシンキワールドの感動的な世界記録更新・逆転優勝の舞台で、照明を落としたリンクサイドには、優勝決定直後の場内インタビューに向かう羽生選手とブライアン、トレーシー両コーチ、ハビエル・フェルナンデス選手の姿がありました。
映像ではかなり暗くてよく見えないままにキャプチャーしてあった画像をファイルの中に見つけて、明るく補正してみました。
それでも暗くて見づらいかもしれませんが、もう2度とない光景だと思うと貴重なシーンです。
暗闇の中でハビエル選手が近づき羽生選手を抱きしめハグを交わします。
この時ハビエル選手はSPで1位だったのにFSが振るわず、300点越えにも拘わらず、惜しくも4位となり表彰台を逃してしまいます。
羽生選手にとっては3年ぶりのワールド優勝、逆にハビエル選手にとっては3年連続優勝とはならず、ワールドチャンピオンのタイトルを失った時です。
それでもこの優しい表情で羽生選手を称えてくれました。
しっかりとハビエル選手の背中を抱きかかえる羽生選手の手、羽生選手の首に回したハビエル選手の腕が、この時の二人の感情を表しているようです。
そしてオーサーコーチが近づき、「よくやったね」というようにハグ。
続いてトレイシーコーチともハグを交わし、インタビューに向かったのです。
言葉はなくてもキュッと抱きしめるだけで気持ちは伝わります。
何事も永遠に続くものはありませんが、羽生選手とハビエル選手、オーサーコーチ、トレイシーコーチという、稀にしか起こらない幸運な組み合わせが築いた幸せな一時代に居合わせたことに感謝したいと思います。
この後のインタビューが超絶美しかったです。
インタビュアーの女性は果たして平常心を保てたのでしょうか。
この時の羽生選手は本当にただ事ではないくらいに美しいと思いました。
上気した頬と高揚感。
こんなにも美しいヒーローインタビューが他にあったでしょうか。
2016ヘルシンキ世界選手権、永遠に忘れられない羽生選手の演技と共に、永遠に私の記憶に残ります。
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