2018年07月20日
カルペ・ディエム ー今この時を生きるー
今回のデニス・テンさんの不慮の死にあたって、改めて人生の不条理、生きることの儚さを感じてしまいます。
16歳で大震災に遭遇し、命の儚さを嫌という程味わった結弦君が、今回の事で受けた衝撃がどんなに大きく辛いことか想像して、いたたまれない気持ちになります。
私が最初に結弦君の演技を見たのはロミオとジュリエットでした。
結弦君の演技は情熱的で力強いのに、どこか儚さや悲しみを感じたのは、彼の過酷な体験の影響があるのかもしれません。
運命に翻弄された若い二人が悲劇的な死を遂げる物語に重ねられた結弦君の体験と想いが、見る者の感動を引き起こすのを実感しました。
今や伝説となった2012年のニース世界選手権は、大震災から丁度1年目を迎えた3月のことでした。
最後に腕を突き上げ天を指差したのは、きっと天上の人となった方々にこの演技を捧げるという気持ちではなかったかと受けとめました。
私たちは皆、明日の運命をも知らずに生きている。
今この時を精一杯生きるしかありません。
そして彼がそのことを人一倍知っているのは間違いありません。
ブログ訪問ありがとうございます。
フィギュアスケートランキング
ブログランキングに参加しています。1クリックが励みになります。
☆全ての画像、文の転載、引用はご遠慮下さい。
withgoldenwings at 22:55│羽生結弦 | ロミオとジュリエット