2021年02月11日
東京五輪の行方
やはり東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の 辞任が決まったようです。
日本政府もIOCもどうにかして森会長の謝罪で幕を引きたいところだったのでしょうけれど、
決定的になったのは、大スポンサーのトヨタからの抗議と巨額の放映権料をIOCに支払うアメリカNBCからの批判があったからのようです。
五輪は巨額が動くビジネスでもあることが浮き彫りになりました。
現実を見ないで、「人類が新型コロナウィルスに打ち勝った証として」という美しい言葉で五輪開催を主張されても、私は違和感を感じるばかりです。
まだまだ到底、人類は新型コロナウィルスに打ち勝ってはいません。
むしろ、「パンデミックを押しとどめ、早期に終息させるために、残念ながら東京は、今年のオリンピックを中止します」と宣言したら、
世界中から称賛と尊敬が降り注ぐのではないでしょうか。
多大な犠牲を払ってでも、世界を一日でも早く安全な場所にするために、日本は決断したということが、将来の世界における日本の立ち位置をより優位なものにするだろうと、強く思っています。
つまり、真の国益を考えるならば中止することです。
かつて戦争を止めたくても軍部の力を恐れて誰も主張できず、原爆投下、無条件降伏というカタストロフィーまで突き進んでしまったと同じように、状況が当初と全く変わってしまったのにもかかわらず、上を見て忖度するばかりで、臨機応変に適切な変更ができないという、日本の最大の弱点が今回も露呈されているように思います。
勇気ある方々が、少しずつ声をあげたり、行動を起こしたりし始めていますが、
森会長辞任ということを機に、東京五輪・パラリンピックをこの夏に開催するべきかどうか、開催できるのかどうか、私たち全員が考える機会になるといいなと思います。
おそらく開催したとしても、選手団を日本に送らない選択をする国々もあるでしょうし、出場を辞退する選手もあるだろうと思います。
何よりも心配なのは、感染防止対策も千差万別な世界各国から多くの人が集まることで、感染力の強い変異ウィルスが、アスリート達や関係者、一般の日本人の間に拡散してしまうことです。
もし、そのような事態が起こった時、誰が責任を取れるのでしょうか。
そしてただでさえひっ迫している、医師、看護師をはじめとした医療関係者不足の中で、五輪のために大量に人員を割かねばならないことも心配です。
どうしても五輪を日本で開催したければ、将来パンデミックが終わった後の世界で、改めて東京が立候補した時には、優先順位は東京にあるという交渉がIOCとの間できないものでしょうか。
その時こそ初めて、「人類が新型コロナウィルスに打ち勝った証として」、堂々と五輪・パラリンピックが、世界の祝福と共に開催できるのだと思います。
今日は2人の方の聖火ランナー辞退が報じられています。
福島の原発事故の被災地からの公募ランナーの方が聖火ランナーを辞退されました。
Sponichi Annex
復興五輪というスローガンは、一体どこに行ってしまったのでしょう。
五輪・パラリンピック中止で浮いた予算を、被災地支援と、医療従事者やコロナ禍での失職で困難な方々の援助に使って欲しいと思います。
そして将棋の藤井二冠は、既に昨年10月に聖火ランナーを辞退していたということです。
CBCテレビ
「将棋に専念したいから」という理由だということですが、先読みは天下一品の藤井聡太さんのことですから、色々勘案したうえで辞退を決めていたのでしょう。
昨年の羽生選手のGPシリーズ欠場の判断を思い出しました。
北京オリンピックまで1年を切ったことで、オリンピックの公式Twitterのヘッダーが東京五輪から冬季北京五輪に変更されています。
深い意味は無いのかもしれませんが、現在の状況下では、象徴的にも感じてしまいます。
羽生選手は北京のことはリミッターがかかっていると言っているので、私も北京のことは考えないようにしています。
しかし、来年の今頃は、ワクチンも大方行き渡り、選手が安心して演技に集中できるようにと願っています。
ANAさんも、このような大変な経営状況の中でオリンピックの公式スポンサーを続けています。
そういう意味でも、羽生選手も心を痛めているに違いありません。
大好きなANAのCM、何度見てもじんわりします。
全日本選手権のキス&クライで、
「エー・エヌ・エーさん、頑張ってくださ~い」って言いながら、
FLY YUZUのタオルを振っていましたね。⇓
どうか健やかにいてください。
長くなってしまいましたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。
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スーパースラムへの道のり
羽生選手のスパースラム達成までの長い道のりを辿ってみました。
スケートを始めてから10年後
2009年 ジュニアグランプリファイナル 14歳
その1年後
2010年 世界ジュニア選手権大会 15歳
その3年後
2013年 グランプリファイナル 18歳
その1年後
2014年 ソチオリンピック 19歳
2014年 世界選手権大会 19歳
その6年後
2020年 四大陸選手権 25歳
ジュニアグランプリファイナルで優勝してからスーパースラム達成まで11年と言う時間が掛かっています。
オリンピック、世界選手権で優勝した2014年から四大陸選手権優勝までに6年と言う時間が掛かっているわけですが、それは、四大陸選手権には毎年出場していたわけではないというのが理由のように思います。
結弦くんは4歳でスケートを始めて、9歳ではもう全日本ノービスBクラス優勝という成果を上げています。
どんな分野でも、世界のトップを目指すためには、
やはり早くから自分のやりたいこと、心から好きで打ち込めることを見つけ出すのは大切なことだと思います。
幼い時にそれに出会うこと自体が幸運と言えるのではないでしょうか。
結弦くんが偶然にもフィギュアスケートに出会ってくれて、本当に良かったなぁと思います。
次にスーパースラムを達成できるスケーターは何年後に現れるのでしょうか。
今のところ見当たりません。
私の人生の中で出会えたことにありがとう。
そして、A1版のポスターはやはり筒入りで届くようですね。
それにしても大きいなぁ。
壁掛けカレンダーの2倍以上の大きさになりますね。
印刷の色などをチェックする人。これから丸めてみたりするようです、小海途さん。 pic.twitter.com/64PDN1UlpU
— 長久保 豊 (@YutakaNagakubo) February 10, 2021
★額縁などをご用意される方へ★ 弊社の4A企画にご興味を持っていただきありがとうございます。額縁はA1サイズで間違いないのですが、新聞を拡大するコンセプトのため縦4.5、横7㌢の隙間が生じます。深くお詫びするとともに何卒、ご理解いただけますようお願い申し上げます。 (長久保さんより)
ということです。
果たして飾れる壁面があるのだろうか。
どこかに空間を見つけておかなければ・・・。
ところで森喜朗会長の失言(或いは本音)が世界中に拡散したことで、事態は混乱していますね。
聖火ランナー、ボランティアの方々からも辞退が続出し、
更にスポンサー企業までが疑問を投げかけはじめましたから、
もう既に流れは森会長辞任の方向に進みだしているようにも感じられます。
ただでさえ中止・延期を求める人が8割以上という世論調査も出ているわけですから、
益々東京オリンピック・パラリンピックは混迷していく予感がします。
この大会のために努力を続けてきた選手の皆さんには本当にお気の毒と思いますが、
戦争やパンデミックなど、個人の努力が報われない、時代の制約というものがあるというのもも事実です。
安全に運営できる確信と保証が無い中での開催は危険すぎる上、長い目で見て国益に反すると考えています。
そういう意味で、羽生選手が北京五輪について質問された時、
「本当に五輪というものが開催されるべきなのか。僕個人としては最終目標である五輪というものを考えてはいけないっていうリミッターがかかっています。
だから、僕が出る、出ないとか、それまで現役を続けるのか、続けないのとか、そういう感じじゃなくて。
そもそも、そこに向けてはちょっとシャットダウンしているイメージが強いです」(フィギュアスケートマガジンより)と語ったことは、本当に賢明な対処だなと思いました。
オリンピックについて、選手は意見を表明してはいけないがごとく、誰も何も語らない中でも、できるだけ自分の考えを話そうとしてくれる、そんなところも尊敬しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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2021年02月09日
1年前の新聞から
1年前の新聞が懐かしい。
毎日コンビニに走りましたね。
スポニチ さん
あれから1年です⛸ https://t.co/TmIIPXOCPh
— スポニチ面担さん (@Sponichi_Editor) February 8, 2021
この写真が特に心に響きました。ガシッと掴んだ金メダル。
日刊スポーツさん
【#日刊今日は何の日?× #日刊まいにちフィギュア 緊急コラボ企画=1年前の4大陸選手権の感動と興奮を紙面で振り返ります】
— 日刊スポーツ📰女子編集部@公式 (@nikkan_editors) February 9, 2021
羽生結弦約束
自己ベスト
スーパースラム
チェン超え
【紙面は20年2月9日羽生結弦選手】#羽生結弦 #フィギュアスケート #yuzu #SEIMEI #羽生結弦選手 #ゆづ #スーパースラム pic.twitter.com/SktLqIYzO3
BEHINDからの写真もたくさん。
1年前の今日、#2月9日 は #フィギュアスケート の四大陸選手権で、#羽生結弦 選手が初優勝した日! 男子初のジュニア、シニアの主要国際大会全制覇を成し遂げました。
— BEHIND/報道写真ギャラリー (@BEHIND_KKImages) February 8, 2021
写真ギャラリーはこちら↓https://t.co/4Rtia7D0YH
取材陣はマスクなのに、羽生選手はノーマスク!!
1年前はこんな風だったのに驚きます。
ノーミスSPの後、自分に拍手する羽生選手。
演技に満足した証です。
演技直前でも美しい羽生選手。
緊張の中では特に美しい彼。
そして、この笑顔がすべてを語っています。
本当によかったね、結弦くん。
スーパースラム記念日、楽しく過ごせたのかな。
私も今日一日、幸せな気分で過ごせました。
しかし、コアラが待っていたはずのオーストラリアでの四大陸選手権は幻になってしまいましたね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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今日はスーパースラム記念日
昨年の2月9日は四大陸選手権のフリーの試合があった日で、
羽生選手のスーパースラム達成の日でもありました。
全日本までの『Otonal』、『Origin』に替えて、『バラード第1番』、『SEIMEI』に戻して試合に臨みました。
結果はSPで世界最高得点を更新して1位、
FSでも1位となり、
男子シングルでは史上初となるスーパースラムを達成したのでしたね。
金メダルを握り締める姿に、前年のGPF、全日本と続いた試練の時を乗り越えた喜びが伝わってきます。
『SEIMEI』の衣装の萌黄色が、明るい春のような気分にさせてくれました。
しかしこの頃、もう新型コロナは世界に広がり始めていて、実は四大陸選手権はギリギリで開催されたのでした。あと1週間遅かったら開催されていなかったかもしれません。
開催地の韓国の空港に到着した時、羽生選手は日頃からマスクをしているものの、オーサーコーチはまだマスク無しでした。
ギリギリのところでつかみ取る。
そんなところにも、羽生選手の運の強さが現れています。
スーパースラム達成の演技、記念日にもう一度観ておきましょう。
希望と喜びにあふれた四大陸選手権の直ぐ後に、世界はパンデミックに襲われ、世界選手権は結局中止になり、
FaOIを初めとするオフシーズンの楽しみであるアイスショーも軒並み中止となり、
羽生選手はGPシリーズを欠場、そして、四大陸選手権の10か月後の全日本が今シーズンの初めての試合となったわけです。
こうして振り返ってみると、練習もままならない10か月の間に、
新しいプログラムを2つ創り出し、完成形に限りなく近い形で見せてくれた羽生選手には、
本当に感謝の気持ちでいっぱい。
ストックホルムの世界選手権は、今のところ無観客で開催の方向で動いているようですが、
空港、長時間の機内、会場までの移動等、安全な保障はどこにもない中で、選手は勿論のこと、帯同するコーチ、関係者の方々もまた危険にさらされることになります。
こんな状況の中で、敢えて開催する必要が果たしてあるのでしょうか。
どうしても開催するのならばオンラインで、それには当然のこととして判定にはAIが必要になります。
その様な準備ができないならば、開催は見送るべきではないでしょうか。
開催するメリットとデメリットを比べて見れば、メリット<デメリットとなると思います。
そんな場合は、中止となるのが普通の考え方だと私は思うのですが・・・
ISUにとっては開催がどうしてメリット>デメリットとなるのでしょうか。
私には理解できません。
全日本の素敵なショットがA1サイズのポスターになるのですね。
野球ばっかり見ていたら神が拗ねているらしい。
— 長久保 豊 (@YutakaNagakubo) February 8, 2021
ゼ『何か言いたいことがあるのか?』
小海途『ごにょごにょ…』
ゼ『何だって?綺麗な紙にボクの写真を印刷してみたいって。しかもA1?折り目なしってか!』
小海途、恐ろしい子。
A1サイズならA4サイズ8枚分の大きさです。
どこに飾ったらいいのか悩みます。でも欲しい。
Amazonではもう在庫切れになっていました。
セブンネットショッピングにはまだありました!
折り目なしってことは、筒に入って届くのかな?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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2021年02月07日
一つ一つ丁寧に!自信をもって!
昨日読み始めた菊池晃さんの本『強く美しく鍛える30のメソッド』読み終えました。
体幹アップ・スクワット、姿勢矯正ストレッチ、1回転ジャンプ、かかと足踏みエクササイズなど、私にも無理なくできそうなメソッドがたくさんあって、運動不足になりがちな巣ごもり生活の中でも楽しんでできそうです。
本の中で解説されているメソッドのいくつかは、羽生選手が試合の公式練習の時にやっていたのを覚えています。
平昌オリンピックの時の羽生選手のウォーミングアップを取り上げたアメリカNBCの記事がありました。2018年2月17日付の記事です。
羽生選手がディック・バトン以来66年目に五輪2連覇を成し遂げた日ですね!
しかし、結局NBCの記者は、これらが何のためのエクササイズか理解できなかったようです。
それもそのはず、それらは菊池さんが考案したオリジナルエクササイズだったのですから。
これは体幹を整えるエクササイズ。
車いすバスケット用の車輪を使った特注品だそうです。
これは目力アップエクササイズ
これは2015年のNHK杯の時の控室です。
右側に写りこんでいる黒い服の人物は菊池さんです。
羽生選手の体については、誰よりも、おそらくご家族よりもよく知っているのが菊池さんです。
ですから、何の躊躇もなくサッサと着替えていますね。
平昌オリンピックの時、菊池さんが羽生選手にかけた言葉があるそうです。
「大丈夫だから、一つ一つ丁寧にやれ!」
平昌五輪フリーの演技に向かう結弦に、僕はそう声をかけました。
「自信をもっていけ、できるから!」
その前日のショートプログラムでは、こう発破をかけました。
実は「一つ一つ丁寧に!」と「自信をもって!」は、結弦が自らを奮い立たせる言葉。
口にすることで、気持ちが切り替わり、演技に集中できるお気に入りの言葉なんです。
確かに、ジャンプを跳ぶ時の羽生選手を見ていると、「一つ一つ丁寧に」という言葉の通りです。
これからも、そのお気に入りの言葉のように、「一つ一つ丁寧に」、「自信を持って」進んで行ってほしい。
菊池さんの著書はAmazonのレビューでも高い評価を受けています。
結弦くんに対する、菊池さんの熱くて優しい気持ちが伝わってきて感動しました。
買った良かったなと思いました。
まだお読みでなかったら、是非お薦めしたいと思います。
昨年の2月7日は四大陸選手権のSPの日でした。
日刊スポーツの紙面が素敵でしたね。
四大陸選手権で出したSPの世界最高得点 111.82点は未だ破られていません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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